チャート・マニア・ラボ (CML)

音楽チャート・ポップス等の動向・文化について頑張って研究しています!議論のネタになるような変わった視点からの記事を目指しています。

Billbaord Hot 100 6/3 見どころ【Miley Cyrus、Selena Gomez、Demi Lovato揃い踏み】

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Selena Gomez、Miley Cyrusの新曲が注目を集めていますが、それに合わせて(同じくディズニーチャンネルをルーツに持つ)Demi LovatoもHot 100に登場!客演ですが。

 

↑プレイリストには原曲のGhost in This Houseが入っていますが、今週Hot 100入りしたのはLauren Duskiのカバーです。

 

100 Shakira – Me Enamore (New)

今週末にアルバムをリリース予定のShakira。そのアルバムからのMe Enamoreが100位で登場。アルバムの多くはスペイン語曲ですが、Cashmere Cat, Julia Michaels等のソングライトした英語曲も収録されるようです。客演陣はNicky Jam、Magic!など。また、メキシコやスペインで一位を獲得するなどスペイン語圏で絶大な支持を得て、Hot 100でも51位にもなったMalumaとのChantajeもアルバムに。

 

98 Lauren Duski – Ghost in This House (New)

The Voiceに出場するLauren DuskiによるShenandoahのGhost in This Houseをカバー。今週12番目に多いダウンロードを記録して、Hot 100の98位に登場。今後数週間はThe Voice勢のランクインが続きそうです。

 

95 Cheat Codes ft. Demi Lovato – No Promises (New)

数週間前からチャートに入りそうだったNo PromisesがついにHot 100に登場!95位。Cheat Codesはアメリカ出身ですが、これが初のHot 100。(昨年SexがHot 100にニアミスしていました)イギリスでは既に5曲のトップ40*1を記録しているので、遅れてきた新人のような感が。現在既にポップ系ラジオで支持を得ていますが、どこまで勢力を伸ばせるでしょうか。2013年のHeart Attack以来トップ10の無いDemi Lovatoにとっても少し勝負所かもしれません。*2

 

93 Maluma – Felices Los 4 (New)

前述のShakiraと同胞、コロンビア出身のMalumaのFelices Los 4が93位で登場。Despacitoが現在1位と勢いに乗って、他のラテン系歌手がどこまで勢力を伸ばせるかどうか、見ものです*3。特にアメリカでもヒットの多いShakiraとChantajeで共演したMalumaは注目株なのかもしれません。また、チャートでの成績だけでなく評論家から高評価を得るラテン系曲、アーティスト、アルバム*4が出現するかどうかも着眼点だと思います。

 

92 Imagine Dragons – Whatever It Takes (New)

6月にアルバムをリリース予定のImagine Dragons。Whatever It Takesが92位で登場。

ここまでリリースした収録予定の3曲が全てHot 100入りと好調。前作に引き続きのアルバム1位に加え、シングルヒットも期待できそうです。Believer(現在20位)は既に前アルバムのI Bet My Lifeのピークの26位を超えています。

 

87 Zac Brown Band – My Old Man (Re)

今週のアルバムチャートで新アルバムが2位だったZac Brown Band。それまでは3アルバム連続で1位だったのですが、今回はHarry Stylesとの1位争いに敗れました。そのアルバムからはMy Old Manが87位で再登場。アルバムチャート1位のHarry Stylesほか、6位ParamoreのAfter Laughter、8位Machine Gun KellyのBloom等、新アルバムリリースが多い週でしたが、Hot 100への影響はあまり無かったです。

 

80 Selena Gomez – Bad Liar (New)

PitchforkからBest New Track認定も受けたSelena GomezのBad Liarが80位で登場。これもまた木曜日リリースで真価が分かるのは来週、ということに。3週連続で木曜リリースの曲がHot 100に入ったことになるのですが、謎のトレンドですね。世界的にシングル/アルバムのリリースは金曜日になっていてチャートもそれに合わせて集計されているので、

木曜日リリースだと、リリース当日しかチャートに集計されず、第1週では低い順位が出るのです。たしかに、多くの曲が金曜日にリリースされるサイクルだと、木曜日は一番新曲が待ち遠しい日ではあるのですが、このリリース方法って何か効果があるのでしょうか。

 

62 Calvin Harris ft. Future & Khalid – Rollin (New)

ヒップホップ、R&B界隈の大物が集結するアルバムを6月末にリリース予定のCalvin Harris。そのアルバムから3曲目の先行シングル、FutureとKhalidを迎えたRollinが62位で登場。Young Thug、Pharrell Williams、Ariana Grandeが客演のHeatstrokeの96位より好調な出だし。Slideも徐々に調子を上げてきていて今週25位。同時期にリリースされたZeddのStay、KygoのIt Ain’t Me、The ChainsmokersのSomething Just Like Thisは既にトップ10入りしていて、それと比べると遅れをとっていますが、Slideはどこまで行けるか。

 

