チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

Hot 100 9/7 見どころ 【”Truth Hurts”首位 / Taylor Swiftアルバム全曲Hot 100入り】

f:id:djk2:20190905234241j:plain

今週も語りがいのあるチャートですね!

 

 

◇今週のHot 100 ハイライト◇

・Lizzoの“Truth Hurts”が首位に!VMAiTunes割引の効果でDLが先週比2倍に

・Taylor Swiftが86.7万という圧倒的な数字でアルバム1位に。純セールスは69.7万

・ストリーミング数も優秀。2.26億再生は女性のアルバム、ポップアルバム、今年のアルバムとしていずれも2番目の成績。(この3つ全てで”thank u, next”が1位=3.07億再生)

・収録曲全てがHot 100に入る。2曲がトップ10入り

※Labor Day(祝日)の影響でチャート発表が1日遅れる

 

・今週のトップ10

  9月7日   R D S
1 Lizzo Truth Hurts 4 1 4
2 Shawn Mendes & Camila Cabello Señorita 3 2 5
3 Billie Eilish bad guy  7 6 3
4 Taylor Swift You Need To Calm Down 12 ? 9
5 Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus Old Town Road 🚩 41 3 2
6 Lil Tecca Ransom  - 47 1
7 Chris Brown feat. Drake No Guidance  11 29 6
8 Khalid Talk 2 34 21
9 Ed Sheeran & Justin Bieber I Don't Care  1 14 29
10 Taylor Swift Lover ✅ - 11 7

 R=Radio、D=Download、S=Streaming

🍎=Apple Musicで1位、✅=Spotifyで1位、🚩=YouTubeで1位

※今週の🍎=Young Thugの“Hot” (=今週39位)

 

 は先週と比べて曲のポイントが伸びていることを指す

緑背景はその指標がトップ10内で最高、赤背景は最低

 

 

1~100位までの順位表は↓

 

曲の個別解説

 

☆91 Old Dominion – One Man Band

 今週はTaylor Swiftのアルバム曲がHot 100に大量エントリーしたため、押し出される形で下位にいたカントリー曲が多く外れました。そんな競争が激しい週ですが、この“One Man Band”は新登場を果たしています。

 今週カントリー系ラジオで1位に立ったのはJustin Mooreの“The Ones That Didn't Make It Back Home”。Hot 100では53位。

 

 

☆87 Summer Walker – Playing Games

 “Girls Need Love”が年の前半にヒットしたSummer Walkerの新曲、”Playing Games”が87位に登場。2回目のHot 100エントリー。

 Apple Musicでは30位以上にランクインするも、他の媒体のランキングでは圏内に入っていません。(一応YouTubeで音源が現在259万再生までは到達しているので、ここでも一定の人気はありそうです)

 彼女はRick Rossの客演を務めた“Summer Reign”も先々週Bubbling Underにランクインしています。

 

△70 Lil Tjay – F.N

 Taylorのアルバム曲大量エントリーの影響で多くの曲が順位を落とすなか、ビデオリリース効果で順位を伸ばしたLil Tjayの“F.N”。87位→70位へ。YouTubeランキングでは11位に。ただ現在ビデオが権利の問題で再生できなくなったようで、その影響で今後順位を落としてしまう可能性もあります。(当人のビデオなのに権利の問題とは……?)

 

 同様に数少ない順位を上げた曲であるWaleとJeremihの“On Chill”もYouTubeで上位(12位)に入っています。R&B要素強めな1曲で、AppleYouTubeでは人気が出そうですが、Spotifyでは苦戦しそうです。

 

☆63 Taylor Swift feat. Dixie Chicks – Soon You’ll Get Better

 今週アルバム1位のTaylor Swift。アルバム曲全てがHot 100に登場しました。18曲同時Hot 100入りは女性アクトでは最多の数字です。(これまではBillie Eilishの14曲)

 これでTaylor SwiftはHot 100累計エントリー数を歴代8位タイの95曲まで伸ばしています。女性ではNicki Minajに次ぐ2番目です。

 

・収録曲それぞれのHot 100順位

92位 It’s Nice To Have A Friend

89位 Daylight

77位 False God

75位 Afterglow

67位 Death By A Thousand Cuts

63位 Soon You’ll Get Better /ft. Dixie Chicks

62位 London Boy

57位 Cornelia Street

51位 I Think He Knows

49位 Miss Americana & The Heartbreak Prince

45位 Paper Rings

38位 The Archer (再登場)

29位 Cruel Summer

28位 I Forgot That You Existed

23位 The Man

11位 ME! /ft. Brendon Urie (先週58位)

10位 Lover (先週19位)

4位 You Need To Calm Down (先週14位)

 

 “Soon~”で客演のDiexie Chicksは12年ぶりのHot 100。過去に3曲がトップ10入りしたこともある有名アクトです。

 

 Hot 100に全曲が登場したのはストリーミング以外の+αも効いていると思います。Billie Eilishはアルバム内で最も人気が低かった”goodbye”がSpotifyの再生数457万(週間)でHot 100に登場せず。一方、Taylor Swiftは422万再生の“It’s Nice~”や436万再生の“Daylight”がHot 100に入っています。Apple Musicでの順位もBillie Eilish > Taylor Swiftで、ストリーミングではやや前者が上回っています。

 この再生数の不足分を補い、後者のHot 100順位を押し上げた+αの正体として考えられるのはDLとラジオです。Taylor Swiftは初日に全曲がiTunesトップ100入り。(BillieもDLで健闘していたが、そこまでではない) ほかレーベルはアルバム曲を全てシングルとして局に送信したらしく、シングルにならなそうなアルバム曲でもラジオの恩恵を受けているかもしれません。

 

☆52 Lizzo – Good As Hell

 MTV Video Music Awards、略してVMAでパフォーマンスを行ったLizzo。大きな尻が映し出される演出などが注目を集め、関連曲の順位が浮上。

 “Juice”が82位に再登場(ピークを更新)、”Good As Hell”は52位に新登場しています。そして“Truth Hurts”は首位に浮上しています!

 “Good~”は”Truth~”と同様にリリースがかなり前の曲(2016年)ながら、ストリーミングでシングル並の注目(Spotify & Appleでトップ100入り)をもともと集めていたことから、パフォーマンスされました。この効果でDLが浮上し(215%増:今週5位)、Hot 100デビューを果たしました。ストリーミングでの人気はSpotify > AppleYouTubeでは圏外。

 このLizzoなどを含む、今年のVMAでパフォーマンスされた曲は合計で71%セールスを伸ばしたようです。昨年の同数字は41%増だったので、今年のVMAは昨年よりもチャート効果があった模様です。

 Hot 100圏内でのVMA関連の目立った動きはLizzoくらいでしたが、Bubbling Under(101位~125位相当)ではいくつかVMA関連曲の動きが見られました。

 まずは117位のRosalíaとOzunaの“Yo x Ti, Tu x Mi”。この曲はパフォーマンスを期にiTunes圏内入りし、SpotifyYouTubeでも少し数字が伸びたのである程度VMAの恩恵を受けていそうです。

 そして101位相当に入ったMissy Elliottの“Throw It Back”。この週にリリースされたばかりの”Throw~”はビデオが人気。今週YouTubeで14位にランクイン。ただVMA効果というよりは純粋に新曲として人気だった面も強いかも。

 ほかLizzoとMissy Elliottの“Tempo”も115位にランクインしました。(この曲自体はパフォーマンスされていない)

 

 

▽31 Megan Thee Stallion feat. Nicki Minaj & Ty Dolla $ign – Hot Girl Summer

 リリース以降11位→22位→31位と順位を落としている“Hot Girl Summer”。ストリーミングの数字が減ってきていることが理由ですが、ラジオでは絶好調。今週ラジオの再生数が最も伸びています。(現在ラジオ37位)

 今週末にはビデオがリリースされ、注目を集めています(USの急上昇1位)。このビデオ、さらにはラジオでの好調で復調し、数週後にトップ10に入る可能性もあると思います。(ただSpotifyであまり人気が無いのが気がかり?)

 

△21 Saweetie – My Type

 SaweetieがJhené AikoとCity Girlsを迎えた“My Type”のリミックスをリリース。この効果でDLやストリーミング増加し、35位→21位と上昇しました。引き続きラジオでも好調です。(今週ラジオ総合31位)

 人気度が原曲 > リミックスのため、ビルボードはリミックスの2組を客演の表記で載せていません。これらの3名はいずれもApple Musicでの人気が高く、このリミックスはAppleでは長くトップ100に入っていた一方、Spotifyではデイリーの200位以内にも入っていません。

 

△10 Taylor Swift – Lover

 Taylor Swiftのアルバム表題曲“Lover”が10位へ浮上。SpotifyAppleYouTubeの全てでアルバム内の1番人気です。(YouTubeはビデオリリースの影響)

 リリース初週の先週と比べるとDLの数字は落ちたものの、それ以上にストリーミングが伸びてHot 100で上昇しました。これでTaylorにとって25曲目のトップ10に。Elvis Presleyと並ぶ歴代10番目の記録です。(1位はMadonnaの38曲)

 

 アルバムの総合売上は86.7万。2018年以降では最も高い数字ですが、自身の前作“reputation”の123.8万よりは数字を落としています。

 ただ個人的にはこのアルバムの売れ行きはポジティブな結果だと考えています。今作の売上の内訳はチケットやグッズ戦略を含む純セールスが67.9万、ストリーミングが17.5万、シングルDLが1.3万です。前作は純セールスが121.6万、ストリーミングが1.3万、シングルDLが0.8万でした。

 前作はアルバムが先行シングル以外ストリーミング等で開放されていなかったので、初週の数字がかなり低かったです。ただストリーミングに開放された週のストリーミング成績も3.4万枚相当だったので、ストリーミングが前作と比べてかなり伸びたことが分かります。

 ストリーミング17.5万枚を再生数に直すと2.26億。これは今年で2番目の数字で、歴代でもトップ20には入るかなり優秀な成績です。ほかポップスとして歴代2番目、女性のアルバムとしても歴代2番目の数字です。(今年、ポップス、女性全てで1番なのは”thank u, next”)*1 

 DL → ストリーミングへと時代が変化し、DL時代にヒットを連発していたスターでも苦戦することも多いです。例えばKaty PerryP!nk辺りはアルバム単位でのストリーミング数があまり高くありません。Taylor Swiftも前作でストリーミングをあまり稼げず、今作のシングルも尻すぼみだったことから、アルバムのストリーミングがどうなるか雲行きが不安でした。しかしその杞憂を払拭し、圧倒的な再生数を記録。

 ストリーミングで結果を残し、時代が変化してもトップスターであることを証明できたことはセールスのある程度の減少以上にポジティブな材料ではないかな、と考えています。

 ストリーミングで人気の作品は2週目以降の数字も安定しやすいので、もしかしたらどこかのタイミングで”reputation”の成績を抜くかもしれません。

 

 ビルボードのスタッフも、この数字に対して評価をするとしたら10点満点で何点?という質問に対して5人が8,8,9,7,6と答えており、比較的ポジティブな反応をされています。(スタッフが議論するシリーズの記事より)

 

▽9 Ed Sheeran & Justin Bieber – I Don’t Care

 “I Don’t Care”が今週ラジオ1位に。この曲のラジオ再生はしばらく横ばいですが、それまでラジオ1位だった”Talk”がここ最近再生数を落としてきたので、ラジオ1位に浮上しました。

 現在ラジオ3位の“Señorita”と同4位の”Truth Hurts”が再生数を順調に伸ばしているので、来週か再来週にはラジオ1位の座を譲りそうです。

 Hot 100でも今週9位とトップ10からそろそろ外れそうです。来週はまだ残りそうですが、再来週はPost Maloneのアルバム曲が複数トップ10に入りそうで、それらに押し出される形でトップ10から外れそうです。

 現在この曲はトップ10滞在16週目。来週も残れば17週目で、十分な長さですはありますが、“Shape of You”=同滞在33週、”Perfect”=27週と比べると見劣りします。

 

△4 Taylor Swift – You Need To Calm Down

 アルバム効果で“You Need To Calm Down”が4位へ浮上。リリース週以来のトップ10復帰です。アルバム効果で大きくストリーミングが伸びた際、既存シングルはその再生数に加えてラジオでのポイントもそこに加わるため、かなり順位が伸びる傾向にあります。Ariana Grandeがアルバムリリース時に1位-3位を独占したのも、ラジオによる+αの効果が大きかったです。

 ”ME!"も同様にジャンプアップ。58位→11位へ。“You Need~”がトップ10に復帰するのは想定内でしたが、”ME!"がここまで伸びるのは意外でした。

 

△1 Lizzo – Truth Hurts

 Lizzoの“Truth Hurts”が首位に!iTunes割引、VMAのパフォーマンス、DaBabyリミックスなど複数要因で浮上。特に伸びたのはDLで、先週比約2倍になっています。(2.6万→5.3万) ラジオとストリーミングも先週に引き続き好調です。

 ビルボードはこの曲に関して、リリース~首位獲得の時期にギャップがあるという点で、UB40の“Red Red Wine”やChubby Checkerの”The Twist”を彷彿とさせるとしています。

 Lizzoはシンガーであると共にラッパーと見なされることもあり、ビルボードはこの曲を“Bodak Yellow”以来の女性ラッパー1位としています。

 Billie Eilish → Camila Cabello → Lizzoと3連続で女性がHot 100首位に。これに加え今年前半のHalsey、Ariana Grande(2曲)、Lady Gagaと、のべ7曲の女性が参加した曲が今年Hot 100首位に。これは2014年以来の多さです。

 

・女性シンガーが参加した1位シングル

  曲数 曲名
2010 12 Tik Tok, Imma Be, Rude Boy, California Gurls, Love the Way You Lie, Teenage Dream, Like a G6, We R Who We R, What's My Name, Only Girl, Raise Your Glass, Firework
2011 12 Firework, Hold It Against Me, Born This Way, E.T., S&M, Rolling in the Deep, Give Me Everything, Party Rock Anthem, Last Friday Night, Moves Like Jagger, Someone Like You, We Found Love
2012 9 We Found Love, Set Fire to the Rain, Stronger, Part Of Me, We Are Young, Somebody That I Used To Know, Call Me Maybe, We Are Never Getting Back Together, Diamonds
2013 5 Just Give Me A Reson, Roar, Wrecking Ball, Royals, The Monster
2014 7 The Monster, Timber, Dark Horse, Fancy, Shake It Off, All About That Bass, Blank Space
2015 3 Blank Space, Bad Blood, Hello
2016 5 Hello, Work, One Dance, Cheap Thrills, Closer
2017 3 Look What You Made Me Do, Bodak Yellow, Perfect
2018 5 Perfect, Havana, I Like It, Girls Like You, thank u, next
2019 7 thank u, next, Without Me, 7 rings, Shallow, bad guy, Señorita, Truth Hurts

 (“Perfect”は途中からBeyoncéのクレジットが削除された。 ※オリジナルの方が人気だったので)

 

×× Young Thug feat. Lil Uzi Vert – What’s the Move

 Hot 100に先週登場したYoung Thugのアルバム収録曲10のうち、今週7曲が圏外に。Lil Uzi Vertを迎えた“What’s the Move”はApple Musicで上位(約15位)につけながらも圏外に。

 これは今週Taylor Swiftの大量エントリーによって競争率が上がったこと、Apple Music以外の媒体であまり人気が無いことが理由だと思います。(“What’s the Move”はSpotifyでは166位)

 今週残った“The London”、”Hot”、“Bad Bad Bad”はまだ比較的高い順位に位置していて、来週以降もある程度はHot 100に残りそうです。

 

×× Offset feat. Cardi B – Clout

 OffsetとCardi B夫妻の“Clout”が今週チャートから外れました。ピーク39位、滞在20週。ピークはそこまで高くありませんが、中位にいた期間が長くアベレージが高めなので、年間チャートに入りそうです。

 アルバムリリース時にHot 100入りした後に一旦は外れましたが、ビデオリリース後は安定したヒットに。YouTubeApple Music、アーバン系ラジオなどでヒットとなりました。

 

今週チャートから外れた曲 (19曲)

【先週の順位、アーティスト名、曲名、🗻ピーク順位、⏰チャート滞在週数】

99 Russell Dickerson – Every Little Thing (🗻99位 /⏰1週)

98 The Chainsmokers & Illenium feat. Lennon Stella – Takeaway (🗻69位 /⏰2週)

95 Blueface & Rich The Kid – Daddy (🗻78位 /⏰4週)

94 Ambjaay – Uno (🗻82位 /⏰3週)

93 Lady Antebellum – What If I Never Get Over You (🗻86位 /⏰4週)

92 Young Thug feat. Machine Gun Kelly – Ecstasy (🗻92位 /⏰1週)

91 Eric Church – Some Of It (🗻43位 /⏰13週)

90 Brantley Gilbert & Lindsay Ell – What Happens In A Small Town (🗻85位 /⏰3週)

89 Trippie Redd feat. Lil Baby & Lil DukeMac 10 (🗻64位 /⏰2週)

84 Young Thug – Lil Baby (🗻84位 /⏰1週)

83 Doja Cat & Tyga – Juicy (🗻83位 /⏰1週)

82 Young Thug – Light It Up (🗻82位 /⏰1週)

78 Diplo feat. Morgan Wallen – Heartless (🗻78位 /⏰1週)

75 Swae Lee feat. Drake – Won’t Be Late (🗻75位 /⏰1週)

70 Young Thug feat. Future – Sup Mate (🗻70位 /⏰1週)

61 Young Thug feat. Gunna – Surf (🗻61位 /⏰1週)

60 Young Thug – Just How It Is (🗻60位 /⏰1週)

55 Young Thug feat. Lil Uzi Vert – What’s the Move (🗻55位 /⏰1週)

52 Offset feat. Cardi B – Clout (🗻39位 /20週)

 

 

・アルバムチャート(Billboard 200)に新登場した作品

1位以外は発表が遅れていたので後で更新します!

1 Taylor Swift – Lover 🎫👕

3 BROCKHAMPTON - Ginger *2

5 Jeezy - TM104: The Legend Of The Snowman

16 Midland - Let It Roll

24 Missy Elliott - ICONOLOGY (EP)

26 Knocked Loose - A Different Shade Of Blue

39 SAINt JHN - Ghetto Lenny's Love Songs

68 Tanya Tucker - While I'm Livin'

71 Vince Gill - Okie

76 Rapsody - Eve

112 Jidenna - 85 To Africa

 

◇アルバムチャート長期滞在

1周年:Eminem - Kamikaze (今週135位)

 ストリーミングで初週にかなりの成績を記録したアルバム。シングルカットなどのプロモがあまりされなかったためか、他の似たような成績のアルバムと比べるとやや成績が低めですが、前作よりはロングヒットになっています。(前作”Revival"は1年アルバムチャートに入っていない)

 

300週目:Drake - Nothing Was the Same (今週168位)

 驚異のロングヒットに。Drakeの過去作もストリーミング、特にApple Musicで現在も人気が高いです。現在このアルバムの曲で最もApple Musicで人気なのは、当時非シングルだったJhené Aikoとの”From Time"です。

 

 

 

・今週ラジオで伸びた曲

☆Megan Thee Stallion feat. Nicki Minaj & Ty Dolla $ign – Hot Girl Summer

・Lewis Capaldi – Someone You Loved

・Shawn Mendes & Camila Cabello – Señorita

・Dierks Bentley – Living

・Justin Moore – The Ones That Didn’t Make It Back Home

 

・来週以降Hot 100に入るかもしれない?曲

blackbear – hot girl bummer

 “Hot Girl Summer”のタイトルをもじった曲。Spotifyで高い人気があり、なんと現時点で”Summer”よりも高い順位につけています。

 

・Hot 100圏外の曲のうち各サービスで最も人気のあった曲

🍎 Young Thug feat. Lil Uzi Vert – What’s The Move (今週15位程度)

✅ Lil Tecca – Love Me (今週45位)

🚩 Missy Elliott – Throw It Back (今週14位) 

Apple Musicは週の最終日の順位を週間の“参考順位”としています(Apple Musicには週間チャートが無い)

 

関連 / 参考記事

 

ビルボードによる今週のHot 100 / アルバムチャート解説(記事を書くうえで参考にしています)

 

ビルボードスタッフが議論するシリーズ

 

 

 今週のテーマはTaylor Swiftのアルバムについてです

 

① 87.9万という売上は前作よりも36.1万低いですが、これについてどう感じますか?

② あなたが担当者だったら、どの3曲をシングルにする?

③ “Lover”で25曲目のトップ10を記録。これらの中で最も過小評価されている曲は?

④ 今週のもう一つの話題と言えばLizzo。TaylorとLizzoがコラボしたらどうなる?

⑤ 今作はTaylorのアルバムの中で何位?

 

 

*1:前の項目で説明したBillie Eilishを上回るのは曲数の都合

*2:数字から見て多分🎫か👕