チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

Digital Farm Animals ft. Hailee Steinfeld – Digital Love考察 【テーマや”Hey”について】

最近個人的にリピートしているDigital Farm Animals ft. Hailee SteinfeldのDigital Loveが見どころ多いなぁ、と感じたので考察してみます。

www.youtube.com

【歌詞】 ※今回テーマになる箇所を太字にしています

 

[Digital Farm Animals]

Hey, we got a good thing

Wish I had you right here with me

All day, that I'm thinking

That it ain't gotta be that way

All that I'm seeing

Is your face on a phone screen

With a call and a message

Maybe we gon' be ok

 

[Pre-Chorus – Digital Farm Animals & Hailee Steinfeld]

Oh, you gotta notice

I hear explosions

Whenever I see your face on my pillow

 

[Chorus - Hailee Steinfeld]

I swipe right, cause I see just what I like

Baby, I tap twice for you

I swipe right, cause I see just what I like

Baby, I tap twice for you

Cause we're living in a new age

It's called digital

It's called digital love, love

 

[Drop - Hailee Steinfeld]

It's called digital, it's called digital

It's called digital, it's called digital

 

[Verse 2 - Hailee Steinfeld]

It's late and I been drinking

So tired from working on the weekend

All day you had me wishing

That you would just show up my way

Gotta room, and no it ain't much

But it's warm undercover when it's just us

We could turn our phones off

Lie in bed and let the radio play

 

[Pre-Chorus - Nicholas Gale & Hailee Steinfeld]

Oh, you gotta notice

I hear explosions

Whenever I see your face on my pillow

 

[Chorus - Hailee Steinfeld]

I swipe right, cause I see just what I like

Baby, I tap twice for you

I swipe right, cause I see just what I like

Baby, I tap twice for you

Cause we're living in a new age

It's called digital

It's called digital love, love

Cause we're living in a new age

It's called digital

It's called digital love, love

 

[Drop - Hailee Steinfeld]

It's called digital, it's called digital

It's called digital, it's called digital

 

[Pre-Chorus - Nicholas Gale & Hailee Steinfeld]

Oh, you gotta notice

I hear explosions

Whenever I see your face on my pillow

 

この記事では①この曲について ②テーマについて ③”Hey”について

の3点を述べていきます。

 

① この曲について

 

Digital Farm Animalsとは。昨年ヨーロッパを中心にヒットしたGalantisのNo Moneyにクレジットされ、またCash Cash, Nellyと組んだMillionaireもイギリス25位などこれもヒット。聴くと「これDigital Farm Animalsだな!」とすぐに分かる特徴的なサウンドが印象的。そんなイギリス出身の彼が、アメリカ出身のシンガー兼女優のHailee Steinfeldを迎えてリリースしたのが、このDigital Love。W&W, DJ Freshという知名度高めのDJ/プロデューサーも制作に携わっており、気合を感じる。

さらにHailee Steinfeldが昨年末にStarvingをヒットさせたこともあって今注目を集めているので、この曲もいずれヒットの兆しを見せるのでは、と個人的には予想。

Louis Tomlinson(One Directionのメンバー)もお気に入りの一曲。

 

 

② テーマについて

 

(サビ部分)

“I SWIPE RIGHT, CAUSE I SEE JUST WHAT I LIKE”

“好きな人とだけ見たい(会いたい?)の、だから右にスワイプするわ”

 

皆さんはこれの意味を理解できるだろうか。スワイプと見る(会う)の関連性がイマイチ見いだせないのではないだろうか。リリック・ビデオを見ればなんとなくニュアンスが分かると思います。

f:id:djk2:20170217201935j:plain

 

写真の下に × ♡ のマークが。

これは左にスワイプするとダメ、右にスワイプするとお気に入り、ということを示唆している。つまるところ、この曲のテーマは何かというと”出会い系”なのである。

ビデオの右上に”render”と書いてあるが、これの元ネタは”tinder”という出会い系アプリということが推測できる。

出会い系がテーマの曲、というだけでもすごい気はするが特定のアプリに絞って歌詞に乗せるとは。さらに今をときめく20歳のHailee Steinfeldに”歌わせる”*1とは、まさに歌詞にある通り”Cause We’re Living in a New Age”感を全面に押し出した一曲といえる。

 しかし一つ疑問があってTinderってそこまで有名?ということ。自分はアプリの名前は知っていましたが、右にスワイプすると好みの件は知りませんでした。I Swipe Rightの歌詞はリリックビデオ無しだと理解できなかったと思います。

