こんばんは!今週も際立つ”Old Town Road"の強さ。7週目の1位です
◇今週のHot 100 ハイライト◇
・Ed SheeranとJustin Bieberの“I Don’t Care”は2位スタート。
・首位は引き続き“Old Town Road”。今週も1億再生越え
・Logicが自身3度目のアルバム1位
・イギリスで大人気、Lewis Capaldiの“Someone You Loved”が85位に登場
・Jhené Aikoの“Triggered”が51位に登場
・今週のトップ10
5月25日 | R | D | S | ||||
- | 1 | Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus | Old Town Road 🍎🚩 | 3 | 2 | 1 | |
☆ | ◎ | 2 | Ed Sheeran & Justin Bieber | I Don't Care ✅ | 13 | 1 | 3 |
△ | ◎ | 3 | Jonas Brothers | Sucker | 2 | 6 | 15 |
△ | ◎ | 4 | Billie Eilish | bad guy | 43 | 8 | 2 |
△ | 5 | Post Malone | Wow. | 5 | 11 | 6 | |
△ | 6 | Post Malone & Swae Lee | Sunflower | 14 | 13 | 4 | |
△ | ◎ | 7 | Sam Smith & Normani | Dancing With A Stranger | 1 | 16 | 29 |
▽ | 8 | Taylor Swift feat. Brendon Urie | ME! | 7 | 5 | 12 | |
△ | ◎ | 9 | Khalid | Talk | 6 | 14 | 9 |
▽ | 10 | Halsey | Without Me | 9 | 26 | 11 |
R=Radio、D=Download、S=Streaming
🍎=Apple Musicで1位、✅=Spotifyで1位、🚩=YouTubeで1位
※Spotifyでは今週もリミックスとオリジナルを合わせると”Old Town Road” > “I Don’t Care”です。
◎ は先週と比べて曲のポイントが伸びていることを指す
緑背景はその指標がトップ10内で最高、赤背景は最低
1~100位までの順位表は↓
曲の個別解説
☆100 Lizzo – Juice
Lizzoの“Juice”が100位に登場。先週初登場した”Truth Hurts”についで2曲目のHot 100エントリーです。
この曲は主にポップ系ラジオ、Spotifyで人気。ポップ系ラジオではアルバムリリース前から少しずつかかっていてましたが、”Truth Hurts”のヒット以降さらに再生数を伸ばしましています。
“Juice”はアメリカよりも先にイギリスでプチヒットしており3月末の時点で38位まで到達しています。
“Truth Hurts”も少しずつポップ系ラジオでのオンエアが開始しています。
◇98 2 Chainz feat. Ariana Grande – Rule The World
2 ChainzとAriana Grandeの”Rule the World”が98位で再登場。アルバムリリース時以来のHot 100復帰です。
シングル化に伴うラジオ再生数増加が再登場の要因です。リズミック系で7位、Hip-Hop / R&B Airplayで14位にランクインし、全ジャンルのラジオ再生数で45位に入りました。ただしリリース時のようなストリーミング数は無いです。(Apple MusicもSpotifyも200位圏外)
☆95 Nicky Jam & Ozuna – Te Robaré
Nicky JamとOzunaの“Te Robaré”が95位に登場。この2人は昨年の”Te Boté”でも共演していました。
この曲はYouTubeで主に人気(今週33位)です。Spotifyでも200位圏内には入っています。ラテン系ラジオでは今週10位にランクインしています。
☆85 Lewis Capaldi – Someone You Loved
イギリスで注目を集めるフォーク系シンガー、Lewis CapaldiがHot 100に初登場。“Someone You Loved”が85位に登場しました。
この曲はアダルトポップ系ラジオ、そしてSpotifyで人気。今週はDLの数字も伸びています。
Spotifyの再生数が伸びた(圏外→88位)のは、有力プレイリストToday’s Top Hitsがこの曲をリストの上位に「再投入」したからだと思われます。
この曲は既にヒット「済み」と見なされて1回はリストから外された曲でしたが、彼のアルバムの新リリースが発表されたため再び注目を集めてリストに復帰しました。(そのアルバムが反映されるのは来週のチャートです)
スコットランド出身の彼はイギリスで熱心な支持を受けており、この“Someone You Loved”はイギリスでの年間シングル1位有力候補です。またアルバムも大きく注目されていて、先週リリースされたアルバムは収録曲すべてイギリスのSpotifyで30位以内に入りました。(今週のUKアルバムチャートで1位見込み)
