チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

2021 Best Songs

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 こんばんは!私セレクトのベストソング2021を発表いたします。ランキングの前に、軽く選考基準等を説明します。

 

・基本的に2021年の曲を選んでいますが、厳密には定めず、昨年以前の曲を選ぶケースもあります。

サウンド重視で音楽を聴く習慣が自分に根付いているため、選考はサウンド面に重きを置いています。

・「自分が好み」・「曲の影響力/意義」の2つの基準で選考しています。バランス的には「自分の好み」の方が強いです。

・曲によってコメントが、あったり無かったりします。これは下手に説明するよりも聞いてもらった方が早いという理由が一つです。

・もう一つは、仮にコメント必須にすると、コメントを書きやすい曲を無意識に選んでしまいそうで、選考をなるべくフラットにするために、そうしました。

・記事の末尾に、一覧表やプレイリストを付けています。

 

 

100 Rebecca Black – Personal

 

99 Danny L Harle & DJ Mayhem – Interlocked

 

98 JPEGMAFIA – BALD!

 今作は音重視のアルバムだったJPEGMAFIA

 

97 Chief Keef feat. Ballout - Say I Ain't Pick Yo Weak Ass Up

 今年、“Love Sosa”が初めてUSのSpotifyのランキング入り。ラップシーンでドリル的要素が台頭していることもあり、密かに再浮上の気配もあるような気がする?Chief Keef。

 

96 black midi – John L

 

95 Julia Michaels – All Your Exes

 適度に、巧みにトレンド要素を落とし込んだ良ポップソング。

 

94 caro♡ - 20K Feet Under

 アンビエントな作風を持つPC Musicのシンガー

 

93 Rostam – 4Runner

 

92 TKay Maidza feat. Baby Tate – Kim

 

91 GFOTY – To the Party

 個人的にはノスタルジー

 

90 Nardo Wick feat. G Herbo, Lil Durk & 21 Savage – Who Want Smoke??

 ストリーミングでの人気が高い曲。来年のブレイク候補Nardo Wickと豪華なゲスト陣

 

89 Demi Lovato feat. Ariana Grande – Met Him Last Night

 良い曲だとは思うのですが、不思議なくらい注目度は低かったですね……(Hot 100滞在2週のみ)

 

88 Tommy Genesis – wet

 豊かなプロダクションを持つラップアルバムより

 

87 kostormin – Моя голова винтом (My head is spinning like a screw)

 TikTokヒットへの評価が高めな私の、TikTokからのチョイス。TikTokではロシア語の曲が、独特のムードを演出できるからなのか、US等の違う語圏でも人気を得ることがあります。この曲は「○○と△△は、◇◇という共通点があるから仲間、手を組んでダンス」という使われ方をしていました。

 英語圏リスナー向けに英語の副題や、Fivio Foreignのリミックスもあります。曲の内容面に目も面白くて、ジャンル不透明でリズミカルなポップ曲という印象。個人的にはボーカルの声質から「ポップパンク成分」のようなものも感じ取りました。

 

86 きゃりーぱみゅぱみゅ – Candy Racer

 J-Popの海外発信をキャリア通して行ってきた第一人者。個人的には「決して悪くはないけど、そこまでピンと来ない」という印象を抱いていたのですが、今年のアルバムでは大胆なモデルチェンジを行い、興味深かったです。

 特に音と声のバランス調整が新鮮だったこの曲が強く残りました。海外に向けるか、日本に向けるか、でこのバランス調整はシビアな問題だと思うので、これは勇気のある一歩だと考えています。

 

85 Cookiee Kawaii feat. Dear Silas – Violin

 昨年TikTokで頭角を現した新鋭によるダンサブル・オルタナティブラップの最新作

 

84 Cochise – YOGA FIRE FREESTYLE

 SZAの“Ctrl”を彷彿とさせる?ビート

 

83 YUKIKA – INSOMNIA

 

