チャート・マニア・ラボ (CML)

音楽チャート・ポップス等の動向・文化について頑張って研究しています!議論のネタになるような変わった視点からの記事を目指しています。

イギリスシングルチャート 6/9 【One Love Manchesterとシングルチャート】

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週のはじめに行われた One Love Manchester。恐ろしい事件にも負けず、力強いパフォーマンスの数々は人々の心を打ちました。その題目に関連する曲が大きくチャートで順位を上げ、変化が大きかった今週のイギリスのチャート。そんな今週のチャートを掘り下げてみようと思います。まず、そのOne Love Manchester関連の曲について。

 

42 The Black Eyed Peas (feat. Justin Timberlake) – Where Is the Love (Re)

原曲ではJustin Timberlakeが参加していましたが、当日は代わりにAriana Grandeが一部パートを担当。当日の雰囲気に合致していた一曲だったと思います。彼らはアメリカのグループですが、この曲はアメリカよりもイギリスでの人気が高く、2003年の年間チャートでは1位に輝きました。(アメリカでは年間25位)

 

75 Coldplay – Viva La Vida (Re)

54 Coldplay – Fix You (Re)

16 The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This (↑)

題目の多くがチャートに入ったColdplay。Ariana Grandeは過去に、Viva La Vidaをもじって?”Viva La Diva(歌姫)”というフレーズとともにビルボード誌の表紙を飾ったことがありました。

 

57 Oasis – Wonderwall (Re)

45 OasisLive Forever (Re)

25 OasisDon’t Look Back In Anger (↑)

20 Liam Gallgher – Wall of Glass (↑)

予定に無かったLiam Gallagherの登場。予想外のColdplayとのコラボなど、サプライズな点が多かったです。Oasis時代の数曲に加え、ソロの新曲Wall of Glassも披露し順位が上昇しました。ちなみにWonderwallが57位で再登場していますが、この曲は今回披露された題目ではなかったです。アルバムチャートでもOasisのベストアルバムが8位まで浮上しました。

 

67 Niall Horan – This Town (Re)

7 Niall Horan – Slow Hands (↑)

Niall HoranのSlow Handsが今回のパフォーマンスで注目を集め7位浮上。ソロキャリア2曲めのトップ10を記録。ソロキャリア1曲めのThis Town(ピーク9位)も67位で再登場。

 

100 Ariana Grande – Be Alright (Re)

84 Ariana Grande feat. Mac Miller – The Way (Re)

83 Ariana Grande – Into You (Re)

68 Ariana Grande feat. Zedd – Break Free (Re)

56 Ariana Grande feat. Nicki Minaj – Side to Side (Re)

2 Ariana Grande – One Last Time (↑)

力強いパフォーマンスを数多く披露したAriana Grande。それがチャートにも反映され、6曲がシングルチャートに。アルバムチャートでも11位にDangerous Woman、14位にMy Everything、72位にYours Trulyと全ての作品がチャート圏内に。特に当日の最後に、参加者全員で歌ったOne Last Timeは大きな注目を集めセールスは1位を記録したものの、Despacitoの圧倒的なストリーミング成績には及ばず、シングルチャートでは2位に。(ストリーミングチャートではDespacito1位、One Last Time13位です)

 

 

それ以外でも新リリースが多く反映された今週のイギリスのチャート。今週は見どころが多いです。

 

97 The Killers – Mr. Brightside (↓)

お約束?ある種イギリスシングルチャートの顔。主にストリーミングで常に安定した数字を稼いでいるため、他の曲の調子次第ですが、総合シングルチャートでだいたいの週100位以内にいることが多いです。2004年リリースのアメリカのバンドの曲ですが、イギリスで根強い人気。今年に入ってからの17週目のチャート滞在です。

 

95 Lorde – Perfect Places (New)

Lordeの新曲Perfect Placesが95位で登場。Green Lightはアメリカでは既にチャート圏外へ落ちてしまいましたが、イギリスでは健在で今週50位。

 

89 Halsey – Now Or Never (Re)

アメリカでは好調のHalseyですが、イギリスではそこそこ。アメリカでは今週26位のNow Or Neverがイギリスでは89位。(ピーク82位)アルバムも12位でした。

 

88 Captain SKA – Liar Liar (↓)

メイ首相に対する反抗歌として多くのダウンロードを記録し、先週4位だったCaptain SKAのLiar Liarでしたが、今週は88位までランクダウン。一時的なムーブメントに留まりそうです。

 

82 Katy Perry feat. Skip Marley – Chained to the Rhythm (↓)

アメリカのHot 100では今週圏外に落ちてしまったChained to the Rhythmですが、イギリスではギリギリ粘って82位とチャート圏内。ピークで比較するとアメリカ4位、イギリス5位とアメリカのほうが上ですが、イギリスのほうが上位にいた期間が長く総合的なヒット度はイギリスのほうが高いと思われます。年間チャートでもイギリスのほうが高い順位を記録するのでは(年間チャートに入れるかが怪しいですが……)

