チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

Billboard Hot 100 1/14 【Raindrops, Drop Top……1位と2位の並びがすごい!】

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みなさんあけましておめでとうございます!

Hot 100ではBad And Boujeeが2位になるなど、新年早々楽しいチャートとなっていて、チャートマニアの私大歓喜という。1位がRae Sremmurd、2位がMigosという並び、すごいですよね。

Bad And Boujeeのビデオのこの部分、テーブルの上にあるのはお酒ですが、なんだか店が「国道沿いのガスト」の雰囲気が出ていませんか…?気のせい?

 

では、いきましょう!プレイリストはこちら

(今週はApple Musicだけですが、SpotifyYouTubeで聴いている方がいたら教えてください。プレイリスト作ります)

100 Daddy Yankee – Shaky Shaky

プエルトリコレゲトン歌手、Daddy YankeeのShaky Shakyが100位で登場。過去に何回かトップ40入りの経験も。1月か2月にリリース予定のアルバムに収録予定のようです。

 

99 Olivia O’Brien – hate u, love u

gnashのi hate u, i love uの客演を務めたOlivia O’Brien。そのソロバージョンのhate u, love uが99位で登場。ちなみにi hate u, i love uは今週31位、37週目とロングヒットになっています。

 

98 Kaleo – Way Down We Go

アイスランドのバンド、KaleoのWay Down We Goが98位で登場。Alternative チャートでは既に滞在44週目を迎えていて、長い雌伏の時を経てHot 100に辿り着いたことが伺えます。ラジオはゆるやかに下降中ですが、ここから粘れるか。

 

96 A Boogie Wit da Hoodie ft. DJ SPINKING – Timeless

A Boogie Wit da HoodieのTimelessが96位で登場。数週前にHot 100に登場したMy Shitも今週86位で再登場。

 

95 Kodak Black – No Flockin

2016年リリースしたミックステープ、Lil B.I.G. PacがPitchforkのベスト・ラップアルバム20選に入るなど、注目を集めるKodak Black。そんな彼のNo Flockinが95位で登場。French MontanaのLockjawでの客演に次いで彼にとって2曲目のHot 100。

 

80 Kyle ft. Lil Yachty – iSpy

KyleとLil YachtyのiSpyが80位で登場。自身のOne Night(ピーク49位)、そしてD.R.A.M.と組んだBroccoli(ピーク5位)、そしてCharli XCXの客演も務めるなど幅広く活躍したLil Yachty。2017年も活躍できるか。また、この曲をヒットさせKyleと成功に導けるか。期待です。

 

79 Dustin Lynch – Seein’ Red

カントリーシンガーのDustin LynchのSeein’ Redが79位で登場。カントリーでRed、といえばテイラーを連想するのですが、それだけに(?)サビがStyleと似ている気がします…?

 

71 Big Sean – Moves

2月3日にアルバムI Decided.をリリース予定のBig Sean。そのアルバムのシングルMovesが71位で登場。前アルバムDark Sky Paradiseで彼にとって初のアルバム1位を獲得しましたが、このアルバムでも引き続き1位を獲得できるか。

 

51 PnB Rock – Selfish

クリスマスソングや、J.Coleの曲が順位を落としていき、代わりに多くの曲に順位上昇のチャンスが。その中でも大きく順位を上げたのはPnB RockのSelfish。85位→51位。ダウンロードを上げたようです。PnB Rockは今週(Flockinで)95位のKodak BlackとToo Many Yearsという曲で組んでいます。

 

33 Wham! Ft. George Michael – Careless Whisper

12/25のGeorge Michaelの死を受けて複数関連曲のダウンロード・ストリーミングが大幅に増加。このCareless Whisperが33位、Faithが47位で再登場。またLast Christmasも50位から41位に順位を上げています。

チャートには入りませんでしたが、他にはFreedom、Father Figure、One More Tryも同様多くのダウンロードを集めていたようです。(ダウンロード50位圏内入り)

 

20 Niall Horan – This Town

LouisのJust Hold Onが72位→93位、ZAYNのI Don’t Wanna Live Foreverが18位→22位と順位を落としつつある一方、ここに来て調子を上げてきたのはNiall HoranのThis Town。今週20位と14週目でピーク更新。このまま順位をキープできるか。

 

2 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee

“Raindrops Drop Top”という歌詞がネット上でムーブメントとなり、バイラルヒット(ネットからじわじわヒット)となっているBad And Boujeeが今週2位。ストリーミングが主なポイント源。Migos,客演のLil Uzi Vert、さらにはプロデューサーのMetro Boominも初のトップ10。

 

× Brenda Lee - Rockin' Around The Christmas Tree

12月の23-29日が集計の対象の今週のチャート。クリスマス当時の25日が入っているものの、週の半分はクリスマス「後」で、クリスマスソングは軒並みチャートの外へ。Hot 100に入ったクリスマスソングは先週の10曲から2曲まで減りました。残ったAll I Want For Christmas Is Youも16位→35位となっています。

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲 Sia ft. Sean Paul – Cheap Thrills

今週最もダウンロードが上昇した曲 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee

今週最もストリーミングが伸びた曲 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee

最も高い順位で新登場した曲 Big Sean – Move

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位)