82 Dorian Electra feat. Village People & Pussy Riot – My Ageneda [Anamanaguchi Remix]

 様々なアーティストを呼び込み、実験を試みるDorian Electra。“My Agenda”のデラックス版ではAnamanaguchiとの融合が良かったです。

 

81 Petal Supply feat. umru, Himera & tmdytrndy – 1

 11:45もの長さのある曲。ジャンルが築き上げてきた多面性、そしてドラマチックさを感じる曲。

 

80 Amaarae & Kali Uchis feat. Moliy – SAD GIRLZ LUV MONEY (Remix)

 今年の終盤にヒットを遂げた曲。これほど特徴のある声の出し方をする曲がヒットする、ということは今後への影響もあるでしょう。

 

79 Lil Mariko – I’m Baby

 パワー全開のラップ

 

78 Aventura & Bad Bunny – Volví

 ラテン界、スペイン語圏のエースとして、様々なジャンルとの橋渡し役を担うBad Bunny

 

77 gasoiid, DJ UWU & Fallen Shrine feat. Bk Beats & Merca Bae – BLUE KUSH BIRTHDAY

 「シングルの形態がストリーミングで自由化!マッシュアップ等も候補の一つに?」と過去のベストソング企画言ったこともある、マッシュアップ愛好家の私。その私が興味を持ったマッシュアップ楽曲。

 この曲が収録されるEPでは多数の曲を引用。EPの他の曲では残酷な天使のテーゼも引用されています。このマッシュアップなどの「引用」をパーティ、奇妙などのテーマでまとめ上げた作品。

 

76 Billie Eilish – Oxytocin

 アルバムの中で、遊び心を感じる曲

 

75 Aly & AJ – Break Yourself

 

74 Parannoul – Beautiful World

 韓国発シューゲイズ系バンド。この曲の冒頭には日本語スキットも(これ以外は基本的に韓国語歌詞)

 

73 SZA – I Hate U

 年末にリリース。SZAのヒット再び。来年もSZAの年になること間違いないでしょう

 

72 Iglooghost – Big Protector

 

71 Bladee – I Want It That Way

 慣れるまで時間がかかるかもしれない声質ですが、慣れればそのプロダクションとの融合を楽しめます

 

70 Madison Beer – Follow The White Rabbit

 パワフルなポップR&B

 

69 Kanye West (feat. Don Toliver & Kid Cudi) – Moon

 Kanyeらしい「聖」を最も感じる曲。客演二人のボーカルを最大限活かす、名プロデューサーらしい仕事。

 

68 070 Shake feat. NLE Choppa – Lose My Cool

 

67 Lana Del Rey – Arcadia

 

66 A.G. Cook, Sarah Bonito & Hannah Diamond – The Darkness (Remix)

 ボーカリストとして、私の中で最高級の評価を得ている二人を迎えたリミックス

 

65 DUDA BEAT feat. Trevo – Nem um Pouquinho

 ブラジル産アートポップ

 

64 SyKo - #BrooklynBloodPop!

 鋭いながらも、非常にキャッチー。リリース自体は2020年らしいですが、今年頭角を表したので、今年のリストに選出

 

63 Ashnikko - Toxic

 

62 Måneskin – I WANNA BE YOUR SLAVE

 チャート的にも面白い1曲。これまでヒット効果が限定的だったEUROVISION発。イタリア出身バンド。そしてスタイルもハードなロックと、ヒット曲としては珍しい要素がたくさんあり、従来のヒット経路を覆してきた存在として、非常に興味深いです。曲の方もなかなかの出来栄え。

 そのロックなスタイル、一部シングルのヒット具合から「ロック復興」の印のような扱いを受けることもありますが、新曲“MAMMA MIA”の微妙なチャートアクションを見ると、来年以降どこまで勢いが持続するかは不透明です。(とはいえ今年のヒットのみでも、十分評価できるとは思いますが)

 

61 Zara Larsson – Need Someone

 

60 serpentwithfeet & NAO – Heart Storm

 アルバムの中で最も荘厳

 

59 Japanese Breakfast – Be Sweet

 多くのメディアにアルバムの代表曲として取り上げられる曲

 

