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チャートのチャート研究ラボ

音楽チャート・ポップス等の動向・文化について。変なところに熱意を傾けるオタク。

ビルボード年間チャート/Pitchfork年間ベストソングリストの比較

※2016 12/12に、今年の分を更新しました!

 

pitchfork.com

私はこれを早速見ていったのですが、「ぱっと見」ヒット曲が多く含まれている気がしました。

そこで、ビルボードHot 100の年間チャートとPitchforkのベストソングリストに載っている曲で、年によってどれくらい被るのか、ということを調べて行きたいと思いました。

数曲ビルボードとPitchforkで年がずれているものがありますが、基本Pitchforkのほうが取り上げるのが早いので、そちらを基準に考えていきます。

(左側の順位がPitchforkの順位、右側がビルボードの順位、()の中がピークです)

 

2016年

88位 Rihanna "Needed Me" 2016 - 13位 (7)

82位 Ariana Grande "Into You" 2016 - 51位 (13)

62位 Drake "Controlla" 2016 - 41位 (16)

56位 Desiigner "Panda" 2016 - 6位 (1)

41位 Beyoncé "Sorry" 2016 - 71位 (11)

35位 Kevin Gates "2 Phones" 2016 - 57位 (17)

33位 D.R.A.M. “Broccoli” [ft. Lil Yachty] 2016 - 34位 (5)

30位 Drake "One Dance" [ft. Wizkid & Kyla]  2016 - 3位 (1)

7位 Rihanna "Work" [ft. Drake] 2016 - 7位 (1)

計9曲

 

2015年

54位 Jeremih "Oui" 2016 - 55位 (19)

43位  Rich Homie Quan “Flex”   2015 - 48位(26)

38位  Jack Ü “Where Are Ü Now” [ft. Justin Bieber]   2015 - 19位 (8)

32位  Alessia Cara “Here”  2015 - 94位, 2016 - 39位 (5)

20位  Fetty Wap “Trap Queen”  2015 - 4位 (2)

15位  Adele “Hello”  2015 - 35位, 2016 - 8位 (1)

13位  Rihanna “Bitch Better Have My Money”  2015 - 48位 (15)

12位  The Weeknd “Can’t Feel My Face” 2015 - 12位, 2016 - 72位 (1)

2位  Drake “Hotline Bling”  2015 - 30位, 2016 - 24位 (2)

計9曲

 

2014

69位 Rich Gang “Lifestyle”  2014 - 72位 (16)

50位 Taylor Swift “Style” 2015 -29位 (6)

43位  Ariana Grande “Love Me Harder” [ft. The Weeknd] 2015 - 56位 (7)

38位  Bobby Shmurda “Hot N*gga” 2014 - 54位 (6)

37位  Charli XCX “Boom Clap”  2014 - 34位 (8)
33位  Ariana Grande “Problem” [ft. Iggy Azalea]  2014 - 9位 (2)

26位  Beyoncé “Partition”  2014 - 95位 (23)

17位  Tinashe “2 On” [ft. Schoolboy Q]  2014 - 65位 (24)

12位  Drake “0 to 100 / The Catch Up”  2014 - 98位 (35)
10位  Michael Jackson “Love Never Felt So Good (Original Version)”  2014 - 78位 (9)※

2位 iLoveMakonnen “Club Goin Up on a Tuesday” [ft. Drake]  2015 - 82位 (12)

計11曲

 

2013

78位  Mariah Carey “#Beautiful” [ft. Miguel]  2013 - 81位(15)

65位  Robin Thicke “Blurred Lines” [ft. T.I. and Pharrell]  2013 - 2位, 2014 - 83位 (1)

55位  Justin Timberlake “Mirrors”  2013 - 6位 (2)

35位  A$AP Rocky “Fuckin' Problems” [ft. 2 Chainz, Drake, and Kendrick Lamar]  2013 -                                 41位 (8)

31位  Lorde “Royals”  2013 - 15位 2014 - 20位 (1)

8位 Daft Punk “Get Lucky” [ft. Pharrell]  2013 -14位 (2)

7位 Disclosure “Latch”  2014 - 28位 (7)

5位  Ciara “Body Party”  2013 - 83位  (22)

1位  Drake “Hold On, We're Going Home” [ft. Majid Jordan]  2013 - 34位 2014 - 55位 (4)

計9曲

 