100 Bruno Mars - Versace On The Floor

98 J. Cole - Foldin Clothes

97 The Weekend ft. Kendrick Lamar - Sidewalks

95 The Weeknd - Reminder

94 The Weeknd - Six Feet Under

93 J. Cole - For Whom The Bell Tolls

90 J. Cole - Ville Mentality

89 J. Cole - She's Mine Pt. 1

83 J. Cole - Change

67 Lil Yachty - 1 Night

57 DJ Khaled ft. Nicki Minaj, Chris Brown, August Alsina, Jeremih, Future & Rick Ross - Do You Mind

48 Andy Williams - It's The Most Wonderful Time Of The Year

47 Nat King Cole - The Christmas Song (Merry Christmas To You)

46 Burl Ives - A Holly Jolly Christmas

45 Pentatonix - Mary, Did You Know?

44 José Feliciano - Feliz Navidad

29 Bobby Helms - Jingle Bell Rock

27 Brenda Lee - Rockin' Around The Christmas Tree

 

みなさんよいお年を! ↓新年を祝う門松

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2016 My Best Albums 20

ベストソングは多くの方に読んで頂いたようで、嬉しかったです。

djk2.hatenablog.com

 

今回はベストアルバムを発表していくわけですが、皆さんに一つお伝えしておきたいことがあります。

それは、自分は音楽をアルバム単位で聴く機会よりも、シングル単位で聴く機会のほうが多いということです。

だから何だ、という感じですが、そういう音楽遍歴ということを頭の片隅に置いていただけると幸いです。

では、ベストアルバムを発表していくのですが、シングルと同様選考基準を明記したいと思います。

 

① 自分がそのアルバムを好きかどうか

はい。ですね。

 

② 知られていないから、伝えたい

シングル、同様個人でやるベスト○○の醍醐味です。

 

③ 流れがキレイか

曲の前後の流れ、繋ぎで驚きを覚える。それってシングルでは体感できないアルバムの魅力だと思っています。

 

④全体的な世界観

アートワーク等も含めた、直感的な精神世界…(博識ぶる謎の表現) 

 

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20        Vince Staples - Prima Donnna

James Blake、André 300などをゲストに呼び込み、新しいヒップホップの音を追求。次のアルバムも楽しみです。あと、まだ彼はHot 100にも入ったことがないので、そちらも期待しています。

 

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19        Bon Iver – 22, A Million

⚄⚄ (サイコロ)、CRΣΣKSなどギャル文字のような表記に加え、以前とは変わった奇抜な曲が並ぶが、アルバムとしてまとまっていました。30分程度ですが不足感は無かったです。

 

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18        GFOTY – Call Him A Doctor

GFOTYはレーベルPC Musicの一員なので、エレクトロのアルバムかなぁと思いきや、まさかのハードロック風で前半まくし立てて来ました。アルバム後半はPC Musicらしいトラックが並びます。アルバム内の展開が急すぎるなど、かなり荒削りでしたが衝撃度では1番なのではないでしょうか。

 

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17        Jessy Lanza – OH NO

エレクトロポップのアルバム。アルバム全体で雰囲気が統一されていたと感じました。小じんまりとしている気もしますが、全体的にかわいさも出ている点が好きです。It Means I Love You以外にもGoing Somewhereが好きです。

 

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16        Rihanna - Anti

Tame Impalaのカバー以外はリアーナ本人がライティングに関わっているようで、実はリアーナのアルバムとしてはかなり珍しいよう。(今までは他に提供された曲を歌うことが多かった)たしかに、以前より「分かりやすい」曲は減った気がしますが、それでも自分のやりたいこととセールスで同時に成果を出すのはさすがでした。

 

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15        D.R.A.M. – Big Baby D.R.A.M.

飼い犬と写るアルバムのジャケが可愛さMaxのD.R.A.M. ヒット曲Broccoliもジャケ同様に可愛げのある曲でしたが、アルバムでは可愛さではとどまらない多芸さが垣間見られます。

I choose you like a Pokémon ―♪(Cuteの歌詞)

 

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14        Ariana Grande - Dangerous Woman

セールス面は今年も好調で、2013年以降4年連続年間チャートに入り続けるなどでアメリカのポップス界の顔として定着してきたAriana Grande(アメリカ人ポップシンガーでそれより長いのはテイラーくらい)それでも守りに入ることなく、Everydayなど攻めの姿勢を貫くのが素敵です。評論家の間ではInto You一択らしいですが、それ以外にも見どころが多いアルバムです。

 

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13        Foxes - All I Need

「ClarityのFoxes」が遠い過去になったのだと感じるアルバム。Foxesはこういうシンガーなのよ!という主張がよく伝わり今後に期待を持てるアルバム、と思ったが評論家からはまずまずな評価、そしてセールスも空気という結果に……ただ、Album of the Yearというサイト(総合評論サイトのようなもの)でMost Underrated Albums of 2016で3位なよう。一部で期待されているのか…?

 

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12        Nao – For All We Know

アルバムを通してNaoらしい音を聴くことの出来るアルバム。サウンドの個性と聴きやすさを両立していて、ポップスのファンも、インディーのファンも入りやすいアルバムなのでは、と感じました。

 

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11        Flume – Skin

シングルNever Be Like Youなど、前のアルバムよりセールスで結果を出したFlume。そんなアルバムは一部で「Flume、色気付きやがって!」のような評価を得ているようですが、私はそう感じませんでした。一部インスト曲等を挟み、Never Be Like You、Say Itなどのアンセムを際立たせる構成は同胞Tame Impalaの昨年のアルバムCurrentsを彷彿とさせ、絶品でした。

 

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10        Kero Kero Bonito - Bonito Generation

「J-Pop意識のイギリスのポップ・グループ」はキワモノではなく期待のポップ界の新人だ!と思えるアルバムでした。ただ、J-Pop意識なのに、iTunesApple Musicで「お住いの国(日本)で取り扱っていません」なのは本当に勿体無いです……

 

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9         Frank Ocean – Blonde

個人的なハイライトはBe Yourselfのアナウンスメント。

 

