チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

2019 ドイツの年間チャートを5つのポイントで

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 実は世界有数の音楽消費大国、ドイツの年間チャートを昨年に引き続き紹介しようと思います。 ※この記事を書いているのは2020年ですが便宜上、今年=2019年・昨年=2018年とします

 

昨年版はこちら↓ 昨年の記事にドイツの大まかな過去の傾向などを書いています。

 

 ドイツのチャートといってもピンと来ない方も多いと思うので、まずは手始めに年間トップ10を紹介します。100位までのフルリストは下記のリンク、または5章にある表を参照してください。

https://www.offiziellecharts.de/charts/single-jahr/for-date-2019

 

1 Lil Nas X – Old Town Road

2 Tones And I – Dance Monkey

3 Apache 207 – Roller

4 Juju feat. Henning May – Vermissen

5 Ava Max – Sweet but Psycho

6 Billie Eilish – bad guy

7 Shawn Mendes & Camila Cabello – Señorita

8 Ed Sheeran & Justin Bieber – I Don’t Care

9 Capital Bra & Samra – Tilidin

10 Samra & Capital Bra – Wieder Lila

 

1 US以上の人気!?ドイツ圏ラッパーたちの圧倒的な活躍

 

 まずは誰が多くチャート入りしたか?を見てきいきます。

 

12曲:Capital Bra

8曲:Samra

5曲:Apache 207、Mero

4曲:Loredana、Summer Cem

3曲:Post Malone、KC Rebell、Shindy

 

 おそらく多くの人がPost Malone以外誰?と感じると思います。彼らは全員ドイツ圏で活躍するラッパーたちです。圧倒的なラップ人気が際立ちます。ドイツ「圏」でラップもドイツ語で行いますが、出自はそれぞれ微妙に違います。

 

Capital Bra:ロシア出身&ベルリン育ち

Samra:レバノン出身

Apache 207:トルコにルーツを持つ

MERO:トルコにルーツを持つ

Loredana:スイスのラッパー

Summer Cem:トルコにルーツを持つ

KC Rebell:トルコ出身

Shindy:ドイツ出身

(Geniusで調べています)

 

 Capital Braは昨年に引き続き年間チャートへのエントリーが最多。(昨年は6曲エントリー) ただし彼の凄さがより際立つのは週間チャートかもしれません。

 今年だけで11曲も週間シングル1位を獲得。昨年自身が記録した1年での最多1位シングル記録(8曲)を更新しました。また通算1位曲数を19まで伸ばし、ドイツのシングルチャートでの通算1位曲数の記録を大きく更新しました。(それまではThe Beatlesの12曲) 短期間ながらも凄まじい活躍を見せ、数々の記録を更新することに成功しています。

 ただ回転率の早さ・客演も活用したリリースの多さなど、条件が違うことは一応考慮に入れておいた方が良さそうです。彼が今年1位を獲得した曲は長くても2週しか1位に立っていません。 (4曲が2週、7曲が1週で1位)

 その要素を差し引いても、彼が現在ドイツの音楽シーンの圧倒的な王様であることは疑いありません。

 

 話を年間チャートへのエントリー数に戻します。彼に続く8曲を送り込んだのはSamra。Capital Braとのコラボが多く、なんと年間チャートにエントリーした曲のうち7曲は彼とのコラボ曲です。この2人で“Berlin lebt 2”というコラボアルバムも昨年リリースしています。

 次ぐのはいずれもトルコ系のMEROとApache 207。前者は弱冠19歳の気鋭。後者は“Roller”が回転率の高いドイツのラップ界では珍しいロングヒットになっています。来年以降も引き続きヒットしそうです。

 4曲がエントリーしたLoredanaは上記のリストでは唯一の女性ラッパーです。ほか年間4位に入ったJuju、2曲が入ったShirin Davidなど、女性ラッパーの活躍も今年は見られました。

 

 

さらにジャンル別の割合を見ると……

 

ラップ51 (ドイツ47 US4)