2012

80位  Baauer "Harlem Shake"  2013 - 4位 (1)

50位  Icona Pop "I Love It" 2013 - 28位 (7)

44位  AlunaGeorge "You Know You Like It" 2015 - 59位 (13) ※

30位  Kanye West "Mercy" [ft. Big Sean, Pusha T and 2 Chainz] 2012 - 27位 (13)

29位  Carly Rae Jepsen "Call Me Maybe" 2012 - 2位 (1)

20位  Kendrick Lamar: "Swimming Pools (Drank)"  2013 -  79位 (17)

12位  Miguel: "Adorn" 2012 - 97位, 2013 - 84位 (17)

3位  Usher: "Climax" 2012 - 72位 (17)

計8曲

※がついている物は、Hot 100にエントリーしたもののとPitchforkにエントリーしたものでバージョンが少し違うものです。

 

と、ここ数年の記録と見比べてみましたが、2015年のかぶりの曲の数は、普通ぐらい、でしたね。

しかし、今年の曲数以外に面白いと感じたことがありました。

それは、Pitchforkの年間ベストソングリストが数曲ヒットを前々から予想していることです!

最初にPitchforkのほうが年間チャートより早いと述べましたが、それはなぜでしょう。

それは、年間チャートに入るのはある程度週間チャートに入って、ポイントをためなければいけないのです。少なくとも8週くらいは必要です。(わずか3週で年間チャートに入ってしまうAdeleのHelloは異常です)それに対してPitchforkの年間ベストソングはリリースさえされていれば一応いつでも選ぶことが可能です。

……という理由だけではなく、

 やはりそこにはPitchforkの目利きが効いているのだと思います!

2012年はその傾向がかなり強く出ていると思います。2012年内にはまだメジャー国でのヒットの気配がまだ無かったI Love It, Harlem Shakeを見出し、さらにはYou Know You Like Itに至ってはなんとヒットが三年後になっています。

年間ベストソングリストというと、今年の「振り返り」という印象を持たれる方が多いかと思いますが、意外と未来の予測の要素も含まれているのです!

2015年のPitchforkのベストソングリストには現状では年間チャートに入るようなヒットは8曲ですが、まだまだこれからのヒットが隠れているでしょう!(JeremihのOuiに個人的に期待しています)

また実は2014年のベストソングリストにも未来のヒットがまだ潜んでいたりします。それは94位に選ばれたテイラーのOut of the Woodsです。次のシングルに選ばれたのでヒットの予感ですね!

 

このように、未来に向けた視点も持ちながら年間ベストソングリストを見るとまた違った面白さがあるかもしれません!

 

2015年のプチ情報

Drake は7年連続ベストソングリスト入り。

Charli XCXは今年ベストソングリストに入らず、5年連続ベストソングリスト入りを逃す。(そもそも今年のリリースほぼ無し)

Kendrick Lamarは4年連続ベストソングリスト入り。

 

 

 

【以下は2016年の追記です】

まず、2015年に期待していたOuiが見事年間チャートに入って良かったです。ビデオも無いのにヒットを飛ばすJeremihは素晴らしいです。

しかし、TaylorのOut Of The Woodsがここまでヒットしないとは意外でした。いくら6曲めのシングルでカットが多いとはいえ、テイラーテイラー。シングル後のピークは44位でした。Justin のCompanyといい、あるシングルを境に急に成績が落ちてしまうのはなぜでしょうかね。今後こういう事象が増えるのですかね………

 

去年の復習はここらへんにして、今年のランキングについて見ていきましょう。

今年はヒップホップ/R&Bが中心ですね!その半面ポップ~エレクトロといったジャンルが少ないですね。わずか1曲です(Into You)

Pitchfork視点だとポップは不作、ということ……?

しかし、ヒップホップ/R&Bがメインストリームで受け入れられるようになり、ある意味ポップの一部になった、とも言えるのかもしれませんね…!

 

最後に、来年に向けた予想。このリストの中で、10位に入っているRae SremmurdのBlack Beatlesは来年の年間チャート当確でしょう。

Chance The Rapperの曲のどれかが(リストにあるのはNo Problem、Summer Friends、All Night)グラミーが盛り上がる頃に合わせて、チャートを登っていくのも面白いと思います!

またOoouuuも候補の一つですが、年度をまたぐため、両方の年間チャートに入れない可能性も……

 

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