チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

Ultra Japanのラインナップ表を眺めてみた 【ニッチな考察】

今週末、Ultra Japanが開催されますね!

毎年一線級で活躍しているDJ達を日本に呼んで、盛り上がっていますよね!

以下が今年のラインナップです!

 

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すごいメンツが来ていますね。

しかし、みなさんこの表を見て疑問を抱きませんか。

いや、疑問を抱くのは自分だけな気がしてきた。

 

この文字のサイズってどうやって決まっているの?

そういう疑問を抱きました。細かすぎるところツッコんでいる気もしますが。

 

個人的にフェスのラインナップの文字サイズって色んな発見があって面白いと考えているのです。

例えばこんな感じ↓

 

人が目を付け無さそうなことに視点を置いて謎の発見をすることに喜びを覚える(オタク)自分にとってはフェスの文字のサイズは面白い”材料”なのです。

 

というわけで、文字サイズの考察をしていきましょう。

まずは、DJ MagのTop 100。DJのランクを付ける定番のやつ。みなさんもこれが最初に思いついたのではないのでしょうか。

一部では投票方法への疑問もあるようですが、知名度もありランキング発表時には各所で話題になるので、DJのランク付けをするにはもってこいのモノだと考えて良いでしょう。

では、上の表とランキングを比べてみましょう。

 

一番大きい文字

Hardwell 2

Martin Garrix 3

Tiësto 5

Deadmau5 25

DJ Snake 32

Kygo 33

Knife Party 100

Dubfire 圏外

Nero 圏外

Zhu 圏外

 

中段

W&W 14

Fedde Le Grand 35

Carnage 88

Galantis 98

ほか14名圏外

 

小さい文字

Tom Swoon 46

Moti 117

その他圏外

 

※見落としがあったら謝罪します。

 

たしかに、なんとなくは並んでいるような気がしますが、けっこう例外も多いですね。

一桁10位は全員一番大きい文字で扱われているけど、比較的順位の高いW&WやFedde Le Grandは中段なのですね。

さらには46位のTom Swoonが一番下の小さな文字なのもポイントかもしれません。

 

つまるところ、何が言えるのか、それはDJ Magのランキングとラインナップ表での文字サイズはそこまで一致していない。ということです。

まぁまぁ参考にされている、程度でしょう。

 

次に、別角度からこの問題を見ていきましょう。

そうです!チャートです。はい。自分の専攻分野です。これの点について考察していきます。

今回はアメリカとイギリスと、あとはそれぞれの母国チャートについて扱っていこうと思います。

 

では、それぞれのトップ10曲数、トップ40(チャート的にヒットの基準とされている)、トップ100曲数を比較してみます。

 一番大きい文字

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中段

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小さい文字

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一部、中段でも優秀なチャート実績を出しているDJもいますが、こっちは比較的大きさ順に並んでいるといえるのではないでしょうか。

特に言えるのが、それぞれの母国でのTop100に入った曲の

母国での盤石な基盤を築いて、ヒットが安定している、そんなDJが上の大きな文字サイズになっている気がします。

 

こちらは、ズレもありますが、DJ Magよりもラインナップの文字サイズの一致率が高いと言って良いのでは無いでしょうか。

 

では結論としては、Ultra Japanのラインナップの文字サイズは、チャートで決まっている!

では、みなさん、今日からチャートをチェックしてチャートを好きになりましょうー♡♡♡

 

 

ではないです!!!

 

 

たしかにチャートはUltra Japanの文字サイズの根拠に、ある程度はなっていますが、例外も多く、絶対的な基準になっているワケではありません。

チャートもあくまで数あるうちの基準の一つには過ぎないのです。

 

 

まあ、本気でこの文字サイズについて知りたかったら、問い合わせるべきなのでしょう!

ギャラ順?キャリア年数?本人の希望順?

多分答えてくれませんがね、、、

 

 

今回の考察から分かったこと、それは

音源とDJプレイは違う

 

ということなのかな、と思います。

音源でヒットを連発していてもDJとしての評価が伸びきらない人もいれば、音源ヒットが少なくても、DJで脚光を浴びている人もいます。

それは上のデータで示唆はされているのかな、と思います。

 

別にどっちが正解、ということもありませんし、どっちが本当のDJだ!と主張する気もありません。

音楽って受容の仕方が多くて楽しいな、っていうことをこの考察を書きながら考えていました。

まあ、自分は音楽の楽しさをチャートに見出したというワケの分からない事態なのですが笑

 

 

というわけで、最後に、パリピ怖いし一人で行くと微妙かな、という理由でUltra Japanに行かないことを反省しつつ、この文を終わります。

 

長文に付き合っていただき、ありがとうございました。

 

※関連してそうと個人的に考えた記事

 

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