そして、Tinderをやっている人が自分の周りにいないので親近感が全然沸かなかったです…笑 自分の友だちが少ないのか、女子高生ならみんな知っている、つまりジェネレーションギャップによるものなのか、日本でマイナーなだけなのか……笑

Tinderは曲のテーマにふさわしいモノなのか?という疑問を個人的に感じました。

 

とにかく自分の意見としては、一つの出会い系アプリが歌詞になるとは、タイトルどおり”Digital Love”を表現していて、”New Age”だなぁ、と感じました。このテーマでどこまでこの曲が浸透するのかが気になります。

 

③ “Hey” について

 

(冒頭部分)

“Hey,”

“ヘイ、”

 

Hey。この3文字だけで何が語れるのか?と思う方もいるかと思いますが。この3文字が今のポップス界ではとても大切なのだ。

 

では、この”Hey”で彼らは何をしたのか。

デジャブを引き起こしているのである。

 

どういうことか?この”Hey”というワンフレーズの周辺に何があるかを確認する。

・”Hey”は歌詞の一番はじめに来ている。

・”Hey”の後に一旦音が止まる

・”Hey”の後はフィンガースナップ

・”Hey”を歌うのは客演の女性ではなく、本職DJ/プロデューサーのほう。

 

お分かり頂けただろうか……

www.youtube.com

これである。EDM系DJでは初の1位を獲得した(客演は除く)The ChainsmokersのCloserの影響は大きすぎたのだ。”Hey”のワンフレーズだけでここまでの影響力。

 

しかし、私が言いたいのはこのDigital LoveはCloserをパクっている、ということではない。むしろどちらかというと好意的に捉えている。

 

正直に申し上げると、はじめてこの曲を聴いたとき、”H E Y”の3文字で笑ってしまいました。なぜなら「これCloserやん!」だから。

しかし、冒頭で述べたとおり現在はこの曲を繰り返し聴いております。それはなぜかというと、もうこの曲はCloserではないから。

 

特にブリッジの部分はCloserとは全く違い、しっとり系のCloserと比べると、Digital LoveのほうはDigital Farm Animalsの音による陽気な仕上がりになっています。

Closerの型を生かしつつ、”俺たちならこうやる”と。既存の型に自分の色を塗る。そのようなパターンは時にパクり、ワック、市場調査などの評価をもらうかもしれませんが、ハマった時のポップソングとしての爆発力は大きいと思います。型は同じなので馴染むのも早いでしょう。

このDigital Loveは自分にはハマりました。個人的にはCloserよりこっちのほうが好きです、笑

この曲どこまでヒットするか見守っていきたいです。

 

 

関連曲として日本のw-indsのWe Don’t Need to Talk Anymoreがあります。こちらは最初のフレーズは”Hey”では無いですが、この曲と似たものを感じます。

海外メインストリームに近い仕上がりの1曲で、海外でのヒットの期待が持てる曲かもしれませんね。Closer+日本語+ダンスは海外ではどういう評価を得るのでしょうか。

 

最後までありがとうございます。いつも読んでいる方はもっとありがとうございます。

 

*1:Hailee Steinfeldはクレジットに載っていない=作曲に携わっていないので歌”わせる”という言い方が適切と考えました

Billboard Hot 100 2/25 【ハーフタイムショー + Don't Let Me Down今週がラストかも!?】

f:id:djk2:20170216034406p:plain

こんばんは。今週はスーパーボウルのハーフタイムショーの効果がチャートに反映されました。

↑今週アルバムが1位のBig Sean。

プレイリストはこちら。

 

95 XXXTENTACION – Look At Me!

2015の12/31にリリースされたXXXTENTACIONのLook At Me!が注目を集めてきて、95位でHot 100に登場。ハードコアにも近い独自のスタイルを持つ1曲。Fetty Wapとはスタイルこそ違えど、彼のように独自のスタイルで大ヒットを成し遂げる可能性も感じます。

 

93 Sage the Gemini – Now & Later

Sage the GeminiのNow & Laterが93位で登場。2015年に彼が客演を務めたFlo RidaのGDFRにも似たノリの良いポップス成分の強いヒップホップ曲。それが好評だったのか、彼の出身国のアメリカよりも先にイギリスやオーストラリアでヒットしつつあります。

 

89 Mariah Carey ft. YG – I Don’t

Mariah CareyがYGを迎えたI Don’tが89位で登場。2012年のMariah Carey ft. Rick Ross & Meek MillのTriumphant (Get’Em)と似たような組み合わせだなぁ、と個人的な感想。そのTriumphantのほうはアルバムに入りませんでしたが、今回のシングルはアルバムに入るのでしょうか。アルバムの情報は今のところ不明。

 

87 Ariana Grande & John Legend – Beauty and the Beast

Ariana GrandeとJohn Legendによるディズニーの美女と野獣のテーマのカバーが87位で登場。ちなみにApple Musicで”Beauty and the Beast Ariana”と打ってもこのバージョンは検索に引っかからず、”Ariana Grande John Legend”などと打たないといけないので注意してください…!ちなみに”美女と野獣”と打つと一発で出てきます。

Spotifyでもほぼ同じです。邦題と原題の使い分けは難しいですね。

 

68 Zac Brown Band - My Old Man

カントリー系バンドのZac Brown BandのMy Old Manが68位で登場。4枚目のアルバムに収録予定。Beautiful Drugなどノリの良い曲を歌うこともある彼らですが、このMy Old Manはしっとりとしたバラード調。

 

50 Lady Gaga – Bad Romance

ハーフタイムショーでのパフォーマンスによりLady Gagaの複数曲が多くのダウンロードを記録。Bad Romanceが50位で再登場。他の曲もダウンロードが大きく増えましたが、古い曲のチャート居座りを制限するリカレントルールにより、今週Hot 100に入ったLady Gagaの曲はこのBad RomanceとMillion Reasons(後述)のみ。

 

44 The Chainsmokers ft. Daya – Don’t Let Me Down

先日グラミー賞のベストダンスレコードを受賞したDon’t Let Me Downは今週52週目で44位。グラミーの効果が現れるのは来週のチャートなので浮上が狙えそうですが、障壁となるのは前述もしたリカレントルール。53週目以降は25位以上に入らないといけないので、仮に浮上したとしても25位以上の座を確保する必要があり、もしかしたら今週がラストかもしれません。SiaのCheap Thrills(52週目かつ32位)も同様にラストの可能性が。

 

43 Imagine Dragons – Believer

Imagine DragonsのBelieverが43位で登場。前作Smoke + Mirrorsはアルバム単位ではアメリカ、イギリス共に1位を獲得したのですがシングルヒットには恵まれませんでした。久々のシングルヒットなるでしょうか。この曲のクレジットにはFall Out Boy、DNCEなどのソングライトを担当したJustin Tranterの名が。

 

37 Bruno Mars – That’s What I Like

24K Magicの次のシングルThat’s What I Likeが37位と順調にチャートを駆け上がっています。Bruno Marsはグラミーでもこの曲のパフォーマンスを行っており、来週はさらに順位を上げることでしょう。

 

22 Big Sean ft. Eminem – No Favors

今週アルバム1位を獲得したBig SeanのI Decided.に収録されている注目シングルNo Favorsが22位で登場。客演Eminemの影響力は強くアルバムの中では圧倒的なダウンロード数を記録しています。Eminemのトランプ批判リリックも注目を集めていますね。

 

6 Big Sean – Bounce Back

同アルバムのファーストシングルBounce Backが6位まで上昇。自身の曲での最高位を更新。(客演だとJustin BieberとのAs Long As Love Meと並ぶ、密かに声を出しているProblemは客演扱いになっていません)

Kanye Westも携わったこの曲、そこまでポップではないですが見事にヒットしていますね。Big Seanが認知されてきたからでしょうか、もしくはヒップホップが現在幅広く好まれるジャンルだからでしょうか。

 

4 Lady Gaga – Million Reasons

ハーフタイムショーのパフォーマンスにより現行シングルのMillion Reasonsがなんと4位まで再登場。去年ハーフタイムショーを行ったColdplayの曲のうち、最も多くのダウンロードを記録していたAdventure of a Lifetime(約7万4千)の約2倍という膨大なダウンロード(約14万9千)が、元々は52位ピークだった曲を4位まで引き上げました。

4位で再登場するのは最高タイの順位らしいです。来週はダウンロードが反動で減って順位を落としていくと思いますが、それ以降のチャート動向に注目したいですね。復活なるか。

 

× Marshmello - Alone

昨年大ブレイクした覆面DJのMarshmelloのAloneがチャートから姿を消しました。当初は曲風もアンダーグラウンドでしたが、ポップスの才覚も発揮し、60位ピーク、10週とメインストリームでも大健闘でした。

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲           Ed Sheeran – Shape of You

今週最もダウンロードが上昇した曲 Sam Hunt – Body like A Back Road

今週最もストリーミングが伸びた曲 Big Sean - Moves

最も高い順位で新登場した曲          Big Sean ft. Eminem – No Favors

 

