チャート・マニア・ラボ (CML)

音楽チャート・ポップス等の動向・文化について頑張って研究しています!議論のネタになるような変わった視点からの記事を目指しています。

半年経過時点での年間チャート予想!?【トップ10大胆予想】

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チャート大好きな私ですが、その中でも特に大好きなのが年間チャート!今回は2017年の年間チャートの予想をやっていこうと思います。

 

年間チャート関連の記事をいくつか書いたので、興味のある方はそちらも良かったら。


 ところで、まだ5月も終わっていないのに、なぜ【半年】なのでしょうか。それはビルボードが年間チャートの集計を12月-11月の期間で行っているからです。さらに、雑誌特有の進んだ日付で○○号を出すことから、既に5月最後のチャートが発表されているので、この時期が年間チャート的には半年時点なのです。詳しいことは↑の【年間チャート入門】に書いてあります。

というわけで、予想を早速発表したいと思います。半年時点での【大胆予想】で、要は未来のことを予想しているので、大外れの可能性も0ではないです…!はい!

 

5/21 時点での年間チャート 【大胆予想】 はこれだ!!!

1 Ed Sheeran - Shape of You

2 Bruno Mars - That's What I Like

3 Luis Fonsi & Daddy Yankee ft. Justin Bieber - Despacito

4 Migos ft. Lil Uzi Vert - Bad and Boujee

5 Kendrick Lamar - HUMBLE.

6 The Chainsmokers ft. Halsey - Closer

7 DJ Khaled ft. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne - I'm the One

8 TAYLOR SWIFT UPCOMING SINGLE

9 The Chainsmokers & Coldplay - Something Just Like This

10 Post Malone ft. Quavo - Congratulations

 

下線はちょっとした博打枠です。

正直????が止まらない予想だと思います。UPCOMING SINGLEって………どうしてこういう予想をしたのか段階を追って説明します。

 

予想のステップ① 過去のチャートと見る

未来のことは妄想で当てるしか無いのですが、その妄想の精度を上げるには過去の事例を比較・検証すれば良いのです。ここ3年の年間チャートトップ20のデータをまとめました。

※表の見方

①=トップ10入り週数 (ロングヒットかどうか、目安となりやすい指標)

②=ピーク順位 *週数*1 (最大風速)

③=トップ10入りした月 (いつの時期のヒットかの目安)

 

2016

  曲名
1 Love Yourself 24 1*2 12
2 Sorry 18 1*3 12
3 One Dance 20 1*10 5
4 Work 18 1*9 2
5 Stressed Out 14 2 1
6 Panda 17 1*2 4
7 Hello 15 1*7 12
8 Don't Let Me Down 23 3 5
9 Can't Stop the Feeling! 15 1*1 5
10 Closer 15 1*12 8
11 Cheap Thrills 18 1*4 7
12 7 Years 15 2 3
13 Neede Me 16 7 5
14 My House 11 4 2
15 I Took A Pill in Ibiza 14 4 3
16 Work From Home 15 4 4
17 This Is What You Came 19 3 5
18 Cake by the Ocean 7 9 3
19 Me, Myself & I 12 7 2
20 Pillowtalk 16 1*1 2

 

2015

  曲名
1 Uptown Funk 31 1*14 12
2 Thinking Out Loud 23 2*8 12
3 See You Again 19 1*12 4
4 Trap Queen 25 2 3
5 Sugar 21 2 1
6 Shut Up And Dance 18 4 4
7 Blank Space 16 1*6 12
8 Watch Me 18 3 7
9 Earned It 18 3 3
10 The Hills 18 1*6 8
11 Cheerleader 16 1*6 6
12 Can't Feel My Face 19 1*3 7
13 Love Me Like You Do 15 3 2
14 Take Me To Church 16 2 12
15 Bad Blood 13 1*1 6
16 Lean On 10 4 8
17 Want To Want Me 9 5 5
18 Shake It Off 11 4 12
19 Where Are U Now 3 8 7
20 Fight Song 9 6 7

 

2014

  曲名
1 Happy 22 1*10 2
2 Dark Horse 22 1*4 1
3 All of Me 23 1*3 3
4 Fancy 17 1*7 5
5 Counting Stars 21 2 12
6 Talk Dirty 18 3 2
7 Rude 16 1*6 6
8 All About That Bass 16 1*8 8
9 Problem 16 2 3
10 Stay With Me 21 2 6
11 Timber 16 1*3 12
12 Pompeii 15 5 2
13 Shake It Off 13 1*4 9
14 Am I Wrong 14 4 6
15 Turn Down For What 15 4 4
16 The Monseter 10 1*4 12
17 Say Something 14 4 12
18 Team 14 6 2
19 Let Her Go 12 5 12
20 Royals 11 1*1 12

 

懐かし?の曲たち……次にこの表をどのように見ていくかを説明します。

 

予想のステップ② 過去のチャートから、トップ10に入る曲の要素を探す

意外と上位に入る曲、意外と低めな曲が何曲かあると思いますが、そういう【意外さ】にも目を付けながらポイントを見ていきます。

・年の前半にピークがある曲が強め

これはピークの後のポイントが次の年に持ち越されないからです。特に2016年のトップ10は9曲が年の前半に既にトップ10入りしています。これがこの時点でもある程度年間チャートを予想できる理由だったりします。2015年も同記録が8曲、2014年は7曲とわりかし年の前半にヒットした曲が有利といえます。

さらにそれぞれの年のトップ2に目をつけると、どれも遅くとも2月にはトップ10入りしていることが分かります。トップ2くらいに入るにはほぼ通年のチャート入りが求められているということです。

 

・トップ10週数が長い曲など、ロングヒットの曲が強め

ピークが2,3,4など1位に到達していなくても、ロングヒット、とくに遅咲きの曲なら1位の曲よ上に行くことはかなりあります。上の表にはありませんが、2013年の年間3位のRadioactive(ピーク3位)が良い例でしょうか。2015年のShut Up And Dance、2016年のDon't Let Me Downも似たような事例です。ロングヒットの中でもラジオで強みを見せた曲は上に来る傾向があるように思えます。ここではロングヒットの指標としてトップ10入り週数を挙げましたが、最終的なチャート滞在週もロングヒットの指標のひとつです。例えば、2016年のPillowtalkが1位を獲得してかつトップ10入り週数も16と悪くないながらも年間20位なのは最終的なチャート滞在週がわずか24週。似たような条件のPanda=38週と大きく差があります。

 

・全体的な大枠は、前半ヒット約8曲+後半ヒット約2曲

上の要素を組み合わせて、前半のヒット約8曲+後半のヒット約2曲というざっくりとした組み合わせで予想していきます。「後半ヒット」をさらに2種類に分けると、ロングヒット枠+突如現れた大型ヒット枠と考えています。

 

予想のステップ③ 上記の予想と今年のヒットを見比べる。

上の表の2017年版を用意しました。

Shape of You  18+ 1*12 1
Closer 17 2 12
Black Beatles 12 1* 12
Starboy 12 1*1 12
Bad and Boujee 14 1*3 1
That's What I Like 13+ 1*1 3
Something Just Like  10+ 3 3
HUMBLE. 6+ 1*1 4
Despacito 4+ 1*? 5
I'm the One 2+ 1*1 5
Stay? 2+ 7 5
Congratulations? 0 12 ?
Unforgettable 0 29 ?
Now or Never 0 32 ?
Attention 0 53 ?

 

既にヒットした曲のなかでトップ10入りの可能性がある曲、もしかしたらこれからヒットするかもしれない曲のリストです。この表の中から、「前半ヒット」8曲をピックアップします。

 

・Shape of You

おそらく今年のダントツ1位シングル。1月リリースで時期もよく、また18週目の現在でも5位をキープと長持ち。現在もラジオ、ストリーミングで高水準の数字をキープしていてロングヒットになるだろう。1位に12週という最大風速も良いです。

 

・That's What I Like

3月リリースながらも、他に大きなライバルがいないため2位の有力候補にしました。1位は1週と短いですが、2位の期間が長かったり、ラジオでの支持が高くトップ10に長く居座りそうという点が高ポイントにつながるかと思います。今後どこまで上位に居座れるかがポイントです。

 

・Despacito

5月~8月あたりのチャートを制覇するのでは、と予想し3位。2016年のOne Dance、2015年のSee You Againのようなチャートアクションを取ると予想しています。場合によってはThat's What I Likeを抜いて2位もありそうです。

 

・Bad and Boujee

ラジオのポイントが不足したせいか(ラジオのピーク13位)、トップ10入りの週数が14位と心もとないですが、1月ヒットという時期の良さと、最近20以前後で粘っていてそれなりにロングヒットになりそうな点から4位にしました。

 

・HUMBLE.

上のBad and Boujeeと同じく、ラジオで苦戦しそうなHUMBLE.。しかしストリーミングで記録的な数字を飛ばし続けていて、I'm the One、Despacitoの強力な刺客たちにも負けずに7週連続でUSのSpotifyの1位をキープ中。今後いかにラジオのポイントを上昇させるか。それ次第で年間チャートでの順位が決まりそう。今後ラジオでの上昇の期待も込めて5位です。それよりも上位に入るにはリリースがやや遅いと思います。

 

・Closer

ちょっとびっくり枠だと思います。2016年も年間10位だったのに、2017年も本当に年間6位となったらかなりの化物。実際にこの曲は既に歴代最長タイの32週のトップ10入りを記録していて、「化物」に相応しいと思います。実際タイ記録をCloserと共有するLeanne RimesのHow Do I Liveも1997年間9位→1998年間5位と推移していました。

さらに、ビルボードは年をまたぐ曲は2年目がやや強く感じるケースがあり、例えば2010年のBruno MarsのJust the Way You Are。ピークは10月で2010年ながらも、2010年間18位→2011年間15位という結果に。

これらのことを踏まえて6位予想にしました。

 

・I'm the One

ビーバー2曲目。ラジオでかなり影響力を持ちそう。昨年のCold Waterと似たヒットになりそう。Cold Waterよりリリースが早いのでこの順位に。元々はChance the Rapperの帽子に影響されてか(?)、この曲を年間3位だと思っていましたが、Despacitoの勢いの方が強そうなので、Despacitoを上にしました。どこまで上位に踏みとどまれるかがカギでしょう。

 

・Something Just Like This

ピーク3位で、現在7位。しかしラジオが好調でもう少し伸びそう。ちょっと上位期間が短い気もしますが、他のライバルを鑑みると、これくらいの順位に入る可能性はあります。ただParisが最近急速に順位を落としているところを見ると、やや心配。

 

以下が前半ヒットの8曲です。Starboy、Black Beatlesは去年のポイントが高めで、今年のポイントはトップ10には足らないのではないか、と考え外しました。両方ともチャートから落ちる速度が早めでした。

 

予想のステップ④ 「後半ヒット曲」を妄想する

「後半ヒット曲」枠のうち、まず「ロングヒット枠」の曲を予想していきます。現在既にチャート入り週数が長め、かつ伸びしろが感じられる曲……の条件に当てはまったのは……

Post Malone ft. Quavo - Congratulations !!!

です。現在まだピーク12位で年間のトップ10に入るのには完全に物足りないですが、この曲に伸びしろを感じるのです。

・ラジオでの伸びしろ

この曲はラジオのポイントをほとんど稼いでいないようです。しかしHip-Hop & R&B系ラジオで最近かかりはじめているようで、今週ようやく48位に登場。まだまだ低いですが、裏を返せばそれだけ伸びしろが残されているということです。ポップ系ラジオでもかかり始めているようで、そちらにも期待がかかります。

・スルメ曲?

だと思います。現状20週目のチャート入りなのですが、それでも伸びしろがかなりあるのがすごい。上で述べた「ロングヒット」が有利という点に当てはまります。ストリーミングでの数字を高くキープし続けられれば、上位に入るでしょう。Spotifyでもじわじわ順位を上げています。

 

……とは言ったものの、かなり博打枠です。少し前まではこの枠はポップ系ラジオでもかかり始めたiSpy推しだったのですが、最近トップ10を外れそうになってしまい、推し変をしました。まだトップ10にすら入っていないこの曲も、いつか「推し変」されてしまうかもしれません………とはいえポテンシャルはあると思います。

 

そして最後の枠……

今年は上位の入れ替わりが激しく、前半のヒット曲はShape of You以外数字上では小粒でした。さらに後半の特大ヒットが年間トップ10に1曲は食い込む過去の傾向から、何か見知らぬシングルがトップ10に入るであろうと思われます。最近リリースされたMiley CyrusのMalibuやSelena GomezのBad Liarも候補には上がります。この2曲はヒットはすると思いますが、「特大」までいくような曲かは微妙な気がします。*2

後半から特大ヒットで巻き返せるような知名度があって、さらに今年に曲orアルバムをリリースする可能性がある人なんているか……………いた!!!!!

 

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Taylor Swift様です。あくまで憶測の域ですが、今年にアルバムをリリースする説もあるようです。前アルバムが2014年なので、時期としてはあるかもしれませんね。前アルバムの盛況ぶりを見ると、シングルは特大ヒットするでしょう。7月~8月リリースなら年間トップ10に間に合うと思います。

ということから、完全な「妄想」ですが、年間トップ10の座のうちの一つをTAYLOR SWIFT UPCOMING SINGLEにします。

 

最後に予想をもう一度。

1 Ed Sheeran - Shape of You

2 Bruno Mars - That's What I Like

3 Luis Fonsi & Daddy Yankee ft. Justin Bieber - Despacito

4 Migos ft. Lil Uzi Vert - Bad and Boujee

5 Kendrick Lamar - HUMBLE.

6 The Chainsmokers ft. Halsey - Closer

7 DJ Khaled ft. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne - I'm the One

8 TAYLOR SWIFT UPCOMING SINGLE

9 The Chainsmokers & Coldplay - Something Just Like This

10 Post Malone ft. Quavo - Congratulations

 

下線はちょっとした博打枠です。

 

未来を妄想しているだけなので、どこまで当たるかは不明です。ただ、予想はすごく楽しかったですし、予想の仕方は様々あると思うので、皆さんも予想してみてください!そしてその予想を是非私に教えてください!!!

 

おまけ Quavo!Quavo!Quavo!

上記の予想ではQuavoがトップ10に三曲も名を連ねていることになっています!(Migosの一員なので)今年Migosの勢いが凄さを証明しているか、と思います。実際何曲Migos、またQuavoの曲がトップ10までに入るかはまだ不明ですが、年間100位までのエントリー曲数で、Quavoが最大になる可能性は十分にありそうです。

現在Quavoの曲で年間チャートに入りそうなのは、Bad and Boujee、T-Shirt、I'm the One、Congratulations、Portland(当落線上)、そしてSlippery、Bon Appétit次第では7曲まで到達。将来的なリリース次第ではさらに増える可能性もありますね。

ライバルはKendrick Lamar。HUMBLE.、DNA.、Don't Wanna Knowがほぼ当確。そしてThe Greatest、Goosebumpsが有力、そして場合によってはRoyaltyも入るかもしれませんね。

年間100位圏内へのエントリー数、という視点でもこれからのチャートを楽しんでいきたいです!

*1:1位曲のみ

*2:曲の良し悪しではなく、ヒットするかどうかという論点で