58 Slayyyter – Over This!

 BOPメイカーによるロック調の曲

 

57 Tinashe feat. Jeremih – X

 

56 Hyd – The Look On Your Face

 元は“Hey QT”のボーカリスト。Hydとして再出発。今年EPをリリース。優しいテイストのボーカル。

 

55 CL – Tie A Cherry

 

54 Young Thug, Nate Ruess, Gunna & Jeef Bhasker – Love You More

 鬼才Young Thugが、自らの新たなボーカル活用法を提示。メロディックなNate Ruessとの奇妙な組み合わせが、新しい味を生み出しています。

 

53 Troye Sivan – Angel Baby

 美しい曲

 

52 SOPHIE – Unisil

 Sophieの名を世に知らしめた、滑り台期(初期にプールの滑り台のようなアートワークが多かったことから、私はそう命名している)からと思われる曲が、今年リリース。感慨深いです。

 

51 Poppy – Never Find My Place

 ハード、もしくはスクリームなロックスタイルとの融合が注目されるPoppyですが、それを引き立てる「暗」パートの作り方も巧みだと思います。アルバムのラストに配置される、この曲もその一つ。

 

50 Kim Petras – Future Starts Now

 私が好きな、彼女のハロウィンアルバム要素を感じます。

 

49 Turnstile – BLACKOUT

 

48 Kacey Musgraves – there is a light

 アルバムは終盤が印象に残りました

 

47 100 gecs – mememe

 期待度MAXの状態で出る来年のアルバム。どのような作品が生み出されるのか、要チェック。

 

46 St. Vincent – Somebody Like Me

 既にクラシックな佇まい

 

45 Doja Cat – Need To Know

 単なるアルバム宣伝用の曲として、短命に終わってしまうのは惜しすぎるクオリティ!と思っていたら、シングル化されずとも、ストリーミングで頭角を表し、最終的にはシングルになりました。(このような、「民に選ばれし曲」をヒット研究家として私は高く評価しています)

 Alakazam(フーディン)という意外なポケモンが歌詞に登場

 

44 Clairo – Amoeba

 

43 Tion Wayne & Russ Millions feat. Buni, Fivio Foreign, ZT (3×3), E1 (3×3), DARKOO, Bugzy Malone & ArrDee – Body (Remix)

 世界ドリルアンセム。元はUKのラップヒットながら、USでも一定の人気を獲得。それ以外にもイタリア版リミックスも注目されるなど、様々な地域に伝搬しました。ラップのヒットはほとんどの場合、US→他国の流れなので、それ以外の流れが発生するのは興味深いです。

 多くの客演がいますが、注目はFivio Foreign。彼はUS出身で、今年多くの曲に客演として参加。彼が客演にいると、曲がまるごと彼仕様の雰囲気に近づいていくような。今後出るであろう、デビュー作にも期待がかかります。(今年リリース予定らしいんですが、まだ出ていませんね)

 ほか、“Oliver Twist”などがヒットしたArrDeeも印象的。(彼はUK)

 

42 Danny L Harle & DJ Danny – On a Mountain

 引き込まれます

 

41 Olivia Rodrigo – brutal

 シングルの強力さが主に評価されている彼女ですが、アルバムも高評価。そのアルバムで多くの人を魅了する冒頭曲。

 

40 Maggie Lindemann – Scissorhands

 2019年、”Friends Go”のリミックスでTravis Barkerを迎えて、ブームよりも一足先にポップパンクを試みたMaggie Lindemann。今年もその路線を継続、さらにダークな成分をプラスすることで、他のムーブメントの曲とは一味違う雰囲気を醸し出しています。

 

39 Boy Sim feat. FIA – Monster

 熱狂ダンスフロア!といった曲。7分超えのリミックスも面白いです。

 

38 Tyler, The Creator (feat. YoungBoy Never Broke Again & Ty Dolla $ign) – WUSYANAME

 前作よりもラップ成分が強まったTyler。この曲では客演YoungBoy Never Broke Againを、自身のスタイルへ落とし込むのが巧みでした。

 

37 Caroline Polachek – Bunny Is A Rider

 意外な曲で到来したCaroline Polachekへの称賛。彼女の曲としても若干イレギュラーな曲ですが、プロデューサーのDanny L Harle目線でも少し珍しい作風なように感じました。そんな新路線の曲ですが、よく出来ているとは思います。

 

36 Baby Keem & Kendrick Lamar – family ties

 Kendrick Lamarのカムバック。それを迎えるBaby Keemも、デビュー作でマルチな活躍を披露。

 

35 daine – dainecore

 Hyperpop、もしくはGlitchの界隈で最も注目を集めた新人のdaine

 

34 underscores feat. 8485 – Your favorite sidekick

 弾けるようなサウンドをアルバムで披露したUnderscores。そして8485のキュートなボーカル

 

33 4s4ki feat. Zheani – Fairytale

 読み方はアサキ。日本語歌詞の曲(後半のZheaniは英語)。Bop After Bopのアルバムの中で、特に強力な1曲

 

32 KAROL G, Wisin & Yandel & Nicky Jam feat. Ivy Queen, Alberto Stylee & Zion – LEYENDAS

 壮大なラテンパーティー曲。

 

31 Namasenda feat. La Zowi – Demonic

 PC Music発のシンガーのアルバムより

 

30 Lorde – Fallen Fruit

 Lordeの今年のアルバムにまだハマらない、という方はとりあえずこの曲を聞いてみてください

 

29 Chlöe – Have Mercy

 Chloe x Halleのメンバーの曲。そのメンバーとはすぐには分からないほど、大胆なスタイルチェンジを試みるソロ曲。最初は不思議に感じますが、次第に魅了されていくでしょう。ストリーミングで注目された後、ラジオでも人気に。

 

28 Rauw Alejandro – Todo De Ti

 ラテン曲は一般的にUSでのヒットを狙う場合、リミックス等で英語ヴァースを追加します。そうしないと、なかなかラテン以外のラジオでかけてもらえないからです。しかしこの曲は、スペイン語歌詞のみで勝負。ラテン以外のラジオではあまりオンエアされなかったものの、ストリーミング人気もあり、Hot 100の年間チャートに滑り込みました。

 そのヒットのセオリーを覆したのは、ディスコサウンドが広い人気を得たことの証左だと思います。今後ヒットを狙う非英語圏のアーティストにヒントを与えたと言えます。

 

27 CKay – love nwantiti (ah ah ah)

 今年の終盤に相次いだ、アフロポップ(=アフリカ圏のポップス)のヒットの一つ。その中でもWizkidの“Essence”が高い評価を得ていますが、私はこちらの”love nwantiti”の方がより広範にヒットしていると判断し*1、曲としてもこちらの方が好きだったので、この曲を選びました。

 元のリリースは2019年のようですが、今年ヒットした意義、そしてリミックス等で再びシングルとして出発していることを鑑みて、今年のリストに入れました。

 

26 Poppy – Say Cheese

 EPではスクリームの成分を強めたPoppy。その中で最も強烈な印象を残した曲。

 

25 Lil Nas X – MONTERO (Call Me By Your Name)

 印象的なビデオと共に、華麗なるカムバック。Lil Nas Xの地位を格段と高めたシングル。

 

24 Wolf Alice – The Last Man on Earth

 “True”の部分が好きです。

 

23 Porter RobinsonBlossom

 この1曲の存在によって、アルバムの雰囲気、聴後感(読後感の音楽版)が大きく変わります。

 

22 Bo Burnham – Bezos I

 ストリーミングでシングル/非シングルの壁が取っ払われていることは、よくブログの記事等で書いています。さらにTikTokの出現により、その境界線は曖昧になっています。

 良ポップソングが集まるBo Burnhamのアルバムの中で、注目を集めたのは“Bezos I”。この曲は長さが1分に満たず、アルバムの中におけるInterlude的なポジションなのかもしれませんが、しっかり曲としてヒット。

 TikTokで注目を集めただけではなく、曲としてもヒットした点がポイントです(Bubbling Underまで到達しています)

 このような常識を覆すようなヒット、そして曲自体のポップ性を高く買っています。

 

21 Little Simz – Introvert

 

20 aespa – Savage

 K-Pop界に強烈な新風を吹き込むグループ

 

19 Kero Kero Bonito – Well Rested

 遊び心あふれるプロダクション。この曲以外にも、EPにある“The Princess and the Clock”も好き。今年リリースした曲は3つだけですが、どれも充実していますね。

 

18 Charli XCX – Good Ones

 これまでの作風を大胆にチェンジ。新時代への力強い一歩。

 

17 PinkPantheress – Pain

 その曲の短さが注目されるPinkPantheress。その点も興味深いですが、それと同時に、珍しいサウンドプロダクションでヒットを遂げた点も見逃せません。

 

16 Playboi Carti – Rockstar Made

 パンクなショーへといざなう、アルバム最初の曲

 

15 Bruno Mars & Anderson .Paak – Leave The Door Open

 かかったラジオの系統の広さから分かる通り、多くの人を魅了する1曲。完成度、そしてアーティストとしての実力が際立っています。

 

14 Taylor Swift – All Too Well (10 Minutes Version)

 10分超えの曲が、ストリーミングで人気を得て、各種1位を獲得したことの衝撃は計り知れないです。様々な長さのヒット曲が生まれる、その幅広さはストリーミングの魅力の一つだと思います。

 

13 ElyOtto – SugarCrash!

 今年ヒットの基準として私が注目していた、ヒット系プレイリストの選曲。SpotifyならSpotifyのランキングを参考にしつつ、その選曲を行っていくわけですが、複数条件があり、必ずしも順位と選曲が一致するわけではないです。

 その中で順位の割にリストに入らなかった曲、つまり不遇だったのがこの曲。2020年リリースでさほど古くなく、歌詞も英語と、リストに入れない材料はあまりありません。それなのに入らなかった理由を考察すると、その音楽性(Hyperpop)がリストに合わないと判断されたと考えるのが自然でしょうか。

 Hyperpopがメジャーになりすぎることを嘆く意見も聞いたことがあるのですが、現時点ではまだ、ポップ系プレイリストからは弾かれるくらいには異質な存在のようです。

 このように条件的に逆風ながらもヒットを遂げている曲を、私は「反逆者のヒット」と呼び、高く評価しています。

 曲の内容面に向けると、短いながらもしっかり「身が詰まっている」ような印象。長さの割に満足感があるというか。今年にはKim PetrasとCurtis Watersが参加したリミックスもリリースされています。(今年リリースされたこのリミックス、そしてヒットが今年だった点を鑑みて今年のリスト入り)

 

12 Rebecca Black – Girlfriend

 様々なリスナーを惹きつけたであろう、今年最初の曲。みずみずしいポップ。

 

11 Aly & AJ – Sympton of Your Touch

 長年ベストソング/アルバムを選ぶ時の醍醐味の一つ。密かに押していたアーティストが素晴らしい出来を披露した時。それが到来したAly & AJの今作。(前述のMaggie Lindemannもこれに当てはまるかも)

 

10 Japanese Breakfast – Paprika

 主に評価されているのは“Be Sweet”なのですが、私はJapanese Breakfastの今年のアルバムの魅力は「甘美なポップ」であると考えていて、この”Paprika”はその甘美さを象徴していると思います。

 

9 Lady Gaga, Charli XCX & A. G. Cook – 911 (Remix)

 “Pop 2”以降の路線変更を示唆するCharli XCX。他人のリミックスの曲ですが、その路線のフィナーレを飾るような、素晴らしい出来の1曲だと思います。

 

8 8485 – Hanger

 超期待の新人。キュートなシンセポップ。“Seer”など、EPには他にも見どころが多く、ポテンシャルを感じています。

 

