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Hot 100 12/7 見どころ 【”Roxanne”が5位に / Trippie Redd、初のアルバム1位】

 

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こんばんは!

 

◇今週のHot 100 ハイライト◇

TikTok発のArizona Zervasの”Roxanne”が5位まで浮上

・Bad Bunnyの新曲”Vete”が33位に登場

・クリスマス曲が5つ再登場。”All I Want for~”は18位に浮上

・Trippie Reddが初のアルバム1位。5曲がHot 100入り

・”Frozen 2”がアルバム3位に浮上。3曲がHot 100入り

 

・今週のトップ10

―1◎ Post Malone – Circles

―2  Lewis Capaldi – Someone You Loved

―3◎ Lizzo – Good As Hell

―4◎ Maroon 5 – Memories

△5◎ Arizona Zervas – Roxanne ✅

▽6◎ Selena Gomez – Lose You to Love Me

▽7  Shawn Mendes & Camila Cabello – Señorita

△8◎ Dan + Shay & Justin Bieber – 10,000 Hours

△9  Lizzo – Truth Hurts

▽10  Chris Brown feat. Drake – No Guidance

 

🍎=Apple Musicで1位、✅=Spotifyで1位、🚩=YouTubeで1位

🍎=”Woah”(21位) 🚩=”BOP”(12位) “BOP”は先週比YouTubeの再生数を伸ばしています。

 は先週と比べて曲のポイントが伸びていることを指す

 

1~100位までの順位表は↓

 

 

曲の個別解説

 

☆95 Rod Wave & Kevin Gates – Cuban Links

 アルバム”Ghetto Gospel”以降勢いに乗るRod Waveが2回目のHot 100エントリー。Kevin Gatesとの”Cuban Links”が95位に登場。

 今週YouTubeで6位まで浮上。(ビデオは10月からある = 別にビデオが今週リリースされたわけではない) Apple Musicでもトップ50に入っていますが、Spotifyでは200位圏外。

 

☆87 Doja Cat – Candy

 Doja Catの”Candy”が87位に登場。Spotifyで97位以外は目立った数字を残していないですが、Hot 100に入ったのはこの曲の「ミーム力」の賜物だと考えています。

ビルボードではミーム系の曲が実際にSpotifyApple Music等で観測される数字以上に評価されているケースが時折あります。この曲はTikTokで人気と称されることもあり、その恩恵を受けた可能性もあります)

 

 同じくDoja Catのシングル、“Juicy”もミーム力に優れていますが、こっちはラジオでもオンエアされており、そこからもポイントを得ています。(登場週の記事でラジオへの言及が抜けていました、すいません)

 

☆64 YNW Melly – Suicidal

 現在服役中のラッパー、YNW Mellyの新作がストリーミングで人気。4.3万ユニットを記録し、アルバムチャートで8位に。純セールスは0.1万のみでした。

 2曲がHot 100入り。”Suicidal”が64位に登場し、既存の”223’s”は56位→57位と推移しています(ですがポイントはプラス) このアルバムはAppleSpotifyでまんべんなく人気でした。”Suicidal”はビデオもあり、YouTubeでも16位に入っています。

 

☆63 PARTYNEXTDOOR feat. Drake – Loyal

 PARTYNEXTDOORとDrakeの”Loyal”が63位に登場。リリース日にはApple Musicで首位に立っていましたが、集計最終日の木曜日では23位まで落ちてしまいました。Spotifyでも同様に3位→56位と落下しています。

 

☆58 Trippie Redd – Who Needs Love

 Trippie Reddが初のアルバム1位を記録。ストリーミング中心にポイントを稼ぎ、10.4万ユニットを計上。セールスもチケットやグッズのバンドルを活用し、1.4万と一定の数字を得ています。ちなみにアルバム2位のJason Aldeanは8.3万ユニット(こちらも🎫バンドル活用)なので、Trippie Reddはバンドルを使用していなくてもアルバム1位です。

 バンドルは初週以外のセールスが期待できないため、2週目はガクッと順位を落とす傾向にあります(特にストリーミングが低いアルバムの場合) 先週バンドルを活用してアルバム1位に立ったCeline Dionは今週一気に111位まで落としてしまいました。これは歴代で2番目の落下幅です。

 

・アルバム1位からの落下幅が大きいもの

Bon Jovi – This House Is Not for Sale 1→169 (2018)

Celine DionCourage 1→111 (2019)

Brand New – Science Fiction 1→97 (2017)

BROCKHAMPTON – Iridescence 1→88 (2018)

Madonna – Madame X 1→77 (2019)

 

 落下幅が最も大きいBon Joviのアルバムはこの週にリリースされたものではなかったのですが、ツアーチケットのバンドルを活用して1位に再浮上を果たしました。つまり今週のCeline Dionの落下幅は、登場直後の週では最大の下げ幅、ということになります。

