チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

Hot 100 8/5 見どころ 【ストリーミングで1位を獲得した曲の悩み?】

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今週の見どころは、Jay-Zの曲がチャートから外れた影響から代わりに再浮上した曲です。↑はその一例のTravis ScottのButterfly Effectです。

 

 

96 Kesha feat. The Dap-Kings Horns – Woman (New)

Keshaの8月リリース予定のアルバムに向けたプロモーショナルシングル、Womanが96位で登場。バラード調のPrayingとはややスタイルの違うパワフルなポップです。この曲のソングライトにはAfrojack、Marshmelloの客演を務めたこともあるWrabelが参加しています。

 

91 Khalid – Young Dumb & Broke (New)

現在Spotifyで31位とじわじわ人気を集めていたKhalidのYoung Dumb & BrokeがついにHot 100に登場。91位での登場。客演を含めて今年4曲目のHot 100です。彼はLocationがHip-Hop & R&B Airplayで一時期2位に到達するなど、アーバン系リスナーから支持を得て飛躍しましたが、その人気は最近ポップ系リスナーにも飛び火しています。現在Locationはポップ系ラジオで35位とゆるやかに伸びていて、Hot 100でも順位が再上昇中です。Khalidは他にもLogic、Alessia Caraとの1-800-273-8255でもポップ系ラジオの支持を集めています(ポップ系ラジオ29位)

※また、今週Calvin Harris、FutureとのRollin’がHot 100の97位で再登場しています。

 

86 Jake Paul & Erika Costell feat. Uncle Kade – Jerika (New)

Vine出身現YouTuber、Jake Paulの歌手キャリア2曲めのHot 100エントリー。客演の2名ともHot 100には初登場。前シングルIt’s Everyday Broのダンスラップよりはややしっとりしたラップ曲です。

 

78 Fifth Harmony feat. Gucci Mane – Down (Re)

先週はJay-Zのアルバム曲が多くエントリーして入れ替わりが激しかったと言いましたが、今週はJay-Zのエントリーは2曲まで減ったので、多くの曲がチャートに返り咲きました。(7曲)Fifth HarmonyのDownは消える直前の週(86位)よりも順位を上げてチャートに再登場しました。ここからどこまで巻き返せるか要チェックです。ラジオでの支持が下がり始め、チャートポイントが下り坂に突入したFifth Harmonyの元メンバー、Camila Cabello*1のCrying in the Club(今週73位)の順位を来週抜くのではないかと思います。

 

75 French Montana feat. The Weeknd & Max B – A Lie (New)

この週の注目アルバムだったFrench MonatanaのJungle Rules。アルバムチャートでは新アルバムの中では一番高い順位の3位で登場しています。(1位Jay-Z、2位Kendrick Lamar)Hot 100ではThe Weeknd、獄中の盟友Max Bを客演に迎えたA Lieが75位で登場、そしてUnforgettableはダウンロードを伸ばして5位まで順位を上げています。French MontanaはChris BrownのLoyal(ピーク9位)で客演を務めたときの自己最高位を更新しました。

 

60 Travis Scott – Butterfly Effect (↑)

先も述べたようにJay-Zの先週の大量エントリーがチャートから外れました。そのため今週は中位にいる曲の多くが順位を上げています。目立ったのはTravis ScottのButterfly Effect (97位 → 60位)、Cardi BのBodak Yellow (78位 → 49位)、J BalvinのMi Gente (53位 → 42位)、Yo GottiのRake It Up (68位 → 41位)など。なかでもButterfly EffectとMi Genteはヒットの”先物指数”と鳴り得るSpotifyで好調でそれぞれ現在11位と10位で期待を持てるのではないかと思います。

※ちなみにMi GenteはSpotifyの「グローバル」順位では2位で、1位のDespacitoと合わせてグローバル1位2位をスペイン語曲が支配しているという状況になっています。ラテンの躍進が本格的に進んでいます。

 

39 Dylan Scott – My Girl (↑)

カントリーシンガーDylan ScottのMy Girlがトップ40に入りました。彼にとって初のトップ40入りです。Brett Eldredge、Luke Combosなど新人カントリー歌手の躍進が今年は目立ちますかね。カントリー系ラジオで先週まで1位。

 

30 Selena Gomez – Bad Liar (↓)

32位のDavid GuettaとJustin Bieberの2U、31位のMiley CyrusのMalibu、30位のSelena GomezのBad Liarと期待値の高い曲が中位に留まっています。これらの曲に共通するチャートアクションは、リリース当初は大きな注目を集めて上位に入って大きくは下がらず中上位(25位程度)に残るものの、上がりきらないというもの。この3曲はいずれも現在ラジオの成績がやや落ち始めており、上位を目指すならここが踏ん張りどころかもしれません。評論家からかなりの高評価を得たBad Liarでしたが、ヒットチャートでは不完全燃焼で終わってしまう可能性も……?

 

23 Demi Lovato – Sorry Not Sorry (↑)

はじめての1週間分フルカウントとなったDemi LovatoのSorry Not Sorryが23位まで浮上。同じく先週はフルカウントでなかったSelena GomezのFetishは今週27位です。現在11位~20位はゆるやかに下降中の曲が多いので、そこを一気に抜き去って近いうちのトップ10入りの可能性は十分にありそうです。(特にSorry Not Sorryのほう)

 

11 Kendrick Lamar – HUMBLE. (↓)

数週前に圧倒的なストリーミング量で1位まで登りつめたHUMBLE.でしたが、今週トップ10から落ちてしまいました。トップ10の滞在週数は15週でした。昨年1位を獲得した曲の平均トップ10滞在週数は19.4週でやや短めなことが分かります。(まだトップ10に戻る可能性はありますが)ストリーミングでヒットした曲はラジオが伸び切らずにトップ10、またはチャート自体に残る期間が少なめな傾向がありますが、この曲もストリーミングではSpotifyの記録を更新するほどの数字を出す一方で、ラジオのピークが10位と上がりきっていないこともあって今週トップ10から落ちてしまいました。

※ほかにストリーミングで1位まで登りつめたBlack Beatles(ラジオ7位)、Bad and Boujee(ラジオ13位)以外の今年1位になった曲はラジオで少なくとも5位以上を記録しています。

アメリカでは他国と同様ストリーミングが流行する一方で、ラジオという文化が強く残っていて、ラジオとストリーミングという二つの別次元のヒット曲のフィールドが出来ているような気がします。そんな環境では、ラジオとストリーミングの両方を制圧できる曲が他を寄せ付けないような圧倒的ヒットになっているように思います。(Shape of You、Despacito、Closerなど)

 

10 Charlie Puth – Attention (↑)

先週に引き続きiTunes値下げによる多くのダウンロード、さらにラジオで大きく伸びたことからCharlie PuthのAttentionが10位とトップ10に突入。Wiz KhalifaとのSee You Again、Selena GomezとのWe Don’t Talk Anymoreに続いて自身3曲めのトップ10を記録し、男性シンガーソングライターの代表格としての地位を築きつつあります。

ちなみにこの曲はリミックス版もあって、Bingo PlayersとOliver Heldensによるものです。Charlie Puth(とLil Wayne)のNothing But Trobleを大きくサンプリングした“Trouble”で昨年ブレイクしたOffiahにお呼びの声はかからず……(?)

 

9 Sam Hunt – Body Like A Back Road (↑)

今週”Hot Countory Songs”チャートで24週目の1位を記録し、その記録は歴代最長タイであるとビルボードのニュースにもなったBody Like A Back Road。ですが、Hot ○○(ジャンル) Songs系のチャートは 2012年後半に大きな変更*2がなされていて、つまりこの記録「この5年」といってもよいものです。ただ、カントリー曲として優秀な数字だということには変わりがなく、今回このBody Like A Back Roadとタイになっているのは2013年に(総合)年間9位のCruiseです。週のピークは4位ながらもリミックス版のリリースによるロングヒットで年間9位に食い込みました。この曲も4月にはじめてトップ10入りしたのち、つねに上位をキープして先週トップ10に舞い戻るという息の長い曲になっており、Cruiseのように年間トップ10入りの可能性もあるか。現在ポップ系ラジオで伸びを見せています。

 

× Calvin Harris feat. Frank Ocean & Migos – Slide (↓)

アルバムリリースの週にあたる2週間前は32位まで順位を上げていたSlideですが、今週チャートの外へ。ピーク25位 / 20週滞在と、2015年のHow Deep Is Your Love並みの成績です。Calvin Harrisの従来のリスナー以外の注目を大きく集めたという点で革命的な一曲でした。この曲で集めた注目を、現在26位のFeelsのさらなるヒットに繋げられるか。

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Charlie Puth - Attention

今週最もダウンロードが上昇した曲 French Montana feat. Swae Lee - Unforgettable

今週最もストリーミングが伸びた曲 Demi Lovato – Sorry Not Sorry

最も高い順位で新登場した曲          French Montana feat. The Weeknd & Max B

 

 

今週チャートから外れた曲 (11曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位/チャート滞在週数)】

94 21 Savage – Famous (94位/1週)

91 Zedd & Liam Payne – Get Low (91位/1週)

90 Jay-Z – Mercy Me (90位/1週)

86 Jay-Z – Moonlight (86位/1週)

63 Jay-Z feat. Frank Ocean – Caught Their Eyes  (63位/1週)

56 Jay-Z feat. Gloria Carter – Smile  (56位/1週)

55 Jay-Z – Kill Jay-Z  (55位/1週)

51 Jay-Z feat. Beyoncé – Family Feud  (51位/1週)

50 Luke Combs – Hurricane  (31位/22週)

47 Jay-Z feat. Damian “Jr.Gang” Marley – Bam  (47位/1週)

45 Calvin Harris feat. Frank Ocean & Migos  (25位/20週)

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora、Apple Music)

 

先週までは条件を満たす(○○で△位以上など)曲を全てリストアップしていましたが、今回からは注目の曲だけをピックアップして軽い説明をつけるスタイルをとります。

 

Meek Mill – Issues (Apple 3位)

Meek Mill – 1942 Flows (Apple 4位)

Meek Mill – Win & Losses (Apple 6位)

Meek Mill feat. Lil Uzi Vert – F**k That Check Up (Apple 9位)

※ほか複数曲が上位に入っていますが、トップ10に入った曲をピックアップしました。

 

Apple Musicは昨年DrakeやFrank Oceanの独占配信でユーザーを集めたこともあって、アーバン系リスナーが大多数を占めていて、特にラップ曲が上位に入る傾向があります。さらに、Spotifyとは違ってプレイリスト文化一辺倒というわけでもないので、シングル単体よりも新作アルバムの曲がまとめて上位に入る傾向があるようです。

そんなApple Musicでのこの週の人気アルバムはMeek Mill。Spotifyでは4番人気のアルバムだったのですが、Apple Musicで圧倒的な支持でストリーミングを伸ばして純セールスでは及ばないLana Del Reyとの次の週のアルバム1位レースを繰り広げています。

ちなみに、←受動的なリスナー Pandora<SpotifyApple Music 能動的なリスナー→ という傾向があるように思います。

 

Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals (Spotify 43位)

ダウンロードも多く集めた注目のリリースです。元One Directionのメンバーで唯一まだアメリカのトップ40ヒットがない彼ですが、この曲でヒットの基準とされるトップ40を狙えそうな予感です。

 

The Chainsmokers – Honest (Shazam 52位)

最新シングルで、ポップ系ラジオ順調に上昇中。近いうちにHot 100に入って再び注目を集めるかどうか。

 

Dua Lipa – New Rules (Spotify 51位)

Spotifyを急上昇中。自身3曲めのHot 100が見えてきています。

 

Linkin Park feat. Kiiara – Heavy (Spotify 54位)

In the End、Numb、そしてこのHeavy、One More LightあたりがHot 100入りの可能性があります。

 

*1:最近Fifth HarmonyをSNSでアンフォローした

*2:2012年以前だとHot○○は「ラジオ」のみのチャートでしたが、2012年後半にHot 100と同じ「ラジオ」、「ダウンロード」、「ストリーミング」の合算に変更。つまり、Hot 100からカントリー等ジャンルをそのまま抜き出したチャートということです

7/21リリースの新曲などの動向  【Linkin Parkの曲がSpotify200位圏内に28曲登場 +4つの注目アルバム】

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この記事は多くの曲がリリースされる金曜日のストリーミング / ダウンロードの動向を追っていこうというう企画です。SpotifyiTunesを定点観測しています。今週は4つの注目アルバムがリリースされたことに加え、Linkin Parkのボーカルが亡くなったことに対して追悼の意を込めたダウンロードやストリーミングが大きく増えたため、多くの動向が見られました。

 

Spotify デイリー金曜日 トップ10

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito
2 Lil Uzi Vert XO TOUR Llif3
3 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts
4 French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
5 DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne I'm the One
6 Kendrick Lamar HUMBLE.
7 Post Malone feat. Quavo Congratulations
8 Linkin Park  In The End
9 21 Savage  Bank Account
10 Selena Gomez feat. Gucci Mane Fetish

 

今週もDespacitoが1位をキープ。2位の座にXO TOUR Llif3とWild Thoughtsとが入れ替わりで入っているという印象。Unforgettableも先週のアルバムリリース以降調子を上げてきています。21 SavageのBank Accountが9位まで浮上。先週好調だったSelena GomezのFetishは10位、Demi LovatoのSorry Not Sorryも12位と上々です。

そしてLinkin ParkのIn the Endが8位まで浮上。チェスターの死が報じられたのが現地時間でおおよそ木曜日の午後だったので、追悼のストリーミングが一番多く記録されたのは金曜日になったようです。このIn the End以外にも計28曲が200位圏内に登場しました。

13 Linkin Park Numb
18 Linkin Park feat. Kiiara Heavy
35 Linkin Park What I've Done
49 Linkin Park One Step Closer
57 Linkin Park Crawling
61 Jay-Z & Linkin Park Numb / Encore
65 Linkin Park Faint
66 Linkin Park Papercut
67 Linkin Park Somewhere I Belong
71 Linkin Park Bleed It Out
74 Linkin Park One More Light
77 Linkin Park feat. Stormzy & Pusha T Good Goobye
79 Linkin Park Battle Symphony
85 Linkin Park Breaking Habit
100 Linkin Park Leave Out All The Rest
105 Linkin Park BURN IT DOWN
120 Linkin Park Nobody Can Save Me
122 Linkin Park A Place For My Head
123 Linkin Park Talking to Myself
128 Linkin Park Points Of Authority
137 Linkin Park Shadow Of The Day
138 Linkin Park Lying From You
142 Linkin Park Runaway
156 Linkin Park From The Inside
168 Linkin Park Invisible
181 Linkin Park Don't Stay
182 Linkin Park My December

 

Linkin Parkは今年リリースのアルバムでも1位を取っていて(しかも今年唯一の1位を獲得したロックアルバム)、まだまだ世間への影響力が大きかった中での悲劇ということもあって多くの曲が聴かれました。この中ではIn the EndとNumb、そして今年のアルバムからのHeavyとOne More LightあたりがHot 100に入るかもしれません。

 

② 新リリースアルバム / or新シングルのSpotifyデイリー金曜日の順位

39 Tyler, The Creator (feat. A$AP Rocky) Who Dat Boy
47 Tyler, The Creator (feat. Kali Uchis) See You Again
54 Tyler, The Creator (feat. Rex Orange County) Foreword
55 Tyler, The Creator I Ain't Got Time!
56 Tyler, The Creator (feat. Frank Ocean) Where This Flower Blooms
58 Lana Del Rey feat. A$AP Rocky & Playboi Carti Summer Bummer
59 Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals Back to You
60 Tyler, The Creator (feat. Rex Orange County & Anna of the North) Boredom
63 Tyler, The Creator (feat. Frank Ocean & Steve Lacy) 911/ Mr. Lonely
70 Tyler, The Creator Sometimes..
73 Tyler, The Creator Pothole
76 Tyler, The Creator (feat. Estelle) Garden Shed
78 NAV & Metro Boomin feat. Offset & Playboi Carti Minute
80 Lana Del Rey feat. Stevie Nicks Beautiful People Beautiful Problems
82 Lana Del Rey feat. The Weeknd Lust for Life
86 Lana Del Rey Cherry
87 Lana Del Rey 13 Beaches
99 Lana Del Rey Love
101 Lana Del Rey feat. A$AP Rocky Groupie Love
104 Tyler, The Creator (feat. Lil Wayne) Droppin' Seeds
107 Tyler, The Creator November
115 Lana Del Rey White Mustang
118 Tyler, The Creator Glitter
119 Lana Del Rey In My Feelings
139 Meek Mill feat. Lil Uzi Vert Fuck That Check Up
141 Meek Mill Wins & Losses
144 NAV & Metro Boomin Call Me
145 Tyler, The Creator Enjoy Right Now, Today
148 Meek Mill feat. Chris Brown & Ty Dolla $ign Whatever You Need
152 Meek Mill feat. Young Thug We Ball
166 NAV & Metro Boomin feat. Lil Uzi Vert A$AP Ferg
167 NAV & Metro Boomin Perfect Timing (Intro)
171 Lana Del Rey Coachella - Woodstock In My Mind
172 Lana Del Rey God Bless America 
173 X Ambassodors Ahead Of Myself
175 Meek Mill Issues
179 Lana Del Rey feat. Sean Ono Lennon Tomorrow Never Came
184 A-Track feat. Quavo & Lil Yachty Believe
188 Lana Del Rey Heroin
189 Lana Del Rey When The World Was At War We Kept Dancing
198 Meek Mill Heavy Heart

 

記事のタイトルにもした通り、今週は4つの注目アルバムがありました。Tyler, the Creator、Lana Del Rey、Nav & Metro BoominとMeek Millの4つです。

Spotifyで優勢だったのはTyler, the Creator。先行リリースだったWho Dat Boyを筆頭にアルバム全14曲が登場。そのWho Dat Boyが先週Hot 100に登場し、Tylerにとって初のHot 100(客演は除く)になったのですが、この週も何曲かHot 100への登場はありえるでしょうか。

そして次に目立つのはLana Del Rey。アルバム全16曲中14曲がSpotifyの200位圏内に登場。A$AP Rocky、The Weeknd、Stevie Nicksなどパワーのある客演を据えた曲が上位に来ています。ちなみにiTunesアルバムでは今週リリース以降1位をキープしており、ストリーミングでもこのように悪くない数字を残しているので、この週のアルバム1位の最有力候補だと思われます。なので、今回の記事のサムネイルにしました。

その他はNavとMetro BoominのコラボミックステープとMeek Millのアルバム。前者はNav、Metro Boominという両者だけでなく、客演にもPlayboi Carti、Lil Uzi Vert、Offset、21 Savageなど今最も勢いのある面々が多くそろっており、まさに"Perfect Timing"*1なリリースだと思います。

そしてMeek Mill。2015年にリリースされて初のアルバムチャート1位を獲得したり、Drakeとのビーフが話題になったDreams Worth More Than Money以来のスタジオアルバム。Spotifyではそこまで目立った成績を残してはいませんが、それ以外のストリーミングでは上々の数字、またはiTunesではLana Del Reyに次ぐ2位につけるなど、アルバム1位の対抗馬のひとつとも考えられているようです。

この4つのアルバムの客演リストから現在のシーンのようなものが垣間見えてる気もします。A$AP Rocky、Playboi Carti、Lil Uzi Vertはこの4つのうちの複数アルバムに登場していて、現在幅広い活動をしているということが伺えます。あとOffsetがNavに、QuavoがMeek Millに登場するなどMigosのソロ活動も増えてきていることも分かりました。

ちなみに今週はTygaもアルバムをリリースした*2のですが、目立った数字は残していないようです……

 

その他の注目点はLouis Tomlinson+Bebe Rexha、Digital Farm AnimalsのBack to Youです。Louis Tomlinsonのソロ曲は2連続DJ / EDMプロデューサーとのコラボに*3

 

最後にiTunes

 

③ 金曜日のiTunesシングル順位 (トップ10+新曲)

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito (Remix)
2 Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals Back to You
3 LINKIN PARK In the End
4 LINKIN PARK Numb
5 LINKIN PARK feat. Kiiara Heavy
$6 Niall Horan Slow Hands
$7 Charlie Puth Attention
$8 Liam Payne feat. Quavo Strip That Down
$9 Shawn Mendes There's Nothing Holdin' Me Back
10 Sam Hunt Body Like a Back Road

$=割引

 

まだまだ崩れないDespacitoの城壁。さらにはRemix、原曲のダウンロードが合算されて「ダブル」でチャートに計算されるので強いのです。

一部でトップ1の歴代最長週数を抜ける?だとかShape of Youから年間1位を奪う?などの期待をされているのは、この「ダブル」集計が根拠の一つなのかもしれません。ただ、個人的にはその可能性はそこまで高くないとは思っていますが……(特に後者のほう) 2位にLouis Tomlinsonの新曲。ほかの元One Directionメンバーと同様ダウンロードで高い支持を得ています。そして3位~5位にLinkin Parkの曲が。

 

12 LINKIN PARK Crawing
14 LINKIN PARK Somewhere I Belong
16 LINKIN PARK One More Light
18 LINKIN PARK Breaking the Habit
19 LINKIN PARK What I've Done
21 LINKIN PARK Shadow of the Day
26 LINKIN PARK One Step Closer
36 Jay-Z & LINKIN PARK Numb / Encore
39 LINKIN PARK Faint
40 LINKIN PARK Bleed It Out
47 LINKIN PARK Leave Out All the Rest
57 LINKIN PARK BURN IT DOWN
67 LINKIN PARK New Divide
69 Kevin Gates No Love
70 LINKIN PARK Papercut
62 Lindsay Ell Champagne
74 LINKIN PARK Talking to Myself
95 LINKIN PARK Lying from You
96 Meek Mill Wins & Losses
99 LINKIN PARK What I've Done

 

ダウンロードでも多くのLinkin Parkの曲が登場。ダウンロード+ストリーミングでそれなりの数字を記録している最新アルバムの表題曲バラード、One More LightがHot 100に登場するかもしれません。過去のヒット曲はリカレント・ルールによって50位以上に入らないといけない曲もあるので、そこまで多くの曲はHot 100に入らないと思います。3曲前後ですかね。その他はKevin Gatesの新曲など。

 

*1:アルバムの1曲め

*2:実は今週自分が最初に聞いたアルバムはこれです……

*3:この曲について色々思うこと?があったのでいつか書くかもしれないです笑

Hot 100 7/29 見どころ 【Jay-Z健在の影で、複数曲がチャートから……】

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Jay-Zがアルバムチャート1位、そしてHot 100でも9曲登場と健在ぶりをアピールする一方で、実はその影響で多くの曲がチャートから外れたり、順位を落としたりしました。それらの曲とは……

 

・プレイリスト

 

 

92 Selena Gomez feat. Gucci Mane – Fetish (New)

Selena Gomezの新曲Fetishが92位で登場。他の曲とは違い木曜日リリースで、ダウンロード/ストリーミングの集計が1日分ながらも今週のチャートに登場。来週は1週間分集計されるので、ポイントの大幅増の予定です。Selena Gomezは前シングルBad Liarに引き続きの木曜日リリースなのですが、何かしら意図はあるのでしょうか。

※木曜日リリースのメリットは、同日にほかの曲がリリースされないので埋もれずに目立つこと、デメリットは最初の週のポイントが割れてチャートでロケットスタートできないことですかね……

 

91 Zedd & Liam Payne – Get Low (New)

ZeddとLiam PayneのGet Lowが91位で登場。Zeddの前シングルStayのスタート順位は28位、Liam Payneの前シングルStrip That Downのスタート順位は42位で、今回のGet Lowは91位スタートで物足りなく思えますが、ラジオでは順調に数字を伸ばしています。(今週既にPop系ラジオ36位)それに合わせてHot 100でも順位を伸ばせるでしょうか。

 

89 Macklemore feat. Skylar Grey – Glorious (New)

Macklemoreの新曲Gloriousが89位で登場。昨年まではMacklemore “and Ryan Lewis”という名義でしたが彼とは音楽的に決別し、今回の曲はMacklemore単独になってから最初の曲。今回のプロデューサーはJoshua Karp。ちなみに彼らの曲がよくかかるのはHip Hop系ラジオではなくPop系ラジオのようで、現在Pop系ラジオ35位。彼らの最大のヒットThrift ShopでもR&B,Hip-Hop系ラジオでは34位がピークです。

客演のSkylar Greyはチャートでは今まで”名脇役”のような成績を残しています。4位まで到達したEminemDr. DreとのI Need A Doctoreをはじめとして、今まで客演としては6曲Hot 100にのっていますが、自身メインの曲では今のところ0曲です。

 

(以下マニアックなHot 100知識)

※ソングライターとしてもEminemRihannaのLove the Way You Lieなどの実績があります。Eminem+RihannaといえばMonsterもありますが、このEminem + Rihannaの曲に参加したソングライターは客演ではHot 100に入るものの、自身の曲は入らないというジンクスがありました。MonsterではソングライターにJon Bellion、Bebe Rexhaが参加していたのですが前者はZeddのBeautiful Now、後者はDavid GuettaのHey MamaでHot 100に入るものの自身の曲は入らず、Skylar Greyのようなチャートの入り方をしていました。しかし2016年後半にJon Bellionが自身のAll Time LowでHot 100に入ると、それに続いて今年Bebe RexhaもI Got Youで自身の曲*1では初のHot 100入り。Skylar Greyもそれに続けるでしょうか。

 

84 Lady GagaThe Cure (↓)

今週はJay-Zがアルバムから9曲を送り込んだこともあって、入れ替わりの多めでした。またトップ40圏内で登場した曲が4曲と上位の曲も増えたため、先週まで横ばいだった曲は順位を少し落とす傾向にあります。ですが、その中で密かに大幅に順位を落としている曲もあって、Camila CabelloのCrying in the Clubが53位 → 71位、DrakeのPassionfruitが51位 → 67位など。なかでもLady GagaThe Cureはかなり順位を落としていて50位 → 84位に。来週これらの曲は盛り返す可能性がありますが、ここまで大幅に順位を落としている曲は、あまり期待を持てないかもしれません。

 

52 Demi Lovato – Sorry Not Sorry (New)

Demi LovatoのSorry Not Sorryが52位で登場。この曲も週途中の登場ですが、こちらは火曜日リリースで3日分が集計に乗っています。Selena GomezのFetishほどではないものの、現在ダウンロードとストリーミング両方で上々の数字を残していてHeart Attack以来4年ぶりのトップ10に期待が持てるかも。

 

51 Jay-Z feat. Beyoncé – Family Feud (New)

Jay-Zが紆余曲折を経てiTunesSpotify以外のストリーミングサービスでアルバムを公開した結果、見事にアルバムチャートBillboard 200で1位を獲得。Hot 100には9曲が登場。その中にはBeyoncéとの夫婦共演の曲も。今週のJay-ZとBeyoncéの直近のアルバムLemonadeのリリース週のすこし比較をしてみたいと思います。

BeyoncéのLemonadeはストリーミングではTidal限定だったものの、アルバム全12曲がHot 100に登場。その平均順位も32位とかなり高め*2であり、またアメリカ人のアルバムがHot 100に10曲以上を送り込んだ初の事例でもあります。*3 Tidal限定でこの数字を叩き出すBeyoncéの影響力や注目度の高さがわかるデータです。

一方Jay-ZはTidal限定ではなくSpotify以外のストリーミングサービスで公開して9曲エントリー。ちなみにTidalでは前の週から公開されていますが、Tidal側が数字を非公開にしたためチャートには反映されていませんでした。9曲とふたケタにわずかに及びませんでしたが、アルバムが10曲しかないのでこの数字はかなり良い数字だと思います。例えばMigosのCultureでは13曲中7曲がエントリーだったので、対比するとJay-Zの健在ぶりがよく分かると思います。

ちなみにこのアルバムリリースでJay-ZはHot 100エントリー曲数が計96曲になり、James Brownを抜いて歴代5位の多さに。(それより上位はGlee Cast、Drake、Lil Wayne、Elvis Presley

参考↓

 

33 21 Savage – Bank Account (New)

21 SavageのアルバムIssa Albumが今週チャートに反映され、Hot 100には2曲が登場。Famousが94位、Bank Accountが33位で登場。Metro Boomin、Futureとのシングル“X”をのピーク(36位)を超えることに成功しました。ちなみにこのIssa AlbumでもMetro Boominが14曲中8曲で登場します。このBank Accountは違いますが。

※後日追加 Metro Boominは「サブ・プロデューサー」のような形でこの曲に携わっていたようです。

アルバムチャートでも2位と健闘。純セールスは3位でした。純セールス1位はJay-Zで、2位はHAIM。HAIMは総合アルバムチャート(=Billboard 200、ストリーミングやシングルも考慮)では7位でHot 100への登場は0曲。

 

25 Kesha – Praying (New)

Keshaの復活シングル、Prayingが25位で登場。この曲のプロデューサーはRyan Lewis。Macklemoreと決別したからは初のプロデュースで、両者にとって再スタートを期す一曲に。Keshaの従来の軽快なエレクトロ系ダンスポップとは一線を画するバラード調の1曲。8月リリース予定のアルバムがどのような作風になるかが興味深いです。来週のチャートで先週リリースのWomanが登場見込みです。

ちなみにかつてはKe”$”ha名義でしたが 2014年1月にKe”s”haに名義変更しています。

 

23 Jay-Z – The Story Of O.J. (New)

Jay-Zのアルバムから登場した9曲のうち、一番高い順位で登場したのはビデオも公開されたThe Story Of O.J.で23位。今週はこの曲など、計4曲がトップ40で登場し上位をかきまわしました。ちなみにJay-ZYouTubeにビデオを上げるのは珍しいことで、約6年ぶりのことになります。Holy Grail.. Magna Carta期はYouTubeではない媒体にビデオを上げていました。最近ではDrakeやFrank Oceanなどの、YouTubeに一曲も音源を上げない事例が増えてきましたが、Holy Grail~のJay-Zはその事例の先駆けだと私は考えています。

↓参考

 

8 Shawn Mendes – There’s Nothing Holdin’ Me Back (↑)

Shawn MendesのThere’s Nothing Holdin’ Me Backが8位に浮上!Stitches、Treat You Betterに次いで自身3曲めのトップ10。値下げに加え、アコースティックバージョンのリリースがダウンロード上昇につながりました。今週ポップ系ラジオで一番オーディエンスが増えた曲でもあるので、まだ伸びしろはありそうです。

 

× Harry Styles – Sign Of the Times (↓)

Jay-Zの9曲エントリーなどがあり、今週は16曲がチャートから外れました。その中には「途中」でチャートから外れてしまった曲も。

「途中」とはどういうことかというと、Hot 100では21週目以降の曲が51位以下に”落ちると”チャートから外す制度があり、いわゆるヒット曲はその制度でチャートから消えていきます。その制度で消さないと過去のヒット曲が新しい曲のエントリーを阻んでしまうからです。21週目で消えるためにはその前の週、つまり20週はチャートに入っていなければならないので、20週チャートに滞在するのはある種ヒットの目安の一つでもあります。この20週チャート滞在することを「完走」といったりもします。

つまるところ「途中」とは20週に満たないうちにチャートから外れてしまうことを指します。今週はヒットが期待された曲がいくつか「途中」でチャートから外れてしまいました。Katy PerrySwish Swish (ピーク46位 / 7週滞在)、Fifth HarmonyのDown (ピーク42位 / 5週滞在)、DrakeのPortland (ピーク9位 / 16週滞在)、Harry StylesのSign of the Times (ピーク4位 / 13週) などがそうです。特に後ろふたつは、デビュー週からいきなりトップ10で登場しましたが、尻すぼみになってしまいました。Portlandは特段にプロモーションもせず、ラジオでもかからず、ほとんどストリーミングでポイントをキープしてHot 100に滞在していたのでいずれ落ちるのは自然(むしろ16週もキープしたのがすごい)ですが、つい最近までは上位にいたSign of the Timesがここ数週で一気に落ちたのは意外でした。

流行に目もくれないスタイルの曲でいきなり4位デビューしたことはHarry Stylesのカリスマ性を考慮しても正直快挙だと思っていたので、この急落下は個人的に少し残念でした。

Jay-Z関連の曲が減るであろう来週は、いくつかの曲はチャートに戻るかもしれません。特にFifth HarmonyのDownはラジオで伸びているので復活の線が強いと思います。

 

× Travis Scott (feat. Kendrick Lamar) – Goosebumps (↓)

Travis ScottのGoosebumpsがチャートから陥落。一回は50位手前に来たあたりで21週目になってチャートから外れたこの曲ですがビデオのリリースで息を吹き返してすぐにチャート復活。ピークを32位まで伸ばし、チャート滞在も合計34週に。ピーク32位とはそこまで高い数字ではないですが、ピークが複数あって復活する“不死鳥タイプ”で粘った曲は総合的なヒット度がピークのわりに高くなるので、年間チャートに入る可能性が高いと思います。

 

× Migos – T-Shirt (↓)

Bad and Boujeeの後の1月にリリースされたMigosのアルバムCultureの代表曲「その2」のT-Shirtが今週チャートから外れました。Bad and Boujeeは43位(35週目)でまだチャートにいます。43位で登場して以降、すべての週を50位以上で過ごすというMigosの今年の注目度の高さが伺えるチャートアクションでした。

 

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller – Wlid Thoughts

今週最もダウンロードが上昇した曲 Hailee Steinfeld – Most Girls

今週最もストリーミングが伸びた曲 J Balvin & Willy Williams – Mi Gente

最も高い順位で新登場した曲          Jay-Z – Story of O.J.

 

 

今週チャートから外れた曲 (16曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位/チャート滞在週数)】

100 Dan + Shay – How Not To (57位 / 14週)

99 Future feat. YG – Extra Luv (99位 / 1週)

97 Brothers Osborne – It Ain’t My Fault (97位 / 4週)

95 Russ – Losin Control (62位 / 19週)

94 Nicky Jam – El Amante (93位 / 10週)

90 Drake feat. Quavo & Travis Scott – Portland (9位 / 16週)

88 Katy Perry feat. Nicki Minaj – Swish Swish (46位 / 7週)

87 Tyler, The Creator (feat. A$AP Rocky) – Who Dat Boy (87位 / 1週)

86 Fifth Harmony feat. Gucci Mane – Down (42位 / 5週)

77 Metro Boomin feat. Offset & Drake – No Complaints (71位 / 2週)

76 Calvin Harris feat. Future & Khalid (62位 / 3週)

73 Harry Styles – Sign Of The Times (4位 / 13週)

55 Kodak Black – Tunnel Vision (6位 / 20週)

48 Migos – T-Shirt (19位 / 25週)

47 Travis Scott (feat. Kendrick Lamar) – Goosebumps (32位 / 34週)

45 Keith Urban feat. Carrie Underwood – The Fighter (38位 /22週)

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora、Apple Musicで50位以上)

French Montana feat. The Weeknd & Max B (Apple 18位)

SZA – The Weekend (Apple 26位)

21 Savage – Close My Eyes (Apple 29位)

The Revivalists – Wish I Knew You (Shazam 38位)

Lauv – I Like Me Better (Spotify 39位)

Khalid – Young Dumb & Broke (Spotify 42位)

21 Savage – Bad Business (Apple 43位)

Maren Morris – I Could Use A Love Song (Pandora 49位)

 

Apple MusicのUSでのランキングのデータを発見したので、調査対象にしました。また好調の範囲を50位以上に狭めました。来週のチャートではFrench Montanaのアルバムリリースが反映されるのでHot 100での注目はそこですかね。そして密かに注目なのはアルバムチャートでのEXO(韓国のグループ)です。もしかしたらアルバムチャートトップ10圏内に入るかもしれないです。

*1:自分のアルバムやEPに入れる曲、その意味でG-Eazy “&” Bebe RexhaのMe, Myself & Iはこのケースでは除外

*2:J.Coleの4 Your Eyez Onlyの平均21.4位に次ぐ成績

*3:カナダ人Drakeと組んだアメリカ人Futureのアルバムもといミックステープから10曲以上入った事例もありますが、Drakeの影響力のほうが強い

7/14リリースの新曲/新作 の初動を観察 【SNSで目指せ4年ぶりのトップ10】

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今週リリースのうち、Selena Gomez、Demi Lovatoの曲が好調です。果たしてどれくらい好調なのか。

 

Spotify 現在の1位~10位

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito
2 Lil Uzi Vert XO TOUR Llif3
3 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts
4 Selena Gomez feat. Gucci Mane Fetish
5 French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
6 DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne I'm the One
7 Kendrick Lamar HUMBLE.
8 Post Malone feat. Quavo Congratulations
9 Demi Lovato Sorry Not Sorry
10 Calvin Harris feat. Pharrell Williams, Katy Perry & Big Sean Feels

※Sorry Not Sorryは火曜日リリース、Fetishは木曜日リリース。

 

Hot 100同様、Spotifyの1位も相変わらずDespacitoが1位。ただ2位以下との差は縮まってきていて、そろそろ入れ替わりがあるかもしれないです。

トップ10圏内に今週リリースの2曲が登場!Selena GomezのFetishが現在4位、Demi LovatoのSorry Not Sorryが9位です。両者ともダウンロードとラジオの数字は比較的安定していて、ヒットするかどうかはストリーミングでの数字を伸ばせるかがカギの一つなので、このSpotifyでの上々のスタートは大きいと言えそうです。

Selena GomezはダウンロードとストリーミングがともにBad Liarの時の数字を上回っていて、再来週のHot 100でのトップ10に入るかもしれません。(同じく木曜リリースのBad Liarは事実上のデビュー週のHot 100で20位でした)

Sorry Not Sorryもトップ10に期待が持てそう。リリース後すぐに入るかは分かりませんが、ダウンロード・ストリーミングの数字をある程度キープした状態でラジオが伸びてくれば、そのうちトップ10に入るのではないでしょうか。

仮にトップ10に入ればHeart Attack以来4年ぶりのトップ10に。Sorry Not Sorry、"SNS"に期待がかかります。

※ちなみに意外とイギリスで人気のあるDemi Lovato。実はアメリカでのトップ10曲数(4)よりイギリスでのトップ10曲数(5)のほうが多いです。(関連アーティストのSelena Gomez、Miley Cyrusはアメリカでのトップ10のほうが多いです。Demiはこの3人のなかでアメリカでのトップ10が一番少ないですが、イギリスでのトップ10は一番多いです)

現在も客演を務める*1Jax JonesのInstructionがイギリスシングルチャートで上昇中。

 

② 新リリース曲のSpotifyでの現順位

47 French Montana feat. The Weeknd & Max B A Lie
51 Lana Del Rey feat. A$AP Rocky & Playboi Carti Summer Bummer
56 Coldplay Miracles
58 Kesha feat. The Dap-Kings Horns Woman
79 One Republic & Seeb Rich Love
89 Vance Joy Lay It On Me
97 French Montana feat. Travis Scott Jump
98 Ty Dolla $ign feat. Lil Wayne & The-Dream Love U Better
※※99 Dua Lipa  New Rules
※130 Coldplay All I Can Think About Is You
※133 French Montana feat. Pharrell Williams Bring Dem Things
135 Galantis True Feeling
159 NAV & Metro Boomin Call Me
163 Foster The People Sit Next to Me
177 Echosmith Goodbye
182 Chris Jeday feat. Ozuna, J Balvin & Arcangel Ahora Dice
190 NexXthursday feat. Quavo & Lil Yachty Sway

 

今週の注目アルバムはFrench MontanaのJungle Rules。Hot 100でも今週トップ10入りしたUnforgettableを筆頭として4曲が圏内に。ゲストがつく曲が人気のようで、UnforgettableにはSwae Lee、A LieにはThe Weeknd、JumpにはTravis Scottなど人気のある客演陣が揃っています。現在iTunesのアルバムで3位、そしてストリーミングでもセールスをひっくり返すほどの数字は記録していないので、アルバムチャートで1位は無いと思いますが、どこまで行けるか。ちなみに前作Excuse My Frenchはアルバム4位でした。

他にはColdplayのEPがリリースされ2曲+Something Just Like Thisが圏内に。

シングル単位ではKeshaが先週のPrayingに続いて今週はWomanをリリース。またLana Del Reyが来週のアルバムリリースに向けて2曲を公開、昨年Mike PosnerのI Took A Pill in Ibizaのリミックスを手がけてヒットに導いたSeebがOne Republicと組んで新曲をリリースなどが今週のトピックですかね。

あと、新曲ではないのですが、Dua LipaのNew RulesがビデオリリースしたあたりからUSのSpotifyで上昇中。現在Blow Your MindやBe the Oneを大きく上回る順位を記録していて、自身2曲めのHot 100入りもあるかもしれません。

 

③ 新曲のリリース日でのiTunes順位

2 Selena Gomez feat. Gucci Mane Fetish
3 Demi Lovato Sorry Not Sorry
※$12 French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
13 Kesha feat. The Dap-Kings Horns Woman
26 Kid Rock  Po-Dunk
$30 French Montana feat. The Weeknd & Max B A Lie
32 Jake Paul & Erika Costell feat. Uncle Kade Jerika
38 Nine Inch Nails Less Than
54 Kid Rock  Greatest Show On Earth
61 NEEDTOBREATHE Count On Me
62 Lana Del Rey feat. A$AP Rocky & Playboi Carti Summer Bummer
67 NEEDTOBREATHE Waiting
79 Lana Del Rey feat, A$AP Rocky Groupie Love
81 One Republic & Seeb Rich Love
88 Ty Dolla $ign feat. Lil Wayne & The-Dream Love U Better
99 Meek Mill Issues

$は割引を表します。

 

Fetish とSorry Not Sorryが多くのダウンロードを記録していることが分かります。Despacitoには一歩及ばずですが。

ほか、歌詞分析サイトGeniusに【大型スポンサーからの大金で曲を作っている】ということを指摘されたVine出身のJake Paulの新曲Jerikaが32位で登場しています。

↓参考

genius.com

*1:Stefflon Donとともに

Billboard Hot 100 7/22 見どころ 【英語以外の曲では初の?? / ネクストDespacito候補】

f:id:djk2:20170712221658j:imageこんばんは。光るJ Balvin。

 

 

 

99 Future feat. YG – Extra Luv (New)

Futureが2月にリリースした2つのアルバムに曲がいくつか追加されました。そのうち、”Future”のほうに追加されたYGを迎えたExtra Luvが99位で登場。”Future”の本編では一切客演がいませんでしたが、追加曲では客演が登場しました。”Hndrxx”のほうにはChris BrownとのPieが追加されましたが、こちらはHot 100には登場せず。

 

89 Jon Pardi – Heartache On The Dance Floor (New)

カントリー歌手、Jon PardiのHeartache On The Dance Floorが89位で登場。今年Dirt On My Bootsで初のトップ40入りを果たした彼ですが、続いてこの曲も上位進出なるでしょうか。

 

87 Tyler, The Creator (feat. A$AP Rocky) – Who Dat Boy (New)

Tyler, The CreatorのWho Dat Boyが87位で登場。客演以外では初のHot 100入りを果たしました。もう一つの911 / Mr. Lonelyは惜しくもHot 100 入りならず。来週リリース予定のアルバムに向けてのシングル。この曲を含めて、アルバムでの客演はオープンな表記をされていないようですが、アルバムにはA$AP Rocky、Frank Ocean、Lil Wayne、Schoolboy Q、Pharrell Williamsなどが参加予定です。過アルバムで5位、3位、4位を記録している彼ですが、今作で初の1位なるでしょうか。ライバルはLana Del Reyでしょうか

 

85 Cardi B – Bodak Yellow (New)

女性ラッパーのCardi BのBodak Yellowが85位で登場。Kodak BlackのNo Flockinからの引用のある曲で、曲のタイトルは彼をもじったものになっています。

 

78 Yo Gotti & Mike Will Made-It feat. Nicki Minaj – Rake It Up (New)

Yo GottiとMike Will Made-Itの2人の共同ミックステープからのシングル、Rake It Upが78位で登場。客演はNicki Minajで、Yo Gottiの昨年のヒットDown in the DMでもコンビを組んでいました。Hip-Hop / R&B Airplayで17位と、ラジオで上位につけたことによりHot 100に入りました。

 

70 J Balvin & Willy William – Mi Gente (New)

今週最も高い順位で登場したのは、コロンビア出身J BalvinのMi Gente。彼にとってGinzaに続いて2曲めのHot 100エントリー。以前から様々な有名曲の”Latin Remix”バージョンに参加してきた彼ですが、(Problem, Lean On, What Do You Meanなど)、彼自身が飛躍する時が訪れたかも。新登場で一番高い順位を記録するなど出だしから好調ですが、Spotifyで好調など、(現在アメリカ36位 / 世界10位)さらに伸びる予感が。現時点で「ネクスト・Despacito」の最有力候補かもしれません。

※DespacitoのLuis Fonsiはプエルトリコ出身ですが、J Balvinはコロンビア出身で国は違いますが、ラテン系スターという意味で……

 

 

39 Thomas Rhett feat. Maren Morris – Craving You (↑)

Thomas RhettとMaren MorrisのCraving Youが39位とトップ40圏内に上昇。グラミー新人賞候補にもノミネートされたMaren Morrisにとっては初のトップ40*1 今週カントリー系ラジオで1位に上昇するなど、カントリーのファンから支持を得るこの曲ですが、個人的にはTaylor Swiftの1989を彷彿とさせるポップセンスも感じ取れる一曲だと思うので、カントリー以外のファンにも人気が飛び移って大きなヒットになる期待も持てるかと思います。(カントリーが上位に来づらいSpotifyでも現在上昇中)

 

26 Calvin Harris feat. Pharrell Williams, Katy Perry & Big Sean – Feels (↑)

新アルバムFunk Wav Bounces Vol.1のリリースが今週のチャートで反映され、3曲がHot 100に登場。Rollinが76位で再登場、Slideが32位に上昇、そしてこのFeels26位が最高位。この3曲に次ぐのはPrayers UpとCash Out(ただしHot 100圏外)アルバム1位も期待されていましたが、DJ Khaledにわずか及ばず2位に。ストリーミングでは数字をそこそこ稼ぎましたが、純セールスが約2.3万とそこまで伸びなかったことが1位を取れなかった理由ですかね。

 

13 The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This (↓)

先週まで「同一アーティストによる連続トップ10記録」が続いていたThe Chainsmokersでしたが、今週その記録が61週でストップ。同記録が歴代最長のKaty Perry(69週)に並ぶことはできませんでした。RosesとDon’t Let Me Downでブレイクして以降は、新曲リリースのたびに大きく注目を集めてすぐにトップ10に入るケースが続きました。すぐチャートを上昇することが、この「連続トップ10記録」を継続できた理由だったのでした。ただ、意外とアルバムから先行シングル以外で目立ったシングルが無かったのが今週の記録ストップの要因ですかね。アルバムリリース週ではシングルのSomething Just Like This、Parisともう一曲(The One)、そしてアルバムには入っていないCloserの4曲しかHot 100に入らず。一つのアルバムから3曲エントリーは多い方なのですが、アルバム全曲がHot 100に入るようなケースもある現代では、それまでの勢いからするとやや物足りない感じもしました。ただ、それまでが勢いが「ありすぎ」な気もしますが。今週で連続トップ10の記録は途切れ歴代1位とはなりませんでしたが、シングル・アルバムの双方でEDM界隈初の1位を記録するなど、ここ約1年で十分すぎる成果を上げたと思います。

ちなみに次のシングルはリリックビデオが公開されたYoung、ではなくHonest。すでにポップ系ラジオでは支持を得ているようです。

 

10 French Montana feat. Swae Lee – Unforgettable (↑)

French Montana、Swae LeeによるUnforgettableが10位まで浮上!French MontanaもSwae Leeも2曲めのトップ10。French MontanaはChris BrownのLoyalの客演で、Swae LeeはRae Sremmurdの一員としてBlack Beatlesで1曲めのトップ10を記録。これでSwae Leeは自身たちの曲(Rae Sremmurdの一員として)、客演、他人へのソングライト(BeyoncéのFormation)の3種類でトップ10を記録したことになり、彼の幅広い活動や影響力が伺えます。2010年代のみでこの「3種のトップ10」をラッパーで達成したのは彼だけです。(2000年代を含むとKanye Westやwill.i.amなども該当)

 

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber – Despacito (→)

Despacitoが9週目の1位。ラジオでも1位となり、ダウンロード、ラジオ、ストリーミングのHot 100を構成する三部門すべてで1位になり、独走状態。かつてのスペイン語ヒット、Macarenaは14週で1位を記録していたのですが、それにどこまで近づけるか。ちなみに英語以外の曲がラジオで1位になるのは初のことです。(Gangnam Style*2はラジオのピーク12位、Macarena*3はラジオのピーク7位でした。ちなみに坂本九上を向いて歩こうがHot 100で1位になった時はまだラジオのチャートが存在していませんでした。

今回ラジオで総合1位になったのは、ラジオで最も規模の大きいポップ系ラジオで1位を取れたことが大きいと思います。先週までのポップ系ラジオ1位はZeddのStayでした。Despacitoはこのポップ系ラジオのほか、Latin系ラジオやRhythmic系ラジオ、Adult Contemporary系ラジオなどでもかかっています。Hot 100でロングヒットとなるには、幅広い系統のラジオでかかることが重要といわれています。

 

× DJ Khaled feat. Beyoncé & Jay-Z – Shining (↓)

ストリーミングの多さなどから今週もアルバム1位の座をキープしたDJ Khaledですが、Hot 100では代表曲I’m the OneとWild Thoughts以外はすべて圏外へ。アルバムの中ではこの曲の客演のJay-Z、Calvin Harris、21SavageというDJ KhaledのGrateful*4リリースからすぐにアルバムをリリースした面々もいます。多少の宣伝効果はあったりするのですかね。

Jay-Zのアルバムは今週のチャートでTidalのストリーミング分がチャートに反映される予定でしたが、Tidalがストリーミング数を公表しなかったのでチャートでは何も起こりませんでした。

 

× Maroon 5 feat. Future – Cold (↓)

Maroon5のColdがチャートを後に。ピーク16位チャート滞在20週ですが、ラストの順位が91位など最後のほうは下位に沈み、不完全燃焼に。Moves Like Jagger~2015年のSugarで、8シングル連続でトップ10を記録してきた彼らですが、やや停滞気味かもしれません。前シングルDon’t Wanna Knowはしっかりトップ10に入っていましたが……

※流行りのFutureをうまく曲に取り込んでいて、Don’t Wanna Knowに引き続きヒットするかなと個人的に思っていたので、このチャートアクションは少し意外でした。

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller – Wlid Thoughts

今週最もダウンロードが上昇した曲 Charlie Puth - Attention

今週最もストリーミングが伸びた曲 Calvin Harris feat. Frank Ocean & Migos - Slide

最も高い順位で新登場した曲          J Balvin & Willy Williams – Mi Gente

 

上記以外でチャートに登場/再登場した曲

94 Nicky Jam – El Amante (Re)

76 Calvin Harris feat. Future & Khalid – Rollin (Re)

 

今週チャートから外れた曲

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位/チャート滞在週数)】

99 Playboi Carti feat. Lil Uzi Vert – Wokeuplikethis*  (76位 / 9週)

98 DJ Khaled feat. Beyoncé & Jay-Z – Shining  (57位 / 14週)

97 2 Chainz feat. Gucci Mane & Quavo – Good Drank  (70位 / 16週)

91 Maroon 5 feat. Future – Cold  (16位 / 20週)

88 DJ Khaled feat. Travis Scott, Rick Ross & Big Sean – On Everything (88位 / 1週)

83 Darius Rucker – If I Told You  (53位 / 11週)

73 DJ Khaled feat. Drake – To the Max  (53位 / 4週)

68 DJ Khaled & Calvin Harris feat. Travis Scott & Jeremih – Don’t Quit (68位 / 1週)

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora)

21 Savage – Bank Account (Spotify 14位)

Edward Maya feat. Vika Jigulina – Stereo Love (Shazam 19位)

Kesha – Praying (Spotify 31位)

The Revivalists – Wish I Knew You (Shazam 36位)

21 Savage – Numb (Spotify 40位)

Lauv – I Like Me Better (Spotify 42位)

Khalid – Young Dumb & Broke (Spotify 47位)

LoCash – Ring On Every Finger (Pandora 51位)

Chris Lane – For Her (Pandora 52位)

Zedd & Liam Payne – Get Low (Spotify 52位)

Carly Pearce – Every Little Thing (Pandora 54位)

Axwell ∧ Ingrosso – More Than You Know (Spotify 54位)

JAY-Z feat. Damian Marley – Bam (Shazam 57位)

Brett Eldredge – Somethin’ I’m Good At (Pandora 57位)

Maren Morris – I Could Use A Love Song (Pandora 59位)

Judah & The Lion – Take it All Back2.0 (Shazam 60位)

Shawn Hook feat. Vanessa Hudgens – Reminding Me (Pandora 60位)

 

 

21 SavageのアルバムIssaが好調。どこまでHot 100に入るかは分かりませんが、Spotify以外で解禁されたJay-Zのアルバムからのシングルと合わせて、来週のHot 100は新登場多めかもしれません。そして目玉はKeshaのPraying。多くのダウンロードを記録したほかストリーミングでも上々な滑り出しで、Hot 100では高めの順位で登場しそうです。

2011年にHot 100 に入ったStereo Loveがいま上昇しているのは、謎。

 

 

djk2.hatenablog.com

 

*1:Kelsea Ballerini、The Chainsmokers、Chance the Rapperに次ぐ4番目、Anderson. PaakはHot 100入りなし

*2:Hot 100でのピークは2位

*3:Hot 100でのピークは1位

*4:アルバム名