ダンス 21

ポップ 24

ラテン2 

ロック3 *1

 

 ここでもラップの強さが圧倒的です。ラップの独占率はUS以上です。うちドイツ圏の曲が47をも占めており、地元圏のラップでほとんどを占めています。昨年はドイツ語のラップのエントリーは23曲だったので、2倍以上増加したということになります!一方で昨年は11曲エントリーしていた英語圏ラップは4曲まで減少しました。

 

ちなみに昨年は……

ラップ:34 (ドイツ23 グローバル11)

ポップ:26

ダンス:28

ロック:6

ラテン:5

 

2 “Old Town Road”が年間1位! 上位はグローバルな曲が多め?

 

 ドイツ語ラップがチャートを席巻して約半分を占めていますが、年間トップ10を見ると意外と一般的なグローバルヒット曲が多く並んでいます。

 最後の5章でも説明しますが、グローバルヒットはドイツ圏のラップよりも長く上位に残る傾向があるので、年間チャートでは週間チャートの印象よりも強くなる場合が多いです。

 年間トップ10のうち6曲は英語曲。この6曲はすべてUKでも年間トップ10で入っています。USでも同様にかなりヒットしていた曲たちです。(“Dance Monkey”のみUSの年間チャートには入っていないですが、これは集計時期の問題で十分ヒットはしている)

 昨年も書きましたが、ラップは地元圏のものが流行り、ポップスは輸入というのがドイツの基本的な傾向でしょう。

 “Old Town Road”はラップではありますが、USでも十分ポップリスナーにも波及しており「ポップス」という捉え方も十分できると思います。カントリーやヒップホップ、そしてビルボードがヒットの秘訣と、「アメリカっぽい」要素が多いですが、非英語圏でも年間1位を獲得するようなグローバルヒットになりました。

 英語圏ラップは4つランクインしていますが、残り3つはすべてPost Maloneの曲です。これも同様にポップス的な人気があるので、うまくポップスとして受容されたのでしょう。

 

 

3 何を輸入して何を輸入しない?

 

 この章ではUS、UK、ドイツの年間チャートの比較を行います。3カ国すべてでランクインする曲、USとドイツのみ、UKとドイツのみ、そしてUSとUKのみでランクインする曲の4つに区分します。

 

3カ国共通:Old Town Road、Sweet but Psycho、bad guy、Señorita、I Don’t Care、Someone You Loved、Shallow、Beautiful People、High Hopes、Wow.、7 rings、Without Me、Sucker、Happier、Circles、Goodbyes (16曲)

 

USとドイツのみで共通:Con Calma、Be Alright、Taki Taki  (3曲)

※USとドイツの合計一致数:19曲

 

UKとドイツのみで共通:Dance Monkey、Piece Of Your Heart、Don’t Call Me Up、Giant、SOS、Higher Love、Nothing Breaks Like A Heart、Body、Ride It、3 Nights、So Am I (11曲)

※UKとドイツの合計一致数:27曲

 

USとUKのみで共通:Sunflower、SICKO MODE、thank u, next、Truth Hurts、Dancing With A Stranger、break up with your girlfriend, i’m bored、bury a friend、Eastside、Talk、Baby Shark、Ransom、How Do You Sleep、No Guidance、Good As Hell、ME!、when the party’s over、Going Bad、If I Can’t Have You、Swervin、Girls Like You、(20曲)

 

 こう見るとドイツはUSよりもUKの方が近いです。UKに無いUSとの共通点はラテンくらいでしょうか。(”Be Alright”はUKでもそれなりにヒットしていましたが、年を跨いだことなどにより年間チャートには入らず)

 UKとドイツのみで共通している曲は、毎年いくつか存在している「US以外の国では軒並みヒットしている曲」がそのまま当てはまっている印象です。このような曲はポップやダンスに多いです。昨年は一部UKのローカルヒットもドイツの年間チャートに入っていましたが、今年はそのような枠はありませんでした。

 

 そしてUSとUKでのみ共通、つまりドイツでは入らなかった曲たちです。この中で意外だったのは“Sunflower”、”thank u, next”あたり。他にもLizzoやSam Smith辺りがドイツではランクインしていません。ただしこのような枠でも、多くの曲は週間チャートにはランクインしており全くヒットしなかった曲は少ないです。

(週間でも圏外だったのは”Truth Hurts”と“Baby Shark”。 前者はUSでのラジオ人気がヒットの要因の一つで意外と国外ではヒットしていない 後者はポイントの取り方が特殊でチャートシステム依存)

 

 ちなみにドイツの今年の年間チャートはUSとUKよりも、オーストラリアの年間チャートとの一致数がより多かったです(30曲)

 

 

4ドイツ独自のヒット

 USでもUKでも年間チャートに入らなかったものの、ドイツで年間チャートに入った曲「ドイツ独自のヒット」について見ていきます。既にドイツ語ラップは紹介したので、それ以外についてリストにします。

 

ドイツ語ポップ:Vincent、Hoch、Better、Regenbogenfarben、Yapma

ドイツ語ロック:Deutschland

ダンス:In My Mind、Speechless、Stars、Narcotic、Fading、Monster、All Around The World、Later Bitches、All This Love、Moonlight、Viva la Dealer、Summer Days、Takeaway

英語曲:Bad Liar、Let Me Down Slowly、Rescue Me

ラテン:Loco Contigo

 

 ポップは輸入がメイン、といえども昨年に引き続き一定数ドイツ語のポップは存在しています。

 ドイツ語ロックでランクインしたのは大御所Rammsetin。シングルがヒットしただけではなく、アルバムチャートでは年間1位に輝いています。セールスだけなく、リリース時にはストリーミングでも人気でした。アルバム全曲がその週のシングルチャートに入りました。

 ダンス曲はドイツ語圏出身のDJの曲もありますが、それらのほとんどが英語歌詞です。Capital Braが客演した“Viva la Dealer”が唯一のドイツ語ダンス曲です。

 

 英語曲3つはSpotifyなどで「グローバルヒット」になっていた曲。爆発的なヒットにはならないもののSpotifyグローバルの50位前後に長く留まっているようなイメージです。”Higher Love”などの「US以外で流行っているポップス」枠に近いですが、この3曲はたまたまUKでは流行らなかったみたいな感じですかね。

 

 残り一つのラテン曲=“Loco Contigo”はラテン圏と同時にヨーロッパで流行していた曲。スペイン語圏ではないイタリア、オランダ辺りでも年間チャート入りを果たしています。一方、イギリスではあまり非英語がヒットしない傾向にあります。

 

 昨年はドイツ圏37、グローバル63という比率でしたが、今年はドイツ圏61、グローバル39と大きく逆転します。これは偶然なのかドイツ語ラップの増加数(+24)とちょうど合致します。

 

 

5 短命曲もあるラップ、長持ちのポップ?

 

 最後にトップ100リストを眺めながら、ジャンル別のチャートアクションの特徴を探ります。クリーム色背景はドイツ圏のラップ曲です

 

