チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

Hot 100 8/12 見どころ 【Meek Millの夢、Drakeの悪夢?】

f:id:djk2:20170803224113j:plain

こんばんは。今週はMeek Millがアルバムをリリースし、7曲がHot 100にエントリーしました。それにより、Drakeにとっては悪夢?Meek Millにとっては夢のようなこと?が起こる可能性がありました。(結局は起こっていませんが)その”夢”とは何なのか、などを今週は読み解いていきます。その他初のトップ40ながらも、「トップ40は通過点」の曲 など。

 

 

91 Romeo Santos – Imitadora (New)

今週アルバムが10位で登場したラテン系のシンガーRomeo Santos。(出身はアメリカ)そのアルバムからはImitadoraがHot 100に91位で登場。

個人的に面白いと思ったのは音楽批評メディア最大手のPitchforkが7.6点と高めの点数をこのアルバムにつけたこと。ラテン系音楽が今後地位をさらに向上していくためには単なるシングルヒットだけではなく、アルバムセールス・批評家からの評価向上など複合的な“ヒット”が必要だと私は考えているのですが、批評家からの評価を得たこのアルバムは今後ラテン界隈のさらなる発展へのヒントになるかもしれません。

 

80 Drake – Passionfruit (↓)

ダウンロード22位という平凡な数字*1ながらも、爆発的なストリーミングを記録して最初の週は8位登場したPassionfruit。一時期はラジオでかかるなどある程度の数字をキープしていたのですが、ここ最近は下位に落ちてきています。Drakeは2009年のBest I Ever Had以降、現在に至るまで何かしらの曲を常にHot 100にエントリーさせているという記録を継続中ですが、もしPassionfruitの順位がもう少し低いか、また後述のMeek Millのアルバムからの曲がより多くエントリーしていたとしたら……「8年間継続してきた記録を仲違いしているMeek Millに途絶えさせられる」というDrakeにとって悪夢のようなシナリオもありえたかもしれません。

今週はとりあえず記録のストップを回避したDrakeですが、Passionfruitは今週19週目なので次の週がラストになるのが確実。さらに新曲Signsも今週98位と調子が上がらないため、8年間継続してきた記録が途切れる日も近いのかもしれません。

 

61 China Anne McClain – What’s My Name (New)

今週ディズニー映画Desecndants 2のサントラがアルバム6位で登場。そのサントラからは2曲がHot 100に登場。81位にIt’s Goin’ Down、そして61位にこのWhat’s My Name。来週はアルバムチャートでもう少し順位を上げると思います。来週のアルバム1位有力候補のArcade FireやJay-Zの新譜の調子次第ではアルバム1位もあるかもしれません。

 

51 Meek Mill feat. Chris Brown & Ty Dolla $ign – Whatever You Nedd (↑)

Lana Del Rey、Tyler, The Creatorとの激しいアルバム1位争いの末、アルバムチャートでは3位だったMeek Millでしたが、Hot 100で今週主役だったのは彼。既にHot 100入りしていたWhatever You Needが89位→51位と大きく上昇したほか、6曲が新たにHot 100入りして、計7曲がアルバムからHot 100に。Spotifyでは*24番人気だったこのアルバムでしたが、Apple Musicではトップ10に複数曲が入るなど絶大な人気を誇ったためそのストリーミングによってHot 100大量エントリーを成し遂げました。

ちなみにアルバムチャート1位Lana Del Rey、2位Tyler, The Creatorの曲は今週Hot 100にエントリーせず。

※ちなみにMeek Millのアルバムから、Lil Uzi Vertを迎えたF**k That Check Upが97位で登場しましたが、Lil Uzi Vertは今週リリースされたアルバムのうち3つに登場しています。(Meek Mill、Nav & Metro Boomin、Steve Aoki)。

 

47 Keith Urban feat. Carrie Underwood – The Fighter (re)

一回は「調子を落としている」と判断され、古い曲を整備して新しい曲が上昇するための枠を空けるルール、リカレントルールが適用されてチャートから落っこちたKeith UrbanCarrie UnderwoodのThe Fighterですが、「再上昇中」と判断され2週ぶりにHot 100に舞い戻りました。以前はグラミーやカントリーアウォードなどでのパフォーマンスによるダウンロード等でポイントを稼いでいましたが、最近のポイント源はラジオ。現在カントリー系ラジオ2位まで上昇しています。現在幅広い層に大ヒット中のBody Like a Back Roadと同じく、またはそれ以上にこのThe Fighterもかなりポップなので、カントリーのリスナー以外にも人気が飛び火するかもしれません。

 

40 Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals – Back To You (New)

Louis TomlinsonのBebe Rexha、Digital Farm Animalsと組んだBack To Youが40位で登場。Louis Tomlinsonにとっては初のアメリカでのトップ40で、これで元One Directionのメンバー全員がトップ40を記録したことに。客演のDigital Farm Animalsは初のHot 100ですが、昨年Hot 100にエントリーしたGalantisのNo Moneyではソングライターとして名を連ねていました。もう一人の客演、Bebe RexhaはG-EazyとMe, Myself & Iで組んで彼を初のトップ10に導きましたが、それの再現なるでしょうか!

