チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

9/16 Hot 100 見どころ 【チャートマニアが燃える「濃い」週 +テイラー13位の壁?】

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今週のチャートはかなり「濃い」と思います。多分今までのエントリーにないくらい長い記事になったと思います!写真は今年3曲めのトップ10を記録し、女性のなかで今年最多となったAlessia Caraです。

 

 

99 Fifth Harmony feat. Gucci Mane – Down (Re)

Fifth Harmonyが最後に見せた意地。アルバムリリースが反映された週にDownが99位で再登場。アルバムリリース効果でダウンロード、ストリーミングが一時的に伸びたことが要因です。一時的なのでおそらく来週はまた圏外へ落ちてしまうと思いますが……

アルバムチャートでは4位で登場。これは前作 7/27と同じ順位ですが、シングルとストリーミングを併せた「総合セールス」・純セールスのいずれも7/27よりも数字が落ちてしまいました。前作のWork from Homeのようなヒットが無く、勢いが前よりも落ちてしまった印象はあります。カミラの脱退もあってグループを今後どうしていくかに注目したいです。ちなみに1枚め~3枚めのアルバム、そして2013年のEPを合わせるとアルバムチャートでは4回めのトップ10に。

「アルバムチャートで4回トップ10に入り、これはDestiny’s Child、Dexie Chicksと並んでいます!」とビルボードは記事で高らかに書いていますが、アルバム1位を何回か記録してシングルヒットも多いこの2グループに並べたかというと……どうでしょうか……

 

※ちなみに純セールスではFifth Harmonyは2位。純セールス1位のQueens of the Stone AgeのVilliansは総合アルバムチャートでは3位に。純セールスでは総合アルバムチャート1位のLil Uzi Vertの約28000を圧倒する約69000という数字を叩き出しましたが、シングル・ストリーミングでほとんど数字を稼げず(約3000)逆転されてしまいました。(Lil Uzi Vertはストリーミング+シングルが107000)

前作で初のアルバム1位を記録したQOTSAでしたが、今回はアルバム1位とはならず。イギリスでは初のアルバム1位を獲得。オーストラリアでは2作連続のアルバム1位に。

 

76 Luke Bryan – Light It Up (New)

カントリー界屈指の人気者、Luke Bryanの新曲Light It Upが76位で登場。カントリーソングはトップ40に入れれば御の字という感覚がありますが、そこを通り越して3曲のトップ20を記録したCrash My Party期の活躍が印象的です。次の2015年のアルバム、Kill the Lightsでもイギリス、オーストラリアなどでアルバム1位だったDr.DreのComptonとのアルバムチャート争い制してアルバム1位を獲得しています。

ポップ系ラジオに飛び火することなく、ここまでの順位を記録できるとはカントリー界での絶大な支持が伺えます。今回のシングル&アルバムではどこまで上位に行けるでしょうか。

 

73 Maroon 5 feat. SZA – What Lovers Do (New)

Maroon 5の新曲What Lovers Doが73位で登場。火曜日リリースで3日分の集計ですが、その短い期間の間にダウンロード31位を記録するなどしてHot 100に入りました。7日分カウントされる来週は順位を上げるでしょう。ポップ系ラジオでは既に好調ですが、この曲の雰囲気から、他の系統の局でもかかりそうな気がするのですがどうでしょうか?まずは、前シングルのColdが入れなかったトップ10を目指すことが目標ですかね。

ちなみにこの曲はスウェーデンのプロデューサー、NEIKEDのエレクトロ・ファンク調のSexualという曲をサンプリング。この曲はイギリスでピーク5位、年間51位などヒットしました。アメリカでは週の100位にも入りませんでした。

ヒットすれば、Maroon 5・SZAを通してアメリカにはNEIKEDを紹介、Maroon 5・NEIKEDを通してイギリスにはSZAを紹介ということになるでしょうか。複数の文脈をひとつのポップ曲に吸い上げていて面白い試みだと思いました。

 

47 Katy Perry feat. Nicki Minaj – Swish Swish (Re)

ラジオやSpotifyなどでは既にピークが終わってしまったSwish Swishですが、ビデオリリースで突如Hot 100に復活。ピークの46位に近い47位で再登場しています。ラジオ等のポイントがほとんど期待できないので、順位をキープすることは難しいと思いますが、47位での再登場は最後に一矢報いることに成功したといえるかもしれません。

ビデオの途中でKaty Perryは宇宙空間に飛び込むシーンの曲は今年のミームのひとつBag RaidersのShooting Starsです。Hot 100には入りませんでしたが……

※ちなみにこの曲はDuke Dumontの作ったビートの影響が強いのかEDM /ダンス系曲と分類され、ビルボード当該チャートに入っています。

 

39 Lil Uzi Vert – The Way Life Goes (New)

純セールスは4位ながらも、ストリーミングで大きくジャンプアップして今週の1位アルバムとなったLil Uzi VertのLuv Is Rage2。それを反映するように11曲という多くの曲がHot 100に登場しています。トップは先行ヒットのXO TOUR Llif3の16位。それに続くのはこのThe Way Life Goesの39位、Sauce It Upの49位……など。

一つのアルバムから10曲以上登場する事例は今年4つめで、デビューアルバムでの事例は今回が初です。彼がミックステープやXO TOUR Llif3のヒットなどで高まった期待感がここで爆発したということでしょうか。アルバムではPharrell Williams、The Weekndというビッグなゲストが2人いるのですが、人気曲がその2曲ではなく彼のみの曲という点が彼の注目度の高さを表しているようにも思いました。*1 参考↓

 

32 Khalid – Young Dumb & Broke (↑)

Lil Uzi Vert、そして後述のXXXTETNTACIONのアルバムから大量の曲がHot 100に送り込まれて、30位以下の曲は順位を落とす曲が多かったです。そんな週でしたがKhalidのYoung Dumb & Brokeは41位 → 32位とジャンプアップ。キャリア3曲めのトップ40を記録。現状の躍進はストリーミングが要因ですが、ラジオが仮に今後伸びてくればLocationで取り逃したトップ10入りも見えてきそうです。この勢いなら決して難しくはない目標なように思います。ラジオは現在リズミック系統(アーバンとポップの中間のような系統、規模そこそこ)でしかかかっていないようですが、アーバン系・ポップ系に人気が飛び火することに期待です。

ちなみにこの曲のソングライター、Joel Littleは主にLorde、Broodsなどと組んで来ましたが、Lorde以外の曲でトップ40を取るのはこれが初。他にSam Smith、Ellie Goulding、Tove Loなどのアルバム曲のソングライトの経歴もあるようです。

 

31 XXXTENTACION – Jocelyn Flores (New)

純セールスは6位ながらも総合アルバムチャートでは2位。Lil Uzi Vertと同様XXXTENTACIONのアルバムもストリーミングで多く聴かれました。こちらは7曲が登場。31位のJocelyn Floresがアルバム内トップで、Look At Me!のピーク34位を上回って彼のキャリアピークの曲に。次点はF**K Loveの41位です。シングルヒットひとつで注目度を大きく上げてキャリアアップを果たした彼。まだ客演の曲は少なめですが、今後客演で目にすることも増えるのでしょうか。

 

10 Liam Payne feat. Quavo – Strip That Down (↑)

Liam PayneのStirp That Downが10位とトップ10圏内に突入!ソロ名義では初、元One DirectionメンバーではZayn、Harry Stylesに次いで3人めの達成。Nial Horanも今週15位、ポップ系ラジオで急上昇なので4人めの達成も間近でしょうか。

この曲は今年最大級のヒットShape of Youのソングライティングコンビ、Ed Sheeran+Steve Macコンビが採用されていて、また今年Hot 100で最多のトップ10を記録しているQuavo(Migos名義で1曲、Quavo名義で4曲)がいることから、まさに「トレンドど真ん中」といえる曲だと思います。Steve Macは今回のトップ10入りでポップ系のプロデューサーとしては今年最多の3曲めのトップ10となり、今後ポップスシンガーの間で人気のプロデューサーになっていくのではないでしょうか。彼はP!nkのWhat About Usでもプロデューサーを務めています。

このEd Sheeran + Steve MacのShape of Youコンビがソングライトを務める曲は別に二つありますが、いずれもHot 100には入っていません。Rita OraのYour Songはアメリカ以外ではイギリス7位をはじめとしてヒットしていますがね。もう一つのZara LarssonのDon’t Let Me Be Yoursはヒットの観点でいうと微妙……

※ちなみにそのShape of Youは今週トップ10を外れ11位に。トップ10滞在週数の記録を先週更新しましたが、これでストップになるでしょうか。またShape of Youの影でBruno MarsのThat’s What I Likeも歴代7位の長さの28週のトップ10滞在を記録していましたが、こちらもトップ10を外れ17位まで順位を落としています。

 

9 Logic feat. Alessia Cara & Khalid – 1-800-273-8255 (↑)

Logicの1-800-273-8255が9位に浮上。VMAでのパフォーマンスで再注目。ダウンロードが大きく伸びてトップ10に突入しました。VMAの開催は先週の日曜日ですが、勢いは衰えること無くまだダウンロードで高い水準をキープ。さらにストリーミングではますます好調で、Spotifyではテイラーの...Ready For It?と”Look”を抜き去り1位に浮上しています。「VMAで注目された」という一過性のヒットではなく、今後数週間上位をキープできるかもしれません。現在ラジオの数字がそこまで高くない(今週ようやくデータが表示されるトップ50入り)ので、それを伸ばしたいところです。ポップ系・リズミック系ラジオかかっていて、アーバン系ではかかってい「ない」のがやや意外です。

ちなみに客演のKhalidは初の、Alessia Caraは通算4曲めのトップ10に。Alessia Caraはこれで今年3曲めにトップ10になり、今年最多のトップ10を記録した女性歌手に。次点はTaylor Swift、Rihanna、Nicki Minajの2曲ですが、来週Taylor Swiftの...Ready For It? がトップ10入りして追いつかれてしまうかも。

 

1 Taylor Swift – Look What You Made Me Do (↑)

Taylor SwiftのLook What You Made Me Doが1位に。ついにDespacitoを止めました。ダウンロードでは今年最多*2、ストリーミングは女性アーティストとしては史上最多など圧倒的な成績を記録しました。ダウンロード+ストリーミングの合算では今年最大の曲、つまりリリース時の注目度が今年最も大きかった曲といえると思います。

Helloとも比較されるロケットスタートになりましたが、Helloが凄すぎたので、それと比べるとさすがに見劣りしてしまいます。ダウンロードでは完敗で”Look”は今年最大といってもHelloの初週の3分の1以下、かつ3週目のHelloのダウンロード > 1週目の”Look”のダウンロードという結果に。さらにラジオでも1位になった週、Helloはラジオ9位、”Look”はラジオ14位で少し低め。しかしストリーミングは上で述べたように「女性アーティストとして史上最多」なので、Helloを上回っています。

ダウンロードは全体的に目減りして、ストリーミングは逆に規模が拡大したのというエクスキューズはありますが、まとめるとHelloには及ばないものの、今年最大級のメガヒットになりそうと言えます。今の水準をどこまでキープできるでしょうか。

 

今後の1位争いについて 2位、3位など

先週歴代最長1位の記録「タイ」までいったDespacitoですが、今週惜しくも2位に。「タイ」までいったのであと1週でも1位になれれば記録更新ですが、その可能性は極めて低いと思います。今までDespacitoが1位だったダウンロード・ストリーミングでの1位をテイラーに奪われたうえに、ラジオではかなり下り坂なのでテイラー政権を崩す勢いはもう無いと思います。ピークが少し過ぎた曲の巻き返し常套手段「iTunes割引」も使用済みで伸びシロはもう無いです。

次に3位のCardi BのBodak Yellow。”Look”にストリーミングは負けたものの、Despacitoは抜いてストリーミング2位の座をキープ。しかしダウンロード、ラジオの伸びがイマイチで1位を取るビジョンがまだ浮かびづらいです。アーバン系のラジオでは好調なのですが、ポップ系ラジオでは現在苦戦していて、ここで伸びなければテイラー政権を崩すことは不可能でしょう。Taylor SwiftのShake It Offのリリース3週目で1位の座を奪ったMeghan TrainorのAll About That Bassとチャートの動きが似ていると前に言いましたが、現状では1位を奪ったAll About That Bassパターンではなく、Adele、Justin Bieberの2大巨頭に1位の座を阻まれつづて結局2位ピークで終わったHotline Blingパターンになりそうです。

よってテイラー政権はしばらく続きそうです。現状”Look”の最大のライバルは自身の”...Ready For It?”なので……他に可能性を求めるとしたら1-800-273-8255でしょうか?

「年間13位の壁」について

「あくまでチャートマニアの感性で」なのですが、この“Look”は年間13位になる予感します。なぜかというと、まず2014年の似たような時期にリリースされたShake It Offが年間13位だったからです。この”Look”と同じく高水準の成績で1位デビュー。その後一旦はAll About That Bassに1位の座を譲るもアルバムリリース期に1位に復帰。計4週の1位を記録して、短い期間の集計ながらも年間13位に滑り込みました。13位の予感の根拠はそれだけではないです。この曲でサンプリングされているRight Said FredのI’m Too Sexyも1992年の年間13位だったのです!この偶然13位つながりによって、チャートマニア的年間チャートの見どころが増えました。

まあただのジンクス程度のものなので、本当に年間13位になるかは分からないですが、年間13位を上回れば「予想を上回るヒット」と言って良いと思っています。テイラーの「予想」は元から高いと思うので、その「予想」を上回ることは快挙といえると思います。

 

× David Guetta feat. Justin Bieber – 2U (↓)

今週は22曲がHot 100に登場。それは22もの曲が同時にHot 100から外れるということにもなります。その流れでHot 100から外れたのはDavid GuettaとJustin Bieberの2U。ピーク16位、チャート滞在11週という不本意な成績でチャートを後にすることに。一応あと1週間くらいはHot 100に入る可能性はありますが、ラジオが急落していることからほぼ「終わり」でしょう……客演した曲を続々と1位や2位に導いていたJustin Bieberでしたが、今回のDavid Guettaとのタッグは不調のままに終わってしまいました。彼が人気なのはわかりますが、客演とはいえリリースペースを詰めすぎだったように思います。最新リリースのFriendsも20位デビューと彼にしては微妙なスタートだったため、ヒットを連発しているように見えて、案外正念場?な可能性もあります。

 

× Ed Sheeran – Castle On the Hill (↓)

Ed SheeranのCastle On the Hillがチャートを後に。ピーク6位ですがトップ10にいたのはリリース週だけで、その後は長く中位にいましたがチャート滞在33週とそこそこロングヒットなので、他のピーク6位にもそこまで見劣りしないチャート成績を残したかなと思います。この曲、2014年のColdplayのA Sky Full Of The Starsのチャート動向とそっくりで、登場時注目 → アルバムリリースで再注目 → 一旦落ちる → ラジオでそこそこ順位を上げて再びヒットに。という共通の流れを持っています。さらに、ポップ系のラジオとロック系のラジオ両方でかかったことも同じです。

こういう「山あり谷あり」のチャートアクションは、チャートマニア的に見応えがあって楽しいです。

 

× Halsey - Now or Never (↓)

今週Charli XCXとともにビルボード誌の表紙を飾ったHalseyですが、その記念の週にHot 100から落ちてしまうアンラッキーな事態に。先週40位とまだまだ落ちる順位ではなかったのですが、大量登場の煽りを受け手今週圏外に。ピーク17位 / チャート滞在20週と、自身名義では初の年間チャート入りが濃厚で、自身初のシングルヒットで健闘したと言えます。

Needed Meでソングライターを務めたStarrahをこの曲にも起用したあたり、ある程度はNeeded Meを意識して作られたと思うのですが、43週チャート滞在したRihannaのシングルのようにロングヒットにはならず、20週きっかりでチャートから外れてしまいました。現在シングル化され、116位相当になっているBad At Loveがどこまで伸びるか見守りましょう。

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Taylor Swift – Look What You Made Me Do

今週最もダウンロードが上昇した曲 Logic feat. Alessia Cara & Khalid – 1-800-273-8255

今週最もストリーミングが伸びた曲 Lil Uzi Vert – XO TOUR Llif3

最も高い順位で新登場した曲          XXXTENTACION – Jocelyn Flores

 

 

今週チャートから外れた曲 (22曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位🗻/チャート滞在週数⏰)】

100 Maren Morris – I Could Use A Love Song (🗻97位 /⏰2週)

99 Major Lazer feat. Travis Scott, Camila Cabello & Quavo – Know No Better (🗻87位 /⏰3週)

98 Young Thug feat. Future – Relationship (🗻83位 /⏰2週)

97 Chris Brown – Privacy (🗻62位 /⏰17週)

96 YoungBoy Never Broke Again – Untouchable (🗻95位 /⏰2週)

95 2 Chainz feat. Travis Scott – 4 AM (🗻55位 /⏰12週)

93 Kodak Black – Patty Cake (🗻76位 /⏰3週)

92 Chris Lane – For Her (🗻92位 /⏰4週)

91 Rae Sremmurd – Perplexing Pegasus (🗻84位 /⏰3週)

90 Chris Brown – Questions (🗻90位 /⏰1週)

88 Cole Swindell – Flatliner (🗻56位 /⏰18週)

87 The Weeknd – Reminder (🗻31位 /⏰16週)

81 The Chainsmokers – Honest (🗻77位 /⏰4週)

80 RiceGum feat. Alissa Violet – Its Every Night Sis (🗻80位 /⏰1週)

79 Miley Cyrus – Younger Now (🗻79位 /⏰1週)

73 David Guetta feat. Justin Bieber – 2U (🗻16位 /⏰11週)

69 Justin Moore – Somebody Else Will (🗻59位 /⏰12週)

62 Lady Antebellum – You Look Good (🗻59 /⏰20)

48 Ed Sheeran – Castle On The Hill (🗻6位 /33週)

46 A Boogie Wit da Hoodie feat. Kodak Black – Drowning (🗻38 /⏰21)

43 YFN Lucci feat. PnB Rock – Everyday We Lit (🗻33 /⏰20)

40 Halsey – Now or Never (🗻17 /⏰20)

 

 

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲をピックアップしました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora、Apple Music、各種ラジオなど)

 

Taylor Swift - ...Ready For It? (Spotify 1位、Apple Music 5位 など)

“Look”に次ぐテイラーのシングル。日曜日にリリースされ、その後ダウンロードが爆発的に増加。プロモーションシングル扱い、つまりあくまでアルバム宣伝用、メインは”Look”なのですが、それでもここまでヒットになるとはテイラーの凄みを感じます。

ダウンロード量は1週目のReady For It ≧ 2週目の”Look”と思いますが、ラジオやミュージックビデオを考慮すると、来週のHot 100一位も”Look”でしょう。(...Ready For It? はまだラジオでかかっていません)

 

Miguel feat. Travis Scott – Sky Walker (Shazam 39位)

普通の週ならHot 100に入れる程度のポイントを稼いでいましたが、今週は新曲大量登場でボーダーが上がったので結局Hot 100に入れなかったMiguelのSky Walker。ラジオ等で巻き返していずれかはHot 100に入れるでしょうか。

ちなみに彼が客演をつとめたDua LipaのLost In Your Lightは101位~125位相当のチャート、Bubbling Underまでは到達したもののHot 100を惜しくも逃しています。

 

 

Fat Joe feat. Dre – So Excited (Shazam 45位)

アーバン系ラジオで上昇中。客演のDreはDr. Dreではなく、プロデューサーデュオのCool & Dreの一員のDre。このデュオは2005年The GameのHate It or Love It*3、昨年のKent JonesのDon’t Mindなどをプロデュースしています。

 

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EXO - THE POWER OF MUSIC – The 4th Album ‘THE WAR' Repackage – EP

シングルではないのですが、韓国のグループEXOのEPが目立った成績を残していいたので取り上げます。iTunesアルバムにてこのアルバムが「瞬間最高」2位に。2日間少なくとも3位以上を記録しているので、それなりの順位でアルバムチャートに入るかも?と言いたい所ですが、リリースが週半ばだったこと・そして店頭セールスやストリーミングがあまり望めないので、結局はトップ10からは程遠い成績でのフィニッシュになると思います。それでも健闘していると思いますけどね。

宇多田ヒカルのFantômeがアルバムチャートの200位にも入れなかったのも似たような理由です。iTunes最高位が高いと期待しちゃいますけど、iTunes単騎だとアルバムチャートではそこまで順位出ないです。

 

 

 

*1:PharrellNeon Gutsは6番人気、The WeekndのUnFazedは10番人気

*2:2016年以降でも最多。

*3:歯並びどう?という空耳があるらしい……