イギリスではこのような「普通の見た目の男性SSW」の躍進が際立っており、The Guardianはこの現象についての記事を作成しています。この「普通の見た目の男性SSW」はアメリカ風のジャンル名に当てはめると、「アダルトポップ系のシンガー」です。
記事内ではこのブームの火付け役はEd Sheeranで、記事内では彼をこのジャンルの“Godfather”と表記しています。そして女性シンガー、またはブラック系のシンガーが彼らの影に隠れてしまっていることなどを指摘しています。
☆73 Lunay, Daddy Yankee & Bad Bunny – Soltera
Lunayの“Soltera”が73位に登場。Lunayはプエルトリコ出身のシンガーで、これが初のHot 100エントリー。もともとChris JadeyとGaby Musicが客演でしたが(この2人はプロデュース担当)、リミックスで新たにDaddy YankeeとBad Bunnyを迎えたところ人気が出ました。
この曲はストリーミングで人気。人気が最も高いのはYouTubeです(今週27位) ほかApple MusicとSpotifyでも100位圏内には入っています。
この曲はラテン圏内でも抜群の人気を誇り、今週一時期Spotifyのグローバルトップ10まで到達しました。(5/18のランキングでは“Soltera”、”Con Calma”、“Otro Trago”と3つのラテン曲がSpotifyのグローバルトップ10に入っていた)
☆51 Jhené Aiko – Triggered (freestyle)
Jhené Aikoの“Triggered”が51位に登場。ビルボードでは単に"Triggered"と表記されていますが、その他の媒体では曲名に(freestyle)がついている場合が多いです。
この曲はApple Musicでの人気が飛び抜けて高いです。残り2つのストリーミングではYouTube>Spotifyの順に人気です。
▽47 Billie Eilish – bury a friend
Billie Eilishが初めてラジオ系のチャートで1位を獲得。今週“bury a friend”がオルタナティブ系で1位に。この系統はこれまで一番多くBillie Eilishの曲をかけてきた系統です。
女性のソロシンガーがオルタナティブ系ラジオで1位を獲得するのは少しレアで、チャートの創設(1988年)以来13曲目のことです。
1989 Kate Bush – Love and Anger
1990 Sinead O’Connor – Nothing Compares 2 U
1990 Sinead O’Connor – The Emperor’s New Clothes
1992 Suzanne Vega – Blood Makes Noise
1994 Tori Amos – God
1995 Alanis Morissette – You Oughta Know
1995 Alanis Morissette – Hard in My Pocket
1996 Alanis Morissette – Ironic
1996 Tracey Bonham – Mother Mother
2013 Lorde – Royals
2015 Elle King – Ex’s & Oh’s
2018 Alice Merton – No Roots
2019 Billie Eilish – bury a friend
2000年台では女性オルタナ系シンガーはラジオ再生に恵まれませんでしたが、Lorde以降はやや復活の流れが来ています。上記のリストには載っていませんが、Janelle MonáeやKimbraも客演としてこの系統で1位を獲得した経験があります。
他の系統のラジオもようやくBillie Eilishの人気に気が付き始めたのか、ここ数週はラジオ再生数が上昇しています。現在ポップ系ラジオでは”when the party’s over”と”bad guy”が同時にオンエア中。特に後者は最近大きく再生数を伸ばしています。
△39 Kane Brown – Good As You
Kane Brownの“Good As You”が39位に浮上。キャリア4曲目のトップ40です。
この曲はカントリー系ラジオ2位まで上昇しています。一方「Kane Brownの曲としては」ストリーミングがそこまで高くはないです。(カントリー曲としては一般的な水準)
△29 Luke Combs – Beer Never Broke My Heart
1週間分フルに集計されたことでジャンプアップ。Luke Combsの“Beer Never Broke My Heart”が29位にランクインしました。この曲は今週DLが3位、ストリーミングも50位にランクインしました。ストリーミング50位はカントリーとしてはかなり優秀です。
Luke Combsは6/7にリリースのEP、”The Prequel”をアナウンスしています。この曲も収録されます。ほかデビュー作の“This One’s For You”はアルバムチャートで7位に再浮上しています(滞在102週目のロングヒット作)
今週はカントリー曲の躍進が目立ちます。Blake Sheltonの“God’s Country”は24位、Morgan Wallenの”Whiskey Glasses”は25位と”Beer Never~”よりも上位にランクイン。
この2曲はカントリー系のラジオ以外でもDLでポイントを稼いでいます。2曲ともストリーミングの数字も悪くは無いです。“Whiskey Glasses”はApple Music・Spotifyの両方で100位前後に入っています。
▽21 Logic feat. Eminem – Homicide
Logicが自身3度目のアルバム1位を獲得。総合売上は8.0万で、うちセールスが2.4万、ストリーミングで5.4万枚相当を稼ぎました。残りはシングルDLです。
主にストリーミングのパワーによってアルバム1位の座を獲得しましたが、Hot 100に登場したのは“Homicide”のみでした。
この曲はデビュー週だった先週よりもDL・ストリーミングを落としたため、Hot 100でも5位→21位と順位が下がりました。
ほか今週のアルバムチャートではMac DeMarcoが10位にランクイン。自己最高位を更新しています。総合セールスは2.7万で、その多くをチケット戦略によるセールス2.0万から得ています。ただセールス以外も0.7万はあるので、ストリーミングでも一定の人気はあったと言えます。(リリース日はApple Musicアルバムで25位にランクインした)
☆2 Ed Sheeran & Justin Bieber – I Don’t Care
Ed SheeranとJustin Bieberの“I Don’t Care”が2位にランクイン。”Old Town Road”は3週連続でポップスターの1位デビューを阻止したということになります。(Taylor Swift→Shawn Mendes→Ed Sheeran)
"I Don't Care"はDLでは“Old Town Road”を上回り1位だったものの、ストリーミングの差は大きくHot 100首位デビューならず。ストリーミングでは”bad guy”にも負けて3位でした。
そのストリーミングの差を埋めるべく、今週“I Don’t Care”はビデオを出したものの、“Old Town Road”もビデオを出したのでその差が埋まることは無さそうです。
現時点でビデオの再生数は“Old Town Road” > “I Don’t Care”。人気がグローバルに分散しているEd Sheeranに比べ、Lil Nas Xの人気はアメリカに集中しているので、アメリカに限るとこの再生数の差はかなり広がると思います。(”Old Town Road”はもしかしたら来週自身が持つストリーミング数の記録を再び塗り替えるかも……?)
Ed Sheeran + Justin Bieberという最強格のタッグに加え、制作陣もShellback、Max Martinなどが参加し超豪華ですが、そんな曲にも楽々勝利してしまう、アメリカにおける“Old Town Road”の圧倒的強さをひしひしと感じます。
この曲は個人的にはデビュー時は注目され、そのキャッチーさから人気を集めるも、次第に尻すぼみになった”I’m the One”のようなチャートアクションになりそうと考えています。
Spotifyグローバルでは再生数の記録(日)を更新しましたが、週間は5位でした。世界的には大ヒットしているということですが、初日の期待度の「割には」週間の再生数をあまり稼げなかったという見方もできます。
・Spotify(世界) 1日のピーク再生数ランキング
曲 | ピーク再生 | 年 | |
1 | Ed Sheeran & Justin Bieber - I Don't Care | 10,977,389 | 2019 |
2 | Mariah Carey - All I Want for Christmas Is You | 10,819,009 | 2018 |
3 | Ariana Grande - 7 rings | 10,445,538 | 2019 |
4 | XXXTENTACION - SAD! | 10,415,088 | 2018 |
5 | Ed Sheeran - Shape of You | 9,878,194 | 2017 |
6 | Drake - In My Feelings | 9,847,333 | 2018 |
7 | Ariana Grande - thank u, next | 9,606,415 | 2018 |
8 | Drake - Nonstop | 9,298,297 | 2018 |
9 | Wham! - Last Christmas | 9,098,668 | 2018 |
10 | Drake - Survival | 8,611,591 | 2018 |
・Spotify(世界) 週間のピーク再生数ランキング
曲 | ピーク再生 | 年 | |
1 | Ariana Grande - 7 rings | 71,467,874 | 2019 |
2 | Drake - In My Feelings | 67,499,798 | 2018 |
3 | Ed Sheeran - Shape of You | 64,217,796 | 2017 |
4 | Ariana Grande - thank u, next | 59,975,503 | 2018 |
