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チャートのチャート研究ラボ

一個目のチャートが自分の名前です。Hot 100などのチャートなど主に数字という視点から音楽を観察していくブログです。 Twitter @djk2_____ によるブログ。

比較!vs2016年 【過去の年間チャートとの比較でアーティスト勢力図を考察】

先日、年間チャートを振り返る記事を書きました。ですが、年間チャートをさらに別角度から分析していきたいと思います。自分は年間チャートに面白さを見いだしてチャートにのめり込んでいった経緯があるので、年間チャートには熱くなるのです!

 

 

 

今回のテーマは、vs数年前

数年前の年間チャートと今年の年間チャートを比較して、誰が被っているのか、ということを調査し、何年でどのようにポップ界のアーティストの勢力図が変わっていくのか、という参考にしていきたい、というわけです。

 

では、まずvs20年前(1996)から 

被ったアーティストは………

 

0名!

なんと20年もたつと年間チャートにエントリーする人は1人も被らないのですね。

勢いがあって多くの支持を得たアーティストでも20年も売り続けるのは至難の業のようですね。

ただ、2016の年間チャートに入ったJay-Z, Usherは翌年(1997年)それぞれ曲名??(Foxy Brownの客演)、Make Me Wannaで年間チャート入り、さらにBeyoncéも翌々年(1998年)にDestiny’s ChildのメンバーとしてNo, No, Noで年間チャート入りを果たしています。 惜しいですね。

20年はメインストリームのシーンが100%変わるかどうかの境界なのかもしれません。この惜しさだと年によっては被りアーティストも出てきそうです。

実際1994年→2014だと、R.Kelly(Bump n’ Grind / Do What U Want※客演),Snoop Dogg (Gin & Juice / Wiggle※客演)で2名が達成しています。

 

次に、vs15年前 (2001)

2000年代突入。世紀も変わって少し今に近づきました。

そんな今回は被ったアーティストは ………

 

5名!

ずいぶん増えましたね。メンバーを見ていきましょう。

P!nkJay-ZJustin Timberlake (N’syncのメンバーとして)、Beyoncé (Destiny’s Childのメンバーとして)、Usher

 

上の項目で挙げたJay-Z, Usher, Beyoncéに加えてJustin TimberlakeP!nkがこの表に。現在はソロで力強い活動をしているJustin Timbarlake, Beyonceがグループの1員にいるあたり、少し隔世の感を感じるかも。

また、Jay-Zはこの年も2016年も客演でのエントリーが多く、ヒップホップアーティストは客演が多く、自身のアルバムを出さなくても年間チャートに入る可能性が高くなるため、長持ちになりやすいのかもしれません。

この中で2016年間チャートの上半分に入ったのはP!nk, Justin Timberlakeの2名で、2016年の顔のようなアーティストはまだいませんね。

 

さらに時計の針を進めていきましょう、 vs 10年前 (2006年)

被りは………9名

 

増えていますね!ただ、意外と少ない気もします。メンバーは

P!nkChris BrownSean Paul、Beyoncé、Jay-Z、Lil Wayne、Justin Timbarlake、Kanye WestRihanna

 

15年前の2001年との被りメンバーは全員アメリカ人でしたが、今回はRihanna (バルバドス)、Sean Paul(ジャマイカ)のアメリカ人ではないアーティストの名が。

2001年と比べると、BeyoncéとJustin Timberlakeの2名がソロになり、今年主役級の活躍をしたRihannaがついに登場。この人がいるだけで「今感」がグッと出ますね。

あと、日本基準ですが、平成生まれのChris Brownも。この10年戦士たちは客演の多いアーティストが多いですね。ヒップホップ、R&Bなどのジャンルは客演として組み込みやすいのでしょう。

しかし、客演が多くはないP!nkが2001年に引き続きエントリーしているのは驚きました。鉄人ですね。

 

次の5年前。ついに2010年代へ、 vs5年前 (2011年)

被っているのは……18名!

 

Chris Brown、Lil Wayne、Drake、Mike Posner、Flo RidaNicki MinajBeyonceSelena GomezRihanna、Taylor Swift、Usher、Calvin Harris、Kanye West、Wiz Khalifa、DJ Khaled、Adele、Jeremih、P!nk

 

今年最も多くの曲を年間チャートに送り込んだDrake、今年アルバム年間1位となったAdeleが登場。現在のシーンとかなり近づいてきました。ただ、2016に年間チャート1位と2位を同時に獲得したJustin Bieberはいません。2010年の年間チャートには入ったのですが、リリースの間になり、2011年の年間チャートには入りませんでした。

2006年以前と一番違うと感じた点は、被りアーティストのジャンルが広がったことです。2006年の項で述べたように、客演で有利なヒップホップ、R&Bアーティストは依然多いですが、それ以外のジャンルも増えたと思います。ポップは、2006年もいたP!nkに加え、Selena Gomez, Taylor Swift, Mike Posner, Adeleの名が。さらにはDJ/プロデューサーのCalvin Harrisが。彼はEDM代表の一人として語られることも多いですが、2006年にはEDMという言葉は無かったですもんね。

 

そして、vs3年前 (2013年)

被っているのは 22名

 

Justin Bieber、Florida Georgia Line、Future、Thomas Rhett、Flo Rida、Tim McGraw、Taylor Swift、One Direction、Rihanna、Imagine Dragons、Calvin Harris、Ellie Goulding、P!nk、Nicki Minaj、DrakeLil WayneSelena GomezAriana GrandeZedd、Justin Timbarlake 、Jay-ZDaft Punk

 

2011年の18名に比べて22名と、そこまでは増えず。2年しか変わらないので、そこまで変化が無いのか。ただ、2011との変化点は何個かあって、一つは非アメリカ人の増加。2011と2016年の被りアーティストのうち、非アメリカ人はDrake, Adele, Rihanna, Calvin Harrisの各ジャンルのエース級の4組のみだったが、2013との被りは8組まで増加。5年と3年でこう変わるとは、Hot 100はアメリカのチャートなので、やはり非アメリカ人が長く続くのは難しいのでしょうか。もう一つは、ジャンルが増えたこと。2011年には無かったカントリー(Thomas Rhett, Tim McGraw)、ロック(Imagine Dragons)が加わり、さらにはDJ/プロデューサーの人数が増えました。

この2011年と2013年の被りアーティストの比較の結果からは、定着度がヒップホップ>R&B>ポップス>エレクトロ>カントリー、ロックという仮説が浮かび上がるかもしれませんが、比較元の2016年のカントリー曲とロック曲が極めて少ないので、恒常的な定説にはなり得ないとは思います。しかし、これからも続けてカントリーやロックが低空飛行を続けて(メインストリーム的な)大物アクトが減り、長年にわたりメインストリームに影響を与え続けるカントリー、ロックアーティストが減る可能性も拭いきれません。

 

そして、最後に去年、vs1年前 (2015)

被りは40名!さすがに多いですね!

 

Calvin Harris、Drake、One Direction、Alessia Cara、Sia、Kanye WestChris Brown、Ariana Grande、Nicki Minaj、O.T. Genasis、Tove Lo、Meghan Trainor、John Legend、Charlie Puth、Elle King、Chris Brown、Nick Jonas、Lil Wayne、Selena Gomez、Beyoncé、DJ Snake、Taylor Swift、The Weeknd、Usher、X Ambassadors、Rihanna、Fetty Wap、Jeremih、Shawn Mendes、Adele、Justin Bieber、Flo Rida、Bebe Rexha、Fifth Harmony、Remy Boyz、Major Lazer、MØ、Ellie Goulding、Silento、Wiz Khalifa

 

2年にまたがっている曲も多いので、ここまで大所帯になったのだと思います。1年違いだとシーンもそこまで変わらないのですね。

 

そして最後に、○年連続で年間チャートに入っている人たちのランキングを作りました。

12年連続 Rihanna, Lil Wayne

10年連続 Taylor Swift

8年連続 Drake

7年連続 Nicki Minaj

6年連続 Calvin Harris

5年連続 Ellie Goulding、One Direction

4年連続 Ariana Grande

3年連続 Tove LoMeghan TrainorJohn LegendDJ Snake、UsherBeyonceChris BrownWiz Khalifa、Jeremih、Sia

 

何年も連続で年間チャートに入り続けるには、①客演の曲を増やす、②リリースペースを増やす のいずれかですね。①が出来ないポップ系のアーティストはアルバムを毎年リリースする、または自分のアルバム以外の曲(映画等)を増やすなどすると、年間チャートに連続で入れるのかも。ポップ系のアーティストは鮮度も重要な要素の一つだったりしますからね。

それと、このリストに入っているDrake, Nicki Minaj, Ariana Grande, DJ Snakeが今の時点でこの記録を1年伸ばすことが濃厚になっております。Taylor SwiftとRihannaも多分2017も入ります。

ちなみに、○年連続の歴代記録のデータは見当たらないので、鋭意調査中です。

 

まとめ

今回熱心にマニアックなデータを提示し、自分の考察を書き加えましたが、このデータから何を感じるかは自由です!

ただ、こんなマニアックなデータを集める人はなかなかいないと思うので、この”変態データ”を生かして、いろいろなことを考えてみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございます