チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

6/16 リリースの新曲/新作 の初動を観察

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今週はLorde、2 Chainz、Young Thugのアルバム、そしてどちらも客演ながらもRihannaの新曲、Katy Perryの新曲ということが盛り上がっていますね。写真はDJ Khaled feat. Rihanna, Bryson TillerのWild Thoughtsで "Nakey Nakey Naked"という歌詞とともに踊るRihanna

 

Spotifyの動向 現在のトップ10

1 Kendrick Lamar HUMBLE.
2 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito
3 Lil Uzi Vert XO TOUR Llif3
4 DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne I'm the One
5 Post Malone feat. Quavo Congratulations
6 French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
7 Future Mask Off
8 Childish Gambino Redbone
9 Kendrick Lamar DNA.
10 Khalid  Location

Chlidish GambinoのRedboneが上昇中。Hot 100での伸びもまだまだ期待できそうです。

 

次に、新曲 / 新アルバムのSpotifyの順位です。

16 Calvin Harris feat. Pharrell Williams, Katy Perry & Big Sean  Feels
18 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts
※33 2 Chainz feat. Travis Scott 4AM
46 Lorde Supercut
51 Lorde Homemade Dynamite
(Re)54 Lorde Green Light
(Re)56 Lorde Sober
※58 2 Chainz feat. Ty Dolla $ign, Trey Songz & Jhené Aiko It's A Vibe
60 Lorde The Louvre
※68 2 Chainz feat. Gucci Mane, Quavo Good Drunk
(Re)70 Lorde Perfect Places
(Re)73 Lorde Liability
76 Lorde Hard Feeling / Loveless
78 2 Chainz OK Kush Diet
87 Young Thug feat. Future Relationship
90 Lorde Sober ⅱ (Melodrama)
92 Lorde Writer In The Dark
104 The Killers The Man
114 Imagine Dragons Walking The Wire
120 Lorde Liability (Reprise)
125 Coldplay All I Can Think About Is You
134 2 Chainz Saturday Night
137 2 Chainz Trap Check
139 Young Thug feat. Millie Go Lightly Family Don't Matter
143 2Pac Ambitionz Az A Ridah
149 2 Chainz feat. Nicki Minaj Realize
152 2 Chainz feat. Drake Big Amount
154 2 Chainz Riverdale Rd
158 Portugal. The Man Feel It Still
170 Young Thug Tomorrow Til Infinity
179 Post Malone feat. Quavo & Future Congratulations (Remix)
182 2 Chainz feat. Swae Lee Poor Fool
184 2 Chainz feat. Migos Blue Cheese

※新曲ではないものの、今週リリースのアルバムの曲のために参考値として載せています。

 

(以下で言う "200位圏内" とは本日のSpotify Dailyの200位圏内を指します)

まず目を引くのはLordeの曲の多さ。今週アルバムをリリースしましたが、全11曲が200位圏内で登場。しかも一番順位が低い曲でも120位と、アルバムのシングルが全体的に高順位を記録していることが分かります。iTunesのダウンロードでも1位を記録していて、この週のアルバム1位を取れそうです。ちなみに前作Pure Heroineはアルバム3位でした。

このアルバム、ほとんどの曲をLorde + Jack Antonoffの二人体制で制作していますが、Homemade DyanamiteではTove Loがソングライト、The LouvreではFlumeがプロデュースなど、こだわりを感じるピンポイント起用も一部あります。

 

アルバム単位での対抗馬は2 Chainz。アルバム16曲中11曲が200位圏内に。個人的に意外だったのは、知名度のある客演がいる曲の注目度がそこまで高くないこと。Drake、Nicki Minaj、Migosと豪華客演陣がいますが、それらの曲は順位が低めでした。またアルバムにはPharrellもいるのですが、200位圏内にも入っていませんでした。

他にはYoung Thug、Portugal. The Manがアルバムリリースによってシングルが200位圏内に登場しました。

 

シングル単位では、今月末リリース予定の2大ヒップホップ大集合アルバムに先駆けた2つのシングルが注目を集めています。まずは新登場で最高位のCalvin HarrisのFeels。Pharrell、Big Sean、Katy Perryという異質な組み合わせがここまでの3シングル以上に注目を集めそうです。アルバムリリースは6/30予定。

つぎにヘッダーにもしたDJ KhaledのWild Thoughts。RihannaとBryoson Tillerは初共演ですが、なかなか相性が良かったと感じました。現在、iTunesで2位まで上昇中のようで、この週のシングルではHot 100で最も高い順位で登場しそうです。こちらのアルバムリリースは6/23。SpotifyではDrake、The Weeknd並の無双が見られる可能性もあるかもしれません。

他に、The Killersの新曲、The Man。イギリスではMr. Brightsideがカルト的な人気を誇っていて、現在最も長くイギリスのシングルチャートで100位圏内に入った曲になっています。イギリスのSpotifyのデイリーチャートでは、Mr. Brightsideの順位>The Manの順位でした。

あと、2Pacは彼の映画が公開間近なので、その効果かと思われます。

 

最後にiTunesの順位です。

2 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts
20 Macklemore feat. Skylar Grey Glorious
28 Shania Twain Life's About to Get Good
29 Calvin Harris feat. Pharrell Williams, Katy Perry & Big Sean  Feels
49 Coldplay All I Can Think About Is You
62 The Killers  The Man
76 2 Chainz feat. Nicki Minaj Realize

 

Billboard Hot 100 6/24 見どころ 【対決!Fifth Harmony!/ Halsey はアルバムで今年初の??】

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今週Fifth HarmonyのDownがHot 100に登場!過去の曲、過去のメンバーとのチャート比較をしています。またHalseyはアルバム1位を獲得したのですが、今年初の……?

 

 

99 Trey Songz – Nobody Else But You (New)

R&B/ヒップホップ系のラジオで人気を集めていたTrey SongzのNobody Else But Youが99位で登場。今年リリースした7枚目のアルバムTremaine the Albumからは初のHot 100。アルバムチャートでは3位登場でした。

 

94 Jake Paul feat. Team 10 – It’s Everyday Bro (New)

Vine出身の俳優、Jake Paulの初の楽曲It’s Everybody Broが94位で登場。最近の流行のノリやすいポップ・ラップ風の1曲。

 

87 Major Lazer feat. Travis Scott, Camila Cabello & Quavo – Know No Better (New)

Major Lazerの新曲Know No Betterが87位で登場。共同アルバムの制作が示唆されているTravis Scott+Quavo (Migosの一員)に加えてCamila Cabelloが加わった豪華な布陣。Travis ScottとCamila Cabelloが歌唱パートを担当し、Quavoがラップパートを担当。ビルボードはこの曲をHot R&B/Hip-Hop Songsに掲載。つまりこの曲をHip-Hopに分類したということに。ダンスチャートにも同時に入っています。

 

85 Dustin Lynch – Small Town Boy (New)

ラジオが伸びれば順当にHot 100に入る傾向のあるカントリー。今週はJustin MooreのSomebody Else Willが97位、Dustin LynchのSmall Town Boyが85位で登場。ちなみにSmall Town Boyはカントリー歌手Thomas Rhettの父親Rhett Akinsがソングライト。カントリー系ラジオで現在好調なのはDarius RuckerのIf I Told You (カントリー系ラジオで1位、Hot 100で54位)

 

82 Meek Mill feat. Chris Brown & Ty Dolla $ign – Whatever You Need (New)

Meek MillがChris Brwon、Ty Dolla $ignというR&B系シンガーを招集し、甘いテイストな1曲を披露。Whatever You Needが82位で登場。今年リリース予定のスタジオアルバム用の曲と考えられています。しかし、Meek MillとChris Brownの名前が並ぶと脳裏に過るのはDrake。両者とも現在ビーフ中の仲と考えられています。ちなみにMeek MillとChris Brownは2015年のAll Eyes On Youでも組んでいましたが、その時はまだMeek MillとDrakeのビーフ前でした。(アルバムリリース後にビーフ、All Eyes On Youはアルバム前にリリース)

 

73 2 Chainz feat. Travis Scott – 4AM (New)

2 ChainzとTravis Scottの4AMが73位で登場。今週にアルバムPretty Girls Like Trap Musicのリリースを控えた2 Chainzですが、そのアルバムからは現在2曲がHot 100に。Good Drunkが84位。アルバムリリース時には多くの曲がHot 100に入る予感。

 

53 DJ Khaled feat. Drake – To the Max (New)

DJ KhaledとDrakeのTo the Maxが53位で登場。月曜リリースという変則的なリリースに。6/23リリースのアルバムの詳細を発表したDJ Khaled。Justin Bieber、Beyoncé、Jay-Z、Drake、Rihannaなどの大スターに加えて、Migos、Travis Scott、Chance the Rapper、Futureなど現在勢いのあるラッパー、さらにはAlicia KeysNas、T.I.などのベテランに加えてCalvin HarrisとのDJ共演まであるという至れり尽くせり。自身初のアルバム1位を獲得した昨年のアルバムMajor Keyを越える躍進に期待が持てそうです。同週にはImagine Dragonsもアルバムをリリースしますが、1位争いを制することができるか。

 

42 Fifth Harmony feat. Gucci Mane – Down (New)

Fifth HarmonyのDownが42位で登場。Work from Homeとほぼ同じプロデューサー陣を起用し、昨年のヒットの再現を狙います。とはいえ、最初の週の順位はWork from Homeの12位を下回る42位。これから巻き返してWork from Home(ピーク4位)クラスのヒットなるか。ちなみにFifth Harmonyを脱退したCamila Cabelloのソロデビュー曲Crying in the Clubは47位スタートで今週56位。この曲とのレースも今後Hot 100での注目ポイントの一つです。

※ファーストアルバムの最初のシングルBO$$は43位スタートでした。

 

40 Playboi Carti – Magnolia (↑)

主にストリーミングで絶好調のPlayboi CartiのMagnolia。今週40位まで上昇し、ヒットの象徴とされるトップ40圏内まで突入。今年のXXLが選ぶ新人ヒップホップアーティスト10に選ばれたPlayboi Carti。リストの10人の中ではHot 100での成績が4番目に良いです。(1位Kyle - iSpyの4位、2位Aminé – Carolineの11位、3位XXXTentacion – Look At Me!の34位)また、リストの中で唯一Kap GがHot 100入りの経験が無いです。


 21 Halsey – Now or Never (↑)

今週アルバム1位を獲得したHalsey。アルバムからはNow or Neverが唯一チャートイン。21位に順位を上げています。先週100位のStrangersは圏外へ。Closerの客演で注目を集めて今回のアルバム1位に繋がったという要素もありますが、実はHalseyそれ以前から人気を集めていて2015年のデビューアルバムのBadlandsもアルバムチャートで2位を記録していました。しかも同週の1位がThe WeekndのBeauty Behind the Madnessだったので、同週のリリースアルバム次第では実はその時も1位を取れていた可能性はあります。

ちなみに、女性ソロシンガーがアルバム1位を獲得するのは今年初。*1 女性ソロシンガーのアルバム1位が6月まで登場しないのは1995年以来。今年シングルチャートでも、33年ぶりにトップ10に女性がいない事態が起こりましたが、男性のヒット曲連発が今後も続くのか、一過性のものなのか注目です。ちなみに次週も今週に引き続き女性ソロシンガーがアルバム1位を取ると思われます。(90%Katy Perry、10%SZA)

 

13 Imagine Dragons – Believer (↑)

先週15位~11位あたりにトップ10を目指す、ゆるやかに伸びる曲が集まっていると言いましたが、その上位前線にImagine DragonsのBelieverが殴り込みました。15位→13位と少しずつ順位を上げています。15位It Ain’t Me、14位のBody Like A Back Roadは既にトップ10入り済みですが、13位のBeliever、12位のIssues、11位のSay You Won’t Let Goはまだトップ10入りしていません。このうち何曲がトップ10入りを果たせるか。Imagine DragonsのBelieverはアルバムリリースの予定もあり、その週まで上位で粘れれば、その週にトップ10入りするかなと思います。

ちなみにSay You Won’t Let Goは33週ながらも伸びを見せていてロングヒットに。過去に最も遅いタイミングでトップ10入りしたのはCarrie UnderwoodのBefore He Cheatsの38週、次点はCreedのHigherの36週。

 

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber – Despacito (→)

Despacitoがダウンロード、ストリーミングで共に1位を記録しHot 100でも1位を独走。5週目の1位。ラジオでも6位と伸びを見せていて、さらなる独走態勢へ。まだまだ伸びる予感がします。ラテン、ポップ系ラジオでは既に高い支持を得ていますが、かかる局の種類を広げられれば、より一層ヒット度が上がるでしょう。例えば現在ラジオで1位のBruno MarsのThat’s What I Likeはポップス系ラジオで1位を記録しただけではなく、R&B/Hip-Hop系ラジオでも1位を獲得する新境地を獲得。またその前のラジオ1位のShape of Youはポップ系等の多くのラジオで圧倒的な成績を記録しただけではなく、ラテン系のラジオでもかかっていました。また今週に入ってR&B/Hip-Hop系の局でもかかり始める(48位)などさらに幅を広げています。

ちなみにJustin Bieberがトップ3に複数曲送り込んだトータル週数(13週)がビートルズ(12週)を超えたということが話題になりましたが、Justin Bieberの場合はI’m the One、Despacitoはいずれも客演であるという点、さらにはDespacitoに至っては歌詞の意味をよく理解していないらしなど、単純な比較はこのチャート記録では出来ないと思います。とはいえ、昨年の年間チャートで1位と2位を独占した(Love YourselfとSorry)のは偉大な記録で(史上3人目)この記録においてはビートルズと肩を並べたと言っても過言では無いと思います。チャートは目の付け所次第でさまざまな記録が見えてきますが、どの記録の重要度が高いか、またどのように理解するかという視点を持てるとディープなチャートマニアライフが送れると思います。


× The Chainsmokers – Paris (↓)

The ChainsmokersのParisがチャート外へ。現在45週でチャート滞在中のCloser、また52週間チャートに滞在していたDon’t Let Me Downなどと比べると短めな20週滞在でチャートから外れました。CloserとSomething Just Like Thisという特大ヒットに挟まれたことが原因でしょうか。この曲もピーク6位とヒットはしたのですが。ちなみにDon’t Let Me Down ~ Closer ~ Paris ~ Something Just Like Thisと続く同一アーティストによる連続トップ10記録を今週58週まで伸ばしています。1位のKaty Perryの69週はまだ遠いですが……

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber - Despacito

今週最もダウンロードが上昇した曲 Lady GagaThe Cure

今週最もストリーミングが伸びた曲 Playboi Carti - Magnolia

最も高い順位で新登場した曲          Fifth Harmony feat. Gucci Mane - Down

 

 

上記以外でチャートに登場/再登場した曲

97 Justin Moore – Somebody Else Will (New)

96 Enrique Iglesias feat. Descemer Bueno, Zion & Lennox – Subeme La Radio

 

今週チャートから外れた曲

(左の数字は先週の順位、右の()はチャート滞在週数)

100 Halsey feat. Lauren Jauregui – Strangers (1)

98 Bryson Tiller – No Longer Friends (1)

97 Kendrick Lamar – ELEMENT. (7)

94 Martin Garrix & Troye Sivan – There For You (1)

91 Bryson Tiller – Run Me Dry (1)

89 Bryson Tiller – Don’t Get Too High (1)

85 Bryson Tiller – Self-Made (1)

83 Shakira – Me Enamoré (2)

74 Bryson Tiller – Somethin Tells Me (1)

46 The Chainsmokers – Paris (20)

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora)

David Guetta feat. Justin Bieber – 2U (Spotify 10位、Shazam 20位)

Portugal. The Man – Feel It Still (Shazam 27 位)

Sia feat. Labrinth – To Be Human (Shazam 30位)

※The Weeknd – Reminder (Shazam 33位)

The Revivalists – Wish I Knew You (Shazam 36位)

2 Chainz feat. Ty Dolla $ign, Trey Songz & Jhené Aiko – It’s A Vibe (Shazam 43位)

SZA feat. Travis Scott – Lova Galore (Shazam 44位)

Goldlink – Crew (Shazam 48位)

DNCE feat. Nicki Minaj – Kissing Strangers (Pandora 54位)

Wizkid feat. Drake – Come Closer (Shazam 55位)

Kip Moore – More Gilrs Like You (Pandora 58位)

※既に一回Hot 100に入ったものの、シングル化で再チャートインのチャンス

 

現在トップ3に2曲を客演で送り込むJustin Bieberの、さらなる客演シリーズDavid Guettaとの2Uが高水準の成績を記録。とはいえ、Despacito、I’m the Oneに及ぶほどではないと思います。トップ10には入りそうな気はしますが。

また、来週のチャートでアルバムリリースが反映されるSZAにも注目です。

 

*1:今年アルバム1位を取ったPentatonixには女性メンバーがいたり、Fifty Shades of Greyのサントラでは女性シンガーが歌っていたりするので、「女性初」ではない

ビルボードの新チャート!フィリピンのHot 100が登場。【しかし現在】

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BillboardPH Hot 100 - Billboard Philippines

 

ビルボードに新しいチャートが登場しました!フィリピンでのHot 100(以下PH Hot 100)が今日(6/12)新しく登場です。現存するチャートでは、カナダ(2007-)、日本(2008-)に続く3カ国目の世界進出。

(また、PH Hot 100だけでなく、PH Hot 100からフィリピン人の曲のみを抜き出した"Philippine Top 20"、地元のスターのソーシャルメディアでのフォロワーを計測する"Top 20 Social Charts"、3年以上前のフィリピンの人気曲チャートの"BillboardPH Catalog Charts"があります。Top 20 Socialは少し前から発表されていたチャートのようです。

PH Hot 100ではダウンロードとストリーミング(SpotifyApple Music、YouTube)を計算に入れるようです。フィジカル媒体のシングルは数が100程度で数が少なすぎるので、カウントしないとのこと。また、アメリカではカウントされているラジオも、データの収集がなされていないという点で現在は計算に入らないそうです。

アメリカ本国ではニューヨークの都市部などの一部の地域を除いては車が生活に必須で、そのことがラジオ文化を発展させているという話はよく聞きます。つまり車社会であることにより、ラジオの生活への密着度が高いのです。

私はアメリカもフィリピンも行ったこと無いので詳しくは分かりませんが、フィリピンでのラジオの生活への浸透度次第では、このまま集計に入れなくても良い、という可能性もあるかもしれません。

 

以下がローンチに関する記事です。参考までに。

 

あれ?ちょっと待って?何でページがNot Foundなの!?

……これは最後に説明します。

 

それでは、実際にPH Hot 100の最初の週にどのような曲が入っているのか見てみましょう!

 

まずは国別の内訳を計測します。客演がいる曲は、メインのほうの国でカウントします。&で別国籍がカウントされていた場合は両方にカウントします*1

アメリカ=50曲

イギリス=20 曲

カナダ =6曲

ノルウェー=2曲

フランス、ドイツ、オランダ、スペイン、プエルトリコ=1曲

いわゆる【グローバルヒット】は計80曲

 

韓国=8曲

フィリピン=12曲 *2

 

この週のPH Hot 100を見て感じたことをいくつか述べていきます。

・グローバルヒットが多数。

↑の集計を見れば明らかだと思いますが、他の欧米諸国と似たようなヒット曲が上位を占めています。ただ、それだけではなく71位のLany、93位のZ(ともにアメリカ出身)のような、母国ではヒットしていないが異国ではヒットしているような曲もあってそういう曲が今後増えるのか、という点は注目かもしれません。2曲エントリーしているDawinもどちらかというとこちら側かもしれません。

あと、このグローバルヒットの多さがPhilippine Top 20というチャートが出来た理由だと思います。フィリピンのチャートとはいえ、フィリピンの曲が少ないので独立チャートにして分かりやすくしようという意図でしょう。ちなみに日本だと逆で、Overseas Tracksという形でグローバルヒットを抜き出してチャートにしています。ちなみに直近の日本のHot 100での比率はグローバルヒット:日本ヒット=24:76。

 

・ジャンル的にはダンス多め、ヒップホップも健闘

主にグローバルヒットを見ての感想。The Chainsmokersの7曲をはじめ、23曲のEDM系統曲が100位圏内に。ちなみにアメリカでは100位圏内には現在EDM系統の曲は9曲入っています。また、ヒップホップはかなり少ないかな?と予想していたのですが、それなりにチャートに入っていました。I'm the One、Mask Off、HUMBLE.などの大ヒットに加え、AminéのCaroline、Juju on the Beatなど意外なのもあって計8曲が入っていました。世界的にヒップホップの規模拡大が進んでいるということでしょうか!

 

・なぜか同一アーティストの曲が多い

上で述べたThe Chainsmokersの7曲に加え、Ed Sheeranの6曲、Justin Bieberの6曲(客演含む)など一つのアーティストが多くの曲をチャートインさせる例がPH Hot 100を見ていて目立っていました。この3組は現在トップクラス中のトップクラスなので別かもしれませんが、他にもLittle Mix4曲、Charlie Puth4曲、Jonas Blue3曲、またトップ10にBruno Marsが3曲など、少ないアーティストに人気が集中しているのかな、と感じました。

 

・韓国勢の多さ

韓国のグループ等から8曲が100位圏内に。この多さは一過性のものではなく、フィリピンで日常的に韓国の曲が根付いているということなのだと思います。Spring DayがアメリカのHot 100でも115位相当*3まで入ったBTSが3曲で最多。

 

フィリピンの音楽産業の経済規模は世界20位以下で、世界的なフィリピン人ミュージシャンはまだ見られないので、現状で重要度はそこまで高くないと思います。

しかし、入るアーティストに偏りがあったり、K-Pop勢が多めだったり、また意外なアメリカ人が躍進しているなど、独自な動きをするチャートだとは思うので、何か面白い点がないか注目したいと思います!

 

 

末路

 

 このように華々しく開始したフィリピンのチャートですが、2018年の1月頃に更新が停止します。それだけでも不穏なのですが、さらにそこからサイトごと消えてしまいました。

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 ウィキペディアによると、この事業の責任者は「この更新停止に対して一切のコメントが無い」 ようです。 なんだか悲しい結末になっている気が……ちなみに2017年6月にスタートして、2018年1月に更新が停止しているので1年も持たずに終了しています

 

Billboard Philippines - Wikipedia

 

 現在、フィリピンの人気を変わりに探るにはSpotifyのランキングが良いですかね。フィリピンはSpotifyの再生規模がアジアで一番大きいです。(インドや中国では解禁されていない。なぜか韓国でも解禁されていない)

 現在 (2018/5/30)、地元マニラ初のバンドIV Of Spadesと、K-PopグループのMOMOLANDがSpotify首位を争っています。

 

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※フィリピンと日本のSpotify再生規模を比較すると、フィリピンが5-7倍程度大きいです

 

 

☆☆ビルボードは2018年の10月~アルゼンチンのチャートも開始しました☆☆

 

*1:I Don't Wanna Live Forever、Scared to Be Lonely、It Ain't Meが該当

*2:Ex BattalionとSilent Sanctuaryはフィリピンのバンドですが、Philippines Top 20に入らず

*3:Bubbling Underで15位

イギリスシングルチャート 6/9 【One Love Manchesterとシングルチャート】

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週のはじめに行われた One Love Manchester。恐ろしい事件にも負けず、力強いパフォーマンスの数々は人々の心を打ちました。その題目に関連する曲が大きくチャートで順位を上げ、変化が大きかった今週のイギリスのチャート。そんな今週のチャートを掘り下げてみようと思います。まず、そのOne Love Manchester関連の曲について。

 

42 The Black Eyed Peas (feat. Justin Timberlake) – Where Is the Love (Re)

原曲ではJustin Timberlakeが参加していましたが、当日は代わりにAriana Grandeが一部パートを担当。当日の雰囲気に合致していた一曲だったと思います。彼らはアメリカのグループですが、この曲はアメリカよりもイギリスでの人気が高く、2003年の年間チャートでは1位に輝きました。(アメリカでは年間25位)

 

75 Coldplay – Viva La Vida (Re)

54 Coldplay – Fix You (Re)

16 The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This (↑)

題目の多くがチャートに入ったColdplay。Ariana Grandeは過去に、Viva La Vidaをもじって?”Viva La Diva(歌姫)”というフレーズとともにビルボード誌の表紙を飾ったことがありました。

 

57 Oasis – Wonderwall (Re)

45 OasisLive Forever (Re)

25 OasisDon’t Look Back In Anger (↑)

20 Liam Gallgher – Wall of Glass (↑)

予定に無かったLiam Gallagherの登場。予想外のColdplayとのコラボなど、サプライズな点が多かったです。Oasis時代の数曲に加え、ソロの新曲Wall of Glassも披露し順位が上昇しました。ちなみにWonderwallが57位で再登場していますが、この曲は今回披露された題目ではなかったです。アルバムチャートでもOasisのベストアルバムが8位まで浮上しました。

 

67 Niall Horan – This Town (Re)

7 Niall Horan – Slow Hands (↑)

Niall HoranのSlow Handsが今回のパフォーマンスで注目を集め7位浮上。ソロキャリア2曲めのトップ10を記録。ソロキャリア1曲めのThis Town(ピーク9位)も67位で再登場。

 

100 Ariana Grande – Be Alright (Re)

84 Ariana Grande feat. Mac Miller – The Way (Re)

83 Ariana Grande – Into You (Re)

68 Ariana Grande feat. Zedd – Break Free (Re)

56 Ariana Grande feat. Nicki Minaj – Side to Side (Re)

2 Ariana Grande – One Last Time (↑)

力強いパフォーマンスを数多く披露したAriana Grande。それがチャートにも反映され、6曲がシングルチャートに。アルバムチャートでも11位にDangerous Woman、14位にMy Everything、72位にYours Trulyと全ての作品がチャート圏内に。特に当日の最後に、参加者全員で歌ったOne Last Timeは大きな注目を集めセールスは1位を記録したものの、Despacitoの圧倒的なストリーミング成績には及ばず、シングルチャートでは2位に。(ストリーミングチャートではDespacito1位、One Last Time13位です)

 

 

それ以外でも新リリースが多く反映された今週のイギリスのチャート。今週は見どころが多いです。

 

97 The Killers – Mr. Brightside (↓)

お約束?ある種イギリスシングルチャートの顔。主にストリーミングで常に安定した数字を稼いでいるため、他の曲の調子次第ですが、総合シングルチャートでだいたいの週100位以内にいることが多いです。2004年リリースのアメリカのバンドの曲ですが、イギリスで根強い人気。今年に入ってからの17週目のチャート滞在です。

 

95 Lorde – Perfect Places (New)

Lordeの新曲Perfect Placesが95位で登場。Green Lightはアメリカでは既にチャート圏外へ落ちてしまいましたが、イギリスでは健在で今週50位。

 

89 Halsey – Now Or Never (Re)

アメリカでは好調のHalseyですが、イギリスではそこそこ。アメリカでは今週26位のNow Or Neverがイギリスでは89位。(ピーク82位)アルバムも12位でした。

 

88 Captain SKA – Liar Liar (↓)

メイ首相に対する反抗歌として多くのダウンロードを記録し、先週4位だったCaptain SKAのLiar Liarでしたが、今週は88位までランクダウン。一時的なムーブメントに留まりそうです。

 

82 Katy Perry feat. Skip Marley – Chained to the Rhythm (↓)

アメリカのHot 100では今週圏外に落ちてしまったChained to the Rhythmですが、イギリスではギリギリ粘って82位とチャート圏内。ピークで比較するとアメリカ4位、イギリス5位とアメリカのほうが上ですが、イギリスのほうが上位にいた期間が長く総合的なヒット度はイギリスのほうが高いと思われます。年間チャートでもイギリスのほうが高い順位を記録するのでは(年間チャートに入れるかが怪しいですが……)

彼女の新アルバムWitnessは、アメリカではアルバム1位を取りそうですが、イギリスではLondon Grammerの新譜、もしくはEd Sheeranの÷の後塵を拝してアルバム1位は厳しそう……Teenage DreamとPrismはイギリスでも1位でしたが……

ちなみに彼女も今回のOne Love Manchesterでパフォーマンスを行いましたが、そこで披露されたPart of MeとRoarはチャート入りしませんでした。

 

79 Mostack – Screw & Brew (New)

イギリスでもヒップホップシーンが活気づいています。先週9曲同時にイギリスシングルチャートに送り込んだJ HusのFishermanで客演を務めたMostackのScrew & Brewが79位で登場。アルバムチャートでは16位。