 

EminemRihannaのThe Monsterをはじめとして他のアーティストへのソングライトも盛んに行うBebe Rexhaですが、このBack To Youでは曲を作ってから客演を探したのか、ソングライトのクレジットにBebe Rexhaがいないようです。The ChainsmokersとPhoebe RyanのAll We Knowでも起こっていたケースです。

 

※次は全員でのトップ10を達成できるかに注目したいです。ZaynとHarry Stylesは既にトップ10を記録していますが、残りの3人はまだ。しかし、Niall Horan(Slow Handsが今週18位)もLiam Payne(Strip That Downが今週16位)と上昇中で近いうちにトップ10に到達するかもしれません。特にiTunes割引などの戦略でダウンロードを伸ばしている後者は期待できるかもしれません。

 

 

34 Linkin Park – Numb (re)

7/20に亡くなったLinkin ParkのボーカリストChester Benningtonを追悼し、多くの関連曲がダウンロードやストリーミングで注目を集めました。代表曲のNumbが34位、In the Endが37位で再登場したほか、今年唯一アルバムチャートで1位を取ったロックアルバムである最新作、One More LightからはHeavyが45位で再登場しました。その他What I’ve Done、Crawling、One More Light、Somewhere I Belongがダウンロードを集めました。

 

32 Yo Gotti (& Mike Will Made-It) feat. Nicki Minaj – Rake It Up (↑)

R&B / Hip-Hop系ラジオやストリーミングで上昇中のYo GottiのRake It Upが32位とトップ40に突入しました。Yo Gottiにとっては2曲めのトップ40で、前回トップ40を記録したDown in the DMでもNicki Minajと組んでいました。ちなみにこの曲でNicki Minajは5回“チャイナ”と言うのですが、そのうち4回はChinaで、残り1回はモデルのBlac Chynaの”Chyna”です。

 

30 J Balvin & Willy William – Mi Gente (↑)

J BalvinがWilly Williamsと組んだMi Genteが30位でトップ40に突入。両者にとって初のトップ40なのですが、現在SpotifyとShazamで世界1位になっているこの曲(アメリカだけだとSpotifyは9位、Shazamha1位)にとってトップ40はあくまで通過点に過ぎないような気もします。

 

28 Cardi B – Bodak Yellow (↑)

Cardi Bの名目上のデビュー曲、Bodak Yellowが勢いよくチャートを駆け上がっています。4週目で28位まで到達。トップ40に。ヒップホップリスナー利用者の多い*3アメリカのApple Musicでは現在21 SavageのBank Accountに次ぐ2位まで浮上しています。さらに順位を伸ばしてトップ10、またはNicki Minajのようなヒップホップ界隈の新しい女性アイコンまで上り詰める可能性もあるかもしれません。

 

× Camila Cabello – Crying in the Club (↓)

スタートから数週間は悪くなかったものの、ここ最近はラジオが急激に落ちはじめ、またJay-Z曲の大量エントリーもあってHot 100での順位も急落。そして今週ついに圏外へ落ちてしまいました。Fifth Harmonyを抜け出したタイミングでヒットしていたBad ThingsはFifth時代と同じピークの4位まで到達し成功を掴んでいましたが、ソロ曲はピーク47位、9週滞在と苦渋のスタートに。今週リリースされるダブルシングルでは、客演にQuavoやYoung Thugを迎え、またソングライターにはCharli XCXやPharrellを起用するなど豪華な布陣ですが、こちらでリベンジなるでしょうか。またJay-Z週に大きく順位を落としていたLady GagaThe Cureも今週似たような形でチャート圏外へ落ちました。

※Fifth Harmonyのほうも好調かというと、そうでもなくDownが90位とピンチです。

 

× Kyle feat. Lil Yachty – iSpy (↓)

KyleとLil Yachtyが組んだiSpyはポップ系リスナーにも人気が飛び火したこともあって、一時期4位まで到達するなど大躍進。30週のチャート滞在を終えてチャートから今週外れました。客演のLil YachtyはDRAM*4と組んだBroccoliに続いて今回のiSpyでもKyleを成功に導き、“客演ヒット請負人”のような活躍を見せています。彼はMacklemoreと組んだMarmaladeを今週リリースしていて、この2曲と同じくヒットするか、要注目だと思います。

 

× Migos feat. Lil Uzi Vert – Bad and Boujee (↓)

昨年のBlack Beatlesに引き続き、ストリーミングの圧倒的なパワーで1位を獲得した曲として、今年序盤に絶大なインパクトを残したBad and Boujeeが36週の滞在を終えてチャートから外れました。この曲を契機に客演Migos、またQuavo、Offsetなどピンの起用も爆発的に増え、毎週どこかでMigos関連曲がリリースされているのでは?というほどに存在感が増しました。年間チャートでは何曲Migosの関連曲が入るのか、楽しみです。おそらくQuavoは年間チャートに最多の曲を送り込むのではないでしょうか。

(Bad and Boujee、T-Shirt、Slippery、I’m the One、Congratulations、Strip That Down、そしてSlideとPortalandは当落線上で7曲前後が年間トップ100に?)

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Charlie Puth - Attention

今週最もダウンロードが上昇した曲 Liam Payne feat. Quavo – Strip That Down

今週最もストリーミングが伸びた曲 21 Savage – Bank Account

最も高い順位で新登場した曲          Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals – Back To You

 

 

今週チャートから外れた曲 (14曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位🗻/チャート滞在週数⏰)】

100 Metro Boomin feat. Offset & Drake – No Complaints (🗻71位 /⏰3週)

98 Kendrick Lamar – ELEMENT. (🗻16位 /⏰11週)

97 Calvin Harris feat. Future & Khalid – Rollin  (🗻62位 /⏰4週)

96 Kesha feat. The Dap-Kings Horns – Woman  (🗻96位 /⏰1週)

93 AJR – Weak  (🗻73位 /⏰11週)

87 Lady GagaThe Cure  (🗻39位 /⏰14週)

86 Jake Paul & Erika Costell feat. Uncle Kade – Jerika  (🗻86位 /⏰1週)

85 Blake Shelton – Every Time I Hear That Song  (🗻56位 /⏰11週)

75 French Montana feat. The Weeknd & Max B – A Lie  (🗻75位 /⏰1週)

73 Camila Cabello – Crying In The Club  (🗻47位 /⏰9週)

61 Jay-Z – 4:44  (🗻35位 /⏰2週)

50 Bruno Mars – 24K Magic  (🗻4 /41)

46 Kyle feat. Lil Yachty – iSpy  (🗻4 /30)

45 Migos feat. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee  (🗻1 /36)

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲をピックアップしました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora、Apple Music、各種ラジオなど)

