近年、面白さを見出しているプレイリスト観察です。Spotify最大のプレイリスト、Today’s Top Hitsを1年間通して観察してきたので、そのデータ等を軽く紹介しようと思います。
(2023年に記事を書いていますが、この記事での今年=2022年とします)
↓Today's Top Hits
1 登録人数
(1/20時点)
・Today’s Top Hits:3275万
・Global Top 50:1712万
・RapCaviar:1496万
・Viva Latino:1313万
・Rock Classics:1121万
・Baila Reggaeton:1074万
・All Out 2000s:1050万
・Songs to Sing in the Car:1019万
・All Out 80s:997万
・Beast Mode:958万
これらが人気のプレイリストです。Today’s Top Hitsの登録人数は前回比で、+7.8%(+238万)の伸びでした。去年の+11.2%には劣るものの、堅調に規模を拡大している印象です。
ほか、上記でよく伸びたのは、Viva Latino(+14.0%)、Rock Classics(+13.2%)
2 曲数
50曲を保ち続け、何か入れる時は何かを外します。亡くなったアーティストへの敬意を示して51枠目を用意するなど、稀に変化する時もありますが、基本的には常に50曲で固定されています。
今年の週当たりの入れ替わりは3.0曲でした。昨年は3.6曲、2020年は4.4曲、2019年は6.0曲だったので、固定化がかなり進んでいることがわかります。
ここまで堅実な選曲ゆえ、このリストに入っていることが一種のヒットの証明にもなるかもしれません。
3 入っていた曲
プレイリストの名前通り、基本的に現行ヒット曲が入っているのですが、純粋にランキングの上位がそのまま入るわけではありません。以下のような場合、ランキング上位でもリストから外されてしまいます。
・ピークが既に過ぎ去ったと判断された場合
・同一アーティストの曲の中で、相対的に優先度の低い曲 (主にアルバム曲)
・英語曲でない場合 (リスト入りはするが、基準が英語曲より厳しい)
・リリースが古い曲 (リスト入りすることもあるが、同様に基準が厳しい)
・その他(素行など) (レアケース)
おそらくポップ系ラジオをベースにしたような選曲をしているので、英語曲のポップ~ラップを中心とした編成になっています。それが世界的に最も流通し、汎用性のある音楽フォーマットなのでしょうか。この軸から大きく離れていると、グローバルランキングの上位でもリストに入らないような曲もあります。
また、今年は○○がUSラジオでシングルカットされました、とのアナウンスを経てプレイリスト入りするようなケースもあり、USラジオとの関係性が強くなった印象です。
以下が2022年内に、最も長くリストに入っていた曲です
位 | アーティスト - 曲名 | 週数 |
1 | The Kid LAROI & Justin Bieber - Stay | 52 |
2 | Doja Cat - Woman | 44 |
3 | Justin Bieber - Ghost | 41 |
4 | Harry Styles - As It Was | 40 |
5 | Glass Animals - Heat Waves | 38 |
6 | Ed Sheeran - Shivers | 37 |
6 | Lil Nas X - THATS WHAT I WANT | 37 |
8 | Camila Cabello feat. Ed Sheeran - Bam Bam | 36 |
8 | Dove Cameron - Boyfriend | 36 |
8 | Lost Frequencies & Calum Scott - Where Are You Now | 36 |
11 | Lizzo - About Damn Time | 35 |
12 | Elton John & Dua Lipa - Cold Heart (PNAU Remix) | 34 |
13 | Future feat. Drake & Tems - WAIT FOR U | 33 |
14 | Harry Styles - Late Night Talking | 33 |
15 | Stephen Sanchez - Until I Found You | 32 |
15 | Charlie Puth - Light Switch | 32 |
17 | Post Malone & Doja Cat - I Like You (A Happier Song) | 31 |
18 | Doja Cat - Vegas | 30 |
18 | OneRepublic - I Ain't Worried | 30 |
20 | Elly Duhé - MIDDLE OF THE NIGHT | 29 |
21 | Tate McRae - she's all i wanna be | 28 |
22 | Charlie Puth feat. Jung Kook - Left and Right | 27.5 |
23 | Jack Harlow - First Class | 27 |
23 | Megan Thee Stallion & Dua Lipa - Sweetest Pie | 27 |
23 | Imagine Dragons - Bones | 27 |
