チャート・マニア・ラボ (CML)

音楽チャート・ポップス等の動向・文化について頑張って研究しています!議論のネタになるような変わった視点からの記事を目指しています。

Billboard Hot 100 6/24 見どころ 【対決!Fifth Harmony!/ Halsey はアルバムで今年初の??】

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今週Fifth HarmonyのDownがHot 100に登場!過去の曲、過去のメンバーとのチャート比較をしています。またHalseyはアルバム1位を獲得したのですが、今年初の……?

 

 

99 Trey Songz – Nobody Else But You (New)

R&B/ヒップホップ系のラジオで人気を集めていたTrey SongzのNobody Else But Youが99位で登場。今年リリースした7枚目のアルバムTremaine the Albumからは初のHot 100。アルバムチャートでは3位登場でした。

 

94 Jake Paul feat. Team 10 – It’s Everyday Bro (New)

Vine出身の俳優、Jake Paulの初の楽曲It’s Everybody Broが94位で登場。最近の流行のノリやすいポップ・ラップ風の1曲。

 

87 Major Lazer feat. Travis Scott, Camila Cabello & Quavo – Know No Better (New)

Major Lazerの新曲Know No Betterが87位で登場。共同アルバムの制作が示唆されているTravis Scott+Quavo (Migosの一員)に加えてCamila Cabelloが加わった豪華な布陣。Travis ScottとCamila Cabelloが歌唱パートを担当し、Quavoがラップパートを担当。ビルボードはこの曲をHot R&B/Hip-Hop Songsに掲載。つまりこの曲をHip-Hopに分類したということに。ダンスチャートにも同時に入っています。

 

85 Dustin Lynch – Small Town Boy (New)

ラジオが伸びれば順当にHot 100に入る傾向のあるカントリー。今週はJustin MooreのSomebody Else Willが97位、Dustin LynchのSmall Town Boyが85位で登場。ちなみにSmall Town Boyはカントリー歌手Thomas Rhettの父親Rhett Akinsがソングライト。カントリー系ラジオで現在好調なのはDarius RuckerのIf I Told You (カントリー系ラジオで1位、Hot 100で54位)

 

82 Meek Mill feat. Chris Brown & Ty Dolla $ign – Whatever You Need (New)

Meek MillがChris Brwon、Ty Dolla $ignというR&B系シンガーを招集し、甘いテイストな1曲を披露。Whatever You Needが82位で登場。今年リリース予定のスタジオアルバム用の曲と考えられています。しかし、Meek MillとChris Brownの名前が並ぶと脳裏に過るのはDrake。両者とも現在ビーフ中の仲と考えられています。ちなみにMeek MillとChris Brownは2015年のAll Eyes On Youでも組んでいましたが、その時はまだMeek MillとDrakeのビーフ前でした。(アルバムリリース後にビーフ、All Eyes On Youはアルバム前にリリース)

 

73 2 Chainz feat. Travis Scott – 4AM (New)

2 ChainzとTravis Scottの4AMが73位で登場。今週にアルバムPretty Girls Like Trap Musicのリリースを控えた2 Chainzですが、そのアルバムからは現在2曲がHot 100に。Good Drunkが84位。アルバムリリース時には多くの曲がHot 100に入る予感。

 

53 DJ Khaled feat. Drake – To the Max (New)

DJ KhaledとDrakeのTo the Maxが53位で登場。月曜リリースという変則的なリリースに。6/23リリースのアルバムの詳細を発表したDJ Khaled。Justin Bieber、Beyoncé、Jay-Z、Drake、Rihannaなどの大スターに加えて、Migos、Travis Scott、Chance the Rapper、Futureなど現在勢いのあるラッパー、さらにはAlicia KeysNas、T.I.などのベテランに加えてCalvin HarrisとのDJ共演まであるという至れり尽くせり。自身初のアルバム1位を獲得した昨年のアルバムMajor Keyを越える躍進に期待が持てそうです。同週にはImagine Dragonsもアルバムをリリースしますが、1位争いを制することができるか。

 

42 Fifth Harmony feat. Gucci Mane – Down (New)

Fifth HarmonyのDownが42位で登場。Work from Homeとほぼ同じプロデューサー陣を起用し、昨年のヒットの再現を狙います。とはいえ、最初の週の順位はWork from Homeの12位を下回る42位。これから巻き返してWork from Home(ピーク4位)クラスのヒットなるか。ちなみにFifth Harmonyを脱退したCamila Cabelloのソロデビュー曲Crying in the Clubは47位スタートで今週56位。この曲とのレースも今後Hot 100での注目ポイントの一つです。

※ファーストアルバムの最初のシングルBO$$は43位スタートでした。

 

40 Playboi Carti – Magnolia (↑)

主にストリーミングで絶好調のPlayboi CartiのMagnolia。今週40位まで上昇し、ヒットの象徴とされるトップ40圏内まで突入。今年のXXLが選ぶ新人ヒップホップアーティスト10に選ばれたPlayboi Carti。リストの10人の中ではHot 100での成績が4番目に良いです。(1位Kyle - iSpyの4位、2位Aminé – Carolineの11位、3位XXXTentacion – Look At Me!の34位)また、リストの中で唯一Kap GがHot 100入りの経験が無いです。


 21 Halsey – Now or Never (↑)

今週アルバム1位を獲得したHalsey。アルバムからはNow or Neverが唯一チャートイン。21位に順位を上げています。先週100位のStrangersは圏外へ。Closerの客演で注目を集めて今回のアルバム1位に繋がったという要素もありますが、実はHalseyそれ以前から人気を集めていて2015年のデビューアルバムのBadlandsもアルバムチャートで2位を記録していました。しかも同週の1位がThe WeekndのBeauty Behind the Madnessだったので、同週のリリースアルバム次第では実はその時も1位を取れていた可能性はあります。

ちなみに、女性ソロシンガーがアルバム1位を獲得するのは今年初。*1 女性ソロシンガーのアルバム1位が6月まで登場しないのは1995年以来。今年シングルチャートでも、33年ぶりにトップ10に女性がいない事態が起こりましたが、男性のヒット曲連発が今後も続くのか、一過性のものなのか注目です。ちなみに次週も今週に引き続き女性ソロシンガーがアルバム1位を取ると思われます。(90%Katy Perry、10%SZA)

 

13 Imagine Dragons – Believer (↑)

先週15位~11位あたりにトップ10を目指す、ゆるやかに伸びる曲が集まっていると言いましたが、その上位前線にImagine DragonsのBelieverが殴り込みました。15位→13位と少しずつ順位を上げています。15位It Ain’t Me、14位のBody Like A Back Roadは既にトップ10入り済みですが、13位のBeliever、12位のIssues、11位のSay You Won’t Let Goはまだトップ10入りしていません。このうち何曲がトップ10入りを果たせるか。Imagine DragonsのBelieverはアルバムリリースの予定もあり、その週まで上位で粘れれば、その週にトップ10入りするかなと思います。

ちなみにSay You Won’t Let Goは33週ながらも伸びを見せていてロングヒットに。過去に最も遅いタイミングでトップ10入りしたのはCarrie UnderwoodのBefore He Cheatsの38週、次点はCreedのHigherの36週。

 

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber – Despacito (→)

Despacitoがダウンロード、ストリーミングで共に1位を記録しHot 100でも1位を独走。5週目の1位。ラジオでも6位と伸びを見せていて、さらなる独走態勢へ。まだまだ伸びる予感がします。ラテン、ポップ系ラジオでは既に高い支持を得ていますが、かかる局の種類を広げられれば、より一層ヒット度が上がるでしょう。例えば現在ラジオで1位のBruno MarsのThat’s What I Likeはポップス系ラジオで1位を記録しただけではなく、R&B/Hip-Hop系ラジオでも1位を獲得する新境地を獲得。またその前のラジオ1位のShape of Youはポップ系等の多くのラジオで圧倒的な成績を記録しただけではなく、ラテン系のラジオでもかかっていました。また今週に入ってR&B/Hip-Hop系の局でもかかり始める(48位)などさらに幅を広げています。

ちなみにJustin Bieberがトップ3に複数曲送り込んだトータル週数(13週)がビートルズ(12週)を超えたということが話題になりましたが、Justin Bieberの場合はI’m the One、Despacitoはいずれも客演であるという点、さらにはDespacitoに至っては歌詞の意味をよく理解していないらしなど、単純な比較はこのチャート記録では出来ないと思います。とはいえ、昨年の年間チャートで1位と2位を独占した(Love YourselfとSorry)のは偉大な記録で(史上3人目)この記録においてはビートルズと肩を並べたと言っても過言では無いと思います。チャートは目の付け所次第でさまざまな記録が見えてきますが、どの記録の重要度が高いか、またどのように理解するかという視点を持てるとディープなチャートマニアライフが送れると思います。


× The Chainsmokers – Paris (↓)

The ChainsmokersのParisがチャート外へ。現在45週でチャート滞在中のCloser、また52週間チャートに滞在していたDon’t Let Me Downなどと比べると短めな20週滞在でチャートから外れました。CloserとSomething Just Like Thisという特大ヒットに挟まれたことが原因でしょうか。この曲もピーク6位とヒットはしたのですが。ちなみにDon’t Let Me Down ~ Closer ~ Paris ~ Something Just Like Thisと続く同一アーティストによる連続トップ10記録を今週58週まで伸ばしています。1位のKaty Perryの69週はまだ遠いですが……

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber - Despacito

今週最もダウンロードが上昇した曲 Lady GagaThe Cure

今週最もストリーミングが伸びた曲 Playboi Carti - Magnolia

最も高い順位で新登場した曲          Fifth Harmony feat. Gucci Mane - Down

 

 

上記以外でチャートに登場/再登場した曲

97 Justin Moore – Somebody Else Will (New)

96 Enrique Iglesias feat. Descemer Bueno, Zion & Lennox – Subeme La Radio

 

今週チャートから外れた曲

(左の数字は先週の順位、右の()はチャート滞在週数)

100 Halsey feat. Lauren Jauregui – Strangers (1)

98 Bryson Tiller – No Longer Friends (1)

97 Kendrick Lamar – ELEMENT. (7)

94 Martin Garrix & Troye Sivan – There For You (1)

91 Bryson Tiller – Run Me Dry (1)

89 Bryson Tiller – Don’t Get Too High (1)

85 Bryson Tiller – Self-Made (1)

83 Shakira – Me Enamoré (2)

74 Bryson Tiller – Somethin Tells Me (1)

46 The Chainsmokers – Paris (20)

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora)

David Guetta feat. Justin Bieber – 2U (Spotify 10位、Shazam 20位)

Portugal. The Man – Feel It Still (Shazam 27 位)

Sia feat. Labrinth – To Be Human (Shazam 30位)

※The Weeknd – Reminder (Shazam 33位)

The Revivalists – Wish I Knew You (Shazam 36位)

2 Chainz feat. Ty Dolla $ign, Trey Songz & Jhené Aiko – It’s A Vibe (Shazam 43位)

SZA feat. Travis Scott – Lova Galore (Shazam 44位)

Goldlink – Crew (Shazam 48位)

DNCE feat. Nicki Minaj – Kissing Strangers (Pandora 54位)

Wizkid feat. Drake – Come Closer (Shazam 55位)

Kip Moore – More Gilrs Like You (Pandora 58位)

※既に一回Hot 100に入ったものの、シングル化で再チャートインのチャンス

 

現在トップ3に2曲を客演で送り込むJustin Bieberの、さらなる客演シリーズDavid Guettaとの2Uが高水準の成績を記録。とはいえ、Despacito、I’m the Oneに及ぶほどではないと思います。トップ10には入りそうな気はしますが。

また、来週のチャートでアルバムリリースが反映されるSZAにも注目です。

 

*1:今年アルバム1位を取ったPentatonixには女性メンバーがいたり、Fifty Shades of Greyのサントラでは女性シンガーが歌っていたりするので、「女性初」ではない