チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

Billboard Hot 100 4/8 【DrakeのMore Life週の見どころ】

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今週はDrakeのMore Lifeがチャートに反映され、Hot 100にはDrakeの曲が多く登場しました。なんと24曲。そんな週の見どころを説明します。More Lifeに多く登場するイギリス人アーティスト等を絡めながら紐解いていこうと思います。写真はMore Lifeに登場するイギリス人グライムアーティスト、Skepta。

 

 

(N) 98 Jason Derulo ft. Nicki Minaj & Ty Dolla $ign – Swalla

Jason DeruloのSwallaが98位で登場。ビデオリリースのタイミングでのチャート登場。ダンサブルなノリが特徴の1曲。2015年のWant You to Want Meよりも2014年のWiggleっぽい曲です。昨年のシングルは奮わなかったJason Derulo、この曲でリベンジなるか。

 

(N) 97 Rick Ross ft. Young Thug & Wale – Trap Trap Trap

今週アルバムが3位で登場したRick Ross。その中で注目を集めたのはYoung Thug、Waleを客演に迎えたTrap Trap Trap。97位。

 

(N) 88 Machine Gun Kelly ft. Hailee Steinfeld – At My Best

Machine Gun KellyがHailee Steinfeldと組んだAt My Bestが88位で登場。昨年の終盤からCamila Cabello(元Fifth Harmony)、Little Mixそして今回のHailee Steinfeldと彼はポップス系アクトと組むことが増えました。しかし新曲はQuavo、Ty Dolla $ignと組むようです。ポップスのリスナー、ヒップホップのリスナー両方の心を掴めるか。

 

(↓) 84 Nicki Minaj, Drake & Lil Wayne – No Frauds

先週14位だったNicki MinajのNo Fraudsが今週は84位までランクダウン。ダウンロードが減り、そしてラジオ/ストリーミングも伸びなかったのがランクダウンの要因。Drakeはディス曲Back to Backがヒットし最終的には年間チャートにも入りましたが、それの再来にはならなさそうか…

 

(N) 76 Drake – Skepta Interlude

DrakeのMore Lifeの曲の全てがHot 100に登場。その中で(22曲中)2番目に順位が低かったのはSkepta Interludeで76位。タイトルどおりイギリスのグライムアーティストのSkeptaが担当する曲です。母国イギリスでは全体で9番目に人気で、ややアメリカとイギリスのギャップを感じるチャート成績に。

※北米のR&B/Hip Hop系統アルバムの、イギリスのアーティストが担当する曲、ということでBeyonce ft. James BlakeのForwardを連想しました。この曲もHot 100ではアルバムの中で1番低い成績でしたが、今回のSkepta Interludeとは違いイギリスでも同様にアルバムの中で1番チャート順位が低かったです。

 

(↓) 75 Ariana Grande ft. Future – Everyday

Ariana GrandeとFutureのEverydayが75位に順位を落としています。今年異なるタイトルでの2週連続アルバム1位と勢いにのるFutureが客演ですが、さすがにアルバムからの4曲目のシングルとなると注目度が落ちてくるか。例えばJustin BieberのPurposeも、1曲目~3曲目のシングルは全て1位でしたが、4曲目のCompanyは53位ピークでしたし……

 

(N) 40 Drake ft. Giggs – No Long Talk

DrakeがイギリスのラッパーGiggsを迎えたNo Long Talkが40位で登場。イギリス人ラッパーがHot 100のトップ40に登場するのは2012年のMadonna feat. Nicki Minaj, M.I.A.のGive Me All Your Luvin' (10位)以来。イギリスのラッパーはアメリカのリスナーからは「フロウのノリが合わない」ということで評判は微妙らしいですが、イギリス人ヒップホップ系アクトも多く登場した(Giggs, 前述のSkepta、そしてJorja Smith)More Lifeをきっかけにイギリス人ラッパーがアメリカで存在感を今後発揮できるのか注目です。

 

(N) 9 Drake ft. Quavo & Travis Scott – Portland

DrakeのPortlandが9位で登場。客演のTravis Scottは初のトップ10。昨年アルバム1位と存在感を高めている彼ですが、意外にもトップ40もまだこれで2曲目(Antidote=16位に次ぐ)。More Lifeの出世頭Passionfruitと比べると、アメリカでの人気が際立つ感があります。プレイリストの中で最もダウンロードされた曲ですが、ダウンロード数は全体で20位。このプレイリストはストリーミング数が爆発的に稼いでいますが、ダウンロードは少なめなことが伺えます。