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8         The Avalanches – Wildflower

蝶が不思議な色の空間を飛ぶ、というファンタジックなジャケ通りの、ファンタジー溢れるトラックが多く、世界観が気に入りました。サンプリングを体現するアーティストの復活に、今後への影響も期待しています。

 

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7         Beyoncé – Lemonade

女性としての強さ、意見の強さがフォーカスされることの多いアルバムですが、自分はバリエーションに富む優秀なポップアルバムとして好きです。

 

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6         Nathan Sykes – Unfinished Business

かつてOne Directionのライバルと言われたThe Wantedの元メンバー、かつAriana Grandeの元カレという「オイシい要素」が多いながらも、果てしなく注目度が低いのはこのアルバム。彼の歌声と音楽スタイルが絶妙で、アルバムを通して「ここに新スター誕生!」と訴えかけます。Zaynも良いですが、この人にも注目してほしいです。

 

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5         Chance The Rapper – Coloring Book

人々を幸せな気分にさせる世界観が何より良い。Interludeのようなものですが、D.R.A.M. Sings Specialが良い味を出していますね。Justin Bieber、Lil Wayne、T-Painなどの大物もアルバムの雰囲気に馴染んでいました。あと、No Problemがダウンロード抜きで43位まで行ったのも、チャート好きにとっては感動した事項の一つ。

 

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4         Kaytranada - 99%

このブログの名前は「チャートのチャート研究ラボ」ですが、このアルバムも同じく「ラボ」だと感じました。このアルバムには新しいサウンドがたくさん詰まっていて、まるで液体と液体を混ぜて生み出す実験室のように感じました。実験の結果はもちろん成功。Kaytranadaは他のアーティストとのコラボを多く行っており、今後の活動が楽しみです。

 

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3         Tove Lo - Lady Wood

アルバムとしての完成度がポップアルバムの中では抜群だと感じました。True Disaster → Cool Girlの流れはアルバム中最大のハイライト、にして今年屈指のポップソングが2連続で並ぶ幸せな空間です。

 

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2         Danny Brown - Atrocity Exhibition

今私がたくさん聴いているヒップホップ、そして私がかつてよく聴いていた(といってもその「当時なりによく聴いていた」ので詳しいわけではない)インダストリアルを狂気的に融合し、まるで自分のために作られたアルバムのようだ。

 

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1         Kanye West – The Life Of Pablo

Kanyeは神だったのだ。

 

 

※アルバムについて描写するのは初めてなので全体的に説明不足の可能性もありますが、一番言いたいことは一つ、とにかく聴いてみてください、です。以上です。今年もありがとうございました。

2016 My Best Songs 100 【YouTube, Apple, Spotifyプレイリスト付き】

 

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こんばんは!今年もベストソングを発表していきます!

過去のベストソングはこちら

このように、個人的なブログ等で発表をするベストソング/ベストアルバム、というのは難しいものだと考えています。なぜなら、基準をどこに置くかが難しいから。

評論サイトでしたら、サイトごとの「色」みたいなものがあって、こういうのを推していこうみたいなものがあると思います。例えば、新人(ベテラン)重視、サイトの母国重視、ロック等何らかのジャンル重視、また場合によってはレーベルのバランス重視!?などですかね。

この話から何が言いたいかというと、個人ブログ等ではベストソング/ベストアルバムの選考の基準を言っておくと分かりやすくなるのでは?ということです。

故、選考の基準を明記しておきます。

 

① 自分が気に入ったかどうか

当たり前ですが……書いておきます。

 

② 知られていないから、伝えたい

人が知らないような曲をベストソングに入れて、人に伝えるのってこういう企画の大きな醍醐味の一つですよね

 

③ チャートで予想外の躍進をしたか

自分オリジナルの基準ですかな。一部の曲での判断基準になっています。

 

では行きましょう!今回は ft.100曲です!

まずは41位~100位相当。なぜ相当なのか。それは順位を振り分けていないからです。

振り分けない理由は、正直どれが上などの想いが薄く、平等に推していきたいからです。読んでいる人が好むのが、自分が100位のつもりで入れた曲なのか、41位のつもりで入れた曲なのかは不明なので。ここは予想外の出会いを楽しむワイルドカードゾーンみたいな感覚でお楽しみください。まあ、省エネ……の意味合いも多少はございます…(笑)

2 Chainz ft. Lil Wayne

Bounce

Aanysa & Snakehips

Burn Break Crach

Alex Newell & DJ Cassidy with Nile Rodgers

Kill The Lights

Alicia Keys

In Common

Anderson. Paak

Come Down

Ariana Grande ft. Future

Everyday

Baauer

Pinku

Betty Who

I Love You Always Forever

Beyoncé

Formation

Bon Iver

29 #strafford APTS

Carly Rae Jepsen

Store

Charli XCX

Trophy

Childish Gambino

Me And Your Mama

CL

Lifted

Courtney Barnett

Three Packs A Day

D.A.N.

Dive

D.R.A.M.

Cute

Danny Brown ft. Ab-Soul, Earl Sweatshirt & Kendrick Lamar

Really Doe

Danny Brown

Golddust

DJ Snake ft. Mr. Hudson

Here Comes The Night

Dvsn

Try/ Effortless

Flume ft. Vince Staples, Kučka, Ngaiire & Vera Blue

My Boo (Cover)

Flume ft. Tove Lo

Say It

Foxes

Rise Up (Reprise)

Francis and the Lights ft. Bon Iver

Friends

Frank Ocean

Ivy

Frank Ocean

Solo

French Montana ft. Kodak Black

Lockjaw

GFOTY

Mr. E

Hannah Diamond

Fade Away

Justice

Safe & Sound

Kanye West, Gucci Mane, Big Sean, 2 Chainz, Travis Scott, Yo Gotti, Quavo and Desiigner

Champions

Kanye West (ft. Chris Brown & Kid Cudi)

Waves

Kanye West (ft. Ty Dolla $ign & Post Malone)

Fade

Kaytranada ft. BADBAD NOTGOOD

Weight Off

Kaytranada ft. Phonte

One Too Many

Kero Kero Bonito

Fish Bowl

kiki vivi lily

Lovin' You

Kungs ft. Tillié

When You're Gone

Lil Uzi Vert

Erase Your Social

Mac Miller ft. Anderson. Paak

Dang!

Majid Jordan

Pacifico

Maren Morris

80s Mercedes

Final Song

NAO

In The Mornig

Nathan Sykes

Ther's Only One of You

Ookay

Thief

Pusha T. ft. Kanye West, A$AP ROCKY, The-Dream

M.P.A.

Rihanna

Kiss It Better

serpentwithfeet

four ethers

Skepta

Man

The Avalanches

The Wozard of Iz

The Knocks ft. Phoebe Ryan

Purple Eyes

The Raveonettes

Junko Ozawa

Tove Lo

Keep It Simple

Travis Scott ft. Kendrick Lamar

Goosebumps

Vince Staples ft. A$AP Rocky

Prima Donna

Yo Gotti ft. Nicki Minaj

Down In the DM

Young M.A.

Ooouuu

Zara Larsson

I Would Like

 

※「ワイルドカードゾーン」メモ

・少し音源が探しづらい曲もあるので、気をつけてください。

・kiki vivi lilyさんとD.A.N.さんは日本の方。来年はもっと日本の曲も聴いていきたいです。今までそこまで聴いていなかったので……

・CLさんは韓国の方。このLiftedはHot 100にも入っていました。

・Danny BrownとKaytranadaはどのシングルを選ぶか迷いました。このリストの曲をトップ40の曲と入れ替えていたかも。

・Flume のMy BooはGhost Town DJ’sのカバー。今年ランニングマン・チャレンジで再注目された曲を、魔術的にカバーしています。

 

ここまでのプレイリストはこちら

YouTubeのプレイリストがうまく見れない人はこちら 

2016 My Best Songs 41位~100位相当 - YouTube

 

ではここからはトップ40。順位がつきます。

※変に気合が入って一部説明文のクセがすごいことになっていますので、苦手な方は曲名だけ拾っていってください。

 

40        Desiigner – Panda

長く続いていた非アメリカ人によるHot 100支配を打ち破ったのはこのDesiignerのPandaですね。KanyeアルバムのThe Life Of Pabloに思いっきりサンプリングされ、際立っていました。

 

39        Migos - Look at My Dab

とにかく楽しい一曲。今年の最初に流行した”Dab”というダンスの代表的な一曲です。踊れます。

 

38        GFOTY – Poison

PC MusicのGFOTYによる、跳ねるような、かつ低いビートの1曲。昨年のDon’t Wanna / Let’s Do Itに引き続き興味深い曲。今年はPC Musicの中でDanny L Harleが注目を浴びましたが、GFOTYも要注目かと思っています。

 

37        The Avalanches - Subways

The Avalanchesの復活アルバムの美しい一曲。Bee Geesの曲をサンプリングしているようです。勝手にブリトニー・スピアーズの声かと思っていたけど違うらしい。

 

36        Jessy Lanza - It Means I Love You

Jessy Lanzaのアルバムの中心にいる曲。曲でずっと流れるポポポンというリズムが絶品です。

 

35        Becky Hill – Warm

Shift K3Yプロデューサーによる怪しげなビートが「洞窟の入口」を彷彿とさせて、冒険開始!のような感が。そんな感想を抱くのは自分だけとは思いますが、多くのエレクトロ曲でボーカルを務めた(Oliver HeldensのOverdrive等)Becky Hillのソロには要注目かもしれません。

 

34       Britney Spears ft. G-Eazy - Make Me...

今年の不遇ソング大賞候補のMake Me...。チャートでは最初の週だけ注目を浴びてその後は下落という結果に。この曲を最初聴いた時、ブリトニー復活来た!と思ったのですが、そうはならず。ちょっとビデオが微妙ですかね…

アルバムも好印象だったので、本当にこの曲はなんで売れなかったの!と感じております。

 

33        Kaytranada ft. Craig David - Got It Good

面白いトラックが勢揃いのKaytranadaのアルバムの中で一番最初はこの曲に魅了されました。Craig Davidの声と郷愁さのあるメロディラインが好きです。Craig Davidは自分のアルバムにもこの曲を入れました。

 

32        Chance The Rapper ft. Future - Smoke Break

キレいなFuture!?もちろん、別にFutureが汚いと言いたいのではありません。個人的にFutureの声は”毒タイプ”と思っているのですが(悪い意味ではない、良い意味で個性的かつ彼にしか出せない雰囲気を出せるというニュアンスのつもり…)、それがChance The Rapperの世界観と合わさって、新世界が出来ている気がしました。

 

31        M.I.A. ft. Zayn – Freedun

M.I.A.版???(このランキング1位の曲、クイズみたいにしてすいません)といった印象。Zaynが客演とあって、もっとZaynが目立つのかな、と思いきやZaynが名裏方に徹していて画期的です。

 

30        Fifth Harmony ft. Ty Dolla $ign - Work from Home

間違いなく今年のポップ曲の代表。この曲をキッカケにFifth HarmonyはOne Directionの座を引き継いで世界的なポップグループに成長するのかな、と思いきや………