5 | Ed Sheeran & Justin Bieber - I Don't Care | 58,370,367 | 2019 |
6 | Drake - God's Plan | 54,891,573 | 2018 |
7 | Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber - Despacito - Remix | 54,729,818 | 2017 |
8 | Ariana Grande - break up with your girlfriend, i'm bored | 54,707,620 | 2019 |
9 | Billie Eilish - bad guy | 50,342,324 | 2019 |
10 | Drake - One Dance | 47,782,311 | 2016 |
×× A Boogie Wit da Hoodie feat. 6ix9ine – Swervin
A Boogie Wit da Hoodieが6ix9ineを迎えた”Swervin”がチャート「完走」を果たしてチャートから外れました。ピークは38位、チャート滞在は20週でした。
21週目以降51位以下に落ちるとチャートから外れるというルールがありますが、そこから逆算して「ヒット曲だったら少なくとも20週はチャートに滞在するだろう」という考えから20週チャートに残ることを「完走」と言うケースがあります。*1
この曲はストリーミングで人気があったものの、“Look Back At It”の方がシングルに選ばれたため、”Swervin”の方はラジオにかからず。それでもストリーミングを中心にポイントをキープし続け、20週もチャートに残りました。中位に滞在した期間が長いため、年間チャートにも余裕で入りそうです。
ストリーミングのプレイリストはラジオよりも柔軟にシングルを変更できるので、Apple Music / Spotifyのプレイリストではこの曲は”Look Back At It"と並行してシングルのように扱われていました。Spotifyではポップ系の曲が多いToday’s Top Hitsに入っていた時期もありました。
ラジオ無しの非シングルながらも、ストリーミングの人気によって年間チャートに入るほどのヒットになったという点でXXXTENTACIONの“Moonlight”と似ています。
“Swervin”と違いラジオシングルに選ばれた”Look Back At It”は現在ラジオで躍進中。ポップ系にも人気が飛火し、今週ポップ系ラジオの39位にランクインしています。
×× Lauren Daigle – You Say
Lauren Daigleの異色のヒット、“You Say”が今週チャートから外れました。ダウンロード・ラジオでの大人気により、ピーク29位、チャート滞在43週とかなりのロングヒットでした。
Lauren Daigleはもともとクリスチャン系ラジオで人気のアーティストでした。クリスチャン系ラジオとは、キリスト今日の教義に基づく曲を中心にコンパイルした系統で、規模はそこまで小さくないものの、この系統でヒットしている曲はこの系統でしかヒットせず、他の系統に飛び火せずHot 100にもあまり登場しないため、あまり存在感は無いです。
しかしこの“You Say”は多くのDLを集めたことから、クリスチャン系の曲としては珍しくHot 100デビューを果たしました。Hot 100デビューを果たすほどにヒットしたことから他の系統のリスナーにも注目され、じわじわラジオにも浸透。最終的にはアダルトポップ系、アダルトコンテンポラリー系、ポップ系にまで飛び火してかなりのラジオヒットになりました。
20週の時点では51位以下に位置しており、本来ならばチャートから外れる順位にいたのですが、他系統のラジオへの飛び火が「伸びしろ」と判定されて51位以下ながらも特例でチャートに残る期間が少しありました。(実際に50位以上にランクインしたので、ビルボードのその見込みは正しかった) ピークがあまり高くない割にチャート滞在が長い理由はこれです。
一方、ストリーミングの数字はかなり低いです。Spotifyの週間ピーク順位は138位で、ランクインしていたのも6週間程度で、Hot 100のヒット度と比べるとかなり低い成績です。
DL、そして大人系のラジオ……とストリーミングからは離れたフィールドで大ヒットだったこの曲は、ラジオとストリーミングの流行が離れてきた現代に開発された、「ラジオ専用シングル」のような印象を受けました。
この曲は「真新しさ」よりも「親しみやすさ」が重視された典型的なバラードで、リズミカルな曲が強い(地域差はあるが、アメリカではそう)ストリーミングとは相性が悪そうですが、逆に大人系のラジオとは相性が良さそうです。あまり音楽を聴かない層には響きやすい曲でもあるかもしれません(DLが多いことからの推測)
ストリーミングを意識した曲が増える昨今では、反動としてこのような曲を求める動きも一部では出てくるのかもしれません。
今週は他にもEllie Gouldingの“Close To Me”が今週チャートから外れました。この曲も”You Say”ほどではないですが、ラジオのポイントを中心にヒットしていました。ラジオ再生数は5位まで到達しましたが、Hot 100では25位止まりでした。
来週はリカレントで外れる曲が多そうで、チャートのリフレッシュが進みそうです。 (”Make It Sweet”、”Baby Shark”、”Close Friends”、”thank u, next”、”Drip Too Hard”、”Be Alright” などが候補)
今週チャートから外れた曲 (8曲)
【先週の順位、アーティスト名、曲名、🗻ピーク順位、⏰チャート滞在週数】
100 Ski Mask the Slump God – Faucet Failure (🗻87位 /⏰11週)
97 Anuel AA & Karol G – Secreto (🗻68位 /⏰11週)
95 Lil Peep & iLoveMakonnen feat. Fall Out Boy – I’ve Been Waiting (🗻62位 /⏰9週)
91 PnB Rock & XXXTENTACION – MIDDLE CHILD (🗻91位 /⏰1週)
90 SZA, The Weeknd & Travis Scott – Power Is Power (🗻90位 /⏰2週)
63 A Boogie Wit da Hoodie feat. 6ix9ine – Swervin (🗻38位 /⏰20週)
45 Lauren Daigle – You Say (🗻29位 /⏰43週)
43 Ellie Goulding & Diplo feat. Swae Lee – Close To Me (🗻24位 /⏰25週)
・アルバムチャート(Billboard 200)に新登場した作品
1 Logic – Confessions of A Dangerous Mind
4 Sommy Hagar & The Circle – Space Between 🎫
10 Mac DeMarco – Here Comes The Cowboy 🎫
20 newsboys – United
29 Quando Rondo – From The Neighborhood To The Stage
50 Stunna 4 Vegas – BIG 4x
87 Ciara – Beauty Marks
90 Marc Anthony – Opus
131 Whitesnake – Flesh & Blood
◇アルバムチャート長期滞在
1周年:Juice WRLD – Goodbye & Good Riddance (今週28位)
1周年:Lil Baby – Harder Than Ever (今週82位)
Juice WRLDのアルバムからのラジオシングルは“Lucid Dreams”だけでしたが、その他の曲もストリーミングでは高い人気があり、SEA(ストリーミングのアルバム消費)の一部としてアルバムチャートに貢献しています。
Lil BabyのアルバムはApple Musicでの人気が際立ちます。“Yes Indeed”は今年に入ってからもApple Musicのランキングで50位前後を推移しています。
その他
・今週ラジオで伸びた曲
☆Ed Sheeran & Justin Bieber – I Don’t Care
・Khalid – Talk
・Shawn Mendes – If I Can’t Have You
・Billie Eilish – bad guy
・Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus – Old Town Road
・来週以降Hot 100に入るかもしれない?曲
・Tyler, the Creator – EARFQUAKE
・DJ Khaled feat. Nipsey Hussle & John Legend – Higher
来週のアルバムチャートで首位を争う2作品。ストリーミングでの人気が高く、2つのアルバムの収録曲がかなりHot 100に登場しそう。(両方とも8曲程度が登場?)
・Hot 100圏外の曲のうち各サービスで最も人気のあった曲
✅:Martin Garrix feat. Macklemore & Patrick Stump – Summer Days (今週39位)
🍎:ScHoolboy Q feat. 21 Savage – Floating (今週28位程度)
🚩:Luh Kel - Wrong (今週28位)
※Apple Musicは週の最終日の順位を週間の“参考順位”としています(Apple Musicには週間チャートが無い)
関連 / 参考記事
・ビルボードによる今週のHot 100 / アルバムチャート解説(記事を書くうえで参考にしています)
・ビルボードスタッフが議論するシリーズ
今週のテーマは”I Don’t Care”についてです。
① この曲は今年の最も“アツい”夏アンセムになり得るか?
② Lil Nas Xが多くのポップスターのHot 100首位奪取を阻止したことに関して
③ “I Don’t Care”はSheeran、Bieberどちらのアルバムで“中心”に据えられるか?
④ ビデオでお気に入りのシーンは?
⑤ "I Don't Care"以外でアンチパーティー曲のお気に入りは?
③の質問が個人的には好みです。要は、Ed SheeranっぽさとJustin Bieberっぽさ、どちらが強いか?ということです。(ビーバー派が多かった)