彼女の新アルバムWitnessは、アメリカではアルバム1位を取りそうですが、イギリスではLondon Grammerの新譜、もしくはEd Sheeranの÷の後塵を拝してアルバム1位は厳しそう……Teenage DreamとPrismはイギリスでも1位でしたが……

ちなみに彼女も今回のOne Love Manchesterでパフォーマンスを行いましたが、そこで披露されたPart of MeとRoarはチャート入りしませんでした。

 

79 Mostack – Screw & Brew (New)

イギリスでもヒップホップシーンが活気づいています。先週9曲同時にイギリスシングルチャートに送り込んだJ HusのFishermanで客演を務めたMostackのScrew & Brewが79位で登場。アルバムチャートでは16位。

 

74 Dua Lipa – Be the One (↑)

Dua Lipaのデビュー作はアルバムチャートで5位。その中からはBe the Oneが74位、MiguelとのLost in the Lightが98位でチャートイン。

 

73 DJ Khaled feat. Drake – To the Max (New)

DJ Khaledの新アルバムに向けたTo the Maxが73位で登場。アルバムにはCalvin Harrisも登場予定。アメリカのヒップホップの規模の拡大に一役買いそうです。

 

71 Olly Murs & Louisa Johnson – Unpredictable (New)

人気者同士のコラボ。Louisa Johnsonは昨年Clean BanditとのTearsがイギリス5位とヒット。

 

64 Foo Fighters – Run (New)

大物バンドの新曲が64位で登場。前作の先行シングル、Something form Nothing(ピークで73位)を少し上回る順位で登場。

 

63 Paramore – Hard Times (↓)

母国アメリカでは1週間ですぐにチャートから消えてしまったParamoreのHard Timesですが、イギリスでは7週目で63位と100位圏内をキープ。アルバムチャートでも、アメリカの6位に対してイギリスでは4位でした。上記のThe Killersでもそうですが、イギリスにはポップ成分のあるロックが人気な土壌を感じます。

 

61 Andra Day – Rise Up (New)

9歳の少女によるカバーが話題となり、原曲のダウンロードが上昇。Andra DayのRise Upが61位で登場。母国アメリカでもHot 100に登場するかもしれないです。

 

51 5 After Midnight – Up In Here (New)

昨年のXファクターで3番手だった、5 After MidnightのUp In Hereが51位で登場。

 

48 Major Lazer feat. Travis Scott, Quavo & Camila Cabello – Know No Better

47 Fifth Harmony feat. Gucci Mane - Down

Fifth Harmonyの現メンバーと元Fifth HarmonyのCamila Cabelloの並び。DJ+ラッパー+Fifth Harmonyという構成が実は2曲とも似通っています。Fifth Harmonyの曲にどこにDJいるの?と思うかもしれませんが、このDownはWork From Homeと同じくDJのDallsKプロデュース。DJのDallsKとしてはKSHMRとのBurnが一番知られているシングルかと思います。

KSHMR*1は元々ポップスのプロデューサーながらもEDMに活躍の場を移し、逆にDallsKはEDMで活躍した後にポップスでも活躍。EDM界とポップス界の様々な交差を物語っているようで個人的に面白いと考えています!

 

23 Camila Cabello – Crying in the Club (↑)

客演のKnow No Betterは古巣Fifth Harmonyの新曲の順位に惜しくも負けましたが、ソロのCrying in the Clubは好調で23位まで浮上。最近Closerの客演を断ったことも話題になったCamila Cabello。

 

13 Rita Ora – Your Song (→)

週半ばの予想では、「週末にはトップ10入り出来るだろう」と予想されていたRita OraのYour Songでしたが、結局は13位キープ。週半ばの予想は、週の前半の数値をもとに行われるので、それ以降に大きなイベントがあると予想がズレてしまいます。

ちなみにこの曲、Official Trending Chartsというチャートで1位になっていますが、このチャートは今後のヒット見込みのある上昇中の曲「のみ」を対象にしたもの。将来的なヒットを予想するチャートという意図は分かるのですが、かなり複雑な制度のチャートです。

 

6 Jonas Blue feat. William Singe – Mama (↑)

5 French Montan feat. Swae Lee – Unforgettable (↑)

上位の曲のうち、#OneLoveManchester 以外の曲は順位を落としているものが多いですが、順位を伸ばしている曲も。イギリス昨年から絶大の人気を誇るJonas BlueのMamaと、昨年Black Beatlesで世界的知名度を上げたRae Sremmurdの片割れ、Swae Leeが客演を務めるFrench MontanaのUnforgettable。

 

 

*1:Like A G6のThe Cataracs元メンバー