 

29        Bon Iver - 10 deathbreast ⚄⚄

NMEによると、Bon Iverの今回のアルバムはKanye Westのファンにもオススメらしいですが、Kanye Westのファンである自分が選ぶ、アルバムの中の最もKanye Westを彷彿とさせる曲。

 

28        Tove Lo - Cool Girl

意外と売れなかった曲その2。前アルバムのHabits, Talking Bodyなどのヒットからもっと売れると思いっていました。単体で聴くよりアルバムの流れが好きです。

 

27        Foxes - Devli Side

Foxesのアルバム、全体的に良ポップ曲の集いといった感触なのですが、その中でも一番エネルギーと力強さを感じたのがこの曲でした。

 

26        Beyoncé – Sorry

He Better Call Becky with the Good Hairというキラーフレーズでおなじみの一曲。””Becky””だしもっと日本で宣伝しても良かったのでは!と個人的に考えたり……

2番のNow you want to say you're sorryの部分が好きです。

 

25        Kungs vs. Cookin' on 3 Burners - This Girl

新しい音の誕生…というと大げさかもしれませんが、今年最も音で楽しませてくれたDJ/プロデューサーは彼だと考えています。アルバム曲のWhen You're Goneも好みです。

 

24        Danny Brown - When It Rain

ビートが急加速して、狂気を演出。変態トラックが多く集うDanny Brownのアルバムの中でも屈指の変態。

 

23        Ariana Grande – Greedy

シングル化はまだされていないが、アルバムの中心で燦然と輝くダイヤモンドのような曲。最後には米英メインストリームの曲では珍しい転調も。カラオケで歌いたくなるが、難易度が高い。

 

22        Kero Kero Bonito – Graduation

「日本語と英語の融合」「J-Popに流暢なラップを乗せる」と聞くとキワモノに思えるが、それをかわいくキレイにまとめる、Kero Kero Bonitoの真骨頂な一曲。

 

21        Nathan Sykes – Twist

アルバムを通して特徴的な声を奏でる、元The WantedのNathan Sykes。その声がたまらない、「スター感」が強く際立つ一曲。

 

20        D.R.A.M. ft. Lil Yachty – Broccoli

この曲好きだけど、流行りはしないだろうなーー、という曲が流行った例の一つ。D.R.A.M.のアルバムジャケの表情の可愛さや、またブロッコリーという少し謎の曲名等の世界観が魅力です。

 

19        The Avalanches - The Noisy Eater

ファンシーな世界観+サンプリングという自分の好物同士を掛け合わせる、カツカレーのような一曲。

 

18        Charli XCX ft. Lil Yachty - After the Afterparty

アルバムの流れで聴いて驚いてみたい思いと、やっぱり単体でも聴きたいな、という思いが重なって実は聴くと微妙な気分がする曲。アルバム楽しみ楽しみ楽しみです。

 

17        Rihanna ft. Drake – Work

今までは、どポップな曲で多くの1位を獲得してきたRihannaだが、これも1位取るのか、すごいなぁと思っていた記憶。聴けば聴くほど、「そりゃ1位になるなぁ」と分かる曲。ただ、DrakeがJennifer Lopezと噂が出たのは少し残念。

 

16        Liz - Holy Water

昨年のWhen I Rule The Worldに続き、またLizが面白いものを作ってくれました。その”Rule”ではSophieと組みましたが、今回の相方はValentino Khan。いつか小さいハコにて爆音で聴いてみたいです。

この曲は音源を見つけづらいので、ここに貼っておきます。

LIZ - Holy Water (Extended Mix) by givenchys | Free Listening on SoundCloud

 

15        Flume ft. Kai - Never Be Like You

カナダ人シンガーKaiの驚異的な声がFlumeをネクストステージに導いた一曲。Flumeの母国オーストラリアだけでなくアメリカでもピーク20位と成功。FlumeのFuture Bassとポップの融合の完成形と考えています。

 

14        Kanye West (ft. Chance the Rapper, Kirk Franklin, The-Dream and Kelly Price) - Ultralight Beam

個人的にグラミーのSong Of The Yearにノミネートしてほしかった一曲。何でもないインスタグラムの子どもがグラミーに携わるってまさに夢だなぁ、と思ったのですが如何でしょうか。

 

13        Frank Ocean – Nikes

アルバムの1曲目。1曲にして聴く人を飲み込み、アルバムの世界に連れていく。Kohhがいるバージョンも聴いてみたいです。

 

12        Beck – Wow

ビルボードBeckをロック・ミュージシャンと分類しこのWowをロック曲と認定しているが、ヒップホップのほうが近いと感じるくらい自由なジャンルの曲。アルバムでどのような切り口を魅せてくれるのかが楽しみです。

 

11        Lil Yachty ft. Quavo & Skippa da Flippa – Minnesota

その奇抜な髪型、ラップスタイルで今年の新人ラッパーの中でもひと際目立ったLil Yachty。その特徴を煮詰めて凝縮したような、Minnesota。

 

10        Kaytranada - Lite Spots

音楽をあまり聴かないような、一般人にこの曲を聴かせたら、「え、これって曲?」と返される予感がする一曲。そんな新しい音と出会えるアルバムがKaytranadaの99%で、またこの曲だと考えています。

 

        Marshmello – Alone

EDM好きなら誰もが認知するようになった、マスクを被ったDJヒーロー、Marshmello。そんな彼の集大成ともいえるのがAlone。ネズミに”Joel”と名付けるなど(=deadmau5のこと)茶目っ気のあるビデオも好き。今後の彼の動向にも曲にも注目していきます。リミックスも魅力的。

 

8         Danny Brown - Dance In The Water

アルバムの中で一番踊れる曲と思っています。Danny Brownのアルバムからは6曲を候補に上げましたが、この曲を1番にしました。

 

7         Chance The Rapper ft. 2 Chainz & Lil Wayne - No Problem

今年のChance The Rapper成功の象徴の曲。曲としても、ベテランの2 ChainzとLil Wayneを自在に操る様子が印象的でアルバムの中で際立つ曲だが、個人的にはチャートの成功にフォーカスしたい。ダウンロードが無いというハンデを背負いながらも一時期Hot 100で43位まで到達し、年間チャートにも接近した。

 

6         Beyoncé - Hold Up

Soulja Boy  Tell’emをサンプリングした、という事実が自分の興味を引き寄せた一曲。Diplo、Vampire WeekendのEzra、MNEKなど、多方面からプロデューサーを呼び寄せ、完璧なポップソングを作り上げた、という印象。

 

        Travis Scott, Young Thug ft. Quavo - pick up the phone

前期の時も言いましたが、2016年版I Know Ther’s Gonna Be。こういうマジカルで不思議なビートのヒップホップが増えると、私は幸せでございます。

 

4         Tove Lo - True Disaster

Tove Loのアルバムの次のシングルの予定の、今年のポップ曲ナンバーワン。ダーク版Styleといった感触で単体でもアルバムでの流れでも素晴らしいです。

 

3         Charli XCX ft. Hannah Diamond – Paradise

Charli XCX、Hannah Diamond、プロデューサーのSophieのという自分にとって理想的な布陣。Charli XCX, Hannah Diamondや Sophieのバブルガム要素を足して、で2で割らないこの曲。

 

2         Rae Sremmurd ft. Gucci Mane - Black Beatles

No Flex Zoneを聴いた時から彼らにメロメロだったが、それが1位を取って広く受け入れられるような大きな存在になったと思うと嬉しいです。イギリスでもヒットしたようですが、それに相応しい曲です!!!

↓日本でも聴いて欲しい、という話

djk2.hatenablog.com

1         Kanye West (ft. Rihanna & Swizz Beatz) – Famous

やっぱりカニエは神だった。

 

上位のほうのプレイリストはこちらです!!!

 YouTubeのプレイリストがうまく見れない人はこちら 

2016 My Best Songs トップ40 - YouTube

 

Billboard Hot 100 1/7 【チャートの日付は1/7でも時空がクリスマス】

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チャート集計が12/16~12/22なので、まだクリスマスらしいです。

プレイリスト


99 Rae Sremmurd – Swang

Rae SremmurdのアルバムSremmLife2のトラック、Swangが99位で登場。アルバムからは3曲目の登場。Black Beatlesの勢いそのまま上位に上がれるか。この曲はTravis Socttのリミックスも好評なよう。

 

92 21 Savage – Red Opps

今年脚光を浴び、Future、Drakeなどの大物とも共演した今勢いのある21 Savage。Red Oppsが92位で登場。今年の上半期だけで5曲をHot 100に送り込んでいます(客演含む)

 

91 DJ Luke Nasty – OTW

DJ Luke NastyがMight Beに続き、2曲目のHot 100登場。OTWが91位で登場。トラックが特徴的な音を鳴らしています。2 Chainzのリミックスもあるようです。

 

75 Noah Cyrus ft. Labrinth – Make Me (Cry)

Noah CyrusのMake Me (Cry)が75位で再登場。Charli XCXに”Next Level Pop Song”と評されたこの曲、個人的に来年のヒットになると考えているのですが、いかがでしょうか。

 

58 Chris Brown ft. Gucci Mane & Usher – Party

Chris BrownのPartyが58位。初の1位で勢いに乗るGucci Mane、2014年にNew Flameでも組んだUsherの2人を客演に迎えました。曲のピークが下がってきた彼にとっては悪くないスタートな気がします。これからどこまで順位を伸ばせるかが重要でしょう。

 

50 Wham! – Last Christmas

12/16~12/22が集計期間の今週、多くのクリスマス曲がHot 100へ。意外なことにWham!の Last ChristmasはHot 100初登場。メンバーのGeorge Michaelの死が公表されたのは12/25なので、その影響がチャートに現れるとしたら来週です。

 

44 Jose Feliciano - Feliz Navidad

上記のように、今週合計10曲のクリスマス曲がHot 100へ。このスペイン語のFeliz Navidadほか、It's The Most Wonderful Time Of The Year、A Holly Jolly Christmasが初登場、また今週アルバム1位のPentatonixのMary, Did You Knowなどが再登場。

 

41 Gucci Mane ft. Drake – Both

Gucci ManeのDrakeを迎えたBothが41位で登場。8月にもGucci Mane ft. DrakeのBack on the RoarがHot 100に入りましたがその時の順位は81位。Gucci Maneの存在感が高まっているということなのでしょうか。

 

35 J.Cole – Deja Vu

先週アルバムの曲全てがトップ40に入ったJ. Coleですが、今週は順位を大幅に落としています。先週7位のDeja Vu以外は全てトップ40圏外へ。2曲は100位圏外へ。今年Beyoncéはリリース2週でもトップ40に5曲を残すなどしていたため、そう考えると1週目のインパクトに比べて物足りなさが。

 

28 Shawn Mendes – Mercy

トップ40の境目を行ったり来たりしているShawn MendesのMercyが今週は28位。ですが現在iTunes1位とダウンロードが好調なようで今後の伸びに期待が持てそう。3曲目のトップ10達成なるか。

 

16 Mariah Carey – All I Want For Christmas Is You

クリスマス曲界のエースは今週16位。ラジオで伸び率最大。ラジオ、ダウンロード、ストリーミング全てでバランスよくポイントを稼いでいます。来週のチャートでは23,24,25が集計とイブと当日を残していますか。去年記録したピーク(11位)を超えられるか。1週間の7日のうちクリスマス気分の日が3日なので、ちょっと厳しいか。

 

9 Machine Gun Kelly X Camila Cabello – Bad Things

良くも悪くも目立ったニュースとなったCamila CabelloのFifth Harmony離脱。その影響でこのBad Thingsも注目を浴びたのか、ダウンロードを伸ばしてトップ10に復帰。9位とピークを更新しています。

 

1 The Weeknd ft. Daft Punk – Starboy

69セントに値下げされたことによりダウンロードを大きく伸ばし、8週の2位の後に1位を獲得したStarboy。The Weekndにとっては3曲目、Daft Punkにとっては初の1位。ちなみにDaft Punkは意外にもGet Lucky以前はトップ40に入ったこともありません。KanyeのStronger(2007年に1位)で思い切りサンプリングされていますが、その時は客演で名前は載らず。ガソバレ。

 

以下はチャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲 Mariah Carey – All I Want For Christmas Is You

今週最もダウンロードが上昇した曲 The Weeknd ft. Daft Punk – Starboy

今週最もストリーミングが伸びた曲 Migos ft. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee

最も高い順位で新登場した曲 Gucci Mane ft. Drake – Both

※Bad And Boujeeは現在Spotify1位で、もっと伸びそうです。

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位)

100 Rihanna - Sex With Me

98 A-Boogie Wit Da Hoodie - My Shit

93 The Weekend - Die For You

91 Kenny Chesney ft. P!nk - Setting The World On Fire

89 Sundance Head - At Last

83 Post Malone ft. Quavo – Congratulations

77 Post Malone ft. Justin Bieber - Deja Vu

67 Sundance Head - Darlin' Don't Go

63 PARTYNEXTDOOR ft. Drake - Come And See Me

57 J. Cole - Everybody Dies

53 J. Cole - False Prophets

34 J. Cole - She's Mine Pt. 2

29 J. Cole - 4 Your Eyez Only

比較!vs2016年 【過去の年間チャートとの比較でアーティスト勢力図を考察】

先日、年間チャートを振り返る記事を書きました。ですが、年間チャートをさらに別角度から分析していきたいと思います。自分は年間チャートに面白さを見いだしてチャートにのめり込んでいった経緯があるので、年間チャートには熱くなるのです!

 

 

 

今回のテーマは、vs数年前

数年前の年間チャートと今年の年間チャートを比較して、誰が被っているのか、ということを調査し、何年でどのようにポップ界のアーティストの勢力図が変わっていくのか、という参考にしていきたい、というわけです。

 

では、まずvs20年前(1996)から 

被ったアーティストは………

 

0名!

なんと20年もたつと年間チャートにエントリーする人は1人も被らないのですね。

勢いがあって多くの支持を得たアーティストでも20年も売り続けるのは至難の業のようですね。

ただ、2016の年間チャートに入ったJay-Z, Usherは翌年(1997年)それぞれ曲名??(Foxy Brownの客演)、Make Me Wannaで年間チャート入り、さらにBeyoncéも翌々年(1998年)にDestiny’s ChildのメンバーとしてNo, No, Noで年間チャート入りを果たしています。 惜しいですね。

20年はメインストリームのシーンが100%変わるかどうかの境界なのかもしれません。この惜しさだと年によっては被りアーティストも出てきそうです。

実際1994年→2014だと、R.Kelly(Bump n’ Grind / Do What U Want※客演),Snoop Dogg (Gin & Juice / Wiggle※客演)で2名が達成しています。

 

次に、vs15年前 (2001)

2000年代突入。世紀も変わって少し今に近づきました。

そんな今回は被ったアーティストは ………

 

5名!

ずいぶん増えましたね。メンバーを見ていきましょう。

P!nkJay-ZJustin Timberlake (N’syncのメンバーとして)、Beyoncé (Destiny’s Childのメンバーとして)、Usher

 

上の項目で挙げたJay-Z, Usher, Beyoncéに加えてJustin TimberlakeP!nkがこの表に。現在はソロで力強い活動をしているJustin Timbarlake, Beyonceがグループの1員にいるあたり、少し隔世の感を感じるかも。

また、Jay-Zはこの年も2016年も客演でのエントリーが多く、ヒップホップアーティストは客演が多く、自身のアルバムを出さなくても年間チャートに入る可能性が高くなるため、長持ちになりやすいのかもしれません。

この中で2016年間チャートの上半分に入ったのはP!nk, Justin Timberlakeの2名で、2016年の顔のようなアーティストはまだいませんね。

 

さらに時計の針を進めていきましょう、 vs 10年前 (2006年)

被りは………9名

 

増えていますね!ただ、意外と少ない気もします。メンバーは

P!nkChris BrownSean Paul、Beyoncé、Jay-Z、Lil Wayne、Justin Timbarlake、Kanye WestRihanna

 

15年前の2001年との被りメンバーは全員アメリカ人でしたが、今回はRihanna (バルバドス)、Sean Paul(ジャマイカ)のアメリカ人ではないアーティストの名が。

2001年と比べると、BeyoncéとJustin Timberlakeの2名がソロになり、今年主役級の活躍をしたRihannaがついに登場。この人がいるだけで「今感」がグッと出ますね。

あと、日本基準ですが、平成生まれのChris Brownも。この10年戦士たちは客演の多いアーティストが多いですね。ヒップホップ、R&Bなどのジャンルは客演として組み込みやすいのでしょう。

しかし、客演が多くはないP!nkが2001年に引き続きエントリーしているのは驚きました。鉄人ですね。

 

次の5年前。ついに2010年代へ、 vs5年前 (2011年)

被っているのは……18名!