 

74 Dua Lipa – Be the One (↑)

Dua Lipaのデビュー作はアルバムチャートで5位。その中からはBe the Oneが74位、MiguelとのLost in the Lightが98位でチャートイン。

 

73 DJ Khaled feat. Drake – To the Max (New)

DJ Khaledの新アルバムに向けたTo the Maxが73位で登場。アルバムにはCalvin Harrisも登場予定。アメリカのヒップホップの規模の拡大に一役買いそうです。

 

71 Olly Murs & Louisa Johnson – Unpredictable (New)

人気者同士のコラボ。Louisa Johnsonは昨年Clean BanditとのTearsがイギリス5位とヒット。

 

64 Foo Fighters – Run (New)

大物バンドの新曲が64位で登場。前作の先行シングル、Something form Nothing(ピークで73位)を少し上回る順位で登場。

 

63 Paramore – Hard Times (↓)

母国アメリカでは1週間ですぐにチャートから消えてしまったParamoreのHard Timesですが、イギリスでは7週目で63位と100位圏内をキープ。アルバムチャートでも、アメリカの6位に対してイギリスでは4位でした。上記のThe Killersでもそうですが、イギリスにはポップ成分のあるロックが人気な土壌を感じます。

 

61 Andra Day – Rise Up (New)

9歳の少女によるカバーが話題となり、原曲のダウンロードが上昇。Andra DayのRise Upが61位で登場。母国アメリカでもHot 100に登場するかもしれないです。

 

51 5 After Midnight – Up In Here (New)

昨年のXファクターで3番手だった、5 After MidnightのUp In Hereが51位で登場。

 

48 Major Lazer feat. Travis Scott, Quavo & Camila Cabello – Know No Better

47 Fifth Harmony feat. Gucci Mane - Down

Fifth Harmonyの現メンバーと元Fifth HarmonyのCamila Cabelloの並び。DJ+ラッパー+Fifth Harmonyという構成が実は2曲とも似通っています。Fifth Harmonyの曲にどこにDJいるの?と思うかもしれませんが、このDownはWork From Homeと同じくDJのDallsKプロデュース。DJのDallsKとしてはKSHMRとのBurnが一番知られているシングルかと思います。

KSHMR*1は元々ポップスのプロデューサーながらもEDMに活躍の場を移し、逆にDallsKはEDMで活躍した後にポップスでも活躍。EDM界とポップス界の様々な交差を物語っているようで個人的に面白いと考えています!

 

23 Camila Cabello – Crying in the Club (↑)

客演のKnow No Betterは古巣Fifth Harmonyの新曲の順位に惜しくも負けましたが、ソロのCrying in the Clubは好調で23位まで浮上。最近Closerの客演を断ったことも話題になったCamila Cabello。

 

13 Rita Ora – Your Song (→)

週半ばの予想では、「週末にはトップ10入り出来るだろう」と予想されていたRita OraのYour Songでしたが、結局は13位キープ。週半ばの予想は、週の前半の数値をもとに行われるので、それ以降に大きなイベントがあると予想がズレてしまいます。

ちなみにこの曲、Official Trending Chartsというチャートで1位になっていますが、このチャートは今後のヒット見込みのある上昇中の曲「のみ」を対象にしたもの。将来的なヒットを予想するチャートという意図は分かるのですが、かなり複雑な制度のチャートです。

 

6 Jonas Blue feat. William Singe – Mama (↑)

5 French Montan feat. Swae Lee – Unforgettable (↑)

上位の曲のうち、#OneLoveManchester 以外の曲は順位を落としているものが多いですが、順位を伸ばしている曲も。イギリス昨年から絶大の人気を誇るJonas BlueのMamaと、昨年Black Beatlesで世界的知名度を上げたRae Sremmurdの片割れ、Swae Leeが客演を務めるFrench MontanaのUnforgettable。

 

 

*1:Like A G6のThe Cataracs元メンバー

6/9 リリースの新曲等の初動を観察。

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今週はKaty Perryの新譜Witnessに対抗して、Taylor Swiftがストリーミングで過去作解禁+iTunes割引という争いで盛り上がりました。

ちなみに↑の画像のBad BloodのKendrick Lamarが入った音源はApple Music、Spotifyのいずれにも無いので、YouTubeで聞くしかないみたいです。

 

Spotify デイリー

1 Kendrick Lamar HUMBLE.
2 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito
3 Lil Uzi Vert XO TOUR Llif3
4 DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne I'm the One
5 Post Malone feat. Quavo Congratulations
6 Future Mask Off
7 French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
8 David Guetta feat. Justin Bieber 2U
9 Kendrick Lamar DNA.
10 Childish Gambino Redbone

まずは現在のトップ10。HUMBLE.が相変わらず1位をキープ、ただし6/2-6/8の週で合算するとDespacitoに追い抜かされたよう。それまで9週連続1位でした。ちなみにSpotifyのUSで9週連続1位(週の合計で)は、観測史上3番目の長さ。Closerの10週、One Danceの15週に次ぐ数字です。

そして新曲でトップ10に入ったのはDavid GuettaのJustin Bieberの2U。リリースすれば無敵のJustin Bieber、今回のパートナーはDavid Guetta。世界的な影響力を持つ2人ですが、この勢いがどこまで続くか見ものです。iTunesでは現在1位。

 

※15 DJ Khaled feat. Drake To the Max
※※52 Katy Perry feat. Nicki Minaj Swish Swish
64 SZA feat. Kendrick Lamar Doves In The Wind
82 Taylor Swift Blank Space
90 Taylor Swift Shake It Off
95 Katy Perry Pendulum
112 6LACK That Far
115 Taylor Swift Wildest Dreams
117 Ed Sheeran ..Baby one More Time (Recorded at Spotify Studios NYC)
118 Taylor Swift Style
127 Taylor Swift Bad Blood
145 One Republic Lift Me Up (Michael Brun Remix)
149 Lorde Sober
155 SZA Broken Clocks
※※162 Katy Perry feat. Skip Marley Chained To The Rhythm
※※163 SZA feat. Travis Scott Love Galore
168 SZA Supermodel
173 SZA Drew Barrymore
※※175 Katy Perry feat. Migos Bon Appétit
178 Taylor Swift Out Of The Woods
179 Taylor Swift Love Story
183 Taylor Swift You Belong With Me
187 Lil Pump Flex Like Ouu
189 Taylor Swift Welcome To New York
196 Taylor Swift I Knew You Were Trouble
199 SZA Love Galore
200 SZA The Weekend

※To the Maxは月曜日リリース

※※新登場ではないものの、参考記録として

★Taylor Swiftの曲は新リリースではないですが、Spotifyでは全て初登場。

 

まず目を引くのがKaty Perry 対 Taylor Swiftの争い。上記したようにKaty Perryのアルバムリリースのタイミングをわざと狙ってかのようなタイミングで過去作を公開したTaylor Swift。それぞれの200位圏内の登場曲数は、Katy Perryが4曲、Taylor Swiftが10曲でテイラーの狙い通りになったと言えます。最新アルバムの1989からの曲だけでも7曲が200位圏内に登場していて、今週リリースのKaty PerryのWitnessの4曲を上回っています。

テイラーのシングルがHot 100に入るほど熱を帯びることは無いと思いますが、どこまで「解禁」で勢いをキープするのか注目です。一方でKaty Perry。アルバムではさすがに1位を取るとは思いますが、リリース後の注目度がイマイチというのは否定できないかと思います。4曲のうち唯一の新登場、Jeff BhaskerプロデュースのPendulumが今後の希望でしょうか。個人的にはHey Hey Heyとか好きなんですが、どうなのでしょうか。

その2人の影で躍進しているのがSZA。今週デビューアルバムCtrlをリリースして、なんとKaty PerryのWitnessを上回る6曲(7曲?)*1が200位圏内に。RihannaのAntiの最初の曲Considerationで客演を務めていた彼女。iTunesでも現在Witnessに次ぐ2位なようで、今週のアルバムチャートで良い数字を叩き出せそうです。

 

次にシングル単位で。特にストリーミングでは無類の強さを誇るDrakeが客演に入ったDJ KhaledとのTo the Maxが15位という高い順位を記録。最近DJ Khaledのアルバム、Gratefulの詳細が公開されリリース日は6/23(=2週間後)。ゲストには既存曲でのBeyoncé、Jay-Z、Justin Bieber、Drakeなどに加えて、Migos、Future、Travis Scottなど現在勢いのあるラッパー、RihannaAlicia KeysなどのR&Bシンガー、そしてなんとCalvin Harrisまで登場する前作をも上回る豪華さ。アルバムリリース時にはストリーミングが大いに盛り上がりそうです。

他に気になったのはEd Sheeranの...Baby one More Time (Recorded at Spotify Studios NYC) この曲はSpotifyのためにカバーした曲、ということで他では公開されていないよう。ライバル?のApple Musicでは出てきませんでした。(少なくとも日本では)特定のストリーミングサービスでの公開(Exclusive)はApple MusicがDrake、Frank Oceanなどで行っていましたが、Spotifyでも今後増えるのでしょうか…?

 

最後にiTunesの100位までの新曲。

1 David Guetta feat. Justin Bieber 2U
9 Annie LeBlanc & Hayden Summerall Little Do You Know
24 Lecrae feat. Tori Kelly I'll Find You
31 Miley Cyrus Inspired
33 Ariana Grande Somewhere Over the Rainbow
34 DJ Khaled feat. Drake To the Max
38 Kelsea Ballerini Legends
49 Lorde Sober
95 Little Big Town When Someone Stops Loving You

*1:Love Galoreがダブっている?