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Hot 100 1/13 見どころ 【アリサ from Tokyo! / 日本人史上9曲目/8人目のHot 100入り!】

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 ここ数週100位付近にいたBest FriendがついにHot 100入り!日本人史上9曲目のHot 100入りを達成しました!タイトルのアリサ from TokyoはそのBest Friendの歌詞の一部です。その曲を中心に今週のHot 100について書いていきます。

 

 

 

100 Sofi Tukker feat. NERVO, The Knocks & Alisa Ueno – Best Friend

 ついにHot 100入りを果たしたBest Friend!これで日本人にとって9曲目/8人目のHot 100入りを成し遂げました。以下が歴代でHot 100に入った日本人の曲リストです。

 

① 坂本九Sukiyaki (ピーク1位/滞在14週) /1963年

② 坂本九 – China Nights (ピーク58位/滞在6週) /1963年

③ ピンクレディー – Kiss In The Dark (ピーク37位/滞在11週) /1979年

④ YMO – Computer Game Theme from The Circus (ピーク60位/滞在9週) /1980年

⑤ オノ・ヨーコ – Walking On Thin Ice (ピーク58位/滞在10週) /1981年

⑥ 横倉裕 (Yutaka) – Love Light (ピーク81位/3週) /1981年

⑦ 松田聖子(Seiko) & Donnie Wahlberg – The Right Combination (ピーク54位/滞在13週) /1990年

⑧ ピコ太郎 – PPAP (ピーク77位/滞在4週) /2016年

⑨ (Sofi Tukker feat. Nervo, The Knocks &)植野有砂 – Best Friend (ピーク100位/滞在1週目) /2018年

 

※ ピークは週間チャートでの最高位、滞在はHot 100に何週間滞在したか?を指しています

 

 坂本九は2回入ったため、Hot 100に入った「人数」では8人です。日本人が客演でHot 100にエントリーするのは今回が初です。

 

 ポップ系ラジオで20位・オルタナティブロック系ラジオで20位など、ラジオを中心にポイントを稼いでいます。現在リズミック系でもかかり始めるなど、幅広い系統でかかっている点が特徴的です。そこに割引でのダウンロード増が加わり、Hot 100エントリーを達成しました。1/8にJimmy Fallonのテレビ番組に出演したことにより、そこからさらにダウンロードが増えたようです。来週のHot 100では順位がさらに伸びそうです。今後に期待です。

 

✫なぜ植野有砂さんがHot 100に入ることができた?

 この曲の4組(Sofi Tukker、Nervo、The Knocks、植野有砂)はいずれも今回がHot 100初エントリーで、知名度は高くはなかったです。しかし、iPhone XのCMにこの曲が採用されると、ラジオでもかかり始め少しずつ上昇。今週Hot 100にまで辿り着きました。CMに採用されたことが、かなりプラスに働いたといえそうですね。

 しかし、日本で歌手としての活動実績がほぼ無い(シングルリリースは今まで無いみたいです)植野有砂さんが客演に入ったのか?個人的な見解を述べると、彼女がDJをするからでは?と考えています。この曲メインのSofi TukkerはDJ / シンガーのデュオ。そして客演のNERVOはDJ2人組(この曲以外でもボーカルを担当することもある)、The Knocksはエレクトロ系デュオ(たまにボーカルも担当 前アルバムの2,5,9など)と、全員が「DJなどエレクトロ系のメンバー」で固められているということが分かります。その「DJ統一」(?)に「日本語歌詞を入れたい!」となって日本人DJの一人の植野有砂さんに白羽の矢が立ったのではないか!? というのが私の推測です。

 

※日本人とHot 100については↓の記事が分かりやすいです。

全米デビューした主な日本人の現状!

 

97 NAV feat. Lil Uzi Vert – Wanted You

 今週クリスマス曲が5曲、Travis ScottとQuavoのジョイントアルバムの7曲などがチャートから外れたことにより、Hot 100の「枠」が大きく空き、このWanted Youなど再登場が多く見られました。(計7曲) ほか、下位ではおおよそ5-10くらい順位を上げている曲が多いです。

 

92 Maluma & Nego do Borel – Corazon

 ShakiraとのChantaje、自身のFelices Los 4でHot 100入りの実績がある、コロンビア出身のシンガー、MalumaのCorazonが92位で登場。客演のNego do Borelはブラジル出身のシンガーで、一部ポルトガル語歌詞もあります。YouTubeで今週最も再生された曲のようです。(ラテン系はYouTubeで強い傾向にあります)

 昨年はラテン系のスペイン語歌詞曲の躍進が際立ちましたが、今年はブラジル系のポルトガル語歌詞の入った曲も躍進するでしょうか。

 

83 Keala Settle & The Greatest Showman – This Is Me

 今週アルバム1位を獲得したThe Greatest Showmanのサントラから、Hot 100に4曲が登場。83位のThis Is Me、85位のRewrite the Stars、88位のNever Enough、95位のThe Greatest Showman。83位のThis Is MeはKeshaによるバージョンもありますが、Hot 100にエントリーしたのはキャストによるバージョンでした。ストリーミングでも人気のこのアルバム。主にヒップホップリスナーが多いApple Musicでも、このThis Is Meが47位に食い込むなど人気という点が、個人的には意外でした。このストリーミングの成績が働き、しばらくアルバムチャートの上位に残るかも。

 

※今週のアルバムチャートは新エントリーがかなり少なく、新登場の最高位は137位のTay-Kのアルバム。(これもリリースは今週ではない)

 

80 WALK THE MOON – One Foot

 Shut Up And Danceでおなじみ、WALK THE MOONが久々のHot 100入り!One Footが80位で登場しています。Shut Up And Danceに次いで2曲目のHot 100エントリーです。オルタナティブロック系ラジオで3位と好調なほか、ポップ系ラジオでも24位に入っています。今のところラジオでのみ人気ですが、この人気がストリーミングに飛び火すればShut Up And Danceの再来になるかも。

 

71 Camila Cabello – Never Be The Same

 ラジオ・ストリーミングで数字を伸ばしてHot 100に再登場したCamila CabelloのNever Be The Same。71位での再登場。USのストリーミングではヒップホップ1強で、ポップスが弱めなので、ストリーミングで奮闘しているのは好材料です。今週末にはアルバムリリースが控えていますが(それがチャートに集計されるのは再来週)、アルバムでどこまでインパクトを残せるでしょうか。以前はEd Sheeran、Chance the Rapperなどの客演が噂されていましたが、客演はHavanaのYoung Thugのみに絞ったよう(トラックリストに名前なし)で、それがどのように働くかに注目です。

 

40 Hailee Steinfeld & Alesso feat. Florida Georgia Line & Watt – Let Me Go

 Hailee SteinfeldなどのLet Me Goがトップ40入り。Starvingに続くDJ起用が成功したといえます。Alessoにとっては2014年のHeroes (Tove Loとの)に次いで2曲目のトップ40入りです。Florida Georgia LineはBebe RexhaとのMeant To Beに引き続き、ポップ系アクトとのコラボを成功させています。

 Wattはこの曲が初のHot 100エントリーで、トップ40も初めてですが、プロデューサー/ソングライターとしては5曲目のトップ40に。

 AlessoはRita OraのAnywhere (イギリス最高2位)でもプロデューサーを務めており、今後ポップ系プロデューサーとしての仕事が増えるかもしれません。

 

35 Bruno Mars & Cardi B – Finesse

 ダウンロード・ストリーミングの集計は1日のみ、ラジオは4日(ラジオはゆるやかにしか上昇しない)のみの集計ながらも、高い人気を得たBruno Mars・Cardi BのFinesseがいきなり35位で登場。7日分がフルに集計される来週は上位へのジャンプアップが確実です。

 iTunesで現在1位、ラジオでポップ~ヒップホップ系と幅広い系列でかかり、またApple Music1位・Spotify2位とストリーミングでも好調。全てで高水準な成績を記録しており、リリース時期も集計に有利なことから、既に「2018年間シングル1位有力候補」といえるかも。昨年That’s What I Likeで少し足りなかったストリーミングで強いことがプラス材料だと思います。

 

※Bruno Mars feat. Cardi Bと表記されることが多いですが、ビルボードはBruno Mars & Cardi Bと表記しています。

 

28 Selena Gomez & Marshmello – Wolves

 20位-30位あたりに留まっているSelena GomezとMarshmeloのWolvesですが、ラジオでは好調でまだまだ伸びシロはありそう。他の国ではBad Liarなどと比べると、比較的好調ですが、アメリカでは最終的にどこまで行けるか?ポップスの割にSpotifyで奮闘していることは好材料です。

 

12 Portugal. The Man – Feel It Still

 先週に引き続き、2017年の代表的ヒットに熱視線が。今週は2017年のヒット曲のダウンロードが上昇しています。iTunesで年末企画でもあったのでしょうか。

 Despacito(30位→25位)、Believer (25位→16位)、Shape of You (19位→13位)、Feel It Still (23位→12位) などがHot 100で順位を大きく上げています。

 

8 Migos, Nicki Minaj & Cardi B – MotorSport

 今週もCardi Bが「トリプルトップ10」(=同時にHot 100のトップ10に3曲)を達成。複数週でトリプルトップ10を達成したのは女性としてはAshantiに次いで2人目。ほかのAdele、Iggy Azalea、Ariana Grandeは1週でトリプルが終わってしまいました。

 Adeleはグラミー効果でRolling in the Deepがトップ10に再浮上するものの、既にこの時点で59週目であったため続かずトップ10圏外へ。Iggy Azalea・Ariana Grandeは上位にShake It Off、Anacondaという強力な2曲が登場したため、Fancy、Problemがトップ10圏外になってしまいました。ちなみにそれぞれがトリプルトップ10を達成した、2012 3/3付けHot 100、2014 8/30付けHot 100はなかなか濃い週で、個人的にかなり好きなHot 100です。

 来週もBruno MarsとCardi BのFinesseがトップ10に上昇濃厚で、4曲同時トップ10入りの期待もできますが、10位Bodak Yellow、8位MotorSportが来週もトップ10に残れるかどうかは微妙。

 

× Huncho Jack (Travis Scott, Quavo) – Saint

 先週Hot 100に7曲が登場したHuncho Jackでしたが、今週は全滅。Apple Musicでは人気のこのアルバムですが、Spotifyではそこまで人気が無かったことが今週全曲Hot 100から外れた原因ですかね。また、Apple MusicではEye 2 Eye・Modern Slaveryが人気、SpotifyではSaint・Dubai Shitが人気とそれぞれで人気曲が違うこともマイナスですね。

 昨年のMeek MillのアルバムもApple Musicの人気によってHot 100に7曲が登場するも、翌週はシングルのWhatever You Need以外が全てHot 100から外れるという似たようなチャートアクションをとっていました。

(参考)


 

× Andy Williams – It’s the Most Wonderful Time Of The Year

 ラジオもダウンロードもストリーミングも全て、集計期間がクリスマスよりも後になったため、クリスマス曲は今週全てチャートから外れてしまいました。その空いた枠に、今後どのような新しい曲が入ってくるか楽しみです。

 

今週チャートから外れた曲 (15曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位🗻/チャート滞在週数⏰)】

93 Eminem feat. Beyoncé – Walk On Water (🗻14位 /⏰5週)

92 Huncho Jack – Saint (🗻92位 /⏰1週)

90 Huncho Jack – Motorcycle Partches (🗻90位 /⏰1週)

87 Huncho Jack – Huncho Jack (🗻87位 /⏰1週)

83 Huncho Jack feat. Offset- Dubai Shit (🗻83位 /⏰1週)

71 Huncho Jack – Black & Chinese (🗻71位 /⏰1週)

69 Imagine Dragons + Khalid – Thunder / Young Dumb & Broke (Medley) (🗻69位 /⏰1週)

68 Huncho Jack – Modern Slavery (🗻68位 /⏰1週)

65 Huncho Jack feat. Takeoff – Eye 2 Eye  (🗻65位 /⏰1週)

64 Tay-K – The Race  (🗻44位 /⏰20週)

46 Burl Ives – A Holly Jolly Christmas  (🗻38位 /⏰5週)

42 Nat King Cole – The Christmas Song(Merry Christmas To You) (🗻37位 /⏰12週)

38 Andy Williams – It’s The Most Wonderful Time Of The Year (🗻32位 /⏰5週)

36 Brenda Lee – Rockin’ Around The Christmas Tree (🗻14位 /⏰22週)

13 Mariah Carey – All I Want For Christmas Is You (🗻9位 /⏰24週)

 

 

来週以降にHot 100に入るポテンシャルを持った曲をピックアップしました

 

Justin Timberlake – Filthy

Burno Mars・Cardi BのFinesseを上回るスピードでラジオを急上昇中の1曲。今週既にポップ系ラジオ23位・ラジオ(総合)45位まで食い込んでいます。

 今週は集計がラジオのみで、120位(相当)に留まりましたが、ダウンロード、ストリーミングが集計され、ラジオも伸びるであろう来週は高い順位でのHot 100登場が期待できます。ただし、ストリーミングはApple MusicやSpotifyでここ数日急落中など、そこまで数字を稼げていないかも。

 

Lauv – I Like Me Better

Alice Merton – No Roots

昨年ヨーロッパを中心に人気を博した2曲がラジオでポイントを稼ぎ、Hot 100に接近中。この2曲は特にドイツでは人気で、I Like Me Betterは年間42位、No Rootsは年間14位に入っていました。(ちなみにLauvはイギリス人、Alice Mertonはドイツ人)

 I Like Me Betterは今週103位(相当)、No Rootsは今週122位(相当)。ヨーロッパから遅れること数ヶ月、遂にアメリカ上陸なるか。

 

 

・プレイリスト

 

 

2017 UK Singles Chart Year End 【年間チャート 1-100位まで(スマホから見やすい)】

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昨年と同じく、100位までのイギリス年間シングルチャートの順位表がスマホから見れないため、スマホからの閲覧用に、チャート順位の表を書いた記事を作ります。

 

※最新の年度(2018年版)の記事は↓です

 

 

以下が今年のイギリス年間シングル100です!

peakは週のピークです。

 

Pos Artist Song Peak
1 Ed Sheeran   Shape of You 1
2 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber  Despacito (Remix) 1
3 Ed Sheeran  Castle on the Hill 2
4 French Montana feat. Swae Lee   Unforgettable 2
5 Ed Sheeran   Galway Girl 2
6 Ed Sheeran   Perfect 1
7 Clean Bandit feat. Zara Larsson   Symphony 1
8 Rag'n'Bone Man   Human 2
9 The Chainsmokers & Coldplay   Something Just Like This 2
10 Jax Jones feat. RAYE   You Don't Know Me 3
11 Dua Lipa   New Rules 1
12 DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne   I'm The One 1
13 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller   Wild Thoughts 1
14 Jonas Blue feat.William Singe   Mama 4
15 Martin Jensen   Solo Dance 7
16 Shawn Mendes   There's Nothing Holdin' Me Back 4
17 Little Mix   Touch 4
18 Camila Cabello feat. Young Thug   Havana 1
19 Jason Derulo feat. Nicki Minaj & Ty Dolla $ign   Swalla 6
20 Liam Payne feat. Quavo   Strip That Down 3
21 J Hus   Did You See 9
22 Post Malone feat. 21 Savage   rockstar 1
23 Clean Bandit feat. AnneMarie & Sean Paul   Rockabye 1
24 Calvin Harris feat. Pharrell Williams, Katy Perry & Big Sean   Feels 1
25 Kygo & Selena Gomez   It Ain't Me 7
26 Charlie Puth   Attention 9
27 Starley   Call On Me (Ryan Riback Remix) 6
28 Maggie Lindemann   Pretty Girl (Cheat Codes X CADE Remix) 8
29 JP Cooper   September Song 7
30 Drake   Passionfruit 3
31 Rita Ora   Your Song 7
32 The Chainsmokers   Paris 5
33 Little Mix feat. Stormzy   Power (Remix) 6
34 Calvin Harris feat. Frank Ocean & Migos   Slide 10
35 Julia Michaels   Issues 10
36 Bruno Mars   That's What I Like 12
37 Zedd & Alessia Cara   Stay 8
38 Ariana Grande   One Last Time 2
39 Sam Smith   Too Good at Goodbyes 1
40 AnneMarie   Ciao Adios 9
41 Rag'n'Bone Man   Skin 13
42 Martin Garrix & Dua Lipa   Scared to Be Lonely 14
43 Future   Mask Off 22
44 Stormzy   Big For Your Boots 6
45 Niall Horan   Slow Hands 7
46 James Arthur   Say You Won't Let Go 1
47 Kendrick Lamar   HUMBLE. 6
48 Sigala & Ella Eyre   Came Here for Love 6
49 Katy Perry feat. Skip Marley   Chained to the Rhythm 5
50 Dua Lipa   Be The One 9
51 J Balvin feat. Willy William   Mi Gente 5
52  ZAYN & Taylor Swift   I Don’t Wanna Live Forever (Fifty Shades Darker) 5
53 Martin Solveig & Ina Wroldsen   Places 27
54 P!nk   What About Us 3
55 CNCO & Little Mix   Reggaetón Lento (Remix) 5
56 Harry Styles   Sign Of The Times 1
57 Marshmello feat. Khalid   Silence 3
58 NEIKED feat. Dyo   Sexual 5
59 The Weeknd feat. Daft Punk   Starboy 2
60 Zara Larsson   I Would Like 2
61 Lil Uzi Vert   XO TOUR Llif3 25
62 Post Malone feat. Quavo   Congratulations 26
63 Disciples   On My Mind 15
64 David Guetta feat. Justin Bieber   2U 5
65 Little Mix feat. Machine Gun Kelly   No More Sad Songs 15
66 The Weeknd feat. Daft Punk   I Feel It Coming 9
67 Sean Paul feat. Dua Lipa   No Lie 10
68 Ed Sheeran   Happier 6
69 Ed Sheeran   Who Do I Know? 9
70 Yungen feat.Yxng Bane   Bestie 10
71 The Chainsmokers feat. Halsey   Closer 1
72 Ed Sheeran   New Man 5
73 Cheat Codes feat. Demi Lovato   No Promises 18
74 Little Mix   Shout Out To My Ex 1
75 Rudimental feat. James Arthur   Sun Comes Up 6
76 Mabel feat. Kojo Funds   Finders Keepers 8
77 Avicii feat. Rita Ora   Lonely Together 4
78 ZAYN feat. Sia   Dusk Till Dawn 5
79 Camila Cabello   Crying In The Club 12
80 Drake feat. Wizkid & Kyla   One Dance 1
81 Miley Cyrus   Malibu 11
82 Demi Lovato   Sorry Not Sorry 9
83 Justin Timberlake   CAN’T STOP THE FEELING 2
84 Logic feat.Alessia Cara & Khalid   1-800-273-8255 9
85 Ed Sheeran   How Would You Feel (Paean) 2
86 Ed Sheeran   Dive 8
87 The Killers   Mr. Brightside 10※
88 Lorde   Green Light 20
89 Taylor Swift   Look What You Made Me Do 1
90 Ed Sheeran   Supermarket Flowers 8
91 Drake   Fake Love 10
92 Big Shaq  Man’s Not Hot 5
93 Justin Bieber & BloodPop®   Friends 2
94 Steflon Don & French Montana   Hurtin’ Me 7
95 Bruno Mars   24k Magic 5
96 Alma   Chasing HIghs 18
97 Imagine Dragons   Believer 42
98 Ed Sheeran   Barcelona 12
99 James Hype feat. KelliLeigh   More Than Friends 8
100 Imagine Dragons   Thunder 20

 

※Mr.Brightsideの10位は2004年のピーク。2017年は45位が最高。

 

Ed Sheeranの活躍ぶりが際立ちますが、最大のサプライズは2004年リリースのMr.Brightsideが2017年の年間チャートに入ったことでしょうか。詳しい分析等はまた別の記事で行いたいと思います。

 

・その分析は↓です

 

1-40位限定ならスマホからも閲覧できます。


 

2016年の年間トップ100、そして表が見れない理由などは↓の記事にあります。


2018・1/5 リリース新曲/新作の初動を観察 【ビッグリリース多め / 既に2018年間シングル1位候補?】

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 今週はリリースの量自体は少ないですが、驚きのコラボなどビッグリリースが多かったです。この時期リリースの曲は年間チャートで効率よくポイントが入るので、年間1位を狙いやすいです。2018年間1位候補を今のうちから探すと面白いかもしれません! 

 ちなみに↑の写真でKendrick LamarよりSZAのほうが身長が高そうに見えますが、Kendrick Lamarが168cm、SZAが162cmらしいです。

 

Spotify デイリーのアメリカトップ10 (金曜日)

1 Post Malone feat. 21 Savage rockstar
2 Bruno Mars feat. Cardi B Finesse (Remix)
3 G-Eazy feat. A$AP Rocky & Cardi B No Limit
4 Cardi B feat. 21 Savage Bartier Cardi
5 Post Malone I Fall Apart
6 Kendrick Lamar & SZA All The Stars
7 Justin Timberlake Filthy
8 Offset, Metro Boomin Ric Flair Drip
9 G-Eazy & Halsey Him & I
10 Camila Cabello feat. Young Thug Havana

 

 強敵が続々登場もrockstarが1位をキープ。Spotifyトップ10には3曲が登場しています。

 まずはBruno MarsとCardi BのFinesse。シングルリリースと同時にCardi B入りのリミックスがリリースされ、注目を集めています。Spotifyで2位のほか、Apple Musicでも2位。さらにiTunesでも1位と各所で無双しています。元々の曲の雰囲気に合わせてラップするCardi Bの器用さが際立つ1曲で、この週のリリースがフルで反映される再来週のチャートでのHot 100のトップ10上昇が期待できそうです。(来週は集計が1日だけなので下位スタートが濃厚。7日フルで集計されるのはその次のチャート)

 元々はポップ系ラジオで人気だったBruno Mars。しかしアルバム24K Magicを機にHip-Hop / R&B系リスナーにも人気を得て、That's What I LikeではHip-Hop / R&B系ラジオの1位を獲得・同ラジオ系統の年間1位に輝きました。 

  

 そんなポップ系・R&B系の両者で人気のあるBruno Marsに導かれ、Cardi Bはポップ系ラジオでも成功を収められるか?そこに期待したいです。また、ラジオで強いBruno Marsがダウンロード・ストリーミングで数字を稼げれば鬼に金棒状態なので、もしかしたら既に2018年間シングル1位の有力候補かも?チャート動向をよく観察したいです。

 

 またこの曲ではCardi Bの同時複数曲のトップ10入りが期待できそうです。先週トリプルトップ10を成し遂げたCardi Bですが、Bartier CardiやこのFinesseの調子次第では歴代3人(ビートルズ50 CentT-Pain)しかいない「クアドラプル(同時4曲)・トップ10」や、歴代でビートルズしか成し遂げていない「クインティプル(同時5曲)・トップ10」も達成できるかも?とにかくあらゆる方面から期待を受けるCardi Bから目が離せません。

 

 次に注目なのは6位に入ったKendrick LamarとSZAのAll the Stars。映画ブラックパンサーのサントラからの1曲です。両者とも昨年のアルバムがかなり高く評価され、昨年のナンバー1/2という声もあります。そんなレーベルメイトの二人(TDE)の今回2回目のコラボです。(SZAのアルバムのDoves in the WildでKendrick Lamarが客演)

 評論面だけでなく、昨年Kendrick LamarのDAMN.が年間アルバムチャート1位に輝くなどセールス面でも昨年飛躍を遂げたので、その流れでこの曲もヒットが期待できそうです。また、サントラではRun the JewelsやVince Staplesが登場する可能性もあるようです。

 

 そしてJustin Timberlakeの新曲Filthy。往年の名参謀・Timbalandプロデュースの1曲ですが、Timbalandっぽさは薄く、歪なサウンドが特徴的。Can't Stop the Feelingが正統派ポップスだったのに対し、このFilthyはかなり挑戦的な一曲だといえます。現在iTunes2位・Spotify7位と出だしは好調ですが、このまま調子をキープし、歪なサウンドでも成功を収められるか?アルバムでの動きとともに注目です。

 

 ほか、長くSpotifyトップ10に入っていたGucci Gangがトップ10から陥落。ほか一時期Spotifyトップ10に入っていたWolves、Codein Dreaming、Let You Downなども少しトップ10から離れました。

 

② 新曲/新アルバムからのシングル アメリカSpotifyデイリー順位 (金曜日)

41 Lil Pump Designer
71 Liam Payne & Rita Ora For You
113 Charlie Puth feat. Boyz Ⅱ Men If You Leave Me Now
146 Francis and the Lights Just for Us
172 BØRNS & Lana Del Rey God Save Our Young Blood
196 Soleima Low Life

 

 2017年新人王の一人、Lil Pumpが新曲をリリース。実はまだGucci GangしかHot 100に入っていない彼ですが、昨年の勢いをキープし、今年はHot 100エントリーを連発できるでしょうか。Spotify41位スタートは悪くない数字です。

 

 そして映画Fifty Shadesシリーズの第3弾、FreedのサントラからLiam PayneとRita OraのFor Youが登場。昨年のDarkerのサントラではZaynが起用されていましたが、今年はそれが同じ元One DirectionのLiam Payneに入れ替わっています。1番目に表記されているLiam Payneですが、曲中で歌っている量は少なく、この曲の主役はRita Ora。制作陣もLonely Together・Anywhereと連続でRita Oraの曲を担当しているAndrew Wattが名を連ねています。

 ちなみにFifty Shadesシリーズのサントラ曲には、シンガーがソングライトをしない曲も入っています。この曲ではLiam Payne・Rita Oraいずれもソングライトリストに名前が載っておらず、また昨年のI Don't Wanna Live ForeverではZaynがソングライトリストに入っていませんでした。(Taylor Swiftは入っている)

 このようにメインのシンガーがソングライトをせず、歌だけを担当している曲は現在とても少なく、なんと2017年のアメリカ年間シングルトップ100には、そのような曲が3曲しかありませんでした。(そのI Don’t Wanna Live Foreverと、Starving、Small Town Boy。Starvingはシンガーではないもう一つのメインキャスト、Greyはソングライトに参加しているので、真の意味でこれに当てはまるのはカントリー歌手・Dustin LynchのSmall Town Boyだけかも? カントリーは比較的この「歌だけ担当」パターンが多いのですが、昨年のヒット曲はこれが少なかったです)

 ちなみにRita Oraは前々作・前作に引き続き、映画にも出演するみたいです。


 ダウンロードでも好調なので、もしかしたらRita Oraの客演以外でのHot 100自己最高位(How We Doの62位)を更新できるかも?

 

 そして驚きだったのはBoyz Ⅱ MenとCharlie Puthが組んだIf You Leave Me Now。Boyz Ⅱ Menを起用した理由が伺える、バラード曲です。おそらくアルバム宣伝用のシングルで、本格的なシングルカットはまだだと思いますが、なかなかインパクトのある曲です。

 ほかLana Del ReyがBØRNSと組んだGod Save Our Young Blood。昨年のアルバムでは、ポップスのプロデューサーを起用し、また幅広いゲストを迎えたLana Del Rey。ジャケットも以前とは違う笑顔を採用するなど、以前より「開けた」印象のある彼女ですが、その流れを受けて今後客演仕事に力を入れていくのでしょうか?

 また、デンマークのSSW、SoleimaのLow Lifeが登場しています。ここには登場していませんが、今週リリースの曲ではMGMTのHand It Overもなかなか良かったです。*1

 

 iTunesアメリカップ10+新曲の順位 (金曜日)

($は割引)

1 Bruno Mars feat. Cardi B Finesse (Remix)
2 Justin Timberlake Filthy
3 Ed Sheeran Perfect
4 Imagine Dragons Thunder
5 Camila Cabello feat. Young Thug Havana
6 Liam Payne & Rita Ora For You
7$ Bebe Rexha & Florida Georgia Line Meant to Be
8 Breaking Benjamin Red Cold River
9 Post Malone feat. 21 Savage rockstar
10 Portugal, The Man Feel It Still

 

 上の項目で登場した曲のほか、ハードロックバンドBreaking Benjaminの新曲が登場しています。

 

15 Kendrick Lamar & SZA All the Stars
24 TobyMac I just need U.
33 Brothers Osborne Shoot Me Straight
39 Charlie Puth feat. Boyz Ⅱ Men If You Leave Me Now
87 A Perfect Circle Disillusioned
91 Fetty Wap & KDL With You

 

 トランプの被り物のビデオが印象的だったBrothers Osborneの新曲が登場。

 

iTunes アルバム順位 (アメリカ)

1 Various Artists The Greatest Showman
2 Imagine Dragons Evolve
3 Taylor Swift Reputation
4 Various Artists Pitch Perfect 3
5 P!nk Beautiful Trauma
6 Ed Sheeran ÷ (Deluxe)
7 Bruno Mars  24K Magic
8 Chris Stapleton From A Room: Volume 2
9 Khalid  American Teen
10 Kendrick Lamar DAMN.

 

 先週とほぼ変わらず。Cardi Bリミックスで注目を受けるBruno Marsが少し浮上した程度。

 

⑤現在ラジオで上り調子の10曲

9 Dua Lipa New Rules
136 Cardi B feat. 21 Savage Bartier Cardi
14 Charlie Puth How Long
89 Thomas Rhett Marry Me
47 G-Eazy & Halsey Him & I
56 Chris Brown feat. Yo Gotti, A Boggie wit da Hoodie & Kodak Black Pills & Automobiles
29 Selena Gomez & Marshmello Wolves
3 Halsey Bad At Love
54 Old Dominion Written In The Sand
75 Midland Make A Little

 現在Hot 100を駆け上がっているMarry Meに注目。

 

⑥各ラジオ局で今週かかりはじめた曲

✫ポップ系

45 Bruno Mars feat. Cardi B Finesse

 

✫アダルトポップ系

41 Maroon 5 Wait
50 Bruno Mars feat. Cardi B Finesse

 

✫リズミック系

37 Cardi B feat. 21 Savage Bartier Cardi

 

✫アーバン系

なし

 

全体的にラジオはCardi Bです。

*1:少しTame Impalaっぽい?

Hot 100 1/6 見どころ【Cardi Bがトップ10に同時に3曲! 歴代15人目・4年前にIggy Azaleaも達成した記録】

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  今週のチャートの主役はCardi Bです。歴代で15人しかいない記録を成し遂げています!

 

プレイリスト↓

 

 

※先週の記事のチャート日付が間違っていました。2018年からチャートの日付を変更(実際の日付に近づける)の移行期間で、先週のチャートは1/3付けでした。詳しくは この記事を参照してください。


 

98 Niall Horan – Too Much To Ask (↓)

 元同僚・ZaynのDusk Till Dawnが今週99位(16週目)と苦戦中ですが、Niall Horanもやや厳しそうです。10週目の今週、98位。ここ数週はほとんどラジオのポイントのみでチャートに入っていましたが、そのラジオが停滞気味で伸びが期待できなさそうなので、大幅な上昇を今後は望めなさそうです。Apple Music・Spotifyの両方で200位圏外など、ストリーミングでのポイントが少なすぎるのが痛いです。

 

94 Migos – Stir Fry (New)

 Migosの新曲Stir Fryが94位で登場。プロデューサーはPharrellで、従来とは少し違うサウンドが特徴的です。この曲は次アルバム・Culture 2からの2曲目のシングルだと思われます。ちなみにメンバーのQuavoは後述のHuncho Jackなど、今週11曲でHot 100に入っています。

 Migosは世界最大級のカリフォルニアの音楽フェス・コーチェラへの出演が決定。MotorSportで組んだCardi Bと同日なので、両者の「絡み」*1が楽しみです。

 

88 Farruko, Nicki Minaj, Bad Bunny, 21 Savage (or Travis Scott) & Rvssian – Krippy Kush

Krippy Kushの新ビデオがリリースされ、再びHot 100へ。今週88位。ビデオでは21 SavageのバースがTravis Scottのバースに入れ替わっています。ビルボードは21 Savageのバージョンの表記にしています。

 

69 Imagine Dragons + Khalid – Thunder / Young Dumb & Broke (Medley) (New)

 AMA (American Music Awards)で披露されたThunder と Young Dumb & Brokeのマッシュアップを音源化したものが69位で登場。それぞれの原曲とは別曲と扱われています。ですが、このリリースが好影響を及ぼしたのか、両曲とも順位を上げています。(Young Dumb & Brokeは33位→18位、Thunderは6位→5位)

音源ではKhalidの歌い方が少し違うなど、披露された時の雰囲気が残っています。2017年はDespacito、Mi Gente、Perfectなど大物ゲストのリミックスでチャート成績を「倍増」させる(リミックスと原曲が同じ曲と扱われるため、つまり2曲を1曲として扱うような状態になる)戦略が多く見られましたが、マッシュアップはチャート成績が別にカウントされるので「チャート対策」としては採用できません。ただ、マッシュアップが一つの音源として他の曲と対等に渡り合うことが増えれば、一つの「リミックス」として流行するかもしれません。

 

65 Huncho Jack (Travis Scott & Quavo) feat. Takeoff – Eye 2 Eye (New)

 Travis ScottとQuavoのコラボアルバムから7曲が一挙に登場。最高位は65位のEye 2 Eye。それに続くのは68位のModern Slavery、71位のBlack & Chinese。ストリーミングで高水準な成績と、17000枚の純セールスによって今週のアルバムチャートで3位に入りました。1位はTaylor SwiftのReputation、2位はEd Sheeranの÷と過去のアルバムがエントリーしています。

Apple Musicでは複数曲がトップ10に入るなどかなり高水準の成績を記録しました。Spotifyでもリリース時の成績は抜群だったものの、週の半ば(12/24あたり)はクリスマス曲に押されて順位を落としてしまいました。仮にクリスマスで無ければ、Spotifyも高い成績をキープして、Hot 100に登場した曲ももっと多かったかも。

このEye 2 Eyeの客演はMigosのメンバーTakeoff。残りのメンバーQuavo、Offsetは以前からソロ名義での客演は多かったですが、Takeoffは今週初のソロ名義でのHot 100となりました。今年は彼にスポットライトが当たると良いですね。以前心無い(?)ことを言われていたようなので…… 

 

※ Offset客演のDubai Sh*tも今週83位で登場しています。

 

52 Ozuna & Cardi B – La Modelo (New)

 ラテン系シンガー*2Ozunaが今最も勢いのあるCardi Bとタッグ。La Modeloが52位で登場しています。Cardi Bは今のところの曲では激しいラップスタイルが際立ちますが、この曲ではやや控えめに歌うようなスタイルを披露しています。今後は各所でCardi B争奪戦が繰り広げられる予感!

 

49 N*E*R*D & Rihanna – Lemon (↓)

 先週アルバムリリースの効果で46位まで浮上したN*E*R*DのLemon。今週は49位と少し順位を落としましたが、ラジオでは44位→38位と急上昇中で、今後の伸びに期待が持てそうです。来週以降はクリスマス曲や、また一部のラジオによって再浮上した曲(Shape of Youの項目で後述)が落ちてくると思うので、その枠に入る形でのトップ40入りが近いうちに期待できそうです。

 

43 Eminem feat. Ed Sheeran – River (↓)

 先週史上初の8作「連続」でのアルバム1位を記録し、世界最大級の音楽フェス・コーチェラの今年のヘッドライナーに選ばれるなど今もなお第一線で活躍するEminem。その注目度ゆえ、曲をリリースすればダウンロードを多く記録するのですが、その反動(ダウンロードを2回は普通しないので、2週目はダウンロードが落ちる)でリリース2週目はHot 100で大きく順位を落とす傾向にあり。*3また、Eminemは最初の週がピークになることも多いです。

 2010年以降の曲で最初の週からトップ40した曲は、Not Afraidが1位→6位、Lil WayneとのNo Loveが23位→67位、Berzerkが3位→10位、Survivalが17位→31位、Rap Godが7位→21位、SiaとのGuts Over Fearは22位→77位、BeyoncéとのWalk On Waterは14位→55位に。最初の週がピークで、2週目に急落する傾向があります。ただし、客演Rihannaの2曲(Love the Way You Lieが2位→2位、The Monsterは3位→2位)だけは例外みたいです。このRiverはいずれピークを更新し、近年のジンクスを崩せるでしょうか?

 

19 Ed Sheeran – Shape of You (↑)

 今週、各ラジオチャートで2017年のラジオヒットの数々が、振り返りのような形で多くかかっていたようです。それにより何曲かがHot 100で大幅に上昇しました。 P!nkのWhat About Usが62位→48位、Bruno MarsのThat’s What I Likeが48位→37位、Imagine DragonsのBelieverが40位→25位などがこれに当てはまります。その中で、際立ったのはEd Sheeran のShape of You。Hot 100の順位上昇は24位→19位と控えめですが、ラジオは今週32位→16位と大幅に上昇。リリースから51週目にして、今週ラジオが最も伸びた曲に。

 Hot 100には「53週目以降の曲が、26位以下に落ちた時は外す」という1年以上のロングヒットにとても厳しいルールが存在するのですが、そのルールをもしかしたらShape of Youは回避するかもしれません。ルールが施行された2014年の末以降、このルールを少しでも回避した曲はUptown Funkの1曲のみです。

 

14 Cardi B feat. 21 Savage – Bartier Cardi (New)

 Cardi B・21 Savageの「今まさに旬な二人」の新曲が14位で登場。ダウンロードで10位・ストリーミングで11位と二つで高水準の成績を記録し、14位という絶好調スタートになりました。Migos、Nicki MinajとのMotorSportもスタートは14位でした。ダウンロード・ストリーミングだけではなく、Hip-Hop / R&B系ラジオで今週一気に44位→30位とアーバン系ラジオでは無敵。ただしCardi Bはポップ系ラジオへの登場歴はBodak Yellowの1回のみで順位も低かったです。(ポップ系ラジオ23位)

昨日リリースされたBruno MarsとのFinesseリミックス効果でポップ系リスナーへの浸透を期待したいです。

 ※現在Apple Musicでは1位Bartier Cardi、2位rockstarと、なっており「客演仕事人・21 Savage」ぶりが際立っています。

 ※Offsetと新婚のCardi B、この曲の歌詞で16回Offsetと登場します。自分の名前Cardiは59回も登場しています。

 

11 Kendrick Lamar feat. Zacari – LOVE. (↑)

 ビデオの公開で上昇したKendrick LamarのLOVE. トップ10目前の11位まで上昇しました。DAMN.からの曲では初めてアルバムリリース時の順位を更新した曲となりました。(アルバムリリース時、LOVE.はHot 100で18位でした)アルバムでのストリーミング増だけでなく、ラジオも好調でHUMBLE.で取り逃していたHip-Hop / R&B系ラジオチャートの1位を今週取っています。

 ※今までHip-Hop / R&B系ラジオチャートで1位を彼が取ったのは2013年のA$AP Rocky, Drake, 2 ChainzとのFuckin Problemsのみでした。

 

10 Cardi B – Bodak Yellow (↑)

 Cardi BのBodak Yellowが10位に再浮上。4位のNo Limit、7位のMotorSportと合わせてこれでCardi Bはトップ10に同時に3曲がエントリーしているということに!2週間前にMotorSportがトップ10に入った時は入れ替わりでBodak Yellowがトップ10から落ちてしまい、ニアミスに終わってしまいましたが、見事今週「トリプルトップ10」を成し遂げました。 

これは史上15番目の偉業です。さらにそれをHot 100最初のエントリー3つで成し遂げるのは史上3人目(The BeatlesAshantiに次ぐ)で、女性でこの記録を成し遂げるのはAshanti、Adele、Iggy Azalea, Ariana Grandeに次いで5人目です。

 

個人的に注目したのは、Iggy Azalea・Ariana Grandeが同時に「トリプルトップ10」を成し遂げた週のそれぞれの客演陣です。

 

 ↑がその週のHot 100なのですが、それぞれトリプルトップ10を成し遂げたのは以下の曲。

4位 Ariana Grande feat. Zedd – Break Free

5位 Iggy Azalea feat. Charli XCX – Fancy

7位 Ariana Grande feat. Iggy Azalea – Problem

8位 Iggy Azalea feat. Rita Ora – Black Widow

10位 Jessie J, Ariana Grande & Nicki Minaj – Bang Bang

 

 既存のヒットに加え、それぞれBreak Free、Black Widowのビデオがリリースされたことにより急浮上。見事トリプルトップ10を成し遂げました。

 Iggy Azalea が客演で迎えていたRita Ora、Charli XCXですがこの2人はCardi Bとの曲がリリースされる?との情報があるようです。

 Rita Ora feat. Charli XCX, Bebe Rexha & Cardi BでGirls Girlsだそうです。まだ噂の域を出ない段階ですが、実現すればかなり夢のある驚きのコラボですね。Cardi Bが客演にいることで話題も呼びそうなので、客演以外ではまだアメリカのトップ40が無いRita Oraのアメリカ進出にも一役買いそうです。あとはCardi B、Charli XCXがいるので批評家筋からも注目を集めるかもしれません。


 

 これらの面々でのコラボでは、Nicki MinajがCardi B、MigosとMotorSportで組んでいるほか、Iggy AzaleaとZeddが実は最近曲をリリースしています。Iggy Azalea feat. ZeddでBoom Boom。Pitch Perfet 3のサントラ内の曲で、シングル扱いされていないのであまり注目を集めていませんが……

 このように過去のチャートを振り返ると意外な発見があるので、たまにやってみると面白いと思います。

(関連)

 

× Jose Feliciano – Feliz Navidad (↓)

 今週の集計はラジオが12/25 – 12/31、ダウンロード・ストリーミング 12/22 – 12/28。12/25当日が両方に入っているとはいえ、ラジオでは1日分、4日分と「クリスマスムード」の集計期間は短縮。クリスマス曲は今週軒並み順位を落とし、Feliz Navidad、Jingle Bell Rock、Last Christmasの3曲が今週Hot 100から外れました。

 ※集計方法は同じなものの、市場規模の理由からか、USと比べてラジオの影響小さめ・ストリーミングの影響大きめのお隣・カナダではクリスマス曲が軒並み順位を上げています。All I Want For Christmas Is Youは4位。

 

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Ed Sheeran – Shape of You

今週最もダウンロードが上昇した曲 Camila Cabello feat. Young Thug - Havana

今週最もストリーミングが伸びた曲 Kendrick Lamar feat. ZACARI – LOVE.

最も高い順位で新登場した曲          Cardi B feat. 21 Savage – Bartier Cardi

 

 

今週チャートから外れた曲 (12曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位🗻/チャート滞在週数⏰)】

99 Devin Dawson - All On Me (🗻91位 /⏰5週)

98 Camila Cabello - Never Be The Same (🗻61位 /⏰2週)

95 Tank - When We (🗻86位 /⏰5週)

94 Trippie Redd feat. Travis Scott - Dark Knight Dummo (🗻72位 /⏰2週)

92 Eminem – Believe (🗻92位 /⏰1週)

85 NAV feat. Lil Uzi Vert - Wanted You (🗻64位 /⏰6週)

84 Red Marlow - I Pray (🗻84位 /⏰1週)

69 Chloe Kohanski - Wish I Didn't Love You (🗻69位 /⏰2週)

67 Addison Agen - Tennessee Rain (🗻67位 /⏰1週)

50 Bobby Helms - Jingle Bell Rock (🗻29位 /⏰20週)

49 Jose Feliciano - Feliz Navidad (🗻44位 /⏰2週)

43 Wham! - Last Christmas (🗻41位 /⏰4週)

 

 

来週以降にHot 100に入るポテンシャルを持った曲をピックアップしました

 

WALK THE MOON – One Foot

Sofi Tukker feat. NERVO, The Knocks & Alisa Ueno – Best Friend

来週はクリスマス曲がほぼ無くなること、さらにはHuncho Jackの曲が減りそうなので、Hot 100の枠が少し空きそう。来週こそHot 100入りなるか?

 

Bruno Mars feat. Cardi B – Finesse

リリースは木曜日で、次のチャートでダウンロード・ストリーミングが集計されるのは1日のみ*4ですが、その1日でかなりの成績を記録しているので、来週のHot 100にもう入りそう。

 

 

*1:場外の「絡み」も楽しみです

*2:個人的には「ラテンのThe Weeknd」と思っています

*3:ダウンロードの反動で2週目は順位が落ちるのは他のアーティストも同じなのですが、Eminemは他のアーティスト以上に落差があるように思います

*4:ラジオは4日分、ただしラジオは一気に上がらず、ゆるやかに上がる

12/29 リリース新曲/新作の初動を観察 【リリースほぼなし?の年末年始】

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年末の12/29は新リリースがほとんどなく、動きの無い週でした。注目ポイントも少ないです!

 

Spotify デイリーのアメリカトップ10 (金曜日=12/29)

1 Post Malone feat. 21 Savage rockstar
2 Post Malone I Fall Apart
3 Cardi B feat. 21 Savage Bartier Cardi
4 G-Eazy feat. A$AP Rocky & Cardi B No Limit
5 Lil Pump Gucci Gang
6 Offset, Metro Boomin Ric Flair Drip
7 G-Eazy & Halsey Him & I
8 Camila Cabello feat. Young Thug Havana
9 Post Malone Candy Paint
10 Lil Uzi Vert XO TOUR Llif3

 

Hot 100では既にチャートから外れたXO TOUR Llif3が粘りの再トップ10入り!アメリカで今年2番目にSpotifyで再生された曲の粘りは凄まじいです。ほかクリスマスが終わって多くの曲が順位をもとに戻しています。

 

② 新曲/新アルバムからのシングル アメリカSpotifyデイリー順位 (金曜日)

99 Trouble, Drake & Mike Will Made-It Bring It Back
106 Zac Efron Rewrite The Stars
133 Hugh Jackman The Greatest Show
136 Keala Settle This Is Me
159 Loren Allred Never Enough
173 Ziv Zaifman, Hugh Jackman & Michelle Williams A Million Dreams
187 Hugh Jackman The Other Side
188 Lil Skies feat. Landon Cube Nowadays

 

リリースが少ないです。多くは映画The Greatest Snowmanのサントラからの曲です。

 

 iTunesアメリカップ10+新曲の順位 (金曜日)

($は割引)

1$ Ed Sheeran Perfect
2 Imagine Dragons Thunder
3 Camila Cabello feat. Young Thug Havana
4 Post Malone feat. 21 Savage rockstar
5$ Bebe Rexha & Florida Georgia Line Meant to Be
6 Imagine Dragons Believer
7 Portugal, The Man Feel It Still
8$ Ed Sheeran Shape of You
9$ Kendrick Lamar feat. ZACARI. LOVE.
10 Halsey Bad at Love

 

全てが既存の曲。ビデオ公開+割引でKendrick LamarのLOVE.が上昇。

 

99 Ziv Zaifman, Hugh Jackman & Michelle Williams A Million Dreams

 

iTunes アルバム順位 (アメリカ)

1 Various Artists The Greatest Snowman
2 Ed Sheeran ÷ (Deluxe)
3 Eminem Revival
4 Taylor Swift Reputation
5 Various Artists Pitch Perfect 3
6 Imagine Dragons Evolve
7 Kendrick Lamar DAMN.
8 P!nk Beautiful Trauma
9 Khalid  American Teen
10 Chris Stapleton From A Room: Volume 2

そのサントラが1位になっています。

 

⑤現在ラジオで上り調子の10曲

25 Ed Sheeran Shape of You
12 Shawn Mendes There's Nothing Holdin' Me Back
18 P!nk What About Us
35 The Chainsmokers & Coldplay Something Just Like This
2 Ed Sheeran Perfect
60 James Arthur Say You Won't Let Go
6 Sam Smith Too Good At Goodbyes
87 Maroon 5 feat. Kendrick Lamar Don't Wanna Know
91 Sia Cheap Thrills
58 Sam Hunt Body Like A Back Road

 

1年を振り返るプログラムが多いのでしょうか、以前のヒットが多く再浮上しています。

 

⑥各ラジオ局で今週かかりはじめた曲

✫ポップ系

50 Thirty Seconds To Mars

Walk On Water

ロディアスなロックがポップ系ラジオに上陸。

 

✫アダルトポップ系

43 X Ambassadors Ahead Of Myself
44 Sia Santa's Coming For Us

アダルトコンテンポラリー系 (アダルトポップ以上にアダルト)な系列で人気のSiaのSanta's Coming For Usが登場。ただクリスマスはもう終わったのですぐに落ちるでしょう。

 

✫リズミック系

48 Charlie Puth How Long

ラジオ強者

 

✫アーバン系

43 Cardi B feat. 21 Savage Bartier Cardi
49 Famous Dex feat. A$AP Rocky Pick It Up

アーバン系から絶大な支持を受けるCardi B。