26 | Steve Lacy - Bad Habit | 26 |
27 | Bizarrap & Quevedo - Quevedo: Bzrp Music Sessions, Vol. 52 | 25 |
27 | Rosa Linn - SNAP | 25 |
27 | Tiësto & Ava Max - The Motto | 25 |
30 | Ckay - love nwantiti (ah ah ah) | 24.5 |
31 | Nicky Youre & dazy - Sunroof | 24 |
31 | Lil Nas X feat. Jack Harlow - INDUSTRY BABY | 24 |
33 | ROSALÍA - DESPECHÁ | 23 |
33 | Adele - Easy On Me | 23 |
33 | Imagine Dragons & JID - Enemy | 23 |
33 | Billie Eilish - Happier Than Ever | 23 |
37 | GAYLE - abcdefu | 22.5 |
38 | James Young - Infinity | 22 |
38 | Coldplay & BTS - My Universe | 22 |
38 | Ed Sheeran - Bad Habits | 22 |
41 | Joji - Glimpse of Us | 21.5 |
42 | Marshmello & Khalid - Numb | 21 |
42 | Nicki Minaj - Super Freaky Girl | 21 |
42 | Post Malone & The Weeknd - One Right Now | 21 |
42 | Olivia Rodrigo - good 4 u | 21 |
46 | Central Cee - Doja | 20 |
46 | Manuel Turizo - La Bachata | 20 |
46 | Doja Cat - Need To Know | 20 |
49 | Rema & Selena Gomez - Calm Down | 19 |
49 | KAROL G - PROVENZA | 19 |
49 | Latto - Big Energy | 19 |
49 | Farruko - Pepas | 19 |
※プレイリストは金曜日に本格的に更新されます(サムネ変更など)。そのタイミングを1週間の切り替わるタイミングとし、それ以外の曜日にリスト入りを果たした場合、曜日に関わらず0.5週とカウントしています。
※原曲/リミックスは同一曲としてカウントし、入っているのが長かったバージョンを表に記しています。
※2022年内での週数なので、前年や翌年にさらに長くリスト入りしている曲もあります。
~メモ~
・30週以上の曲数は2019年以降、2→8→10→19と推移。また20週以上の曲は11→34→37→48と推移。ここでも流動性の低さがわかります。
・Hot 100に入らないのは、”Where Are You Now”と”Doja”の2曲。昨年はこの曲数が6曲でした。(より堅実な選曲ということでしょうか?)
4 アーティストランク
・そのアーティストの全ての曲の合計週数をカウント。客演曲は0.5週とカウント
・客演等の表記はSpotifyのものを参照。ところどころビルボードと違う部分があります。(ビルボードではメイン扱いだが、Spotifyでは客演扱い等の場合も)
位 | アーティスト(曲数) | 曲 | 合計週数 |
1 | Doja Cat (6) | Woman, I Like You (A Happier Song), Vegas, Need To Know, Kiss Me More, Freaky Deaky | 134 |
2 | Justin Bieber (3) | Stay, Ghost, Honest | 98 |
3 | Ed Sheeran (7) | Shivers, Bam Bam*, Bad Habits, Peru, The Joker And The Queen, Celstial, Sigue | 90 |
4 | Lil Nas X (5) | THAT'S WHAT I WANT, INDUSTRY BABY, Star Walkin', Late To Da Party, MONTERO (Call Me By Your Name) | 82 |
5 | Harry Styles (2) | As It Was, Late Night Talking | 73 |
6 | Dua Lipa (3) | Cold Heart, Sweetst Pie, Potion | 72 |
7 | Post Malone (3) | I Like You (A Happier Song), One Right Now, Cooped Up | 66 |
8 | The Kid LAROI (2) | Stay, Thousand Miles | 66 |
9 | Charlie Puth (2) | Light Switch, Left And Right | 59.5 |
10 | Bad Bunny (6) | Me Porto Bonito, Titi Me Preguntó, Ojitos Lindos, Moscow Mule, La Jumpa, X Última Vez | 54 |