 

(N) 8 Drake – Passionfruit

DrakeのMore Lifeの全曲(22曲)+客演の2曲の計24曲が今週Hot 100にエントリーし、自身の記録を塗り替え(Viewsリリース時の20曲)同一アーティストによる最多Hot 100エントリーの記録を更新。その中のトップがPassionfruitの8位。今年Ed Sheeranが初めて達成した「同一アーティストによる複数トップ10デビュー」の2つ目の事例に。ストリーミングの普及による曲が世間に浸透する速度が上がったことを示唆するデータだと思います。

 

(↓) × Bebe Rexha – I Got You

自身がメインの曲では初のHot 100入りをI Got Youで成し遂げたBebe Rexhaでしたが、43位ピーク/11週滞在という成績でチャートから姿を消しました。Me, Myself & I(ピーク7位)、Hey Mama(ピーク8位)、In the Name of Love(ピーク24位)ほどまでは行かず。

 

(↓) × Little Big Town – Better Man

Taylor Swiftがソングライトに参加したことでも話題になったLittle Big TownのBetter Manが今週チャート外へ。ピークは34位と、カントリー曲だと比較的上位ですが、「テイラー特需」とまでは行かず。

 

(↓) × Twenty One Pilots – Heathens

一時期は2位まで到達したTwenty One PilotsのHeathensがチャート外へ。昨年だけでStressed Out、Ride、Heathensと3曲のトップ10を記録した彼ら。バンドとしては2010年代のトップ10曲数がMaroon 5に次ぐ多さに。今後も引き続き昨年のような存在感を発揮できるか注目です。

 

(↓) × Rae Sremmurd ft. Gucci Mane – Black Beatles

マネキンチャレンジで脚光を浴びたBlack Beatlesがついにチャート圏外へ。インターネットのミームで流行、そしてストリーミングが伸びてチャート上位へ。さらにラジオでもかかり始め、さまざまな領域のリスナーに広まっていき定着する。このような新しいヒットの形を生み出した1曲としてチャートの歴史上重要な1曲なのかもしれません。

 (N)=new (↑)=順位上昇 (↓)=順位下降またはチャート外へ (R)=再登場

 

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲           Bruno Mars – That’s What I Like

今週最もダウンロードが上昇した曲 Zedd & Alessia Cara - Stay

今週最もストリーミングが伸びた曲 Drake – Fake Love

最も高い順位で新登場した曲          Drake – Passionfruit

 

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)

 

100 Martin Garrix & Dua Lipa – Scared to Be Lonely

99 Migos ft. Gucci Mane – Slippery

98 Nicky Jam – El Amante

97 Shakira ft. Maluma - Chantaje

96 Future ft. The Weeknd – Comin Out Strong

95 6LACK – Prblms

94 Ed Sheeran – Happier

93 2 Chainz & Quavo & Gucci Mane - Drank

92 Dwayne Johnson – You’re Welcome

91 Kelshea Ballerini – Yeah Boy

90 PnB Rock - Selfish

89 Brad Paisely – Today

88 Dierks Bentley – Black

86 Chris Young ft. Vince Gill – Sober Saturday Night

85 Ed Sheeran – Dive

82 Bebe Rexha – I Got You

78 Lorde – Liability

72 Frank Ocean - Chanel

71 Nicki Minaj & Lil Wayne – Changed It

※62 Little Big Town – Better Man

61 Nicki Minaj – Regret In Your Tears

※49 Amine – Caroline

※45 Twenty One Pilots – Heathens

※40 Rae Sremmurd ft. Gucci Mane – Black Beatles

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora)

 

Lil Uzi Vert – XO TOUR Llif3 (Spotify 17位)

Kendrick Lamar – The Heart Part 4 (Spotify 18位)

Michael Kiwanuka – Cold Little Heart (Shazam 37位)

Sabrina Carpenter – Thumbs (Pandora 44位)

Rag'n'Bone Man - Human (Shazam 23位)

 

Kendrick LamarのThe Heart Part 4が、現在チャートを牛耳るDrakeにどこまで対抗できるかに注目です。他に来週Hot 100に登場しそうなのはZaynのStill Got Time。Passionfruitとも比較されるダンスホール系統の曲。また、Iggy AzaleaのMo Bounceも登場するなら来週ですが、注目度が低いようで100位圏内相当のポイントを稼いでいない可能性も………?

Charli XCX “Number 1 Angel” 感想/レビュー

Charli XCX “Number 1 Angel” 感想/レビュー

【豪華な前夜祭+”友だち”について】

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Charli XCXがミックステープ、”Number 1 Angel”を3/10にリリースしました。

今年の9月にもアルバムをリリースするようですが、それとは別の扱いのようです。いわば”前夜祭”の段階といったところです。

 

ミックステープについて端的に述べると、ミックステープと侮るなかれ。豪華なアルバム前夜祭 といった感じです。

そんな彼女の新ミックステープを2つのポイントに分けて、感想を述べていきたいと思います。

 

1 ミックステープと侮るなかれ。“ボツ曲集合体”のような雑さが無い。

 

今年の後期にアルバムリリースを予定しているCharli。この時期に「ミックステープ」をリリースすることは、「ボツ曲を集めたもの?」という推測をすることも可能でしょう。

Charliは特に言及せずにこのミックステープをリリースしたので、どういう立ち位置のミックステープかはよく分かりませんが、”ボツ曲集合体”のような雑さを私は感じませんでした。むしろ、これがアルバムでも違和感はないくらいに思いました。

 

収録曲がそれぞれ色のある好ポップソングで、悪い意味浮く曲も無い。さらにプロデューサーを全員PC Music関連で固めていてアルバム全体で統一感があること、そして37分という適度な長さも相まって、現状2017年の「自然とリピートしてしまうポップアルバム大賞」の1枚だと思っています。

 

次に曲単体について。私は”Dreamer”と”Emotional” に注目しました。

まず、“Dreamer”について。この曲は先に述べた「自然とリピートしてしまう」に関して大きな役割を担っていると感じます。この曲はミックステープの中でも際立って「ドハマり指数」が高いと思います。R&Bサウンドにも寄ったこのキラー曲をミックステープの最初に置くことで、この曲を聞きたいがゆえにミックステープ頭から再生して、気づいたら全部聞いていた、のような現象を引き起こす気がします。

そして”Emotional”。この曲は一番ミックステープの中で光っている曲だと思います。その名の通りエモーショナルなサビのメロディラインが特徴的。Charliの最大のヒット”Boom Clap”の感じをCharliに求めるリスナーにも良い曲かもしれません。豪華ゲストであるMØが客演の3AM (Pull Up)と並んでこのミックステープの顔といってもよい輝きを、アルバムの中心(10曲中5曲目)で放っています。

 

アルバムを通して粒ぞろいで、人によって注目曲は違うような気がしますが、みなさんはどの曲が好きでしたか。

 

2 豪華なアルバム前夜祭、”友だち活用法”

このアルバムはCharliの充実した”友だち”を紹介する役目も担っているように思いました。

以下の画像は公式サイトのアルバムの紹介。

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客演のアーティスト、プロデューサーもロゴで表示してあって比較的それらが目立つようなデザインになっています。これは、それらのアーティストを紹介するという意図がミックステープにあることを感じ取れます。

このような取り組みをポップスで行うのはなかなか珍しいことのように感じました。

 

ヒップホップの世界では客演が多く、アーティスト同士のつながりがよく見られるます。

Drakeを例に挙げてみます。Drakeは2011年のアルバムではThe WeekndやKendrick Lamar、など後のスターを起用し、また昨年のOne Danceでは客演のKylaとWizkidの知名度上昇に大きく寄与しました。さらには2015年にはFutureタッグを組んでミックステープをリリースしていました。

つまり、このエピソードから何が言いたいか。ヒップホップは一人を追っているだけでも客演、またはプロデュースなどの”紹介”によって様々なアーティストを知ることが出来るのです。”レコード買い”のような感覚でDrake関連の曲を全て聞く”Drake買い”をするだけでもかなりの曲を楽しむことができます。今月リリースされたプレイリスト”More Life”はそんな需要にも答えたプレイリストのように思います。今回のプレイリストではSkepta、Giggsなどのグライム勢や南アフリカのDJのBlack Coffeeなどを起用していて”Drake買い”をするリスナーに影響を与えそうです。

一方、ポップスでは客演やプロデューサーにスポットライトが当たる機会は少ないです。ポップスのアルバムでは音楽的には様々なトレンドを吸い上げて、”現在らしいサウンド”を聞く事はできます。しかしそれがどこ発祥なのか、どのプロデューサーがやっているかはあまりアピールはされませんし、リスナーもあまりそこに目を向けないでしょう。つまり、ポップスのアルバムは他のアルバムとの関わりが薄かったり、関連性が見えづらかったりするのです。

しかしこのアルバム、もといCharli XCXは様々なアーティストと組んでいてCharliだけを追っていても色々なことを楽しめるかと思います。

After the Afterpartyのソングライトにも参加したRaye、Sophieなどの定番メンツ、今回はMØ、Abra、Danny L Harleなどの新しいメンツも参加。Uffie、Cuppcakeなどの新人も起用し、このミックステープは名前だけでもかなり楽しむことができるかと思います。ちなみにCharliと組んでソングライトを担当することも多いNoonie Baoはこのミックステープでもソングライトを担当しているようです!