 上記のアルバムはいずれもバンドルを活用して1位を獲得しています。(多くはツアーチケットのバンドル、BROCKHAMPTONはグッズ(マーチ)バンドルを活用*1

 ビルボードは来年からバンドルに関するルール改定を行います。グッズは公式サイトで販売された物のみ、そしてアルバム無し/ありで値段の差をつける など多くのルール改定がされましたが、チケットの方は変更なしのようです。

 これらは「購入の意思の有無」という明確な判断基準があり、筋は通っていますが、現在バンドルで目立つのはグッズではなくチケットの方なので、アルバムチャートでの首位争いはバンドル vs ストリーミングという構図はあまり変わらないと思います。

 

 話をTrippie Reddに戻します。そのストリーミング人気から5曲がHot 100入り。新規登場の”Who Needs Love”が58位で最高位。ほかにも”6 Kiss”、”Hate Me”が新登場。そして先行曲の”Death”と”Love Me More”もHot 100にエントリーしています。

 この作品はAppleSpotifyの両方でまんべんなく人気。また既に公開されているビデオも多く、YouTubeでも人気を得ています。

 

☆55 Idina Menzel & AURORA – Into the Unknown

 “Frozen 2”のサウンドトラックが映画公開の効果で浮上。アルバムチャート3位に。総合7.9万ユニットを記録し、うちセールスが4.3万でした。

 Hits Daily Doubleは来週のアルバム1位浮上を予想しています。(他に目立ったアルバムが無いため、ライバルはPost Malone)

 収録曲は3つHot 100に登場。Idina MenzelとAURORAバージョンの”Into the Unknown”が55位に、そしてPanic! At the Discoバージョンの”Into~”が98位、”Show Yourself”が99位。

 これらの曲はどこかの媒体で飛び抜けた再生数を記録しているわけではないですが、どこでも一定の人気があり、さらにDLでも数字を獲得しているためHot 100にエントリーしました。

 

 

▽52 Marshmello & Kane Brown – One Thing Right

 23週目で52位に落下、さらにポイントも先週比マイナスのためチャートから外されても文句の言えない”One Thing Right”ですが、予想外の残留。決め手となったのはラジオの伸びです。(ビルボードのラジオ重視が垣間見えます)

 現在ポップとアダルトポップの2系統で絶賛オンエア中です。ただしストリーミングのピークが既に過ぎているため総合ポイントはマイナスです。ストリーミングで人気を得てからラジオでオンエアされるまでにタイムラグがあったため、このような現象が発生しています。

 もう一つ、“LaLaLa”も21週目 / 83位と意外な残留をしていますが、こちらは総合ポイントが伸びています。(なんで浮上したかは不明)

 

☆33 Bad Bunny – Vete

 Bad Bunnyの新曲が33位と好調なスタート!AppleSpotifyでともにトップ10スタート。YouTubeでも21位に入っています。(ビデオあり)

 Bad Bunnyは昨年リリースしたアルバム”X 100PRE”がロングヒットに。ピークは11位ですが、その後ストリーミングを中心に人気を保ち、現在74位(49週目)。これは後にリリースしたJ Balvinとのコラボ作”Oasis”=130位・22週目を上回ります。

 彼は他のラテンアーティストと比較するとAppleSpotifyでの数字が際立つのですが、それはアルバム(そしてアーティスト)への支持の高さが理由の一つなのでは、と個人的に推測しています。

 

☆32 The Weeknd – Heartless

 水曜日頃にリリースされたThe Weekndの”Heartless”が今週32位に登場!iTunesAppleSpotifyの全てで1位に立ち、短期間で多くのポイントを稼ぎました。ほかラジオでもかなりの再生数を記録しています。プロデュースにはMetro Boominが参加。

 7日分フルで集計される来週は、新たにリリースされた“Bliding Lights”と共にトップ10に入りそうです。

 

◇29 Brenda Lee – Rockin’ Around The Christmas Tree

 今週クリスマス曲が5つHot 100に再登場。既存の”All I Want for Christmas Is You”と合わせて6曲がHot 100に。

 

◇2018年の同じ時期との比較

2018 2019
14 All I Want for Christmas Is You 18 All I Want for Christmas Is You
21 It's the Most Wonderful Time Of The Year 29 Rockin' Around The Christmas Tree
23 Rockin' Around the Christmas Tree 46 Last Christmas
26 A Holly Jolly Christmas 47 Jingle Bell Rock
33 Jingle Bell Rock 48 A Holly Jolly Christmas
39 The Christmas Song (Merry Christmas To You) 49 It's the Most Wonderful Time of the Year
43 Last Christmas  

 