11 | Jack Harlow (4) | First Class, INDUSTRY BABY*, Nail Tech, Dua Lipa | 54 |
12 | Imagine Dragons (2) | Bones, Enemy | 50 |
13 | Elton John (2) | Cold Heart, Hold Me Closer | 49 |
14 | The Weeknd (7) | One Right Now, Sacrifice, Creepin', Out Of Time, LA FAMA, Nothing Is Lost, I Heard You're Married | 47 |
15 | Lizzo (2) | About Damn Time, 2 Be Loved (Am I Ready) | 45 |
16 | Adele (3) | Easy On Me, Oh My God, Can I Get It | 43 |
16 | Future (3) | WAIT FOR U, pushin P, BEAUTIFUL* | 43 |
18 | Drake (8) | WAIT FOR U, Rich Flex, Massive, Jimmy Cooks. STAYING ALIVE*, P power*, Falling Back, Pussy & Millions | 41.5 |
19 | Beyoncé (4) | CUFF IT, BREAK MY SOUL, ALIEN SUPERSTAR, SUMMER RENNAISANCE | 40.5 |
20 | BTS (4) | My Univers, Bad Decisions, Dreamers, Yet To Come | 40 |
21 | Camila Cabello (2) | Bam Bam, psychofreak | 40 |
22 | Glass Animals (1) | Heat Waves | 38 |
23 | Karol G (2) | PROVENZA, MAMIII | 36.5 |
24 | Dove Cameron (1) | Boyfriend | 36 |
24 | Lost Frequencies (1) | Where Are You Now | 36 |
24 | Calum Scott (1) | Where Are You Now | 36 |
*=客演の曲
(ポイントが多い順位並んでいます)
(参考:2020年~のアーティストランク)
2020 | 2021 | 2022 | |
1 | Justin Bieber | Justin Bieber | Doja Cat |
2 | Dua Lipa | Doja Cat | Justin Bieber |
3 | The Weeknd | Dua Lipa | Ed Sheeran |
4 | DaBaby | Olivia Rodrigo | Lil Nas X |
5 | Ariana Grande | Lil Nas X | Harry Styles |
6 | Roddy Ricch | The Weeknd | Dua Lipa |
7 | Juice WRLD | Ariana Grande | Post Malone |
8 | Harry Styles | The Kid LAROI | The Kid LAROI |
9 | Drake | Billie Eilish | Charlie Puth |
10 | Bad Bunny | Ed Sheeran | Bad Bunny |
11 | Doja Cat | Glass Animals | Jack Harlow |
12 | Marshmello | SZA | Imagine Dragons |
13 | Pop Smoke | BTS | Elton John |
14 | Jason Derulo | Silk Sonic | The Weeknd |
15 | Jack Harlow | Giveon | Lizzo |
16 | SAINTt JHN | Måneskin | Adele |
17 | Selena Gomez | Tiësto | Future |
18 | Ava Max | Travis Scott | Drake |
19 | Conan Gray | Megan Thee Stallion | BTS |
20 | Halsey | Bad Bunny | Beyoncé |
昨年までの比較。Doja CatがJustin Bieberの連覇をストップしました。この2人と、Dua Lipa、Bad Bunny、Jack Harlow、The Weekndがここ3年連続で上記リストに入っています。
5 面白い動向
続いて、「なぜこの曲が入らない?」「ナイスな抜擢」など、興味深かった動向を見ていきます。
・Encanto - We Don’t Talk About Bruno
ストリーミングでの大繁盛とは裏腹に、ラジオではほとんどオンエアされていなかった曲。その判断に追随するかのように、Today’s Top Hitsには入りませんでした。
かつての”Let It Go”もラジオでほとんどオンエアされていなかったようで、ラジオ目線では、ディズニー曲は普通の曲とは一線を画する、別ジャンル扱いなのでしょうか?