 

Clean Bandit feat. Zara Larsson – Symphony (Pandora 38位+ポップ系ラジオ)

Rita Ora – Your Song (Spotify 79位+ポップ系ラジオ)

Dua Lipa – New Rules (Spotify 41位)

Lauv – I Like Me Better (Spotify 35位)

(Charli XCX – Boys (Spotify 144位) )

(Portugal. The Man (Spotify 34位+各種ラジオ) )

 

上記は先日Boysをビデオとともにリリースし、また”Girls”をやるとしたら誰を入れる?という質問に回答したCharli XCX関連アーティストの曲を並べています。

”Gilrs”リストに名を連ねたZara Larssonが客演のSymphony、Rita OraのYour Songはいずれもポップ系ラジオで上昇中、そしてDua LipaのNew Rules、このBoysのソングライターのLauvのI Like Me BetterがSpotifyで好調で、近いうちのHot 100入りの可能性があるかもしれません。自身のBoys自体はHot 100入りの可能性は低そうですが、関連アーティストが躍進しそうです。また、Boysのビデオに登場し“Charli”のタトゥーをボーカリストが入れたPortugal. The ManのFeel It Stillはラジオ、ストリーミングの両方で好調でHot 100で現在55位の順位をさらに上げていきそうです。

 

Williy Williams – Voodoo Song (Shazam 26位)

大躍進中のMi Genteでコンビを組んでいるWilly WilliamsのVoodoo Songが多くShazamされているようです。まだラジオ等では目立った動きはないですが将来的にヒットする可能性も……?

*1:この週ダウンロード21位のG-EazyとKehlaniのGood LifeはHot 100に入っていないです

*2:Tyler, The Creator、Lana Del Rey、Nav & Metro Boominに次ぐ

*3:DrakeやFrank Oceanの独占配信を昨年行ったため。ただここまでApple Music内リスナーがヒップホップ系統に偏っているのはアメリカのみのようです。

*4:最近D.R.A.M.からDRAMに改名した

7/28 リリースの新曲/新作 のチャート初動を観察

f:id:djk2:20170802234547p:plain

こんばんは。いつも土曜日に書いている新曲リリースの記事です。写真はCharli XCXのBoysのビデオでのAminéです。彼は今週アルバムをリリースしています。

 

Spotifyデイリーのトップ10 (新曲リリースの金曜日時点での)

1 French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
2 Lil Uzi Vert XO TOUR Llif3
3 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito
4 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts
5 21 Savage  Bank Account
6 DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne I'm the One
7 Kendrick Lamar HUMBLE.
8 Post Malone feat. Quavo Congratulations
9 J Balvin & Willy William Mi Gente
10 Travis Scott Butterfly Effect

 

ついにDespacitoが1位から陥落。ここ数日はUnforgettableが1位に君臨していますが、XO TOUR Llif3とWild Thoughtsが1位になった日もありました。Hot 100での首位交代もそう遠くないのでしょうか。また、Mi GenteやButterfly Effectが上昇中。

 

② 新曲/新リリースアルバムからのシングルのSpotifyデイリー順位 (金曜日)

55 Thomas Rhett Unforgettable
56 Skrillex & Poo Bear Would You Ever
61 Kesha  Learn To Let Go
74 Charli XCX Boys
85 Future feat. Nicki Minaj You Da Baddest
※86 Amine Caroline
93 Julia Michaels Worst In Me
109 Macklemore feat. Lil Yachty Marmalade
130 The Killers Run For Cover
135 Snakehips feat. Anne-Marie & Joey Bada$$ Either Way
139 Amine  Spice Girl
162 Blackbear feat. Gucci Mane do re mi
192 Dimitri Vegas & Like Mike feat. Kiiara Complicated

 

今週Spotifyで最も注目を集めたアルバムはAminéのデビュー作。しかし登場は2曲のみでした。また、この週のアルバム1位有力候補のArcade FireもSpotify 200位圏内に曲が入りませんでした。この週のアルバム1位争いはストリーミングではなく純粋なセールス勝負の予感がします。Arcade Fireの他の1位候補はディズニー映画 Descendants 2のサウンドトラック、そしてリリースがこの週ではないJay-Z、Kendrick Lamarあたりでしょうか。

続いてはシングル。Thomas Rhettはカントリーでは珍しいストリーミングでの躍進を記録しています。ダウンロードも絶好調で高めな順位でのHot 100への登場に期待がかかります。現在Hot 100に登場中 のCraving Youではポップ寄りのアプローチを試みており、カントリー界だけに留まらない活躍を今後できるかもしれません。

そしてAminéをはじめとして総勢60名以上の"Boys"がビデオに登場したCharli XCXの新曲がリリース。この曲は現在SpotifyでI Like Me Betterが人気を得ているLauvが制作に携わっています。

その他Skrillexの新曲、Julia MichaelsのEPからWorst In Meが登場などです。

 

iTunesトップ10+新曲の順位 (金曜日)

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito (Remix)
2$ Liam Payne feat. Quavo Strip That Down
3$ Niall Horan Slow Hands
4 Imagine Dragons Believer
5$ Charlie Puth Attention
6 Thomas Rhett Unforgettable
7 Sam Hunt Body Like a Back Road
8$ Shawn Mendes There's Nothing Holdin' Me Back
9 Future feat. Nicki Minaj You Da Baddest
10 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts

 

13 Kesha Learn To Let Go
37 Macklemore feat. Lil Yachty Marmalade
52 Dove Cameron, Sofia Carson, Cameron Boyce & Booboo Stewart It's Goin' Down
55 China Anne McClain, Thomas Doherty & Dylan Playfair What's My Name
57 Skrillex & Poo Bear Would You Ever
62 Sofia Carson, Cameron Boyce, Booboo Stewart & mitchell Hope Chllin' Lika a Villain
75 Charli XCX Boys
80 NEEDTOBREATHE Cages
97 Dove Cameron, Sofia Carson, Cameron Boyce & Booboo Stewart Ways to Be Wicked

 

ダウンロードはまだDespacitoが1位。Justin Bieberのいるリミックス版に加えて、オリジナルのバージョンも一つの曲として集計されるのでダウンロードではまだまだ強いのではないでしょうか。そしてメンバーが大所帯な4曲はいずれも前述のディズニー映画のサントラからの曲です。

 

いつもよりサラっとしていますが、今回はこれで終わりです。

「はじめてのチャート研究」 当ブログおすすめ記事20選

f:id:djk2:20170814232221p:plain

 

気が付いたらブログの記事数が350を超えていました。

 

今回は「はじめてのチャート研究」と題して当ブログのエッセンシャルな記事を20個選んでみました。当ブログ、選りすぐりの記事たちです☺

 

 

・おすすめ記事

 

・thank u, next(アルバム)関連記録のまとめ + 「ポップス」としての意義など

Ariana Grandeのアルバムのチャート動向を深く掘り下げました。

 

 

・2018年の振り返り系記事まとめ

2018年を振り返りました系の記事のリンク集です。

 

 

・2018 ドイツの年間チャートを5つのポイントで見る

振り返り系の記事の中でもちょっと珍しい媒体を扱った記事です

 

 

・今年Hot 100に登場した、日本に関連する曲 まとめ

Hot 100に登場した曲で日本に関連している曲を紹介します

 

 

・当ブログの歴代Hot 100記事リンク一覧 【2015~2019】

私は毎週Hot 100の分析記事を書いています!その歴代記事のリンクです。

 

 

・アルバムチャートは純粋なセールス以外で勝負する時代?

2015年-2018年前半にかけての、USアルバムチャートの変化についての記事です。ストリーミングの台頭、それに対する対抗策などについて分析しました。 

 

 

・Chart Data氏 音楽ファンのチャートへの関心向上を語る 【Pigeons and Planesインタビュー和訳】 

Twitterで活躍する@Chartdata 氏のインタビューを和訳しました! 氏によると音楽ファンの間でチャートへの関心が向上しているそうです!

 

 

Spotifyのランキング滞在「日数」から各国のアンセムを調査! (2018続編 / アジアも調査)

ピーク時の勢いに注目が集まりやすい音楽チャートですが、視点を変えて「いかに長く持っているか」を調査したシリーズです。

 

 

 ・ストリーミングは古い曲を発掘する? Post Maloneの2曲が突如Hot 100に登場した現象を探る

ストリーミングの新たなる可能性「過去曲ディグ」について語っています。 (ストリーミングは新たな現象が多く発生して面白いです)

 

 

アメリカのSpotifyのみで「1日100万円」を稼いだ?曲たち ~アルバムの時代~

最近のストリーミングでの傾向を、稼ぎという切り口から分析しました。

 

 

 ・マネキン・チャレンジ vs MannequinChallenge 【BGMで使われているのは…?】

個人的にお気に入りです。日本のマネキンチャレンジに使われているBGMを分析しました。(ジョイマン高木さんのツイートを見て思いついた記事です)

 

 

 ・チャート研究者(自称)の自称とは? ~在野研究について~ 【読書メモ】

本のテーマ等について語ります。音楽ことはあまり語らない系統の記事です。なぜこの系統の記事を書くか?などにも言及しています。(少し凝った自己紹介みたいな側面もあるかも……?)

 

 

・現在のヒットがそれとなく分かるプレイリストを作っています

最近取り組み始めたヒットプレイリストです。私版のToday's Top Hitsです

 

 

・~~は○○位!のソース一覧

このブログを読むためのガイド的な役割のある記事です

 

 

・【8人の裏方】 1位シングルの裏方たち 

「裏方」、ソングライターにスポットライトを当てた記事です。

 

 

・BROCKHAMPTON、アルバム1位から3週後に圏外へ? アルバム1位の「その後」

近年多く見られる「抱き合わせ」によってセールスを伸ばしてアルバム1位を獲得した作品のその後を追った記事です。

 

 

・Bebe Rexha / "Expectations" レビュー 【ポップシンガー・積年の苦労が形に】

あまり音楽メディアに取り上げられないアルバムをこのサイトで積極的にレビューしたいと考えています✨

 

 

・個人的ベストトラック・2018

個人的なお気に入り曲です

 

 

・年間リストに入りづらい・昨年12月リリースのアルバムに再度スポットライトを当てたい!

音楽メディアの作る「年間リスト」に時期の都合上入りづらい12月のアルバムに注目した記事です!

 

 

 ・アーティストのお気に入りツイート集 2018

ただお気に入りのツイートを貼って振り返る記事です。

 

 

 

 

 

 

 

いろんな記事をこれまで書いてきましたが、何か一つでも楽しんでもらえる記事があれば幸いです!これからもよろしくおねがいします。

ちなみにこの「おすすめ記事」はブログの右側のサイドバーにも掲載しています。(PCのみ)

 

 

お問い合わせがありましたら、ブログのコメント欄、TwitterのDMかリプライなどでお願いします。

 

 

 

Hot 100 8/5 見どころ 【ストリーミングで1位を獲得した曲の悩み?】

f:id:djk2:20170726233511j:plain

今週の見どころは、Jay-Zの曲がチャートから外れた影響から代わりに再浮上した曲です。↑はその一例のTravis ScottのButterfly Effectです。

 

 

96 Kesha feat. The Dap-Kings Horns – Woman (New)

Keshaの8月リリース予定のアルバムに向けたプロモーショナルシングル、Womanが96位で登場。バラード調のPrayingとはややスタイルの違うパワフルなポップです。この曲のソングライトにはAfrojack、Marshmelloの客演を務めたこともあるWrabelが参加しています。

 

91 Khalid – Young Dumb & Broke (New)

現在Spotifyで31位とじわじわ人気を集めていたKhalidのYoung Dumb & BrokeがついにHot 100に登場。91位での登場。客演を含めて今年4曲目のHot 100です。彼はLocationがHip-Hop & R&B Airplayで一時期2位に到達するなど、アーバン系リスナーから支持を得て飛躍しましたが、その人気は最近ポップ系リスナーにも飛び火しています。現在Locationはポップ系ラジオで35位とゆるやかに伸びていて、Hot 100でも順位が再上昇中です。Khalidは他にもLogic、Alessia Caraとの1-800-273-8255でもポップ系ラジオの支持を集めています(ポップ系ラジオ29位)

※また、今週Calvin Harris、FutureとのRollin’がHot 100の97位で再登場しています。

 

86 Jake Paul & Erika Costell feat. Uncle Kade – Jerika (New)

Vine出身現YouTuber、Jake Paulの歌手キャリア2曲めのHot 100エントリー。客演の2名ともHot 100には初登場。前シングルIt’s Everyday Broのダンスラップよりはややしっとりしたラップ曲です。

 

78 Fifth Harmony feat. Gucci Mane – Down (Re)

先週はJay-Zのアルバム曲が多くエントリーして入れ替わりが激しかったと言いましたが、今週はJay-Zのエントリーは2曲まで減ったので、多くの曲がチャートに返り咲きました。(7曲)Fifth HarmonyのDownは消える直前の週(86位)よりも順位を上げてチャートに再登場しました。ここからどこまで巻き返せるか要チェックです。ラジオでの支持が下がり始め、チャートポイントが下り坂に突入したFifth Harmonyの元メンバー、Camila Cabello*1のCrying in the Club(今週73位)の順位を来週抜くのではないかと思います。

 

75 French Montana feat. The Weeknd & Max B – A Lie (New)

この週の注目アルバムだったFrench MonatanaのJungle Rules。アルバムチャートでは新アルバムの中では一番高い順位の3位で登場しています。(1位Jay-Z、2位Kendrick Lamar)Hot 100ではThe Weeknd、獄中の盟友Max Bを客演に迎えたA Lieが75位で登場、そしてUnforgettableはダウンロードを伸ばして5位まで順位を上げています。French MontanaはChris BrownのLoyal(ピーク9位)で客演を務めたときの自己最高位を更新しました。

 

60 Travis Scott – Butterfly Effect (↑)

先も述べたようにJay-Zの先週の大量エントリーがチャートから外れました。そのため今週は中位にいる曲の多くが順位を上げています。目立ったのはTravis ScottのButterfly Effect (97位 → 60位)、Cardi BのBodak Yellow (78位 → 49位)、J BalvinのMi Gente (53位 → 42位)、Yo GottiのRake It Up (68位 → 41位)など。なかでもButterfly EffectとMi Genteはヒットの”先物指数”と鳴り得るSpotifyで好調でそれぞれ現在11位と10位で期待を持てるのではないかと思います。

※ちなみにMi GenteはSpotifyの「グローバル」順位では2位で、1位のDespacitoと合わせてグローバル1位2位をスペイン語曲が支配しているという状況になっています。ラテンの躍進が本格的に進んでいます。

 

39 Dylan Scott – My Girl (↑)

カントリーシンガーDylan ScottのMy Girlがトップ40に入りました。彼にとって初のトップ40入りです。Brett Eldredge、Luke Combosなど新人カントリー歌手の躍進が今年は目立ちますかね。カントリー系ラジオで先週まで1位。

 

30 Selena Gomez – Bad Liar (↓)

32位のDavid GuettaとJustin Bieberの2U、31位のMiley CyrusのMalibu、30位のSelena GomezのBad Liarと期待値の高い曲が中位に留まっています。これらの曲に共通するチャートアクションは、リリース当初は大きな注目を集めて上位に入って大きくは下がらず中上位(25位程度)に残るものの、上がりきらないというもの。この3曲はいずれも現在ラジオの成績がやや落ち始めており、上位を目指すならここが踏ん張りどころかもしれません。評論家からかなりの高評価を得たBad Liarでしたが、ヒットチャートでは不完全燃焼で終わってしまう可能性も……?

 

23 Demi Lovato – Sorry Not Sorry (↑)

はじめての1週間分フルカウントとなったDemi LovatoのSorry Not Sorryが23位まで浮上。同じく先週はフルカウントでなかったSelena GomezのFetishは今週27位です。現在11位~20位はゆるやかに下降中の曲が多いので、そこを一気に抜き去って近いうちのトップ10入りの可能性は十分にありそうです。(特にSorry Not Sorryのほう)

 

11 Kendrick Lamar – HUMBLE. (↓)

数週前に圧倒的なストリーミング量で1位まで登りつめたHUMBLE.でしたが、今週トップ10から落ちてしまいました。トップ10の滞在週数は15週でした。昨年1位を獲得した曲の平均トップ10滞在週数は19.4週でやや短めなことが分かります。(まだトップ10に戻る可能性はありますが)ストリーミングでヒットした曲はラジオが伸び切らずにトップ10、またはチャート自体に残る期間が少なめな傾向がありますが、この曲もストリーミングではSpotifyの記録を更新するほどの数字を出す一方で、ラジオのピークが10位と上がりきっていないこともあって今週トップ10から落ちてしまいました。

※ほかにストリーミングで1位まで登りつめたBlack Beatles(ラジオ7位)、Bad and Boujee(ラジオ13位)以外の今年1位になった曲はラジオで少なくとも5位以上を記録しています。

アメリカでは他国と同様ストリーミングが流行する一方で、ラジオという文化が強く残っていて、ラジオとストリーミングという二つの別次元のヒット曲のフィールドが出来ているような気がします。そんな環境では、ラジオとストリーミングの両方を制圧できる曲が他を寄せ付けないような圧倒的ヒットになっているように思います。(Shape of You、Despacito、Closerなど)

 

10 Charlie Puth – Attention (↑)

先週に引き続きiTunes値下げによる多くのダウンロード、さらにラジオで大きく伸びたことからCharlie PuthのAttentionが10位とトップ10に突入。Wiz KhalifaとのSee You Again、Selena GomezとのWe Don’t Talk Anymoreに続いて自身3曲めのトップ10を記録し、男性シンガーソングライターの代表格としての地位を築きつつあります。

ちなみにこの曲はリミックス版もあって、Bingo PlayersとOliver Heldensによるものです。Charlie Puth(とLil Wayne)のNothing But Trobleを大きくサンプリングした“Trouble”で昨年ブレイクしたOffiahにお呼びの声はかからず……(?)

 

9 Sam Hunt – Body Like A Back Road (↑)

今週”Hot Countory Songs”チャートで24週目の1位を記録し、その記録は歴代最長タイであるとビルボードのニュースにもなったBody Like A Back Road。ですが、Hot ○○(ジャンル) Songs系のチャートは 2012年後半に大きな変更*2がなされていて、つまりこの記録「この5年」といってもよいものです。ただ、カントリー曲として優秀な数字だということには変わりがなく、今回このBody Like A Back Roadとタイになっているのは2013年に(総合)年間9位のCruiseです。週のピークは4位ながらもリミックス版のリリースによるロングヒットで年間9位に食い込みました。この曲も4月にはじめてトップ10入りしたのち、つねに上位をキープして先週トップ10に舞い戻るという息の長い曲になっており、Cruiseのように年間トップ10入りの可能性もあるか。現在ポップ系ラジオで伸びを見せています。

 

× Calvin Harris feat. Frank Ocean & Migos – Slide (↓)

アルバムリリースの週にあたる2週間前は32位まで順位を上げていたSlideですが、今週チャートの外へ。ピーク25位 / 20週滞在と、2015年のHow Deep Is Your Love並みの成績です。Calvin Harrisの従来のリスナー以外の注目を大きく集めたという点で革命的な一曲でした。この曲で集めた注目を、現在26位のFeelsのさらなるヒットに繋げられるか。

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Charlie Puth - Attention

今週最もダウンロードが上昇した曲 French Montana feat. Swae Lee - Unforgettable

今週最もストリーミングが伸びた曲 Demi Lovato – Sorry Not Sorry

最も高い順位で新登場した曲          French Montana feat. The Weeknd & Max B

 

 

今週チャートから外れた曲 (11曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位/チャート滞在週数)】

94 21 Savage – Famous (94位/1週)

91 Zedd & Liam Payne – Get Low (91位/1週)

90 Jay-Z – Mercy Me (90位/1週)

86 Jay-Z – Moonlight (86位/1週)

63 Jay-Z feat. Frank Ocean – Caught Their Eyes  (63位/1週)

56 Jay-Z feat. Gloria Carter – Smile  (56位/1週)

55 Jay-Z – Kill Jay-Z  (55位/1週)

51 Jay-Z feat. Beyoncé – Family Feud  (51位/1週)

50 Luke Combs – Hurricane  (31位/22週)

47 Jay-Z feat. Damian “Jr.Gang” Marley – Bam  (47位/1週)

45 Calvin Harris feat. Frank Ocean & Migos  (25位/20週)

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora、Apple Music)

 

先週までは条件を満たす(○○で△位以上など)曲を全てリストアップしていましたが、今回からは注目の曲だけをピックアップして軽い説明をつけるスタイルをとります。

 

Meek Mill – Issues (Apple 3位)

Meek Mill – 1942 Flows (Apple 4位)

Meek Mill – Win & Losses (Apple 6位)

Meek Mill feat. Lil Uzi Vert – F**k That Check Up (Apple 9位)

※ほか複数曲が上位に入っていますが、トップ10に入った曲をピックアップしました。

 

Apple Musicは昨年DrakeやFrank Oceanの独占配信でユーザーを集めたこともあって、アーバン系リスナーが大多数を占めていて、特にラップ曲が上位に入る傾向があります。さらに、Spotifyとは違ってプレイリスト文化一辺倒というわけでもないので、シングル単体よりも新作アルバムの曲がまとめて上位に入る傾向があるようです。

そんなApple Musicでのこの週の人気アルバムはMeek Mill。Spotifyでは4番人気のアルバムだったのですが、Apple Musicで圧倒的な支持でストリーミングを伸ばして純セールスでは及ばないLana Del Reyとの次の週のアルバム1位レースを繰り広げています。

ちなみに、←受動的なリスナー Pandora<SpotifyApple Music 能動的なリスナー→ という傾向があるように思います。

 

Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals (Spotify 43位)

ダウンロードも多く集めた注目のリリースです。元One Directionのメンバーで唯一まだアメリカのトップ40ヒットがない彼ですが、この曲でヒットの基準とされるトップ40を狙えそうな予感です。

 

The Chainsmokers – Honest (Shazam 52位)

