みなさんはどのような音楽チャートをご存知でしょうか。
そして、そのチャートをどれくらい知っているのでしょうか。
毎週見ているよー!という人もいれば、名前だけなら知っていますー!という感じの人もいるでしょう。
世の中には多くのチャートがありますが、今回はその多くのチャートのどれを見たら良いのか、という疑問に答えるべく、ある程度の客観性と、ある程度の主観性を交えつつ、おすすめチャートを挙げていきたいと思います!
この↓記事とあわせて、初心者でも分かるように書いているつもりです!もし良かったらこっちもどうぞ!
※一部マニアックな説明も入っていますが、そこは興味のある人だけで、読み飛ばしても構いません!
① Billboard Hot 100 (重要度 ★★★★★)
シングル・チャートです。
現在、世界で最も権威があると言われているチャート。世界の人気の音楽を一番早く知ることのできるチャートかな、と考えております。
このチャートの特徴として、ダウンロードなどの売り上げだけでなく、Apple MusicからYouTubeなどのストリーミング、そしてラジオなど幅広い要素からランキングを作っていることです。ビルボードは時代の変化に合わせて、その集計対象や割合を変えて時代に合わせたチャートを作っています。それが長い間多くから支持を集める理由なのかもしれません。
長くなりましたが、まとめるとセールスだけではなく他の要素も多く取り入れているということを覚えておいてください!
チャートに出てくる音楽のジャンルも幅広く、ポップスからヒップホップ、R&B、ダンス系、カントリー、ロックなど、多くのジャンルが登場します。
あくまでアメリカという一つの国のチャートなので、ジャンルに偏りがあります(カントリーが多めなど)が、昨年から今年にかけて、外国人が半年以上このチャートの1位を独占し続ける、という記録が生まれたりするなど、一つの国のチャートでありながら国際色もある、というチャートになっています。
ちなみにこの文を書いている週の直近のトップ10を見てみると…
アメリカ のべ8人
カナダ のべ4人
フランスのべ2人
デンマーク、オーストラリア、ジャマイカ、イギリス、バルバドス 1人
(※複数曲で入っている人は、複数回カウント)
(この文を書いた時のチャートで、現在のチャートではないです。)
という感じです!
Hot 100の名前の通り、このチャートには100曲ありますが、どこまでチェックすれば良いのでしょうか!
まず、手っ取り早いのがトップ10を毎週チェックすることです。
このように、Billboard公式がトップ10までの動画を毎週アップロードしています!
時間も2-3分でチャートを素早くチェックしたい方にはオススメかな、と考えています。
公式ではないですが、トップ50、トップ100などの動画もYouTubeなどを探せばあるので、チャートの世界に深くのめり込んで行きたい方は、そちらの方も視聴してみると面白いかもしれません!
逆に毎週見られないー、って人には、年間チャートをオススメします!
毎年12月中旬にBillboardがHot 100の1年分まとめチャートを発表するので、それを確認すれば1年分を一気に振り返ることができます!お得ですね!
② Billboard 200 (重要度 ★★★★)
こちらはアルバム・チャート。
こちらもシングルのHot 100と同じく、アメリカ人以外の人が上位に来ることも多いです。
アルバム・チャートといっても、単純にアルバムの売り上げで判断されているワケではなく、シングル10曲分の売り上げ=アルバム1枚分、というポイント、さらにはストリーミングサービスでの再生ポイントもこのアルバムチャートに考慮されるので、アルバムチャートといってもかなり複雑なんですね。
ちなみに販売量のみを考慮したチャートもまだ現存しており、Top Album Salesでそれを確認することができます。
ただ、アルバム◯位と言うとやはりBillboard 200のほうのアルバムチャートをたいてい指すので、そのことを頭の片隅に置いておくと良いでしょう!
シングルのHot 100と比べて★の数を一個落としていますが、その理由として
① シングルよりも流動性が低め
② シングルでヒットしているアーティストが上位に留まっている傾向にある(=シングルのほうを見ればある程度はアルバムもわかる)
と、個人的には考えています。
とはいえ、やはりアルバムとシングルは別物で、両方追ってもちろん損はないです!
③ Official Singles Chart (重要度 ★★★)
こちらはイギリスのシングルチャート。
ビルボードとは別の会社が運営していますが、連携関係にあるようです。
Hot 100との違いは、ラジオがポイントに考慮されないこと!ダウンロード(などのセールス)とストリーミングの2つで集計されています!まあ、こちらも同じく、セールスだけではない!という点を把握しておけば良いかな、と思います。
また、アメリカとの違いはカントリーの代わりに、ダンス系統が上に来やすいこと!あと、当たり前かもしれませんが、イギリス人歌手も上位に来ています。
他にもヒップホップもアメリカほどは多くは無いですが、Drakeの躍進もあって最近は上位にヒップホップが来るのも珍しくはなくなってきました。
しかし、★を3つにしたように、アメリカのHot 100よりはやや優先度が下がるかな、と考えています。理由としては
① 世界的知名度
イギリスのOfficial Chartsはビルボードよりも知名度が低いのです。
例えばTwitterのフォロワー。
ビルボードは約418万、それに対してOfficial Chartsは約18万。
Facebookページだとさらに差が開くようです。
SNSが全てでは無いですが、ここまで差が開いていると知名度にかなり差があると言わざるを得ませんね。
て、オイ!知名度=重要度ってなんか悲しいな……と思った方もいるかもしれませんが…
② チャートが(ビルボードと比べて)単純
もう一つ、理由があります。
前述の通りイギリスのシングルチャートOfficial Chartsは販売+ストリーミングで集計しています。かつては販売のみだったのですが、近年のストリーミングの台頭に伴い、2014年からストリーミングをチャートに組み入れるようになりました。これは、時代の変化に合わせた素晴らしい判断だと思います。ちなみに100ストリーミング=1つの販売で集計されています。
ただ、ビルボードはそれを超えてくるのです。ストリーミングの導入も2012年からと、イギリスよりも早く、さらにはそのストリーミングと他の比率も一定ではなく、秘密なのです。あた、イギリスが導入していないYouTubeもチャートに組み合わせたりと、色鮮やかなのです。さらに、制度の変更も多く行なっており、複雑極まりないのです。
時には微妙な変更を施すこともありますが、この貪欲に音楽界の変化に食らいついていく姿勢はビルボードを個人的に素敵だなぁと考えており、一方Official Chartsはビルボードより単純なかな、と考えています。
④ Official Albums Chart (重要度★★★)
ビルボードと同じく、ストリーミングを導入しているものの、アルバムチャートがそこまでシングルと似ていないのが、こちらの特徴。
イギリス人アーティストも強い傾向にあり、今「誰」が支持されているのか、を見るには良いのかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
これを機に音楽チャートに興味を持ってもらえたら嬉しいです!
今回は主要チャートを紹介しましたが、また今度穴場的なチャートの紹介もしようと考えています!