ラジオではともかくプレイリストでも同様に、過去曲でもなく、特にマイナス面も無い大ヒット曲を拾わなかったのは、意外に思いました。
・Taylor Swift - All Too Well (10 Minutes Version)
同様にストリーミング人気の割にほとんどラジオでオンエアされなかった曲。しかし"Bruno"とは違い、この曲に関してはToday’s Top Hits入りを果たしました。(期間は長くはありませんでしたが)
・Kate Bush - Running Up That Hill
ドラマ”Stranger Things”の影響を受け、一気にランキングを駆け上がってSpotify Global Chartのトップ10に到達するも、すぐにはリスト入りはせず。しかしUSラジオでのシングルカットが決まると、この曲もリスト入りを果たしました。
いくらヒットしていても、“Today”ではないからリスト入りしない → シングルカットされたことで“Today”である認定を得たからリスト入り、という流れでしょうか。
この動向を見て、リストに入れる判断がラジオの動きとリンクしていることを感じました。
・Latto - Big Energy
1回もGlobal Chart(200位まで)に登場しなかったにも関わらず、19週にわたりリスト入り。その理由として考えられるのは、USラジオでの高い人気でしょう。
・Chris Brown - Under The Influence / The Weeknd - Die For You
分かりやすいきっかけがあっても無くても、近年のストリーミングでは過去曲の浮上が盛んです。上記の曲はいずれも上位に入り、ラジオでもシングルカットされたという共通点があるのですが、なぜか前者はリスト入りし、後者はリスト入りしない、という扱いの違いがありました。
一応、”Under The Influence”の方が、Spotify Global Chartでの順位が少し高いのですが、これが扱いを分ける理由なのかは不明です。”Die For You”も十分な順位まで来ていました。(ちなみにHot 100だと”Die For You”の方が高い)
・BLACKPINK - Shut Down
英語ヴァースの比率もリスト入りを左右する重要な要素です。以前と変わらぬヒットを遂げたBLACKPINKの”Shut Down”は、英語ヴァース比率が以前よりも高かったため、長めにリストに残りました。
・NewJeans - Attention
K-Pop曲はGlobal Chartで存在感を発揮することはあれど、やはりほとんど非英語曲ということもあり、2強(BTSとBLACKPINK)関連以外はめったにリスト入りしません。しかしその傾向を打ち破ったのは新人のNewJeans。
英語ヴァース中心だったこともあってか、”Attention”がリストに入りました。ただ、Global Chartでの順位がそこまで高いわけではなく、さらにラジオでの実績があるような曲ではなかったため、かなり「抜擢感」がありました。
しかし、グループの次なるシングル”Ditto”や”OMG”がさらなるヒットを遂げ、この時の見る目が素晴らしかったことを証明しました(”Ditto”もリスト入りしています)。
超がつくほど慎重で、めぼしい動きが少ない最近のToday’s Top Hitsでは珍しい、特筆すべき動きだったかもしれません。
かつては逆にこのリストは、「なんでこれを入れるの?」という曲が多く、それが新たなヒットを生み出すようなイメージで特徴的でした。2019年に始まったこの記事も、もともとは「リストで抜擢される(推される)曲にある特徴を探し出そう」という意図でスタートしました。
ただ現在の選曲だと「Global Top 50のプレイリストで良くない?」「他でも見つかりそうな曲」といった感じで、徐々に独自性を失っている?とも考えられます。
6 比較対象
私はこのSpotifyのToday’s Top Hitsへの理解を深めるために、比較対象としてApple Musicのプレイリストも観察しています。AppleにもToday’s Hitsという人気プレイリストがあり、そのUS版もかねてより観察しています。(Spotifyと違い、国によって選曲が異なります。最もメジャーなUS版を見ています)
以前は曲数が多く、70曲を超えている時もあったのですが、2020年半ばから50曲に固定。これでSpotifyのToday’s Top Hitsと比較がしやすくなりました。
もちろんUS版なので、選曲にUS/Globalの地域差のような違いも見られますが、基本的にはコンセプトが同じで、比較対象(ある種のライバル?)として優れていると思います。
さて、近年のApple MusicのUS版Today’s Hitsの特徴としては、ダイナミックな選曲が挙げられると思います。Spotifyの方は今年週あたりの曲入れ替わり数が3.0曲でしたが、こちらは4.3曲入れ替わっています。