 昨年より曲数が1つ少なく、全体的に順位が低めです。昨年よりも集計期間は1日早い(=クリスマスから遠い)ですが、それはあまり関係無いと思います。分水嶺は12/1だからです。(今週の集計はまだ11月分)

 ストリーミングでは12/1になると瞬間的にクリスマス曲の再生数がかなり伸びます。(12月になるとクリスマス気分が高まるのでしょうか) その後12/2になると反動で一旦再生数が落ち着き、そこからクリスマスに向けて少しずつ再生数を伸ばす印象です。

 この現象から、12/1が集計期間に入る来週のHot 100ではクリスマス曲が順位を伸ばしそうです。

 ちなみにクリスマス期間は普段Hot 100に影響を及ぼさないAmazon Musicの存在感が強くなります。(アレクサ、クリスマス曲かけてのおかげで再生数が伸びると昨年レポートがあった) 

 普段Amazon MusicがHot 100に影響力を持たないのは、純粋に規模が小さいことに加え、ラジオと似たような選曲をする=目立つ選曲をしないからです。

 

 近年のクリスマス曲の躍進はストリーミングによる部分が大きいですが、ラジオも貴重なポイント源になっています。今週クリスマス曲が4つラジオ再生数トップ50に入りました。(少し不思議なのは、クリスマス曲のラジオ再生がHits Daily DoubleやKworbなどの外部サイトでは表示されていない点)

 

 

△5 Arizona Zervas – Roxanne

 Arizona Zervasの”Roxanne”が5位まで浮上!初のHot 100で大躍進を果たしています。ストリーミングでの元からの好調に加えてラジオも大きく伸ばしています。このペースを維持できれば、数週後には1位に到達するでしょうか。(The Weeknd次第?)

 Spotifyでは今週1位。Apple Musicでもトップ5。ビデオ無しながら、YouTubeでもここ数週で大きく上昇しています。

 この曲は2週連続でStreaming Songs首位。ストリーミングで強いタイプの曲はRolling Stone Chartsで1位になる傾向がありますが、他にストリーミングとDLを両立させた曲があったため、1位に立てず。

 先週はBillie Eilish、今週はPost Malone(”Circles”)によってRS Charts1位の座を阻まれました。これらはストリーミングだけでなくDLも優秀な数字を記録していました。Post Maloneは先週行われたAMAでのパフォーマンスによって今週DLを伸ばしています。(同様にパフォーマンスされた”Take What You Want”もこれを受けて57位→50位と上昇)

 

 同じくTikTok組の”Falling”は75位→43位と大きく上昇。”Yellow Hearts”も98位→90位で粘りを見せています。

 

×× Sam Smith & Normani – Dancing With A Stranger

 ラジオで大成功を収めた“Dancing With A Stranger”がチャートから外れました。ピーク7位、滞在45週とかなりロングヒットでした。両者とも過去にもロングヒット曲(50週以上の滞在)があり、ロングヒットが得意なアーティストと言えそうです。

 この曲はHot 100のピークは7位ながらも、ラジオでは1位に。Sam Smithは2回目、Normaniは初。その後もアダルトポップ系を中心にラジオでの人気をキープし、Hot 100に長く残りました。

 

×× Jonas Brothers - Sucker

 今年華麗なカムバックを果たしたJonas Brothers。その躍進を象徴する“Sucker”が今週チャートから外れました。ピークは1位、滞在は38週でした。

 Jonas Brothers健在をアピール出来た、という意味で初週1位デビューを果たしたことが非常に大きかったです。その後のアルバムの成功(チケットバンドルも使って初週41.4万)や、後シングル(”Cool”や”Only Human”)のラジオヒットもこの”Sucker”があってこそだと思います。

 初週の1位だけでも大成功なのですが、その後の粘りも光りました。Jonas Brothersは過去シングルで2週目以降急落する傾向がよく見られたので、登場時はこの曲も25週程度でチャートを外れてしまうのでは?とも思いましたが、最終的には38週残りました。

 カギとなったのはラジオ、特にアダルトポップ系での人気です。リリース以降ぐんぐんラジオを伸ばし、7週目と早いタイミングでラジオ1位に立ちました。

 その早いラジオの浮上から、数字がマイナスに転じるのも早いかも?と感じましたが、その後も見事に粘りました。特にそれまでは彼らがあまり縁のなかったアダルトポップ系での長い人気がラジオの数字を下支えしました。

 最終的にはアダルトポップ系のほうでより長い1位滞在を記録しました。(アダルトポップ系:9週1位 ポップ系:8週1位)

 クリスマス曲登場の影響なのか、先週の38位から一気に外れてしまいました。(=ポイントが51位以下相当になった) 巡り合わせ次第ではあと何週かチャートに残っていたかもしれません。

 

 今週はクリスマス曲、Trippie Redd、アナ雪など新エントリーが多かったため、その分外れた曲も多かったです。

 