7 WILLOW feat. Travis Barker – t r a n s p a r e n t s o u l

 ポップパンクを試みるアーティストは近年多いですが、重要なポイントとして忘れられがちなのは、そのパンク音に負けない声のパワー。それを高い次元で兼ね備えるWILLOWによるこの曲こそが、このムーブメントの頂点に立つ曲だと考えました。

 

6 dltzk – Your Clothes

 聞けば広いリスナー層を魅了できると思います。ローファイ系パンクアンセム。(またはノイズポップ)

 

5 SZA – Good Days

 非シングルの立場から出発しながらも、その質でリスナーを魅了し、ストリーミングで高い人気を得た曲(最終的にはシングルに)

 新年が明けてから、”drivers license”がリリースされるまでの間、この曲がメインストリームの主役だった期間を私は忘れません。

 

4 Lil Nas X & Jack Harlow – INDUSTRY BABY

 “MONTERO”も意義深くて良い曲だったのですが、個人的にはこちらの方が好み。その力強いプロダクションが光る、大アンセム。”Industry Plant”というテーマの目の付け所も秀逸。

 この曲のプロデュースにはKanye Westが参加。そして意図的なのか偶然なのかは分かりませんが、Kanye Westの”DONDA”のリリースが予定されていた週と同じタイミングでリリース。結局この時“DONDA”はリリースされず、代わりにこの曲がある意味での「Kanye Westのリリース」となったのです。

 意図的にやっていたとしたら策士だな、とは思います。(Kanye West側にこのような戦略とかは通用しなさそうですが)

 

3 Danny L Harle & DJ Danny – Take My Heart Away

 聞いていると、魔法の空間に飛んでいくような感じがします。

 

2 Trippie Redd & Playboi Carti – Miss the Rage

 久しぶりにメインストリームの曲で衝撃を受けたかもしれません

 

1 Rebecca Black - NGL

 まだ新路線の曲をリリースしていない昨年の時点から、Rebecca Blackで盛り上がっていた私。その期待をも大きく上回る、素晴らしい曲の数々がリリースされました。

 EPは全体的にパーフェクトなのですが、その中でも“NGL”をチョイス。この曲、”Friday”の時代の雰囲気も少し残している感じがする(個人的な感想)点が好きなんです。

 

 

 

~プレイリスト~

メジャーな曲が一定数ある一方、この類のリストでは珍しい曲*2も存在し、プレイリストのバランス的に良い感じだと思います(?)

 

Apple Musicのプレイリスト:Best Songs 2021 by トコ on Apple Music

Spotifyのプレイリスト:Best Songs 2021 - playlist by azumarill_a | Spotify

 

 

 

