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チャートのチャート研究ラボ

音楽チャート・ポップス等の動向・文化について。変なところに熱意を傾けるオタク。

【8人の裏方】 1位シングルの裏方たち 【Julia Michaels - Issues リリース記念】

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先週の金曜日、Julia MichaelsさんがIssuesという曲をリリースしました!


自分が注目しているシンガーのシングルとあって、このリリースは自分にとってはかなりホットなニュースで、曲も気に入っています。(↓以前の関連記事)


Julia Michaelsは歌う側としてだけではなく、多くの曲で裏方的にソングライターも務めていて2015年の終盤から現在にかけて多くの曲、アーティストをヒットに導いてきました。その”曲”の中にはHot 100で1位も獲得したSorryも含まれており、彼女は裏方ながらも1位を獲得したことのあるシンガー・ソングライターということになります。

では、ここで近年の「裏方1位」を振り返ってみましょう。

 

以下が近年(2010年以降)の「裏方1位」のリストです

Rob Swire (Knife Partyの人) (Rude Boy)

Skylar Grey (Love the Way You Lie)

Bonnie McKee (California Gurls など)

Ester Dean (What’s My Name など)

Dan Wilson (Someone Like You)

Josh Ramsay (Call Me Maybe)

Sia (Diamonds)

Marvin Gaye (Blurred Lines ※)

Jon Bellion (The Monster)

Bebe Rexha (The Monster)

Priscilla Renea (Timber)

Trinidad James (Uptown Funk! ※)

Belly (The Hills)

Julia Michaels (Sorry)

Justin Tranter (Sorry)

Ed Sheeran (Love Yourself)

PARTYNEXTDOOR (Work)

 

※付きは、「裏方」というよりもサンプリングという理由でクレジットが載った人たちです。

 

そこで、今日は彼女のような「裏方1位」のシンガー・ソングライターを何人か紹介しようと思います。

今回はシンガーとしての今後の活動、飛躍に期待が持てる、8名を紹介していきます!

 

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1 Skylar Grey

関わった主な曲:Love the Way You Lie (Eminem), Clarity (Zedd)

 

アメリカ出身。Holly Brookという名義でも活動をしていた時期があり、2005年にはLinkin ParkのメンバーFort Minor (Mike Shinoda)のWhere’d You Goの客演としてHot 100の4位まで上り詰めた実績あり。Love the Way You Lieでソングライトを担当して以降、Eminemとは名コンビになっており今まで通算5曲で組んでいる。中でもその2人+Dr. DreI Need A Doctor知名度があるのではないか。

また、他にもDavid Guetta, Nicki Minajの客演を務めるなど幅広く活動。しかしこれだけ実績を残しているにもかかわらず、意外にも本人の曲でのHot 100登場は未だナシ。

 

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2 Bonnie McKee

 

関わった主な曲:California Gurls, Roarなど (Katy Perry), Dynamite (Taio Cruz)

 

裏方として、アメリカで6曲の1位、イギリスで6曲の1位を獲得するという圧倒的な実績の持ち主、中でもKaty Perryとのコンビで多くのヒットを生み出しており、California Gurls, Last Friday Night, Teenage Dream, Part of Me, Roarとこのコンビで5曲もの1位をHot 100で獲得している。2013年には自身の曲のリリースをし、American GirlがHot 100にエントリー。など2013年あたりまでは順調だったが、2014年辺りから裏方としての仕事が減少気味。2015年にはCharlie Puthも製作に参加したEP, Bombasticをリリースしたがヒットせず………前のアルバムから時間が空いているKaty Perryと共に今後の動向が気になる……

Katy Perryの新曲Chained to the Rhythmには参加していないようです。

 

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3 Jon Bellion

関わった主な曲:The Monster (Eminem)

 

裏方としての実績はThe Monsterくらい。シンガーとしての活動がどちらかというとメインなよう。2015年にZeddのBeautiful Nowの客演として初のHot 100入りを果たした後、2016年にブレイク。アルバムThe Human Conditionはアルバム5位を記録し、さらにシングルのAll Time Lowが現在トップ40ヒットを記録。基本ポップながらも、ヒップホップともロックともとれる独自のスタイルの持ち主。

 

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4 Bebe Rexha

関わった主な曲:The Monster (Eminem), Team (Iggy Azalea)

 

このリストの中では一番有名かもしれないのはこのBebe Rexha。2015年David GuettaのHey Mamaの自身初の客演で初のトップ10を記録して以降は好調でMe, Myself & I、In the Name of Loveと複数のヒットを記録。また他のアーティストの客演のような形でヒットを記録することが多かったが、今年に入ってからは自身のI Got YouでもHot 100入りを成し遂げた。今年の2月にはデビューアルバムもリリースされるようで、個人的に期待を寄せている。

 

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5 Belly

関わった主な曲:The Hills, Earned It, In the Night (The Weeknd)

 

パレスチナ系カナダ人のラッパー。The Weekndの2015年のアルバムBeauty Behind the Madnessでは6曲でソングライトを担当した。それ以外でもThe Weekndとの関わりがあり、Belly ft. The WeekndのMight Notは二人の地元のカナダでヒットしカナダの年間93位となった。

 

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6 Justin Tranter

関わった主な曲:Sorry (Justin Bieber), Centuries (Fall Out Boy), Cake by the Ocean (DNCE)

 

下記のJulia Michaelsと組んでソングライトすることが非常に多い。二人で組んだ曲はJustin BieberのSorry、Selena GomezのGood for You、Nick JonasのCloseなど。ただ、Juliaと組まずにソングライトに参加することも多く、上記のCenturiesやCake by the Oceanがその例。シンガーとしての活動は少なめで、The KnocksのTied to You程度。

 

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7 Julia Michaels

関わった主な曲:Sorry (Justin Bieber), All in My Head (Fifth Harmony), Good for You (Selena Gomez)

 

上のJustin Tranterが相方的存在。Justin Tranterと組まずにソングライトした例はFifth HarmonyのAll in My HeadやMiss Movin’on※など。Justin Tranterと比べると、シンガーの側面が強く、2014年くらいから表向きにならない(=ft. 表記されない)形でEDM系の曲でボーカルを多く務めています。代表例はCash CashのSurrender、ZeddのDaisy*1とStraight into the Fireなど。

2016年からはft. 表記されるようになり、Kygo ft. Julia MichaelsのCarry Meはシングル化もされました。そして今年に入って自身のシングル、Issuesをリリース。

※4/9追記

今年に入ってからEd Sheeran、Zara Larssonのアルバムにソングライターとしてピンで起用(=Tranter抜き)されました。Issuesでのブレイクを経て注目度が上昇した現れでしょうか。

 

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8 PARTYNEXTDOOR

関わった曲:Work, Sex With Me (Rihanna)

 

Workの客演のDrakeのレーベル、OVO Soundに所属するPARTYNEXTDOOR。彼以外にもRihannaのアルバムAntiには多くのヒップホップアーティストやプロデューサーが「裏方」として参加していて、WooにはThe Weeknd、Travis Scott、Jeremih、The-Dreamという面々が。また、アルバムには入りませんでしたが、FourFiveSecondsにもTy Dolla $ignが、Bitch Better Have My MoneyにはKanye WestTravis Scottが「裏方」として参加するなど、近年のRihannaはヒップホップ色が強く見られます。世界的な影響力を持つRihannaが、アルバムを通して多くのヒップホップアーティストやプロデューサーを紹介してくれるのでは?という期待がもしかしたら今後も持てるかもしれません。

最近Zaynの曲でも起用されましたね。

 

【まとめ】

この記事のテーマになっているJulia MichaelsのIssues、現在なんとiTunes Chart (アメリカ)で39位、Spotify (Daily) で115位とヒットの兆しを見せている模様です!

そのヒットの理由として考えられるのは、Selena GomezがInstagramでこの曲を歌って紹介したからだと思われます。Instagramの女王Selena Gomezの影響は凄まじく、YouTubeのコメント欄に多くの「Selenaのインスタから」コメントが見られます。

※4/23追記 Instagramからその動画は現在削除されました。

 

このヒットの仕方は少しPPAPと似ていますが、PPAPとこのIssuesと違う点は、以前から2人の関わりがあったという点。PPAPは偶然見つけられた面も多少ありますが、こちらは元々仕事仲間だったので、ある種必然的に見つけられたのかもしれません。Selenaが紹介しなくても、これだけ多くのアーティストと関わりのあるJulia Michaelsの曲ならほかの人が紹介したかもしれませんし。

 

このように、「裏方」シンガー・ソングライターは新たな出世街道の一つになるかもしれません!これを期に、ヒット曲の「裏方」に注目してみるのも面白いかもしれません!!

 

プレイリストも作りました

 

 

*1:2016年にZedd Vevoに上がった音源にてft. 表記が追加