最新シングルで、ポップ系ラジオ順調に上昇中。近いうちにHot 100に入って再び注目を集めるかどうか。

 

Dua Lipa – New Rules (Spotify 51位)

Spotifyを急上昇中。自身3曲めのHot 100が見えてきています。

 

Linkin Park feat. Kiiara – Heavy (Spotify 54位)

In the End、Numb、そしてこのHeavy、One More LightあたりがHot 100入りの可能性があります。

 

*1:最近Fifth HarmonyをSNSでアンフォローした

*2:2012年以前だとHot○○は「ラジオ」のみのチャートでしたが、2012年後半にHot 100と同じ「ラジオ」、「ダウンロード」、「ストリーミング」の合算に変更。つまり、Hot 100からカントリー等ジャンルをそのまま抜き出したチャートということです

7/21リリースの新曲などの動向  【Linkin Parkの曲がSpotify200位圏内に28曲登場 +4つの注目アルバム】

f:id:djk2:20170723230327j:plain

この記事は多くの曲がリリースされる金曜日のストリーミング / ダウンロードの動向を追っていこうというう企画です。SpotifyiTunesを定点観測しています。今週は4つの注目アルバムがリリースされたことに加え、Linkin Parkのボーカルが亡くなったことに対して追悼の意を込めたダウンロードやストリーミングが大きく増えたため、多くの動向が見られました。

 

Spotify デイリー金曜日 トップ10

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito
2 Lil Uzi Vert XO TOUR Llif3
3 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts
4 French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
5 DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne I'm the One
6 Kendrick Lamar HUMBLE.
7 Post Malone feat. Quavo Congratulations
8 Linkin Park  In The End
9 21 Savage  Bank Account
10 Selena Gomez feat. Gucci Mane Fetish

 

今週もDespacitoが1位をキープ。2位の座にXO TOUR Llif3とWild Thoughtsとが入れ替わりで入っているという印象。Unforgettableも先週のアルバムリリース以降調子を上げてきています。21 SavageのBank Accountが9位まで浮上。先週好調だったSelena GomezのFetishは10位、Demi LovatoのSorry Not Sorryも12位と上々です。

そしてLinkin ParkのIn the Endが8位まで浮上。チェスターの死が報じられたのが現地時間でおおよそ木曜日の午後だったので、追悼のストリーミングが一番多く記録されたのは金曜日になったようです。このIn the End以外にも計28曲が200位圏内に登場しました。

13 Linkin Park Numb
18 Linkin Park feat. Kiiara Heavy
35 Linkin Park What I've Done
49 Linkin Park One Step Closer
57 Linkin Park Crawling
61 Jay-Z & Linkin Park Numb / Encore
65 Linkin Park Faint
66 Linkin Park Papercut
67 Linkin Park Somewhere I Belong
71 Linkin Park Bleed It Out
74 Linkin Park One More Light
77 Linkin Park feat. Stormzy & Pusha T Good Goobye
79 Linkin Park Battle Symphony
85 Linkin Park Breaking Habit
100 Linkin Park Leave Out All The Rest
105 Linkin Park BURN IT DOWN
120 Linkin Park Nobody Can Save Me
122 Linkin Park A Place For My Head
123 Linkin Park Talking to Myself
128 Linkin Park Points Of Authority
137 Linkin Park Shadow Of The Day
138 Linkin Park Lying From You
142 Linkin Park Runaway
156 Linkin Park From The Inside
168 Linkin Park Invisible
181 Linkin Park Don't Stay
182 Linkin Park My December

 

Linkin Parkは今年リリースのアルバムでも1位を取っていて(しかも今年唯一の1位を獲得したロックアルバム)、まだまだ世間への影響力が大きかった中での悲劇ということもあって多くの曲が聴かれました。この中ではIn the EndとNumb、そして今年のアルバムからのHeavyとOne More LightあたりがHot 100に入るかもしれません。

 

② 新リリースアルバム / or新シングルのSpotifyデイリー金曜日の順位

39 Tyler, The Creator (feat. A$AP Rocky) Who Dat Boy
47 Tyler, The Creator (feat. Kali Uchis) See You Again
54 Tyler, The Creator (feat. Rex Orange County) Foreword
55 Tyler, The Creator I Ain't Got Time!
56 Tyler, The Creator (feat. Frank Ocean) Where This Flower Blooms
58 Lana Del Rey feat. A$AP Rocky & Playboi Carti Summer Bummer
59 Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals Back to You
60 Tyler, The Creator (feat. Rex Orange County & Anna of the North) Boredom
63 Tyler, The Creator (feat. Frank Ocean & Steve Lacy) 911/ Mr. Lonely
70 Tyler, The Creator Sometimes..
73 Tyler, The Creator Pothole
76 Tyler, The Creator (feat. Estelle) Garden Shed
78 NAV & Metro Boomin feat. Offset & Playboi Carti Minute
80 Lana Del Rey feat. Stevie Nicks Beautiful People Beautiful Problems
82 Lana Del Rey feat. The Weeknd Lust for Life
86 Lana Del Rey Cherry
87 Lana Del Rey 13 Beaches
99 Lana Del Rey Love
101 Lana Del Rey feat. A$AP Rocky Groupie Love
104 Tyler, The Creator (feat. Lil Wayne) Droppin' Seeds
107 Tyler, The Creator November
115 Lana Del Rey White Mustang
118 Tyler, The Creator Glitter
119 Lana Del Rey In My Feelings
139 Meek Mill feat. Lil Uzi Vert Fuck That Check Up
141 Meek Mill Wins & Losses
144 NAV & Metro Boomin Call Me
145 Tyler, The Creator Enjoy Right Now, Today
148 Meek Mill feat. Chris Brown & Ty Dolla $ign Whatever You Need
152 Meek Mill feat. Young Thug We Ball
166 NAV & Metro Boomin feat. Lil Uzi Vert A$AP Ferg
167 NAV & Metro Boomin Perfect Timing (Intro)
171 Lana Del Rey Coachella - Woodstock In My Mind
172 Lana Del Rey God Bless America 
173 X Ambassodors Ahead Of Myself
175 Meek Mill Issues
179 Lana Del Rey feat. Sean Ono Lennon Tomorrow Never Came
184 A-Track feat. Quavo & Lil Yachty Believe
188 Lana Del Rey Heroin
189 Lana Del Rey When The World Was At War We Kept Dancing
198 Meek Mill Heavy Heart

 

記事のタイトルにもした通り、今週は4つの注目アルバムがありました。Tyler, the Creator、Lana Del Rey、Nav & Metro BoominとMeek Millの4つです。

Spotifyで優勢だったのはTyler, the Creator。先行リリースだったWho Dat Boyを筆頭にアルバム全14曲が登場。そのWho Dat Boyが先週Hot 100に登場し、Tylerにとって初のHot 100(客演は除く)になったのですが、この週も何曲かHot 100への登場はありえるでしょうか。

そして次に目立つのはLana Del Rey。アルバム全16曲中14曲がSpotifyの200位圏内に登場。A$AP Rocky、The Weeknd、Stevie Nicksなどパワーのある客演を据えた曲が上位に来ています。ちなみにiTunesアルバムでは今週リリース以降1位をキープしており、ストリーミングでもこのように悪くない数字を残しているので、この週のアルバム1位の最有力候補だと思われます。なので、今回の記事のサムネイルにしました。

その他はNavとMetro BoominのコラボミックステープとMeek Millのアルバム。前者はNav、Metro Boominという両者だけでなく、客演にもPlayboi Carti、Lil Uzi Vert、Offset、21 Savageなど今最も勢いのある面々が多くそろっており、まさに"Perfect Timing"*1なリリースだと思います。

そしてMeek Mill。2015年にリリースされて初のアルバムチャート1位を獲得したり、Drakeとのビーフが話題になったDreams Worth More Than Money以来のスタジオアルバム。Spotifyではそこまで目立った成績を残してはいませんが、それ以外のストリーミングでは上々の数字、またはiTunesではLana Del Reyに次ぐ2位につけるなど、アルバム1位の対抗馬のひとつとも考えられているようです。

この4つのアルバムの客演リストから現在のシーンのようなものが垣間見えてる気もします。A$AP Rocky、Playboi Carti、Lil Uzi Vertはこの4つのうちの複数アルバムに登場していて、現在幅広い活動をしているということが伺えます。あとOffsetがNavに、QuavoがMeek Millに登場するなどMigosのソロ活動も増えてきていることも分かりました。

ちなみに今週はTygaもアルバムをリリースした*2のですが、目立った数字は残していないようです……

 

その他の注目点はLouis Tomlinson+Bebe Rexha、Digital Farm AnimalsのBack to Youです。Louis Tomlinsonのソロ曲は2連続DJ / EDMプロデューサーとのコラボに*3

 

最後にiTunes

 

③ 金曜日のiTunesシングル順位 (トップ10+新曲)

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito (Remix)
2 Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals Back to You
3 LINKIN PARK In the End
4 LINKIN PARK Numb
5 LINKIN PARK feat. Kiiara Heavy
$6 Niall Horan Slow Hands
$7 Charlie Puth Attention
$8 Liam Payne feat. Quavo Strip That Down
$9 Shawn Mendes There's Nothing Holdin' Me Back
10 Sam Hunt Body Like a Back Road

$=割引

 

まだまだ崩れないDespacitoの城壁。さらにはRemix、原曲のダウンロードが合算されて「ダブル」でチャートに計算されるので強いのです。

一部でトップ1の歴代最長週数を抜ける?だとかShape of Youから年間1位を奪う?などの期待をされているのは、この「ダブル」集計が根拠の一つなのかもしれません。ただ、個人的にはその可能性はそこまで高くないとは思っていますが……(特に後者のほう) 2位にLouis Tomlinsonの新曲。ほかの元One Directionメンバーと同様ダウンロードで高い支持を得ています。そして3位~5位にLinkin Parkの曲が。

 

12 LINKIN PARK Crawing
14 LINKIN PARK Somewhere I Belong
16 LINKIN PARK One More Light
18 LINKIN PARK Breaking the Habit
19 LINKIN PARK What I've Done
21 LINKIN PARK Shadow of the Day
26 LINKIN PARK One Step Closer
36 Jay-Z & LINKIN PARK Numb / Encore
39 LINKIN PARK Faint
40 LINKIN PARK Bleed It Out
47 LINKIN PARK Leave Out All the Rest
57 LINKIN PARK BURN IT DOWN
67 LINKIN PARK New Divide
69 Kevin Gates No Love
70 LINKIN PARK Papercut
62 Lindsay Ell Champagne
74 LINKIN PARK Talking to Myself
95 LINKIN PARK Lying from You
96 Meek Mill Wins & Losses
99 LINKIN PARK What I've Done

 

ダウンロードでも多くのLinkin Parkの曲が登場。ダウンロード+ストリーミングでそれなりの数字を記録している最新アルバムの表題曲バラード、One More LightがHot 100に登場するかもしれません。過去のヒット曲はリカレント・ルールによって50位以上に入らないといけない曲もあるので、そこまで多くの曲はHot 100に入らないと思います。3曲前後ですかね。その他はKevin Gatesの新曲など。

 

*1:アルバムの1曲め

*2:実は今週自分が最初に聞いたアルバムはこれです……

*3:この曲について色々思うこと?があったのでいつか書くかもしれないです笑