感覚的に、曲数が50になってからも、曲数が多かった時代の流動性をキープしているような印象です。
その「流動性」を具体的に言うと、まずは既存曲を外す早さです。例えばThe Kid LAROIとJustin Bieberの”Stay”はSpotifyの方だと2023年に入ってようやく外れましたが、Appleの方では2022年の5月に既に外れています。その差は8ヶ月です。Appleの方が基本的にピークを終えた曲を見切るのが早いです。
そしてもう一つ挙げられるのは選曲の広さです。かつてSpotifyのToday’s Top Hitsが行っていたような、まだ上昇前の曲の抜擢も多く、拾うジャンルも広いです。USでは基本あまり人気の無いダンス系のヒットに積極的なため、US版ながらもグローバル感もあります。
また、今回記事で話題に挙げた過去曲のヒットも取り扱っており、ラジオでのカット前の”Running Up That Hill”、そして”Under The Influence”も”Die For You”も両方こちらには入っています。上昇すれば正当に扱われることが多く、ほか”We Don’t Talk About Bruno”、さらにはクリスマス曲もリスト入りを果たしています。(ただ逆に”All Too Well”の10分版はAppleの方には入っておらず、常にそうとは限らない)
過去曲に関しては最近さらなる工夫を加えており、2023年に入ってから日替わりで様々な過去曲が入るようになりました。多くの曲は実際に今再注目をされているような曲ではなく、むしろプレイリストから新たな過去曲ヒットを生み出そう、という意図を感じます。日替わりでチェンジしていくのは、かなり大胆な気はしますが。
ちなみに、確認できた中では、2021年の”drivers license”が「過去曲枠」の中で最も新しかったです。
総じて、きちんとヒット系プレイリストに必要な曲をそろえつつ、独自の選曲や方針を見ることが出来るため、こちらの方が見応えは抜群ですね。
他に、Apple Musicトゥデイズヒッツ洋楽というプレイリストも観察しています。このプレイリストはApple Musicローンチ以来、長きにわたり人気です。
Today’s Hits: International on Apple Music
このリストは、日本のスタッフが曲を選んでいると思われます。他の国ではToday’s Hitsを、それぞれ国ごとのスタッフが選んでいるようなのですが、日本では現在Today’s HitsはUS版の選曲をそのまま採用しており、他国のToday’s Hitsで行っているようなことを代わりにトゥデイズヒッツ洋楽でやっている模様です。
このリストのポイントは、説明文にもある通り、主に新曲からチョイスしている点です。つまり、ヒット曲の何割かを占める「上昇してくる曲」をあまり把握していないため、選曲の候補がどうしても減ってしまいます。このリストの週あたりの入れ替わり数は1.6曲にとどまっています。
また主にリリース前の事前情報からリストに入れるか否かを判断しないといけないため、「鉄板」と考えられるアーティストの曲が多くなる点も特徴です。*1
他に、日本向けのプレイリストという点から、日本のみでヒットしている非日本語曲も取り扱われる点も特徴です。あまり例は多くないですが。
このように独自路線が見られますが、以前と比べると方針に少しずつ変化が見られ、他のメジャーなヒット系プレイリストに近い選曲にはなってきています。上昇系の曲も、USのToday’s Hitsで最上位(サムネ)に配置されるような曲ならば認識するようになってきました。
比較対象としては、ちょっと他のリストと方針が遠いとは思いますが、独自性が強く、見ていて面白いのは事実ですね。
7 私のプレイリスト
この記事で見てきたように、プレイリストごとに特色があることが伺えます。それぞれの「ヒットとは何か?」という問に対する考え方のようなものが垣間見られて、意外と奥が深いです。
そういうのを見ていると、自分の考えを反映させたヒット系プレイリストを作りたくなったので、↓のプレイリストを2019年頃からやっています。
変な表現ですが、他のリストと擬似的な勝負?をしているみたいで面白い作業です。
Today’s Top Hitsの選曲をベースとしつつも、それよりも少し広い視点で候補曲を探し、ヒットと探索のバランスを考えています。
「私がもし同様のプレイリストの担当を任されたらどうするか?」というコンセプトなので、個人的な趣味はあまり反映されていません。
参考・関連
Spotify Charts - Spotify Charts are made by fans
プレイリスト観察:Today’s Top Hitsを見る 2021 - チャート・マニア・ラボ
プレイリスト観察:Today’s Top Hitsを見る 2020 - チャート・マニア・ラボ
Today’s Top Hitsを5つのポイントで見る - チャート・マニア・ラボ
*1:時折、この並びになぜこの人が!?というケースもある