チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

Billboard Hot 100 2/11 【Alessia Caraラジオで好調+Sorryのソングライターの登場】

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こんばんは。今週からインターネットラジオのパンドラがHot 100に導入されるらしいですね!ビルボードの変化に柔軟に対応しようとする姿勢が好きです。写真はそのパンドラの恩恵を受けたと考えられるAlessia Cara。

 

プレイリストはこち

 

100 Wale ft. Lil Wayne – Running Back

WaleがLil Wayneと組んだRunning Backが100位で登場。今月にリリース予定のアルバムに収録予定のようです。

 

94 Calum Scott – Dancing on My Own

Calum ScottのDancing on My Ownが94位で登場。Robynのカバー。原曲はダンスポップでしたが、こちらはバラード調。彼の母国イギリスでは昨年一時期2位になり、注目を集めました。

ちなみに原曲のほうはHot 100に入っていませんでした。

 

92 2 Chainz x Gucci Mane x Quavo – Good Drank

2 ChainzがGucci Mane、MigosのメンバーのQuavoと組んだGood Drankが92位で登場。このシングルは和風ジャケのHibachi for Lunchからのシングルですが、今年リリースされるであろうスタジオ・アルバムにも収録予定だそう。

 

91 John Mayer – Love on the Weekend

今週アルバム2位(売上は1位)のJohn Mayerの4曲入りEP、The Search for Everything Wave OneからLove on the Weekendが91位で再登場。他の3曲も多くのダウンロードを記録しているようですが、Hot 100入りならず。このEPの4曲はは後にリリースするアルバムにも収録される予定のよう。

 

87 Julia Michaels – Issues

Justin BieberのSorry、Selena GomezのGood for Youでソングライターを務めたJulia Michaelsのデビュー曲、Issuesが87位で登場。Selena Gomezのインスタグラムで紹介されたことで注目を浴び、大ブレイクの予感。彼女は過去にZeddやCash Cashの楽曲のボーカルを担当したことも。

※Spotify26位で、ストリーミングが好調。そしてラジオとの相性もかなり良さそう(実際にポップ系ラジオでは既に31位)、さらにiTunesも現在39位で、全ジャンルで好調。これは大ブレイクの予感かも。前から注目していたシンガーが飛躍する様子を見るのは何とも幸せです。

 

86 Lauren Alaina – Road Less Traveled

2011年のアメリカンアイドルで準優勝だったカントリーシンガーのLauren AlainaのRoad Less Traveledが86位で登場。その2011年以来のHot 100へのエントリー。

 

84 Hey Violet – Guys My Age

Hey VioletのGuys My Ageが84位で登場。少し前からラジオでよくかかっていたようですが、今週になってようやくHot 100へエントリー。アメリカの女声ボーカルのバンド。これが初のHot 100。

 

82 Bruno Mars – That’s What I Like

Bruno MarsのThat’s What I Likeが82位で再登場。アルバム24K Magicからの2曲目のシングルのよう。彼のファースト、セカンドアルバム からはいずれも3曲のトップ10シングルが生まれていますが、今回のアルバムでもその再現なるか。このThat’s What I Like以外にもVersace on the Floor、Chunkyなどヒットしそうなシングルが複数あるので期待。

 

37 Migos – T-Shirt

現在1位のBad and Boujeeでその名を轟かせたMigos。彼らのT-Shirtが37位に上昇。来週のチャートでは彼らのアルバムCultureの集計が行われ、複数シングルがHot 100に登場の見込み。Pitchforkも彼らのアルバムをBest New Musicに認定するなど、メインストリームと評論家の両方から注目を集める彼らから目が離せません。

 

35 Little Big Town – Better Man

Taylor Swiftがソングライトに参加したことが話題になったLittle Big TownのBetter Manが35位まで上昇でトップ40入り。カントリー以外のラジオ曲でもヒットし、最終的にはグラミーのBest Song of the YearにノミネートしたGirl Crushのようなヒットの再来なるか。(Hot 100ではピーク18位)

 

10 Alessia Cara – Scars to Your Beautiful

Alessia CaraのScars to Your Beautifulが10位に上昇。彼女にとってHereに続く2曲目のトップ10。暗い曲調のHereとは違い、こちらは明るめの曲調。主にラジオで2位の効果での順位の上昇ですが、今週からチャートに導入されたパンドラでも多くの再生回数を記録しているようで、その恩恵も受けているようです。

 

4 Machine Gun Kelly x Camila Cabello – Bad Things

Machine Gun KellyとCamila CabellのBad Thingsが4位まで上昇。4位はCamilaの古巣Fifth HarmonyのWork from Homeのピークと同じ順位で、今後彼女が「グループ超え」を果たすかに注目が集まっています。

 

×Martin Garrix & Bebe Rexha – In the Name of Love

Martin GarrixとBebe RexhaのIn the Name of Loveが今週チャート圏外へ。Martin Garrixにとって2013年のAnimals以来のHot 100となりましたが、当時とは違うポップな新たなスタイルをこの曲で披露し、見事ヒット。次のDua Lipaと組んだシングル、Scared to Be Lonelyも好調なようで、ナンバーワンDJの彼が、新境地を開きつつあります。

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲           Ed Sheeran – Shape of You

今週最もダウンロードが上昇した曲 Travis Scott ft. Kendrick Lamar – Goosebumps

今週最もストリーミングが伸びた曲 Migos – T-Shirt

最も高い順位で新登場した曲          Luke Bryan - Fast

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)

100 A Boogie Wit Da Hoodie – My Shit

97 Travis Scott ft. NAV – Beibs in the Trap

96 Steve Aoki & Louis Tomlinson – Just Hold On

93 The Chainsmokers ft. Phoebe Ryan – All We Know

91 Dwayne Johnson – You’re Welcome

90 Chris Stapleton – Parachute

86 A Boogie Wit Da Hoodie ft. DJ SPINKING – Timeless

94 J.Cole – Neighbors

78 21 Savage – Red Opps

77 Halsey – Not Afraid Anymore

※47 Martin Garrix & Bebe Rexha – In the Name of Love

※46 Lil Uzi Vert – You Was Right

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

 

Spotify (アメリカ、デイリーで上位50位圏内)

20 Migos ft. Travis Scott – Kelly Price

21 Martin Garrix & Dua Lipa – Scared to Be Lonely

28 Migos ft. Gucci Mane – Slippery

30 Major Lazer ft. PARTYNEXTDOOR & Nicki Minaj – Run Up

31 Migos – Call Casting

32 AJR – Weak

35 Migos – Get Right Witcha

39 G-Eazy ft. Marc E. Bassy – Some Kind of Drug

 

新アルバムをリリースしたMigosの曲が大きく再生されている模様。来週のチャートを掻き回しそう。

 

Shazam (アメリカ、トップ50位圏内)

43 Nicky Jam – El Amanete

 

※36位にはDJ SnakeのLet Me Love YouのZeddリミックスが。ビルボードのルール上原曲と同じ扱いになるので新曲という扱いにはなりませんが、こっちがヒットして再浮上なんてことはあるのですかね。

Phoebe Ryan インタビュー withビルボード 和訳

 

 

2015年頃から自分が注目している、Phoebe Ryanのインタビューされているようで、これは是非紹介しよう!ということで初の和訳に挑戦してみようと思います。

 

英語力は可もなく不可もなし、といった感じなのでミス等があるかもしれませんので、不安な方は原文をご精査お願いします。

 

それでは和訳を進めていきます!インタビューのページはこちら

www.billboard.com

Before becoming a singer in her own right, Phoebe Ryan crafted hit songs for the likes of Skizzy Mars, Bea Miller and Britney Spears. Last year, though, the 26-year-old Texan -- who grew up in New Jersey and recently relocated to Los Angeles -- stepped up to the mic. She first released a mashup of R. Kelly’s “Ignition” and Miguel’s “Do You,” which has garnered over 1.8 million views on YouTube, and followed the track up with two originals, “Mine” and “Dead.”

 

彼女の名義で歌を歌う前から、Skizzy Mars, Bea Miller, Britney Spears等のヒット曲に携わってきたPhoebe Ryan。ニュージャージーで育ち、最近ロサンゼルスに引っ越した26歳のテキサスっ子はついにマイクを手に取りました。彼女が最初にリリースしたのはR.KellyのIgnitionとMiguelのDo You...のリミックス。この曲はYouTubeで180万再生まで到達し、後に彼女自身の楽曲MineとDeadをリリースした。

 

Now, Ryan -- who rocks striking electric green hair -- is riding the wave of her first Hot 100 hit for her feature on The Chainsmokers “All We Know.” She spoke with Billboard about what she has learned from having a successful song, how she first met The Chainsmokers and what she has in store for 2017. 

 

緑色のきらびやかな髪の毛が際立つRyanはThe ChainsmokersのAll We Knowの客演で初のHot 100入りを果たし、今波に乗っている。彼女は、そのAll We Knowの成功で何を感じたか、どのような経緯でThe Chainsmokersと面識を持ったのか、2017年の計画などについて、ビルボードに語ってくれた。

 

What was it about “All We Know” that made you want to be part of the song?

Phoebe Ryan: I can’t remember exactly the day or what I was doing, but when I sat down and listened to that song it really made me feel something. It’s so honest. It says everything in a poetic way, while still being very straightforward and to the point. I recorded the demo, and they called me, saying, “We need to record the vocals for this tomorrow.” That’s how fast they work.

 

イ:あなたが歌いたい!と感じたAll We Knowについて聞かせていただけますか。

P:いつ曲を聴いたとか、その時に何をしていたとか全く思い出せないけど、その曲を聴いた時に何か大きく心を揺り動かすようなものを感じたの。本当に。その曲では表現を本当に詩的に仕上げているのだけど、それでいて言いたいことがすごく伝わってくるの。それからデモを録音したら、The Chainsmokersは私を呼んで、「明日から声の録音を開始するよ!」って言ったの。それからは早かったよ。

 

How did you first connect with The Chainsmokers?

I met them in New York when I was living there two years ago, back in the day when they were out there too. They’re pretty hilarious -- I just liked their vibe. We’ve partied pretty hard together.

 

イ:どうやってThe Chainsmokersとコンタクトをとったのですか?

P:彼らとは2年前に、私が住んでいたニューヨークで会ったわ。彼らも当時はそこに住んでいたようね。彼らは本当に陽気で、本当に馬が合うと思って一緒によくパーティーしたものだわ。

 

How does it feel to have your first Hot 100 hit with “All We Know”?

Is it? That’s funny, I didn’t even realize it was. I don’t know! It’s amazing. It’s weird. I heard it on the radio for the first time maybe two weeks ago during an Uber [ride]. There’s a lot to learn from having a song be successful, but I just try to focus on what’s important. It’s all about the music, about the song itself.

 

イ:All We Knowでの初のHot 100入りについてはどう思われますか。

P:うーん、面白い事にまだ実感が沸かないのよね。なぜだかー。素晴らしいわ!でも不思議。この曲をラジオで初めて聴いたのは多分2週間前にUberに乗ったときなの。その出来事から、本当にこの曲はうまくいったんだわ、と思ったの、でもやっぱり何が大切か、ということを見失ってはいけないとも思ったの。それは音楽のこと、この曲自体のことも。

 

What would you say is your personal songwriting process?

I’d say it’s pretty different everyday. Some days I want to dive into a concept and some days I’m just wanting to do melodies. It’s kind of hard for me to talk about the process now because I have been on a break for a few weeks from writing, just because I wrote everyday for four months, so I’m taking a really long break just to restart everything. I’m trying to forget everything I know and think about what I can do better.

 

イ:あなたの歌を書くとき、どのような過程で曲を書いていますか?

P:それは時と場合によって違うの。曲の主題についてずっと考えている時もあるし、メロディーにただ乗りたいと思う時もあるの。でも、実はわたし今曲を描くのを休憩中だから、曲を書く過程について話すのは難しいの。私は4ヶ月くらい毎日曲を書き続けてきていて、長めの休みを取って、リフレッシュすることにしたの。出来るだけ今まで見てきたものを忘れて、どうやったら上手くいくかを考えているの。

 

You’re about to head out on tour with Tove Lo, what’s the best advice she has given you?

I’m really excited. It’s really cool, she’s amazing and we’re both really pumped for this tour and it means a lot for both of us. She’s literally walking wisdom in my eyes. Whenever she tells me a story about the business or whatever is going on I’m just like, “Wow, I should be taking notes.” She’s just super smart and on top of her s---.

 

イ:あなたはそろそろTove Loと一緒にツアーを回るそうですね。何か良い助言はありましたか?

P:本当にクールで楽しみだわ。彼女は天才的だし、私達はお互いこのツアーに向けて意気込んでいて、このツアーは私達にとって大きな存在なの。彼女は文字通り歩く知恵 ― 私の目にはそう写るの。彼女がビジネスのことや、今何が起こっているなどを話してくれる時、「あぁ、ノートとらなきゃ」と思うの。本当に賢いし、もう本当にアレよ!

 

Looking ahead, what else do you have in store for 2017?

A lot more music, I think it’s time to put some more music out. It’s kind of refreshingly a mystery to me at this point right now as I’m on my couch looking at the wall ... I would say it’s going to be an interesting year.

 

イ:では、今後のお話を。2017年、何か計画はありますか?

P:もっと音楽を………多分いくつか音楽をリリースするべき時が来たと思っているわ。ソファーに座って壁を見つめながらこういうことを言うのは奇妙なことかもしれないけど、今年は面白い年になるに違いないわ…!

 

 

いかがでしたか!最後のほうにアルバム?もしくはEPを今年リリースすることを示唆していて、楽しみですね!また、この記事には書かれていませんが2015年にEPをリリースしているので、興味があったらそちらもぜひ聴いてみてください!

 

また個人的な話、和訳で気をつけたことは、日本語で読みやすくすることと、本人になりきって?訳すことです。それゆえ、やや原文からずれた訳になっているかもしれないので、そこはご了承ください。

 

Phoebe Ryanについて前に書いた記事があるので良かったらそちらも参照してみてください!

(↓の記事の2つめ)

 

あと2015年に”Mine”と”We Were Young"をお気に入りトラックに選びました。

 

あとPhoebe Ryanには直接関連しませんが、ソングライターを紹介する記事です。

djk2.hatenablog.com

 

 

Billboard Hot 100 2/4 【スーパーボウルのハーフタイムショー予定のLady Gagaが……】

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みなさんこんばんは。この時期のHot 100は去年のヒットがだんだん消えていき、そして今年のヒットが増えて、入れ替わる様子が見どころだと考えています。↑の画像は今週1位に返り咲いたMigos。

 

99 Marian Hill – Down

アメリカのシンガー、Marian HillのDownが99位で登場。新人シンガーとしては珍しくダウンロードでポイントを稼いでいるようです。

 

95 PARTYNEXTDOOR – Not Nice

DrakeのレーベルOVO Sound所属のPARTYNEXTDOORのNot Niceが95位で登場。DrakeのViewsのシングルWith Youでの客演、RihannaのWorkでのソングライトの実績などがある彼ですが、それらの曲と同様にこのNot Niceもダンスホール風の曲となっています。

 

94 Flume ft. Tove Lo – Say It

FlumeのSay Itが94位で再登場。ビデオをリリースした時以来。このSay Itも収録されるアルバムSkinがグラミーのベストDance / Electro アルバムにノミネートされていて、もしかしたらグラミーの時期が近づくにつれて注目を集めるかも。

 

88 Luis Fonsi ft. Daddy Yankee – Despacito

プエルトリコ出身のLuis FonsiのDespacitoが88位で登場。ラテン系ソングがヒットする時、有名歌手との組み合わせが多いですが(例Enrique Iglesias(有名)+Nicky JamのEl Perdon、Shakira(有名)+ MalumaのChantajeなど )、トップ40入りの実績もあるDaddy Yankeeがどこまで牽引車になれるか注目。

 

77 Halsey – Not Afraid Anymore

HalseyのNot Afraid Anymoreが77位で登場。Taylor SwiftとZaynのI Don’t Wanna Live Foreverと同じく、Fifty Shades Darkerのサントラからの一曲。この曲にはMagic!のボーカルNasri Atwehが参加。彼は過去にJustin BieberのAs Long As You Love Me等でもペンを取っています。

 

43 Migos – T-Shirt

MigosのT-Shirtが43位で登場。Bad and Boujee以前はFight Nightでの69位が彼らの最高位でしたが、それを1週目から超えてくるあたり、彼らの勢いを感じます。そのBad and Boujeeも今週1位に返り咲きました。

 

38 Clean Bandit ft. Sean Paul, Anne-Marie – Rockabye

Clean BanditのRockabyeが38位に上昇。トップ40入り。イギリス9週連続1位の本領を発揮しつつあります。Rather Be(アメリカでのピーク10位)を超えるか、に注目が集まりますが、個人的には客演のSean Paulがどこまで復活するか、Anne-Marieが躍進を果たせるか、にも注目しています。

※イギリスでRockabyeが9週連続1位、それに対しRather Beは4週連続1位なので一見Rockabyeがイギリスでは優にRather Beを超えたように思えますが、Rather Beを取った時はストリーミングがチャートに導入前で今とはチャートの特性がかなり違うので単純な比較は出来ません。どちらが売れたかは、まだ判断が付きづらいです。

 

28 Ed Sheeran – Castle on the Hill

先週、同一アーティストによる同時トップ10入りという新記録を達成したEd Sheeran。Shape of Youは今週も2位でトップ10圏内を維持していますが、Castle on the Hillは28位まで順位を落としています。Shape of Youではなくこちらのビデオが先にリリースされましたが、その効果での上昇が期待できそうですかね。

 

19 The Weeknd ft. Daft Punk – I Feel It Coming

最近Selena Gomezとのゴシップが報じられているThe Weeknd。それを受けてSelena Gomezの元カレとされているJustin BieberはThe Weekndを”Wack”(主にヒップホップ用語で、偽物などの意味)と発言。このI Feel It ComingはHot 100で19位とヒット中ですがR&B/Hip Hop Airplayで50位圏外、Pop系のAirplayで9位と、R&B/Hip Hop界隈よりもPop界隈で評判が良いことが伺えます。Justin Bieberの発言はチャート的に言えば正解なのかもしれません…?

 

※とはいえ、The Weeknd = Wack と決まったワケでも無いと思っています。理由はDaft PunkR&B/Hip Hop 界隈との相性が微妙そうだからです。

Daft Punkとヒップホップ界隈の関わりと言えば、2007年のKanye WestのStrongerがありますが、それもR&B/Hip Hop Airplayでは30位ピークとHot 100で1位だったことを考慮すると物足りない数字。 ではKanyeもWackなのか、と言うとそうでもなく、Strongerと同じアルバムに収録されているGood Lifeは同チャートで3位に到達しています。なので、The WeekndがWackかどうか(チャート的に)決まるかはDaft Punkが関わらないParty MonsterなどのStarboy、I Feel It Coming以外のシングルのR&B/Hip Hop Airplayの出来次第では無いのでしょうか。

 

8 Zayn / Taylor Swift – I Don’t Wanna Live Forever

ZaynとTaylor SwiftのI Don’t Wanna Live Foreverが8位に上昇。再びトップ10へ。チャートに登場した当初はポイントがダウンロード一辺倒でしたが、今週はストリーミング5位などバランスが改善されてきて、さらなる上昇も期待できそうです。

 

7 The Chainsmokers – Paris

The ChainsmokersのParisが7位で登場。Closerでは歌詞にBlink-182、ソングライトでThe Frayのメンバーがクレジットされるなどバンドの影響が見られる彼らですが、このParisはM83のMidnight Cityの影響が感じられると個人的に感じております。バックコーラスはUntil You Were Goneの客演を務めたEmily Warren。

※Emily WarrenはDon’t Let Me Downでソングライトも務めており、The Chainsmokersの右腕的存在なのかも。

 

× Lady Gaga – Million Reasons

Lady GagaのMillion Reasonsがヒットしないままチャート圏外へ。Joanneからのシングルは軒並み不調。2/5に開催されるスーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンス予定の彼女ですが、そこで華麗なる復活を遂げられるでしょうか。

 

× Young M.A. – Ooouuu

Young M.A.のOoouuuがチャート圏外へ。ピーク19位とヒットしたものの、年を跨っている関係で年間チャートには入るのは難しそう。他のHot 100エントリーは今のところありませんが、このOoouuuは評論家から高い評価を得ているようで、彼女の今後の動向、並びにヒットには期待が持てそうです。

 

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲 Ed Sheeran – Shape of You

今週最もダウンロードが上昇した曲 Andy Grammer – Fresh Eyes

今週最もストリーミングが伸びた曲 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee

最も高い順位で新登場した曲 The Chainsmokers - Paris

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位)

100 Granger Smith - If the Boot Fits

98 Russ - What They Want

97 J.Cole – Immortal

96 Lady Gaga - Million Reasons

89 Sam Hunt - Drinkin' Too Much

75 Brett Young - Sleep without You

52 Florida Georgia Line ft. Tim McGraw - May We All

41 gnash ft. Olivia O'Brien - i hate u, i love u

39 Young M.A. – Ooouuu

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

 

Spotify (アメリカ、デイリーで上位50位圏内)

28 AJR – Weak

39 G-Eazy ft. Marc E. Bassy – Some Kind of Drug

47 The Vamps & Matoma – All Night

50 Julia Michaels – Issues

この曲はいわばSelena Gomez版のPPAPかもしれないです?要注目かもです。

 

Shazam (探索 → アメリカ合衆国のトップ20、おそらくラジオの指標です)

16 Hey Violet – Guys My Age

 

プレイリストはこちら

 

Billboard Hot 100 1/28 【Ed Sheeran、初の1位! +新企画もあるよ!】

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こんばんは。今週のHot 100はEd Sheeranが初の1位で、複数記録も達成しています。さらには、少し先のヒットを見つける新企画も作りました。よろしくお願いします!

写真は今週Hot 100に登場した期待の新人Khalid です。

 

プレイリストはこちら ↓

 

100 Granger Smith – If the Boot Fits

カントリー歌手Granger SmithのIf the Boot Fitsが100位で登場。アルバム8枚をリリースしたベテランですが、Hot 100はこれで2曲目。

 

89 Sam Hunt – Drinkin’ Too Much

デビューアルバムMontevalloからは4曲のトップ40シングルが生まれるなど、カントリー界期待の存在のSam Hunt。そんな彼の次のアルバムからのシングルと考えられるDrinkin’ Too Muchが89位で登場。カントリー以外の要素を取り入れていることで知られている彼ですが、このシングルもR&Bにかなり接近しているように思えます。

 

84 Andy Grammer – Fresh Eyes

2015年にHoney, I’m Goodがトップ10入りし、知名度を上げたAndy Grammerですがその後の調子はまずまずで、このFresh Eyesも59位ピーク、今週84位で中規模なヒット。しかし実は、オーストラリアにて大ヒット中で、今週5位。今まではアメリカ以外でのヒットは少なかったですが、海外の地で飛躍なるか。

 

77 Khalid – Location

KhalidのLocationが77位で登場。ゆったりとしたR&B~ソウル曲といった風情の曲。彼は音楽サイトPigeons & Planesの今年の注目株に選ばれるなど、期待を集めているよう。

 

60 Marshnello – Alone

昨年5月にリリースされ、YouTubeで2億5000万回以上再生されるなど、Marshmello躍進を決定づけた一曲Alone。DJ界隈では既に有名ですが、最近ではメインストリームでも浸透してきたのか今週60位と上昇中。ストリーミングがポイント源の模様。さらなる上昇に期待。

 

47 The Weeknd – Party Monster

The WeekndアルバムStarboyからは現在、表題曲のStarboy(4位)、I Feel It Coming(22位)、とこのParty Monster(47位)がHot 100にエントリー。順位が高いI Feel It Comingより先にこのParty Monsterのビデオがリリースされましたが、その効果で順位が入れ替わることがあるでしょうか。

 

42 Kyle ft. Lil Yachty- iSpy

KyleとLil YachtyのiSpyが3週目で42位。毎週20くらい順位を上げてきていて、勢いを感じます。現在Spotifyのデイリー10位まで上昇していて、この勢いはまだ続く予感。

 

35 Sia ft. Kendrick Lamar – The Greatest

ここ最近は下がり調子のSiaのThe Greatest。今週35位。ピークがちょうど年をまたぐ時期でポイントが2016年と2017年で割れるため、年間チャート入りがやや怪しくなってきました。アメリカでのピークは18位ですが、ヨーロッパでは軒並みトップ5、カナダ6位など大ヒットを記録。客演がアメリカ出身のKendrick Lamarなだけに、少し意外な気もします。

 

6 Ed Sheeran – Castle on the Hill

ダウンロード、ストリーミングで多くのポイントを稼いで後述のShape of Youと共に最初の週からトップ10に登場したEd SheeranのCastle on the Hill。ロック寄りのアプローチも伺える曲調で、ビルボードはポップ系ラジオだけでなく、Alternative系のラジオでもヒットするだろう、と分析しています。

 

5 The Chainsmokers ft. Halsey – Closer

今週5位で24週目のトップ10となったThe ChainsmokersのCloser。「トップ10でデビューして以降の連続トップ10滞在」という記録を塗り替えています。1位獲得時の圧倒的なヒット具合、そしてそれ以降も調子を維持していることを考慮するともしかしたら歴代有数のヒットになりそうです。

参考記録

歴代12位Uptown Funk! 1位滞在14週 トップ10滞在31週 Hot 100滞在55週(ランキングに適用されているのは52週?と思われます)

 

2 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad and Boujee

ラジオ、ダウンロード、ストリーミングの伸び幅が全て(先週チャートに入った曲の中で)最大だったMigosのBad and Boujee。Shape of Youが無ければ、1位の座をがっちりキープしていた、ということになります。

なんとなく2014年の9/7のHot 100*1を思い出します。

 

1 Ed Sheeran – Shape of You

Ed SheeranのShape of Youが1位を記録。これでいくつかの記録が誕生しました。まずは、Ed Sheeranにとって初の1位という記録。そしてデビューの週から同じアーティストがダウンロード1位2位を独占するというのが初という記録。さらに同じアーティストが複数曲をデビューの週からトップ10に送り込むのは初という記録。

 

× X Ambassodors – Unsteady

X AmbassadorsのUnsteadyがチャートから姿を消しました。ピーク20位、滞在34週という成績は上々だと思います。デビューアルバムVHSからは2曲がトップ40に入るなど、バンドとしてはチャートで好成績を収めた彼ら。今後に期待が持てそうです。

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee

今週最もダウンロードが上昇した曲 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee

今週最もストリーミングが伸びた曲 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee

最も高い順位で新登場した曲 Ed Sheeran – Shape of You

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位)

 

98 Opetaia Foa'i & Lin-Manuel Miranda - We Know The Way

97 YFN Lucci ft. Migos & Trouble - Key To The Streets

96 A-Boogie Wit Da Hoodie - My Shit

88 Daddy Yankee - Shaky Shaky

84 Pentatonix – Hallelujah

70 Tim McGraw - How I'll Always Be

50 DJ ESCO ft. Future & Lil Uzi Vert - Too Much Sauce

39 X Ambassadors – Unsteady

 

 

☆☆ 新企画 Future Hits! ☆☆

今週から新コーナーを作ります。次週以降のHot 100入りが有望な曲をストリーミングから探して、ヒットの予習をしようではないか!というコーナーです。

ルールは ①Hot 100にまだ入ったことが無い ②Spotify デイリー50位圏内の曲 にします。

ソース(Spotify Charts)

今後他のソースも追加するかもしれません。日時は執筆時のものです。

Q.なぜストリーミングなのか?

A.最近、ラジオよりもストリーミングがヒットの牽引車になっているように思ったので。Spotifyなのは海外の順位も日本にいながらチェックできるからです。

 

・ストリーミング Future Hits

4 The Chainsmokers – Paris

18 Migos – T-Shirts

40 G-Eazy ft. Marc E. Bassy – Some Kind of Drug

41 AJR – Weak

48 Sage the Gemini – Now and Later

49 The Vamps & Matoma – All Night

*1:Meghan TrainorのAll About That Bassが破竹の勢いでチャートを駆け上がりラジオの伸び幅最大を記録するも、あのビデオをリリースしたNicki MinajのAnaconda (2位)、そしてTaylor SwiftのShake It Offに1位を阻まれた週。ただ今回と違うのはAll About That Bassは伸び幅最大がラジオだけ、という点。

【8人の裏方】 1位シングルの裏方たち 【Julia Michaels - Issues リリース記念】

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先週の金曜日、Julia MichaelsさんがIssuesという曲をリリースしました!


 自分が注目しているシンガーのシングルとあって、このリリースは自分にとってはかなりホットなニュースで、曲も気に入っています。

 Julia Michaelsは歌う側としてだけではなく、多くの曲で裏方的にソングライターも務めていて2015年の終盤から現在にかけて多くの曲、アーティストをヒットに導いてきました。その”曲”の中にはHot 100で1位も獲得した"Sorry"も含まれており、彼女は裏方ながらも1位を獲得したことのあるシンガー・ソングライターということになります。

では、ここで近年の「裏方1位」を振り返ってみましょう。

 

以下が近年(2010年以降)の「裏方1位」のリストです

Rob Swire (Knife Partyの人) (Rude Boy)

Skylar Grey (Love the Way You Lie)

Bonnie McKee (California Gurls など)

Benny Blanco (California Gurls など)

Ester Dean (What’s My Name など)

Dan Wilson (Someone Like You)

Josh Ramsay (Call Me Maybe)

Sia (Diamonds)

Marvin Gaye (Blurred Lines ★)

Jon Bellion (The Monster)

Bebe Rexha (The Monster)

Priscilla Renea (Timber)

Trinidad James (Uptown Funk! ★)

Belly (The Hills)

Julia Michaels (Sorry)

Justin Tranter (Sorry)

Ed Sheeran (Love Yourself)

PARTYNEXTDOOR (Work)

Jack Antonoff (Look What You Made Me Do)

Kodak Black (Bodak Yellow ★)

Joey Badass (rockstar)

Starrah (Havana、Girls Like You)

Pharrell Williams (Havana)

Lauryn Hill (Nice For What ★)

City Girls、Lil Wayne、Static Major (In My Feelings)

 

※「裏方ソングライター」のうち、自身の名義でも活動している人を中心に抜き出しました。 ★つきのアーティストはサンプリングで採用された人です。

 

 そこで、今日は彼女のような「裏方1位」のシンガー・ソングライターを何人か紹介しようと思います。今回はシンガーとしての今後の活動、飛躍に期待が持てる、8名を紹介していきます!

 

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1 Skylar Grey

関わった主な曲:"Love the Way You Lie" (Eminem), "Clarity" (Zedd) など

 

 アメリカ出身。Holly Brookという名義でも活動をしていた時期があり、2005年にはLinkin ParkのメンバーFort Minor (Mike Shinoda)の"Where’d You Go"の客演としてHot 100(USシングルチャート)の4位まで上り詰めた実績あり。Love the Way You Lieでソングライトを担当して以降、Eminemとは名コンビになっており、"Love the Way You Lie"で組んだことをきっかけに、EminemDr.Dreとの"I Need A Doctor"でシンガーとして起用されました。さらにEminemの最新アルバム"Revival"では4曲でソングライトを担当し、アルバムのプロデューサーも務めました。

 また、他にもDavid Guetta, Nicki Minajの客演を務めるなど幅広く活動しています。。しかしこれだけ実績を残しているにもかかわらず、意外にも本人の曲でのHot 100登場は未だ無いです。

 

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2 Bonnie McKee

 

関わった主な曲:"California Gurls", "Roar"など (Katy Perry), "Dynamite" (Taio Cruz) など

 

 裏方として、アメリカで6曲の1位、イギリスで6曲の1位を獲得するという圧倒的な実績の持ち主、中でもKaty Perryとのコンビで多くのヒットを生み出しており、"California Gurls", "Last Friday Night", "Teenage Dream", "Part of Me", "Roar"とこのコンビで5曲もの1位をHot 100で獲得しています。2013年には自身の曲のリリースをし、"American Gir"lがHot 100にエントリー。など2013年あたりまでは順調だったが、2014年辺りから裏方としての仕事が減少気味。2015年にはCharlie Puthも製作に参加したEP, Bombasticをリリースしたがヒットせず………

 前のアルバムから時間が空いているKaty Perryと共に今後の動向が気になります……(Katy Perryの新アルバム、"Witness"へは関わっていませんでした)

 最近Kygoのアルバムのボーカリストとして起用されていました。 

 

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3 Jon Bellion

関わった主な曲:"The Monster" (Eminem) など

 

 裏方としての実績は"The Monster"くらいです。シンガーとしての活動がどちらかというとメインなようです。2015年にZeddの"Beautiful Now"の客演として初のHot 100入りを果たした後、2016年にブレイク。アルバム"The Human Condition"はアルバム5位を記録し、さらにシングルの"All Time Low"が現在トップ40ヒットを記録。基本ポップながらも、ヒップホップともロックともとれる独自のスタイルの持ち主です。

 この"All Time Low"、2018年のお正月にブルゾンちえみが新ネタのBGMとして使っていました。どれくらいそのネタをやっているかは分かりませんが……

 

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4 Bebe Rexha

関わった主な曲:"The Monster" (Eminem), "Team" (Iggy Azalea) など

 

 このリストの中では一番有名かもしれないのはこのBebe Rexhaです。2015年David Guettaの"Hey Mama"の自身初の客演で初のトップ10を記録して以降は好調で"Me, Myself & I、In the Name of Love"と複数のヒットを記録しています。以前は他のアーティストの客演のような形でヒットを記録することが多かったですが、今年に入ってからは自身の"I Got You"でもHot 100入りを成し遂げ、さらに2018年に入ると"Meant To Be"がトップ10入り。ほか元One DirectionのLouis Tomlinsonの客演を務めるなどシンガーとしてかなりステータスを上げてきたと思います。

 そんなBebe Rexhaですが、Rita Ora・Charli XCX・Cardi Bと共に"Girls"という曲をリリースし、Nicki Minaj・Iggy Azalea・Cardi Bと2010年代を代表する女性ラッパー3人と全て仕事をした(おそらく)唯一のシンガーとなります。(あとはMigosのQuavoくらい)

 

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5 Belly

関わった主な曲:The Hills, Earned It, In the Night (The Weeknd) など

 

 パレスチナ系カナダ人のラッパーです。The Weekndの2015年のアルバム"Beauty Behind the Madness"では6曲でソングライトを担当しました。それ以外でもThe Weekndとの関わりがあり、Belly feat. The Weekndの"Might Not"は二人の地元のカナダでヒットしカナダの年間93位となりました。

 

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6 Justin Tranter

関わった主な曲:Sorry (Justin Bieber), Centuries (Fall Out Boy), Cake by the Ocean (DNCE) など

 

 下記のJulia Michaelsと組んでソングライトすることが非常に多いです。二人で組んだ曲はJustin Bieberの"Sorry"、Selena Gomezの"Good for You"、Nick Jonasの"Close"など。ただ、Juliaと組まずにソングライトに参加することも多く、上記の"Centuries"や"Cake by the Ocean"がその例です。シンガーとしての活動は少なめで、The KnocksのTied to You程度。

 

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7 Julia Michaels

関わった主な曲:Sorry (Justin Bieber), All in My Head (Fifth Harmony), Good for You (Selena Gomez) など

 

 上のJustin Tranterが相方的存在。Justin Tranterと組まずにソングライトした例はFifth Harmonyの"All in My Head"や"Miss Movin’on"※など。Justin Tranterと比べると、シンガーの側面が強く、2014年くらいから表向きにならない(=ft. 表記されない)形でEDM系の曲でボーカルを多く務めています。代表例はCash Cashの"Surrender、ZeddのDaisy"*1と"Straight into the Fire"など。

 2016年あたりからはft. 表記されるようになり、Kygo ft. Julia Michaelsの"Carry Me"はシングル化もされました。そして今年に入って自身のシングル、"Issues"をリリース。

 2017年に入ってからEd Sheeran、Zara Larssonのアルバムにソングライターとしてピンで起用(=Tranter抜き)されました。Issuesでのブレイクを経て注目度が上昇した現れでしょうか。

  2017年半ばには自身のEPもリリースしました。

 

 "Issues"がヒットになってからはシンガーとしても注目を浴び、Maroon 5、Clean Banditの客演も務めました。さらにその後、グラミーの新人賞にもノミネートされるなど(受賞はせず)大躍進を遂げました。

 ソングライターとしても、"Sorry"で組んだJustin Tranter・BloodPopと共にJustin Bieber の"Friends"に関わりました。後にJulia Michaelsをボーカルとして追加したリミックスもリリースされました。

 

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8 PARTYNEXTDOOR

関わった曲:Work, Sex With Me (Rihanna) など

 

 Workの客演のDrakeのレーベル、OVO Soundに所属するPARTYNEXTDOOR。彼以外にもRihannaのアルバム"Anti"には多くのヒップホップアーティストやプロデューサーが「裏方」として参加していて、"Woo"にはThe Weeknd、Travis Scott、Jeremih、The-Dreamという面々が。アルバムには入りませんでしたが、"FourFiveSeconds"にもTy Dolla $ignが、"Bitch Better Have My Money"にはKanye WestTravis Scottが「裏方」として参加するなど、近年のRihannaはヒップホップ色が強く見られます。世界的な影響力を持つRihannaが、アルバムを通して多くのヒップホップアーティストやプロデューサーを紹介してくれるのでは?という期待がもしかしたら今後も持てるかもしれません。

 最近ZaynやMajor Lazer、Calvin Harrisの曲でも起用されましたね。Drakeの甘美なR&Bトラックは彼の影響だ!という噂もあるみたいです。

 

※後日追加

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9 Starrah 

関わった曲:Havana (Rihanna)、Fake Love (Drake)、 Girls Like You (Maroon 5) など

 

 R&B~ポップスのスタイルを得意とするシンガー / ラッパーです。近年大活躍中で、多くのトップ10や、Calvin Harrisの"Funk Wav Bounces Vol.1"の多くの収録曲に関わっています。2017年にDiploと組んでEPをリリースするなど、シンガーとしても活動しています。詳しくは↓に書きました。


※後日追加 2

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10 Benny Blanco

関わった曲:California Gurls (Katy Perry)、Moves Like Jagger (Maroon 5)、 Diamonds (Rihanna) など

 

 この人は以前から裏方としてバリバリ活躍していて、既に1位シングルを量産するなど実績も十分なのですが、2018年に自身の名義をリリースし始めたので、新しく紹介します。 その抜群のソングライトを活かし、Halsey、Khalidを迎えた”Eastside"をヒットさせました。

 

【まとめ】

 この記事のテーマになっているJulia MichaelsのIssues、現在(この記事を最初に書いた2017の1月頃)なんとiTunes Chart (アメリカ)で39位、Spotify (Daily) で115位とヒットの兆しを見せている模様です!

 そのヒットの理由として考えられるのは、Selena GomezがInstagramでこの曲を歌って紹介したからだと思われます。Instagramの女王Selena Gomezの影響は凄まじく、YouTubeのコメント欄に多くの「Selenaのインスタから」コメントが見られます。

※4/23追記 Instagramからその動画は現在削除されました。

 

 このヒットの仕方は少しPPAPと似ていますが、PPAPとこのIssuesと違う点は、以前から2人の関わりがあったという点。PPAPは偶然見つけられた面も多少ありますが、こちらは元々仕事仲間だったので、ある種必然的に見つけられたのかもしれません。Selenaが紹介しなくても、これだけ多くのアーティストと関わりのあるJulia Michaelsの曲ならほかの人が紹介したかもしれませんし。

 

 このように、「裏方」シンガー・ソングライターは新たな出世街道の一つになるかもしれません!これを期に、ヒット曲の「裏方」に注目してみるのも面白いかもしれません!!

 

(この記事を最初作った時はここまでJulia Michaelsが躍進するとは思っていませんでした!)

 

 

 

 

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*1:アルバムリリース時にはアンクレジット・ボーカル=表向きにはft.にならない状態でしたが、2016年にZedd Vevo(=YouTube)に上がった音源にてft. 表記が追加