Pos Artist Song Peak
1 Lil Nas X Old Town Road 1
2 Tones And I Dance Monkey 1
3 Apache 207 Roller 1
4 Juju feat. Henning May Vermissen 1
5 Ava Max Sweet but Psycho 1
6 Billie Eilish bad guy 4
7 Shawn Mendes & Camila Cabello Señorita 1
8 Ed Sheeran & Justin Bieber I Don't Care 2
9 Capital Bra & Samra Tilidin 1
10 Samra & Capital Bra Wieder Lila 1
11 Daddy Yankee feat. Snow Con Calma 6
12 Lewis Capaldi Someone You Loved 18
13 Meduza feat. Goodboys Piece of Your Heart 4
14 Capital Bra, Samra & Lea 110 1
15 Sarah Connor Vincent 9
16 Lady Gaga & Bradley Cooper Shallow 4
17 Bonez MC & RAF Camora 500 PS 14*
18 Mabel Don't Call Me Up 9
19 Dynoro & Gigi D'Agostino In My Mind 5*
20 Rammstein Deutschland 1
21 Capital Bra Cherry Lady 1
22 Apache 207 200 km/h 4
23 Capital Bra Benzema 2*
24 Capital Bra Prinzessa 1
25 Ed Sheeran feat. Khalid Beautiful People 5
26 Bausa Mary 8
27 Robin Schulz feat. Erika Sirola Speechless 7
28 Panic! At The Disco High Hopes 5
29 Mero Wolke 10 1
30 DJ Snake & J Balvin feat. Tyga Loco Contigo 3
31 Sido Tausend Tattoos 2
32 Imagine Dragons Bad Liar 16
33 Calvin Harris & Rag'n'Bone Man Giant 6
34 Loredana feat. Mozzik Eiskalt 2
35 Mero Baller los 6*
36 Avicii feat. Aloe Blacc SOS 8
37 Shirin David Gib ihm 1
38 C Arma Yapma 29
39 Post Malone Wow. 16
40 Loredana Jetzt rufst du an 2
41 Ariana Grande 7 rings 4
42 KC Rebell feat. Summer Cem & Capital Bra DNA 1
43 Apache 207 Wieso tust Du dir das an? 1
44 Summer Cem feat. Capital Bra Diamonds 3
45 Dardan Coco Mama 4
46 Vize feat. Laniia Stars 18
47 Mero Hobby Hobby 1
48 Younotus & Janieck & Senex Narcotic 16
49 Halsey Without Me 11
50 Capital Bra feat. Summer Cem & KC Rebell Rolex 2
51 Jonas Brothers Sucker 20
52 Sido feat. Apache 207 2002 6
53 Shindy Nautilus 2
54 Shindy Affalterbach 3
55 Alec Benjamin Let Me Down Slowly 40
56 Capital Bra & Samra Wir ticken 1
57 KitchKrieg feat. Trettmann, Gringo, Ufo361 & Gzuz Standard 10*
58 Kygo & Whitney Houston Higher Love 22
59 OneRepublic Rescue Me 24
60 Loredana feat. Mero Kein Plan 1
61 Alle Farben & Ilila Fading 16
62 Shindy Dodi 1
63 Mark Ronson feat. Miley Cyrus Nothing Breaks Like A Heart 16
64 Tim Bendzko Hoch 10
65 LUM!X & Gabry Ponte Monster 20
66 Dean Lewis Be Alright 10*
67 R3hab & A Touch of Class All Around The World 29
68 The Prince Karma Later Bitches 36
69 Loud Luxury feat. Brando Body 26*
70 Shirin David feat. Maître Gims On Off 3
71 Eno feat. MERO Ferrari 1
72 Luciano La haine 4
73 Samra & Capital Bra Huracan 3
74 Regard Ride It 4
75 Eno Blackberry Sky 2
76 Robin Schulz feat. Harloe All This Love 24
77 The Cratez & Bonez MC Honda Civic 5
78 Gaullin Moonlight 24
79 Lena & Nico Santos Better 15
80 Marshmello & Bastille Happier 15*
81 Samra & Capital Bra Zombie 1
82 Kerstin Ott & Helene Fischer Regenbogenfarben 20
83 Dominic Fike 3 Nights 36
84 DJ Snake feat. Selena Gomez, Ozuna & Cardi B Taki Taki 8
85 Fero 47 Jaja 8
86 Post Malone Circles 17
87 Samra Harami 1
88 RIN & Bausa Keine Liebe 5
89 Loredana Genick 3
90 Post Malone feat. Young Thug Goodbeys 16
91 SDP feat. Capital Bra Viva la Dealer 38
92 Summer Cem feat. Luciano Summer Cem 6
93 Apache 207 Kein Problem 17
94 KC Rebell Alleen 4
95 Martin Garrix feat. Macklemore & Patrick Stump Summer Days 24
96 Ava Max So Am I 21
97 Kontra K feat. Veysel Blei 6
98 Capital Bra & Samra Nummer 1 1
99 Ufo 361 feat. Data Luv Shot 4
100 The Chainsmokers & Illenium feat. Lennon Stella Takeaway 30

※ピークは2019年内での最高順位を指します。*付きの曲は違う年により高い順位を記録している曲(ここで表示しているのは2019年の最高位)

 

  傾向として、ドイツ圏のラップは年間チャートで下位でも週間ピークが高い曲が多いです。一方でその他の曲、ポップやグローバル曲などは順位相応(または低め)の順位が付いています。今年の週間1位曲を見てさらにこのテーマについて調べていきます。

 

年間
1月4日 Ava Max - Sweet but Psycho 2 5
1月18日 Shindy - Dodi   62
1月25日 Mero - Hobby Hobby   47
2月1日 Capital Bra - Prinzessa 2 24
2月15日 Eno feat. Mero - Ferrari 2 71
2月22日 KC Rebell feat. Summer Cem & Capital Bra - DNA   42
3月1日 Shirin David - Gib ihm 2 37
3月15日 Mero - Wolke 10   29
3月22日 Capital Bra & Samra - Wir ticken   56
3月29日 Capital Bra - Cherry Lady   21
4月5日 Rammstein - Deutschland 2 20
4月12日 Samra - Harami   87
4月26日 Lil Nas X - Old Town Road 4 1
5月10日 Juju feat. Hanning May - Vermissen 2 4
5月24日 Samra & Capital Bra - Wieder Lila 2 10
6月21日 Kalazh44, Capital Bra & Samra feat. Nimo & Luciano - Royal Rumble   圏外
6月28日 Capital Bra & Samra - Tilidin 2 9
7月12日 Shawn Mendes & Camila Cabello - Señorita 6 7
7月19日 Samra & Capital Bra - Zombie   81
8月30日 Capital Bra & Samra - Nummer 1   98
9月6日 Apache 207 - Roller   3
9月13日 Loredana feat. Mero - Kein Plan   60
9月20日 Tones and I - Dance Monkey 9 2
9月27日 Capital Bra, Samra & Lea - 110 2 14
10月25日 Apache 207 - Wieso tust du dir das an?   43
12月6日 Capital Bra - Der Bratan bleibt der gleiche   圏外
12月13日 Nimo feat. Hava - Kein Schlaf   圏外
12月27日 Mariah Carey - All I Want for Christmas Is You   圏外

※週に何も書いていない曲は1週のみ1位

 

  時期的に不利になる12月リリースの曲は致し方ないですが、年の中盤で1位になった“Royal Rumble”も年間チャートで圏外になっています。この曲は1位獲得曲ながらも滞在10週でチャートから外れてしまった短命の曲だったため、十分なポイントを取ることができなかったのです。

 

 ドイツ圏のラップはまずリリース時に圧倒的な注目を集めます。有名ラッパーが曲をリリースすればSpotifyApple等ですぐに上位を争います。そして初週はかなり高い順位に登場します。今年の年間チャートに入った曲のほとんどが週間チャートで1位~6位までにランクインしています。(例外は2つのみ。*付きの曲は昨年に1位になっている) しかし、その後の経緯はまちまちです。

 Apache 207の”Roller”ように9月リリースながらも上位をキープして年間3位まで入るケースもあれば、”Royal Rumble”のように急降下する曲もあります。

 ドイツ圏のラップは週間チャートの順位が高くとも、最終的に順位相応のヒットになるかどうか?は案外微妙なのです。ドイツの週間チャートを見る際の注意点ですかね。

 どの国もチャートにも急降下する曲・じわじわヒットする曲の両方が存在していますが、ドイツではその2分割が特に際立つ印象です。

 

 

 

*1:ジャンル分けはビルボード準拠。複数ジャンルに属している場合はポップとしてカウントする。 しかしドイツの曲はビルボードに入っていないことも多いので、自分で判断している部分もあります