×× Camila Cabello – Liar

 ピーク52位、滞在11週でチャートから外れました。ラジオの再生数が大きく落ちたためです。”Havana”よりも前にリリースされていた“Crying in the Club”(ピーク47位、滞在9週)と似たような成績に終わりました。

 Shawn Mendesとの”Señorita”は非常に大きな成功を収めたものの、それ以外の曲は現在すべてHot 100圏外で、今週末のアルバムリリースに向けて少し不安です。

 

 

×× Drake feat. Rick Ross - Money in the Grave

 Drakeの“Money in the Grave”はピーク7位、滞在23週という成績でチャートを後に。昨年のシングルと比べるとピーク順位は低めですが、Drakeの地元チームのNBA優勝記念シングルというラフな形態でリリースされた曲ということを考慮すると、順当な成績だという印象です。

 

 

今週チャートから外れた曲 (18曲)

【先週の順位、アーティスト名、曲名、🗻ピーク順位、⏰チャート滞在週数】

100 The Black Eyed Peas & J Balvin - RITMO (🗻100位 /⏰1週)

99 Blake Shelton feat. Trace Adkins – Hell Right (🗻99位 /⏰1週)

96 Chance the Rapper feat. MadeinTYO & DaBaby – Hot Shower (🗻58位 /⏰8週)

94 YoungBoy Never Broke Again – Self Control (🗻50位 /⏰11週)

92 Karol G & Nicki Minaj – Tusa (🗻78位 /⏰2週)

90 Diplo feat. Morgan Wallen – Heartless (🗻78位 /⏰3週)

89 Khalid – Up All Night (🗻89位 /⏰1週)

87 Tory Lanez feat. Snoop Dogg – Beauty in the Benz (🗻87位 /⏰1週)

83 Kelsea Ballerini – homecoming queen?  (🗻82位 /⏰3週)

82 Lil Mosey & Gunna – Stuck In A Dream (🗻62位 /⏰4週)

80 Chris Lane – I Don’t Know About You (🗻39位 /20週)

77 Harry Styles – Lights Up (🗻17位 /⏰4週)

73 Russell Dickerson – Every Little Thing (🗻50位 /⏰12週)

72 Camila Cabello – Liar (🗻52位 /⏰11週)

66 Tory Lanez feat. Chris Brown – The Take (🗻66位 /⏰1週)

48 Sam Smith & Normani – Dancing With A Stranger (🗻7位 /45週)

46 Drake feat. Rick Ross – Money in the Grave (🗻7位 /23週)

38 Jonas Brothers - Sucker (🗻1位 /38週)

 

 

・アルバムチャート(Billboard 200)に新登場した作品

1 Trippie Redd – A Love Letter To You 4 🎫👕

2 Jason Aldean – 9 🎫

7 Coldplay – Everyday Life

8 YNW Melly – Melly vs. Melvin

40 Beck – Hyperspace

61 Leonard Cohen – Thanks For The Dance

132 Flipp Dinero – Love For Guala

147 Tinashe – Songs For You

160 Upchurch & Adam Calhoun – Hooligan

172 Grateful Dead – Ready or Not

194 Frank Sinatra – Icon: Frank Sinatra

 

◇アルバムチャート長期滞在

1周年:Meek Mill – Championships (今週77位)

1周年:Carrie Underwood – Cry Pretty (今週137位)

200週目:Rihanna – ANTI (今週177位)

300週目:2Pac – Greatest Hits (今週113位)

 

“ANTI”の滞在200週はファンアカウントが盛大に祝っていました。

 

 

 

・今週ラジオで伸びた曲

Mariah Carey – All I Want For Christmas Is You

・The Weeknd – Heartless

・Selena Gomez – Lose You to Love Me

Maroon 5 – Memories

・Arizona Zervas – Roxanne

 

 

・Hot 100圏外の曲のうち各サービスで最も人気のあった曲

🍎 YoungBoy Never Broke Again – Hot Now (今週25位程度)

✅ Harry Styles – Lights Up (今週27位)

🚩 Future feat. Lil Durk – Last Name (今週13位) 

Apple Musicは週の最終日の順位を週間の“参考順位”としています(Apple Musicには週間チャートが無い)

 

 

関連 / 参考記事

 

ビルボードによる今週のHot 100 / アルバムチャート解説(記事を書くうえで参考にしています)

 

 

・各指標の順位

Spotifyhttps://spotifycharts.com/regional/us/weekly/2019-11-22--2019-11-29

Apple Music:【魚拓】Top 100: USA on Apple Music

YouTubehttps://charts.youtube.com/charts/TopSongs/us/20191122-20191128

・ラジオなど:https://kworb.net/

 

*1:ただBROCKHAMPTONはバンドル首位のタイプとしてはかなりストリーミングが高い