~一覧表~

100 Rebecca Black Personal
99 Danny L Harle & DJ Mayhem Interlocked
98 JPEGMAFIA BALD!
97 Chief Keef feat. Ballout Say I Ain't Pick Yo Weak Ass Up
96 black midi John L
95 Julia Michaels All Your Exes
94 caro♡ 20K Feet Under
93 Rostam 4Runner
92 TKay Maidza feat. Baby Tate Kim
91 GFOTY To the Party
90 Nardo Wick feat. G Herbo, Lil Durk & 21 Savage Who Want Smoke??
89 Demi Lovato feat. Ariana Grande Met Him Last Night
88 Tommy Genesis wet
87 kostormin Моя голова винтом (My head is spinning like a screw)
86 きゃりーぱみゅぱみゅ キャンディーレーサー
85 Cookiee Kawaii feat. Dear Silas Violin
84 Cochise YOGA FIRE FREESTYLE
83 YUKIKA INSOMNIA
82 Dorian Electra feat. Village People & Pussy Riot My Ageneda [Anamanaguchi Remix]
81 Petal Supply feat. umru, Himera & tmdytrndy 1
80 Amaarae & Kali Uchis feat. Moliy SAD GIRLZ LUV MONEY (Remix)
79 Lil Mariko I’m Baby
78 Aventura & Bad Bunny Volví
77 gasoiid, DJ UWU & Fallen Shrine feat. Bk Beats & Merca Bae BLUE KUSH BIRTHDAY
76 Billie Eilish Oxytocin
75 Aly & AJ Break Yourself
74 Parannoul Beautiful World
73 SZA I Hate U
72 Iglooghost Big Protector
71 Bladee I Want It That Way
70 Madison Beer Follow The White Rabbit
69 Kanye West (feat. Don Toliver & Kid Cudi) Moon
68 070 Shake feat. NLE Choppa Lose My Cool
67 Lana Del Rey Arcadia
66 A.G. Cook, Sarah Bonito & Hannah Diamond The Darkness (Remix)
65 DUDA BEAT feat. Trevo Nem um Pouquinho
64 SyKo #BrooklynBloodPop!
63 Ashnikko Toxic
62 Måneskin I WANNA BE YOUR SLAVE
61 Zara Larsson Need Someone
60 serpentwithfeet & NAO Heart Storm
59 Japanese Breakfast Be Sweet
58 Slayyyter Over This!
57 Tinashe feat. Jeremih X
56 Hyd The Look On Your Face
55 CL Tie A Cherry
54 Young Thug, Nate Ruess, Gunna & Jeef Bhasker Love You More
53 Troye Sivan Angel Baby
52 SOPHIE Unisil
51 Poppy Never Find My Place
50 Kim Petras Future Starts Now
49 Turnstile BLACKOUT
48 Kacey Musgraves there is a light
47 100 gecs mememe
46 St. Vincent Somebody Like Me
45 Doja Cat Need To Know
44 Clairo Amoeba
43 Tion Wayne & Russ Millions feat. Buni, Fivio Foreign, ZT (3×3), E1 (3×3), DARKOO, Bugzy Malone & ArrDee Body (Remix)
42 Danny L Harle & DJ Danny On a Mountain
41 Olivia Rodrigo brutal
40 Maggie Lindemann Scissorhands
39 Boy Sim feat. FIA Monster
38 Tyler, The Creator (feat. YoungBoy Never Broke Again & Ty Dolla $ign) WUSYANAME
37 Caroline Polachek Bunny Is A Rider
36 Baby Keem & Kendrick Lamar family ties
35 daine dainecore
34 underscores feat. 8485 Your favorite sidekick
33 4s4ki feat. Zheani Fairytale
32 KAROL G, Wisin & Yandel & Nicky Jam feat. Ivy Queen, Alberto Stylee & Zion LEYENDAS
31 Namasenda feat. La Zowi Demonic
30 Lorde Fallen Fruit
29 Chlöe Have Mercy
28 Rauw Alejandro Todo De Ti
27 CKay love nwantiti (ah ah ah)
26 Poppy Say Cheese
25 Lil Nas X MONTERO (Call Me By Your Name)
24 Wolf Alice The Last Man on Earth
23 Porter Robinson Blossom
22 Bo Burnham Bezos I
21 Little Simz Introvert
20 aespa Savage
19 Kero Kero Bonito Well Rested
18 Charli XCX Good Ones
17 PinkPantheress Pain
16 Playboi Carti Rockstar Made
15 Bruno Mars & Anderson .Paak Leave The Door Open
14 Taylor Swift All Too Well (10 Minutes Version)
13 ElyOtto SugarCrash!
12 Rebecca Black Girlfriend
11 Aly & AJ Sympton of Your Touch
10 Japanese Breakfast Paprika
9 Lady Gaga, Charli XCX & A. G. Cook 911 (Remix)
8 8485 Hanger
7 WILLOW feat. Travis Barker t r a n s p a r e n t s o u l
6 dltzk Your Clothes
5 SZA Good Days
4 Lil Nas X & Jack Harlow INDUSTRY BABY
3 Danny L Harle & DJ Danny Take My Heart Away
2 Trippie Redd & Playboi Carti Miss the Rage
1 Rebecca Black NGL

 

 

 

 

ベストアルバム記事

 

*1:“Essence”はUSのラジオ、そしてApple Musicにヒットが偏っている

*2:ヒット曲ながら批評メディアが触れないタイプの曲、単に知名度が低い曲など