 

Chris Brown、Lil Wayne、Drake、Mike Posner、Flo RidaNicki MinajBeyonceSelena GomezRihanna、Taylor Swift、Usher、Calvin Harris、Kanye West、Wiz Khalifa、DJ Khaled、Adele、Jeremih、P!nk

 

今年最も多くの曲を年間チャートに送り込んだDrake、今年アルバム年間1位となったAdeleが登場。現在のシーンとかなり近づいてきました。ただ、2016に年間チャート1位と2位を同時に獲得したJustin Bieberはいません。2010年の年間チャートには入ったのですが、リリースの間になり、2011年の年間チャートには入りませんでした。

2006年以前と一番違うと感じた点は、被りアーティストのジャンルが広がったことです。2006年の項で述べたように、客演で有利なヒップホップ、R&Bアーティストは依然多いですが、それ以外のジャンルも増えたと思います。ポップは、2006年もいたP!nkに加え、Selena Gomez, Taylor Swift, Mike Posner, Adeleの名が。さらにはDJ/プロデューサーのCalvin Harrisが。彼はEDM代表の一人として語られることも多いですが、2006年にはEDMという言葉は無かったですもんね。

 

そして、vs3年前 (2013年)

被っているのは 22名

 

Justin Bieber、Florida Georgia Line、Future、Thomas Rhett、Flo Rida、Tim McGraw、Taylor Swift、One Direction、Rihanna、Imagine Dragons、Calvin Harris、Ellie Goulding、P!nk、Nicki Minaj、DrakeLil WayneSelena GomezAriana GrandeZedd、Justin Timbarlake 、Jay-ZDaft Punk

 

2011年の18名に比べて22名と、そこまでは増えず。2年しか変わらないので、そこまで変化が無いのか。ただ、2011との変化点は何個かあって、一つは非アメリカ人の増加。2011と2016年の被りアーティストのうち、非アメリカ人はDrake, Adele, Rihanna, Calvin Harrisの各ジャンルのエース級の4組のみだったが、2013との被りは8組まで増加。5年と3年でこう変わるとは、Hot 100はアメリカのチャートなので、やはり非アメリカ人が長く続くのは難しいのでしょうか。もう一つは、ジャンルが増えたこと。2011年には無かったカントリー(Thomas Rhett, Tim McGraw)、ロック(Imagine Dragons)が加わり、さらにはDJ/プロデューサーの人数が増えました。

この2011年と2013年の被りアーティストの比較の結果からは、定着度がヒップホップ>R&B>ポップス>エレクトロ>カントリー、ロックという仮説が浮かび上がるかもしれませんが、比較元の2016年のカントリー曲とロック曲が極めて少ないので、恒常的な定説にはなり得ないとは思います。しかし、これからも続けてカントリーやロックが低空飛行を続けて(メインストリーム的な)大物アクトが減り、長年にわたりメインストリームに影響を与え続けるカントリー、ロックアーティストが減る可能性も拭いきれません。

 

そして、最後に去年、vs1年前 (2015)

被りは40名!さすがに多いですね!

 

Calvin Harris、Drake、One Direction、Alessia Cara、Sia、Kanye WestChris Brown、Ariana Grande、Nicki Minaj、O.T. Genasis、Tove Lo、Meghan Trainor、John Legend、Charlie Puth、Elle King、Chris Brown、Nick Jonas、Lil Wayne、Selena Gomez、Beyoncé、DJ Snake、Taylor Swift、The Weeknd、Usher、X Ambassadors、Rihanna、Fetty Wap、Jeremih、Shawn Mendes、Adele、Justin Bieber、Flo Rida、Bebe Rexha、Fifth Harmony、Remy Boyz、Major Lazer、MØ、Ellie Goulding、Silento、Wiz Khalifa

 

2年にまたがっている曲も多いので、ここまで大所帯になったのだと思います。1年違いだとシーンもそこまで変わらないのですね。

 

そして最後に、○年連続で年間チャートに入っている人たちのランキングを作りました。

12年連続 Rihanna, Lil Wayne

10年連続 Taylor Swift

8年連続 Drake

7年連続 Nicki Minaj

6年連続 Calvin Harris

5年連続 Ellie Goulding、One Direction

4年連続 Ariana Grande

3年連続 Tove LoMeghan TrainorJohn LegendDJ Snake、UsherBeyonceChris BrownWiz Khalifa、Jeremih、Sia

 

何年も連続で年間チャートに入り続けるには、①客演の曲を増やす、②リリースペースを増やす のいずれかですね。①が出来ないポップ系のアーティストはアルバムを毎年リリースする、または自分のアルバム以外の曲(映画等)を増やすなどすると、年間チャートに連続で入れるのかも。ポップ系のアーティストは鮮度も重要な要素の一つだったりしますからね。

それと、このリストに入っているDrake, Nicki Minaj, Ariana Grande, DJ Snakeが今の時点でこの記録を1年伸ばすことが濃厚になっております。Taylor SwiftとRihannaも多分2017も入ります。

ちなみに、○年連続の歴代記録のデータは見当たらないので、鋭意調査中です。

 

まとめ

今回熱心にマニアックなデータを提示し、自分の考察を書き加えましたが、このデータから何を感じるかは自由です!

ただ、こんなマニアックなデータを集める人はなかなかいないと思うので、この”変態データ”を生かして、いろいろなことを考えてみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございます