チャートのチャート研究ラボ

音楽チャート・ポップス等の動向・文化について頑張って研究しています!議論のネタになるような変わった視点からの記事を目指しています。

Billboard Hot 100 4/22 【遅れてきたイギリスのロック男+Kendrickの新曲】

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こんばんは。Kendrick LamarのHUMBLE.の2位での登場が最大のトピック。ただそれ以外にも見どころがあり、遅れてきたイギリスのロック男、カントリーのアウォーズなど。今週もよろしくお願いします!

 

 

(N) 100 Rag’n’Bone Man – Human

母国イギリスでは次のシングルSkinが流行しはじめるなか、ようやくRag’n’Bone ManのHumanがアメリカ上陸。100位。ロックリスナーには既に大人気のようですが、ポップ系ラジオでも人気が出始めた(ポップ系ラジオ40位)のがエントリーの要因か。現在のチャートでは珍しくなったロックに分類される曲です。

現在Hot 100にエントリーしている曲でビルボードにロック曲とされているのはこのHuman、Imagine DragonsのBeliever、そしてLinkin ParkのHeavyのみです。Linkin ParkのHeavyも随分ロックと離れていますが……

 

(N) 96 Calvin Harris ft. Young Thug, Pharrell Williams & Ariana Grande – Heatstroke

Calvin Harrisが豪華客演陣を率いる新曲Heatstrokeが96位で登場。この豪華さの割に96位という順位は低く感じる気もしますが、勝負曲はあくまでSlideで、Heatstrokeはプロモーションシングル(出るかもしれないアルバムの?)のような立場なのでしょうか…?この曲の主役はYoung Thug。

 

(N) 94 A Boogie Wit da Hoodie ft. Kodak Black – Drowning

A Boogie Wit da Hoodie、Kodak Black、という昨年末あたりから頭角を表す期待の若手2人によるDrowningが94位で登場。メロディアスでポップさもある曲で、ヒップホップリスナー以外に響く可能性も!

 

(N) 93 Kodak Black ft. Future – Conscience

Kodak BlackのデビューアルバムPainting Picturesが今週アルバム3位を獲得。現在8位と上位につけるTunnel Visionのほか、FutureとのConscienceが93位でエントリーしました。

本人は獄中?ながらもリリースされたアルバム、純セールスは11位ながらも、ストリーミングやシングル単体も考慮するアルバムチャートでは3位と、ストリーミングでの強さが伺えます。

 

(N) 91 The Chainsmokers – The One

The Chainsmokersがアルバムに先駆けてリリースしたThe Oneが91位で登場。アルバムMemories...Do Not Openのリリースが反映されるのは来週のチャートです。アルバムチャート1位見込みのほか、シングルも新規で2~3曲登場するのではないでしょうか。

 

(N) 88 Tee Greezly – First Day Out

Tee GreezlyのFirst Day Outが88位で登場。“First Day Out”という曲のタイトルから、出所したベテランラッパーの曲では、と個人的に推測しましたが、そうではなくデトロイトの新人ラッパーのようです。彼とLil YachtyによるFrom the D to the Aも既にヒップホップリスナーからある程度人気なようで、そちらも近いうちのHot 100入りがあるかも。

 

(N) 81 Enrique Iglesias ft. Descemer Bueno, Zion & Lennox - Subeme La Radio

現在YouTubeの再生回数が20億回を越えるなど、爆発的ヒットだったBailando以降は母国語のスペイン語曲のリリースが続くEnrique Igelsiasの新曲Súbeme La Radioが81位で登場。

※今年リリースされたYouTube上のビデオのうち、再生回数が最も多いのは実はShape of YouではなくLuis FonciのDespacitoで、最近スペイン語曲の規模が拡大しているように感じます。有名人のEnrique Iglesiasの新曲がどこまで伸びるかは注目ポイントかもしれません。

 

(N) 59 Logic – Everybody

LogicのEverybodyが59位で登場。新リリースの曲ですがダウンロードよりもストリーミングでポイントを稼いだようです。今年5月にはアルバムもリリースされるようです。タイトルは同じくEverybody。Everybodyの名の通り?Chuck D、Killer Mike、Alessia Cara、Khalidなど新旧の客演陣が登場するようです。

 

(N) 53 Thomas Rhett ft. Maren Morris – Craving You

アカデミー・オブ・カントリーミュージック賞(ACMアウォーズ)でパフォーマンスされた複数カントリー曲がダウンロードを獲得し、Hot 100に登場。Thomas Rhettが今年のグラミー新人賞にノミネートされたMaren Morrisを客演に迎えたCraving Youが53位で登場したほか、Miranda Lambertが75位、Florida Georgia LineのGod, Your Mamaが71位、 And Me Lady AntebellumのYou Look Goodが60位で登場しました。(再登場も含む。)

 

(↑) 37 Keith Urban ft. Carrie Underwood – The Fighter

上に挙げた曲と同じくACMでのパフォーマンス効果でダウンロードが伸びKeith UrbanCarrie UnderwoodのThe Fighterが37位に上昇。ACMでパフォーマンスされた曲の中では後述のSam HuntのBody Like a Back Roadに次いで二番人気なのですが、2曲ともカントリー要素が薄い気がします。

 

(↓) 12 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad and Boujee

今年序盤に旋風を巻き起こし、1位も獲得したMigosのBad and Boujee。そろそろブームも落ち着いてきたのか、今週12位とトップ10圏外へ。少し気になったのはトップ10圏外へ落ちるのがやや早いということ。

トップ10滞在週は14週でヒットの仕方が似ているBlack Beatlesと同じ数字なのですが、これは2016年に1位を獲得した曲の平均トップ10滞在週=19.4週を大きく下回るうえ、どの曲よりも短く(Black Beatlesの次に短いのはCan’t Stop the Feelingの15週)、このタイプのヒット曲は瞬間最大風速のわりに落ちるのがやや早めと考えられるかもしれません。

※共通していえるのはラジオでそこまでポイントを稼いでいないという点。2016年に総合1位を獲得した曲は同じくストリーミング発のPanda以外はラジオで2位か1位にはなっているのですが、この“BBコンビ”はいずれもピーク7位、12位と相対的に低め。ストリーミング発の曲は、いかにラジオでヒットできるかがヒットの規模を拡大させる鍵になっているのでしょうか。いくらストリーミングでヒットしても、ストリーミングを使わないでラジオでしか音楽を聞かない層(若者以外…?)には響ききらないわけですし……

 

(↑) 6 Sam Hunt – Body Like A Back Road

Sam HuntのBody Like A Back Roadが6位まで浮上し、カントリー曲としてはFlorida Georgia LineのCruise以来4年ぶりのトップ10に。先に述べたように浮上の要因はACMのパフォーマンスによるダウンロードの上昇ですが、ビルボードによるとポップ系ラジオでも浮上の兆しがあるようでロングヒットとなるかもしれません。

 

(N) 2 Kendrick Lamar – HUMBLE.

Kendrick LamarのHUMBLE.が2位で登場!ダウンロードとストリーミングでは1位を獲得しています!今週末にはアルバムリリースも予定されており、どこまでチャートを掻き回すかに注目が集まります!ただ、先週22位で登場したThe Heart Part 4は今週85位まで落ちてしまいました。

 

(N)=new (↑)=順位上昇 (↓)=順位下降またはチャート外へ (R)=再登場

 

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲           Bruno Mars – That’s What I Like

今週最もダウンロードが上昇した曲  Keith Urban ft. Carrie Underwood – The Fighter

今週最もストリーミングが伸びた曲 Lil Uzi Vert – XO TOUR Llif3

最も高い順位で新登場した曲          Kendrick Lamar – HUMBLE.

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora)

 

Lord Huron - The Night We Met (Shazam 15位)

Harry Styles – Sign of the Times (Spotify 17位、Shazam 17位)

Ituana - You Can't Always Get What You Want (Shazam 19位)

Michael Kiwanuka – Cold Little Heart (Shazam 25位)

Halsey – Now or Never (Spotify 29位)

The Chainsmokers – Break Up Every Night (Spotify 38位)

Flo Rida, 99 Percent – Cake (Pandora 41位)

Sabrina Carpenter – Thumbs (Pandora 45位)

Clean Bandit ft. Zara Larsson – Symphony (Spotify 46位)

Play-N-Skillz ft. Frankie J, Becky G & Kap G - Si Una Vez (Shazam 47位)

AJR – Weak (Pandora 48位)

The Revivalists - Wish I Knew You (Shazam 49位)

Dylan Scott – My Girl (Pandora 50位)

 

最大の注目はHarry StylesのSign of the Times。今週2位で登場したKendrick LamarのHUMBLE.の1.5倍程度のダウンロードを記録しているようで、トップ10圏内での登場が濃厚でしょう。(ラジオもHUMBLE.より高め、しかしストリーミングはHUMBLE.に完敗、HUMBLE.がストリーミングで強すぎる故)そしてThe Chainsmokersのアルバムリリースが反映され、ロックに寄ったサウンドが特徴のBreak Up Every Night等が登場しそう。そして彼らのCloserの時の相方、HalseyのNow or Neverも好調です。

Shazam上位につけている一部の曲はドラマで使用された曲との情報が。

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)

 

99 Drake – Nothing Into Somethings

98 The Weeknd – Party Monster

97 Drake – Can’t Have Everything

94 Ariana Grande ft. Future - Everyday

93 Ed Sheeran – Galway Girl

89 Drake ft. Kanye West – Glow

86 Drake – Do Not Disturb

85 Drake ft. Young Thug – Ice Melts

84 Drake – Madiba Riddim

83 Drake – Jorja Interlude

82 Drake ft. Sampha – 4422

79 Drake ft. Giggs – KMT

76 Drake ft. Giggs – No Long Talk

68 Drake ft. Jorja Smith & Black Coffee – Get It Together

66 Zayn ft. PARTYNEXTDOOR – Still Got Time