59 Katy Perry ft. Migos – Bon Appétit (Re)

ビデオのリリース等もあってKaty PerryのBon Appétitが59位で再登場。初登場した週の76位を上回っていて、ビデオのプロモーションが有効だったということですが、これを今後にどこまで繋げられるかが鍵でしょう。今週88位と沈んでいるChained to the Rhythmのリベンジなるか。

 

36 Jason Derulo ft. Nicki Minaj & Ty Dolla $ign – Swalla (↑)

イギリスで今週7位(ピーク6位)と好調のJason DeruloのSwallaが母国アメリカでもようやくトップ40入り。36位。彼にとってWant to Want Me以来2年ぶり。また客演のTy Dolla $ign。多くの曲で客演を務めている印象のある彼ですが、意外と客演でのトップ40入りはWork from Homeに次いで2曲目なようです。

 

15 Kyle ft. Lil Yachty – iSpy (↓)

iSpyが今週15位。Hot 100のピークは4位、かつポップ系ラジオでピーク19位などヒップホップリスナー以外にも人気が飛び火して、夏を代表するアンセムになるのでは?と個人的に期待していましたが、今週トップ10から外れてしまいました。もちろん、新人のピーク4位は大健闘です。

 

10 Miley Cyrus – Malibu (↑)

はじめて1週間分のポイントがチャートに集計された今週、Miley CyrusのMalibuが10位まで上昇。2013年のWrecking Ball以来のトップ10に。前アルバムでは先行曲のWe Can’t StopをトラックメイカーMike Will Made-It*5が担当するなど、アルバムを通してヒップホップの影響を強く受けた作風でしたが、このMalibuはギターサウンドポップス系。そして風貌も2013年の坊主など奇抜な者から一転して「清純派」に。アルバムもこの作風でしょうか。

 

× DJ Khaled ft. Beyoncé & Jay-Z – Shining (↓)

I’m the Oneで豪華客演陣を携え、自身初の1位を獲得しキャリアを軌道に載せているDJ Khaledですが、意外とその前のシングル、BeyoncéとJay-Zを迎えたShiningはそこまでヒットせず。先週までピーク57位、チャート滞在13週と微妙な成績。リリースが急に行われたこと、ビデオをリリースしないなどプロモーションが不十分だったからですかね。そもそも勝負曲はI’m the Oneでこちらはあまり売る気はなかったのかもしれませね。豪華客演陣の名前に負けない好チューンだと思うのですがね…!

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Luis Fonsi & Daddy Yankee ft. Justin Bieber - Despacito

今週最もダウンロードが上昇した曲 Miley Cyrus - Malibu

今週最もストリーミングが伸びた曲 Miley Cyrus - Malibu

最も高い順位で新登場した曲          Calvin Harris ft. Future & Khalid - Rollin

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora)

Play-N-Skillz ft. Frankie J, Becky G & Kap G - Si Una Vez (Shazam 38位)

The Revivalists – Wish I Knew You (Shazam 35位)

Portugal. The Man – Feel It Still (Shazam 34位)

Trey Songz – Nobody Else But You (Shazam 42位)

Liam Payne ft. Quavo – Strip That Down (Spotify 46位)

 

注目はLiam PayneのStrip Down。制作陣にEd Sheeran、客演Quavoとトレンドを吸い上げた一曲でダウンロード/ストリーミングで好調。Hot 100の順位ではZaynのPillowtalk(1位)、Harry StylesのSign of the Times(4位)~Nial HoranのThis Town(20位*6)程度ですかね。

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)

100 Marian Hill – Down

99 Lil Yachty ft. Migos – Peek A Boo

98 Drake – Gyalchester

95 Big Sean – Moves

94 Ed Sheeran – Galway Girl

91 Lord Huron – The Night We Met

89 Chris Stapleton – Either Way

85 DJ Khaled ft. Beyoncé & Jay-Z

71 Logic – Everybody

 

 

*1:ウィキペディアや公式のページを見ると、Sex、Let Me Hold You (Turn Me On)、No Promises、Shed A Lightの“4”曲がトップ40に入ったように思えますが、Pretty Girlのリミックスが考慮されていないので、実質5曲です。UK Official Chartsはこの曲の原曲バージョンをチャートに載せていますが、UKシングルチャートの調査対象のダウンロード、ストリーミングではいずれもリミックスバージョンがヒットしているので、この曲はリミックスが人気と判断して良いでしょう。

*2:そういえば今年のグラミーのベストポップアルバムの候補に挙がっていましたね、Demi Lovato。しかしそのアルバムからのCool for the Summerは11位と惜しくもトップ10入りせず。アルバムチャートでもPentatonixに敗れ2位でした。

*3:DespacitoのLuis Fonsi、Daddy Yankeeはプエルトリコ人で同胞ではないですが

*4:ラテン系アーティストは、オリジナルアルバムというよりは、ベストアルバムに近いことが多い?気がします。

*5:この曲はピーク2位で惜しくも1位獲得ならず。しかし昨年Mike Will Made-Itは見事Black Beatlesで1位を獲得。今年に入ってからもHUMBLE.でも1位を獲得

*6:初登場時ではなく、ピーク順位