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)

99 Nicky Jam - El Amante

98 Marshmello - Alone

97 Dierks Bentley - Black

96 Rihanna - Sex With Me

93 Migos ft. DJ Khaled - Culture

91 Andy Grammer - Fresh Eyes

90 Carrie Underwood - Dirty Laundry

88 Martin Garrix & Dua Lipa - Scared To Be Lonely

84 Granger Smith - If The Boot Fits

72 Migos - Get Right Witcha

71 Missy Elliott ft. Lamb - I'm Better

66 Major Lazer ft. PARTYNEXTDOOR & Nicki Minaj - Run Up

62 Migos - Call Casting

※49 21 Savage & Metro Boomin ft. Future - X

※42 Keith Urban - Blue Ain't Your Color

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

 

Spotify (アメリカ、デイリーで上位50位圏内)

9 Katy Perry ft. Skip Marley – Chained to the Rhythm

34 AJR – Weak

38 Chance the Rapper – Same Drugs

Chanse the Rapperがグラミー新人賞の受賞でストリーミングの成績を大きく上げましたが、ダウンロードが0になるため、Hot 100に入る可能性は低めですかね

 

Shazam (アメリカ、トップ50位圏内)

20 Katy Perry ft. Skip Marley – Chained To The Rhythm

43 Ariana Grande ft. Future – Everyday

45 6LACK – Prblms

46 Russ – Losin Control

 

両方で注目なのはKaty Perryの新曲。ラジオとストリーミングでも高い水準を記録しそうなことが2つのデータから伺えます。ダウンロードは文句なしの成績を叩き出すと思うので、もしかしたら1位デビューの可能性は0では無いのかも?ただShape of Youの壁は高そうですが。トップ10入りは確実でしょう。

ZeddのLINEスタンプの使い方を考察してみた

 

(^o^) ZeddからLINEが来たぞ?なんだって……

(^o^) ZeddのLINEスタンプが発売されました……?

 

(^o^) どんな感じだろう……?

 

 ※この記事はいつもとテイストを変えてみよう、いつもやらないような分野を書いてみようという「実験的」記事です。なんかいつもとノリが違う気がしますが、ご了承ください。

 

f:id:djk2:20170211194339p:plain

 

か、かわいい!!!???

 

EDM界の王子、的な扱いを受けるZeddですが2次元になるとこんなに可愛くなるのですね。2次元でイケメンさを追求するのもまた面白い試みではありますが、LINEスタンプとして使うのなら可愛い方面で攻めたほうが良い気がします。

けっこうデフォルメされていますが、個人的に2次元は本物に寄せるよりも、デフォルメが強いほうが好きです。2次元なら2次元なりの強みを出してほしいので、笑

前にTaylor Swiftが期間限定でスタンプを無料配布していましたが、それは実物寄りでしたね。まあ人によって好みは違うと思うので、好きなほうを選べば良いと思います。

 

f:id:djk2:20170211195034p:plain

 

はい。では考察に入ります。

まず、LINEのスタンプがどういう場面で使われるか考えています。自分の身の回りがどういうスタンプの使い方をするかを振り返ると4つのパターンが浮かびました。

 

① 応答

② LINEスタンプ単独でメッセージや伝達をする場合。

③ 上の文章を受けて近い意味のスタンプを付け足す場合。

④ 特に意味はないけどスタンプを使う場合(会話のシメ、スタンプラリーなど)

 

身の回りから考えたので、現代の女子高生とかは上記に無い使い方をしているかも……?

 

① 応答

これはスタンプのオーソドックスな使い方だと思います。LINEでは○○に参加?だとか、今○○できる?だとか、【はい・いいえ】を求められる場面が多いかと思います。多くのLINEスタンプには【OK・NO】のメッセージが入っていることが多いと思います。明確に意思を伝える必要があるため、変なスタンプは使いづらく、個性は少し出しづらいです。

代表例はこれ↓でしょう。最初から入っているやつです。了解の意味でしょう。

f:id:djk2:20170211200751p:plain

 

② LINEスタンプ単独でメッセージや伝達をする場合。

一部のスタンプに許された業。LINEスタンプ単独で意味を成し、会話のスターターになりえるスタンプのことです。具体的に言うと【ご飯いる?】とか【今から帰ります】など。自分の勝手な印象だと、スマホに文字を打ち込むのが面倒くさい人が文字を打つ代わりに使っている印象。また、この種のスタンプは種類が少ないため、バリエーションには欠ける印象。まあ、便利ですけどね。

 

③ 上の文章を受けて近い意味のスタンプを付け足す場合。

上の②の強化版みたいな感じ。用件を文字で伝えたあと、近い意味のスタンプを付け足す。①と同じくらいメジャーなスタンプの使用法ではないか。例えば、何か質問の用件を伝えた後に、【首をかしげるスタンプ】など。事前に用件を文字で伝えているため、支離滅裂なスタンプを使っても意味はバッチリ伝わるのは利点。比較的自由にスタンプを使えるため、わりかし個性を出すことが可能。

↓こんな感じ

f:id:djk2:20170211221757p:plain

 

④ 特に意味はないけどスタンプを使う場合(会話のシメ、スタンプラリーなど)

とりあえず送っとけみたいな場合。会話終わったけどそのままだと何かぎこちない場合、スタンプのライブラリを見せ合う時など。

LINEの会話の終わりをスタンプでシメる現象は、Twitterのリプライの最後にふぁぼを付ける現象とすごい似ていると思っている。

この事例は、完全にルールなしで個性出し放題である。LINEをよく使う人ならこういうケースがあるのではないか……?

 

以上の4点ですが、いかがでしょうか。では、次に上の説明を関連させながら、お気に入りスタンプ5つを紹介してみようと思います。

 

・羽の生えたZedd

f:id:djk2:20170211224033j:plain

かわいい。羽はアルバムのTrue Colors風?何かお願いごとをしたい場合にこのスタンプを後付けすれば、かわいさにノックアウトされてお願いを受け入れること間違いなし……?

上の例でいうと③、④で幅広く使えそうです。

 

・花束Zedd

f:id:djk2:20170211224049j:plain

かわいいというかあざとい。使う場面を選べば、疲れた人の心を癒やしてくれる、とかもあるかも。天使のやつ同様、単独であまり意味をなさないので、③④で使いましょう。

 

・ヘッドホンZedd

f:id:djk2:20170211224323j:plain

ヘッドホンをしてエンジョイしている様子のZedd。LINEの会話の最後のシメとして送って、【今から音楽聞くからLINE終わりね】、的なニュアンスを表せるか…?いや、音楽聞きながらでもLINEはできるか、笑

ほかにも、面倒なお願いごとをされた時に、【耳を塞いで聞きません】的な拒否のニュアンスも表せるか……?いやそれは分かりづらいか……楽しそうな顔しているし!

音楽を楽しんでいる感がすごい出せるので、音楽好きの人なら使いやすいかもしれないです笑

 

・ShowtimeZedd

f:id:djk2:20170211224800j:plain

DJをしながらShowtime、と言うZedd。日々の生活でShowtime的な場面で使えば盛り上がること間違い無しでしょう!

例えば 飲み行かない? → OK! → このスタンプ

という使い方はテンションが上がるのではないか!

 

・OK Zedd

f:id:djk2:20170211224951j:plain

こういう無難に応答に使えるスタンプもある。バリエーションはOKとNO、そしてOMG。OKとNOの使用回数が自然と多くなりそう。だって文脈に関係ないスタンプってそんなに簡単に送れないし……

 

↑こうやってスタンプのリストを眺めると、面白いスタンプが多いと思います。かわいいし。ただ、上で述べた①②(応答と、スタンプのみで意味を伝達)で使えるようなスタンプが少なめなので、そういう用途でスタンプを使う人にはあまり向いていないかも…?

スタンプを③、④で使うことが多い人には使いやすいスタンプだとは思います!他のスタンプとはバリエーションがけっこう違い、あまり表せないようなニュアンスも表せるので、使いこなせたら楽しいと思います。

自分もこのスタンプを使って、今後も使い方を模索しようと思います。

最後までありがとうございます。

 

 

※正直、この記事はこのブログの中でかなり異質だと思うのですが、これを書いたのにはとある理由があります。それを↓で説明しています……

 

 

Billboard Hot 100 2/18 【Migosの1位アルバムについて +カントリーの風雲児Sam Hunt】

f:id:djk2:20170208221929j:plain

今週アルバム1位のMigosについて、少し語ってみました!写真はサマソニでの来日が公式アナウンスされたG-Eazy。今週彼のSome Kind of DrugがHot 100に登場しました。

↑プレイリストです。

 

100 G-Eazy ft. Marc E. Bassy – Some Kind of Drug

サマソニでの来日が決定したG-Eazy。そんな彼のSome Kind of Drugが100位で登場。2016年はBebe Rexha, Britney Spearsなどのポップ系アクトと手を組み、大活躍。この曲の客演Marc E. Bassyもヒップホップ系アーティストというよりは、ポップ系のシンガーです。昨年はYou & Meという曲でも組んでいました。

 

99 Nicky Jam – El Amante

レゲトン歌手のNicky JamのEl Amanteが99位。El Amanteは恋人の意。先日アルバムFénixをリリースした彼ですが、なんと90分超えの長いアルバム。2015年に超低空飛行ヒットだったEnrique IglesiasとのEl Perdónも収録されています。

 

88 Martin Garrix & Dua Lipa – Scared to Be Lonely

Martin GarrixとDua LipaのScared to Be Lonelyが早速Hot 100に登場。88位。広大なフェスで響かせるEDM、というよりはIn the Name of Loveに続くポップ路線の1曲で、Future Bassというジャンルでくくられることもあるようです。Dua LipaにとってはBlow Your Mind 以来のHot 100。In the Name of Loveに続くヒットなるか。

 

71 Missy Elliott ft. Lamb – I’m Better

Missy ElliottのI’m Betterが71位で登場。2005年のThe Cookbook以来アルバムリリースの無い彼女ですが、今後のアルバムの予定はどうなのでしょうか。また、このI’m Betterが、2015年のWTFとは少し違うスタイルなので、今後どういう路線で行くのかも気になる事項です。

 

66 Major Lazer ft. PARTYNEXTDOOR & Nicki Minaj – Run Up

Major LazerのRun Upが66位で登場。Lean On、Cold Waterの大ヒットで世界的な存在となったMajor Lazerが今回客演という形で世界に紹介するのはPARTYNEXTDOOR。

Workのソングライターとしても活躍した彼、この曲がきっかけで飛躍を果たせるか。Nicki Minajはこのエントリーで女性アーティストで2番目に多いHot 100へのエントリーを記録。

 

50 Ed Sheeran – Castle on the Hill

3週間前にはShape of Youとトップ10にいたのに、今週はもう50位まで落ちたCastle on the Hill。おそらく、注目がShape of Youに集中してきてこちらへのマークが薄くなってきているのでしょう。Shape of Youのピークが過ぎた頃に最注目されるのでしょうか。ただ、そこまで持つかは不明。Shape of Youよりもこちらのほうが響く層(ロック好き)に人気を博したあとにメインストリームでの人気復活という流れもあるか…?

 

48 Migos ft. Gucci Mane – Slippery

今週CULTUREがアルバム1位となったMigos。セールスは、セールス1位のBrantley Gilbertの約2/3ですが、ストリーミングと収録シングルの成績で大きくポイントを獲得しアルバム1位。そのアルバムからは7曲が今週Hot 100に。Gucci ManeとのSlipperyが新登場のなかでは最高位。他T-Shirtが19位。Bad and Boujeeは1位から陥落して2位。

※このアルバムCULTURE、YouTubeにプレイリスト形式で全曲公開されていて、誰でも聴くことができます。

近年の1位アルバムだと、Adeleは購入した人のみ(ストリーミングは後の公開)、Kanye Westはほぼストリーミングのみ(しかも特殊な経緯)、DrakeはYouTubeに一切曲をアップロードしない、そして今回のMigosはYouTubeにも公開するなど、アーティストによって様々なアルバムの公開方法が見られるようになりました。最近は○○(例:誰でもストリーミングに公開する、など)という一概には纏められない傾向がアーティストごとに見られて、アーティストごとの音源公開方法はかなり注目に値するテーマだと思っています。

 

39 Post Malone ft. Quavo – Congratulations

Post MaloneのCongratulationsが39位でトップ40に突入。客演のQuavoは今週チャートに多く登場したMigosの一員。Post MaloneにとってはWhite Iverson以来のトップ40。Justin Bieberともコンビを組み、またKanye Westの昨年のアルバムにも登場するなど注目を集める彼。この曲のさらなる飛躍に期待。

 

38 Sam Hunt – Body Like A Back Road

2015年に既存のカントリーに無いようなスタイル(R&B方面とカントリーの融合)を見せたSam Hunt。Take Your Timeが年間45位に入るなどブレイクを果たし、その年のグラミー新人賞候補にもノミネートされた実績の持ち主の彼の新曲Body Like A Back Roadが38位で登場。カントリー曲があまり上位に来ないSpotifyでも41位と検討中。実際、カントリー好きだけでなく、それ以外の層にも響きそうな一曲となっていて、ヒットが期待できそうです。(Love Yourselfと少し似ている……?)

 

37 Marian Hill – Down

超スピードでチャートを駆け上がっているMarian HillのDown。3週目の今週は37位でトップ40に突入。現在はダウンロード中心にポイントを得ていますが、ラジオとストリーミングが今後増えていくのでしょうか。現在アメリカで最もShazamされている曲なようで、注目を集めていることは間違いないでしょう。

 

3 Zayn / Taylor Swift – I Don’t Wanna Live Forever

ダウンロードとストリーミングを大きく伸ばし、3位に順位を上げたZaynとTaylor SwiftのI Don’t Wanna Live Forever。この曲は映画Fifty Shades Darkerのサントラからの1曲ですが、この映画の前のシリーズ、Fifty Shades of GreyのサントラからのLove Me Like You Do、Earned Itもピーク3位で、今週I Don’t Wanna~がそれと並んだことに。今後はラジオの伸びも予想できるので、近いうちに1位を取るか…?

 

1 Ed Sheeran – Shape of You

Ed SheeranのShape of Youが1位に返り咲き。ラジオの伸びがかなり大きいようです。世界的に見ても現在大ヒットで、例えばSpotifyグローバルでは2位に2倍弱の差をつけての1位です。(1位Shape of You 約745万回再生/日、2位Paris 約400万再生/日)

 

× Drake ft. 21 Savage – Sneakin’

DrakeのSneakin’がチャート圏外へ。同時にリリースされたFake Loveは上位をキープしています。この2曲はいずれも2016年リリース予定のミックステープMore Lifeに収録予定と言われていましたが、未だにリリースされておらず、続報もありません。Fake Loveもそろそろピークが過ぎると思うので、リリースするなら早めが良さそうですが……

※無償のプレイリストでリリースするという噂もありますよね…

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲           Ed Sheeran – Shape of You

今週最もダウンロードが上昇した曲 Zayn / Taylor Swift – I Don’t Wanna Live Forever

今週最もストリーミングが伸びた曲 Zayn / Taylor Swift – I Don’t Wanna Live Forever

最も高い順位で新登場した曲          Sam Hunt – Body like A Back Road

 

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)

 

100 Wale ft. Lil Wayne - Running Back

99 Ugly God - Water

98 Flume ft. Tove Lo - Say It

97 Lady Gaga - Million Reasons

96 Old Dominion - Song For Another Time

95 Drake ft. 21 Savage - Sneakin'

94 Calum Scott - Dancing On My Own

92 2 Chainz ft. Gucci Mane & Quavo - Good Drank

91 John Mayer - Love On The Weekend

※48 Major Lazer ft. Justin Bieber & MØ - Cold Water

※43 Rob Stone ft. J. Davi$ & Spooks - Chill Bill

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

 

Spotify (アメリカ、デイリーで上位50位圏内)

9 Big Sean ft. Eminem – No Favors

26 Big Sean – Halfway off the Balcony

28 Big Sean ft. Migos - Sarcrifices

29 AJR – Weak

31 Big Sean – Jump out the Window

48 Big Sean – Own Me

※49 Lady Gaga – Million Reasons (来週の再登場が確実)

 

今週はMigosでしたが、来週はBig Sean。特にNo Favorsは客演がEminemとだけあって高い順位での登場が予測されます。

WeakはSpotifyで長く高い順位をキープしているものの、Hot 100には未だ入れず。

 

Shazam (アメリカ、トップ50位圏内)

今週はナシ

ビルボードに新加入!パンドラがHot 100に与える影響を考察

先日の2/11付のHot 100、並びにそれに準ずるチャート(ジャンルごとのHot○○など)にパンドラが導入されることが発表されました 


現在ラジオ全体の10%ほどの割合を占めるとも言われており、常に最適なチャート配分を目指すビルボードの姿勢が伺えます。

今回は、このパンドラについて、パンドラがチャートにどのような影響を与えるか少し考察してみようと思います。

 

1 パンドラとは?

 

パンドラとは、よくPandora Radioという呼称で呼ばれる通り、ラジオ風なストリーミングサービスです。基本的にステーションを選択して再生し、お気に入りの曲には”Thumbs Up”、”Thumbs Down”を選択して、Pandoraを使っていくうちにだんだんその人の音楽の趣味に馴染んでいく、という感じのようです。

曲を能動的に選ぶ、というよりはステーションを選択し新たな曲との出会いを受動的に楽しむサービス、と思われます。ステーションはジャンル別、他人の作ったステーションなどを選べる模様ですね。

ラジオ曲形式で受動的に曲を聴くサービスなので、新曲がリリース直後に一気に再生回数が上げるというよりは、だんだん再生回数が増えていく傾向にあるようですね。

 

ここまで読んで、多分あなたは気になる点があると思います。【何でここまでこんなに推測が多いのか?】と。それはパンドラが日本でまだ解禁されていないからです。実際触って検証できない部分は推測の形で文を閉じています。アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアのみの解禁のようです。イギリスですら解禁されていないので、比較的ローカルな音楽アプリと言えるかもしれません。

 

日本で使えるアプリでいうと、Jangoに似ていると思います。これもステーションを選んでThumbs Up, Thumbs Downする音楽サービスです。

 

2 チャートへの影響は?

 

端的に述べると、パンドラが加入しても大きくチャートに影響が及ぶことはないと思います。なぜかというと、パンドラで多く聴かれる曲は他のサービスと大差なく、独自のヒットも見られないからです。例えばYouTubeならば、ビデオが面白かったり、また○○チャレンジなどYouTube独自のヒットにより曲がHot 100に入ったりして、加算するかしないかで違いが生まれますが、パンドラにはそれが無さそうです。

 

パンドラと他のサービスでの曲のヒットの違いを検証します。パンドラ、Spotify、ラジオ総合、ストリーミング総合の比較を行います。

 

 

Pandora

Spotify

Radio

Streaming

1

Fake Love

Bad and Boujee

Don't Wanna Know

Bad and Boujee

2

Black Beatles

Shape of You

Scars to Your Beautiful

Shape of You

3

Bad And Boujee

Fake Love

Bad Things

Black Beatles

4

Scars To Your Beautiful

I Don't Wanna Live Forever

Closer

Starboy

5

Don't Wanna Know

Paris

Shape of You

Closer

6

Love on The Brain

T-Shirt

Side to Side

Bounce Back

7

I Don't Wanna Live Forever

Bounce Back

Let Me Love You

Caroline

8

Shape of You

Starboy

Love on The Brain

Fake Love

9

Starving

iSpy

24K Magic

Juju on that Beat

10

Bounce Back

Caroline

Fake Love

Paris

 

※パンドラ、Spotifyは1/27-2/2、Radioは1/23-1/29、Streaming総合は1/20-1/26の集計。

太字は4つの項目の中で、一つにしか入っていないもの

 

最新のチャート期間がサービスによって違う故、集計期間がずれてしまっているという問題もあるが、なんとなくそれぞれの傾向が分かるだろうか。なんとなくではあるが、パンドラがラジオとストリーミングを足して2で割ったようなランキングを表しているとは言えるのではないだろうか。

さらに、実はもっとラジオに近いような気もする。パンドラのチャートでは17週目以降の曲を外すというルールがある。ただし、ピークを更新しそうな見込みがある曲は例外のようだ。↓のようなメッセージを添えて、Hot Streak表記されている。

f:id:djk2:20170204204036j:plain

 

ストリーミングはすぐに新しい曲を再生しやすいが、ラジオはゆっくり上昇、下降する傾向がある。ラジオ的特性をもつパンドラのチャート上位には16週ルールに引っかかったラジオでよくかかる曲があるのではないか、と自分は推測している。

 

その例として挙げられるのが、Lady GagaのMillion ReasonsとCalum ScottのDancing on My Ownだ。この2曲は上記の【ビルボードがパンドラをチャートに加えた】という記事に、パンドラの恩恵を受けてHot 100に入った例として挙がっている曲だ。実際、パンドラのチャートではそれぞれ48位、35位とそこそこの順位を記録している。しかし、同じくストリーミングサービスであるSpotifyでは両方共200位圏外となっている。また、この2曲はポップ系のラジオでそれぞれ30位、35位を記録している。この3点から、パンドラはストリーミングサービスとして考えられるものの、ラジオ的な曲が流行ることがあると言えるのではないだろうか。

つまり、ストリーミングのポイントの枠でラジオ系の曲がポイントを稼ぐ可能性があるのだ。

Hot 100ではダウンロード35-45%、ラジオ30-40%、ストリーミング20-30%という割合があって、どれかが極端に低いと主要なポイント源で大きく稼いでいても“足切り”を喰らう可能性がある。なので、このパンドラは、ストリーミングでの稼ぎが少ないがラジオでよくかかる曲の救世主となる可能性もある。具体例を挙げるなら、カントリー曲などだろうと思われる。

 

 

まとめ!!!

・パンドラの加算はチャートに特大の影響を及ぼすわけではない

・ラジオでよくかかる曲が恩恵を受ける可能性がある。