この中でもNoonie Bao、MØとの絡みは珍しいと個人的に考えています。なぜかというと同業者の女性シンガーソングライター同士のコンビだからです。女性シンガーソングライターとよく組むのはプロデューサー、またはソングライトを主に行う男性シンガーソングライター、そして客演で入るラッパーなどが入る傾向にあるので、女性シンガーソングライター同士が組むのは意外と珍しい気がします。その2人以外にもアメリカR&BシンガーのAbra、アメリカの新進女性ラッパーCupcakke、そして前述の通りPC Musicの面子など幅広い領域をカバーしていて、なかなか面白い並びだなぁ、と思います。

 

私は自身も”Charli買い”を楽しんでいて、After the Afterparty以降(ソングライトで参加した)Rayeに注目し、またこのツイート(↓)を見てそれまであまり気にしていなかったLittle MixのTouchにハマるなど……

 

 

今回のアルバムでは3AMとEmotionalのプロデュースをしたEasy FX、ラストの曲Lipglossに客演で参加したCupcakkeが個人的には新発見でした。今後も注目してみようと思います。

 

今年の9月リリース予定のアルバムがますます楽しみになりました!

そして今後どんなアーティストを紹介してくれるのか、そういう視点でも楽しみにしています!次の”Charli買い”は誰になるでしょうか!

 

Billboard Hot 100 4/1 【水原希子のI Feel It Comingが!!】

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こんばんは。今週は水原希子とNicki Minajがポイントだと思っています。2人同士の関係はありませんが。

まず水原希子がビデオに登場したThe WeekndのI Feel It Comingが5位とピークを更新。ちょうどビデオのリリースの効果が出るのが今週なので、水原希子がヒットに寄与した、と言っても良いかもしれません。

そしてNIcki Minaj。とある記録が女性の中でトップになったのですが果たしてその記録とは……?

 

 

(R) 100 Martin Garrix & Dua Lipa – Scared to be Lonely

3回目の登場。Martin GarrixとDua LipaのScared to be Lonely。100位。前回までは登場→次の週はまた圏外へ、の流れを繰り返していましたがそろそろ定着なるか。同じエレクトロ系のプロデューサーが曲を多くリリースし、ライバルが多いですがそれを乗り越えてヒットなるか。

 

(N) 95 6LACK – Prblms

6LACKのPrblmsが95位で登場。彼にとって初のHot 100。今年に入ってから彼はJhené Aikoと連名で曲をリリースしています。ここ1ヶ月くらいよくShazamされていたようで、今週満を持してのHot 100登場。

 

(N) 78 Lorde – Liability

LordeのLiabilityが78位で登場。6月リリース予定のアルバムからGreen Lightに続いて2曲目のリリース。2曲とも元fun. のJack Antonoffがソングライトに参加。彼はI Don’t Wanna Live Foreverのソングライトにも参加するなど、ソングライターとして多くの曲をHot 100入りさせていますが、自身のバンドBleachersはHot 100入りの実績なし。

 

(N) 72 Frank Ocean – Chanel

Frank Oceanの新曲Chanelが72位で登場。アルバム”Blonde”からのどの曲よりも高い順位を記録(Blondeのシングルの最高位はNikesの79位)。Channel OrangeのThinking About You(32位)、そしてCalvin HarrisとのSlide(34位)はもっと順位が高いですがね。

 

(↑) 37 Jon Pardi – Dirt On My Boots

Jon PardiのDirt On My Bootsが37位と、キャリア初のトップ40を記録。カントリー系の支持基盤となるラジオが17位と、しっかりとポイントを記録しています。あと5つくらい順位を上げられると年間チャート入りも見えてきそうでしょうか。

 

(↑) 34 Ayo & Teo – Rolex

Ayo & TeoのRolexが34位まで上昇。トップ40入り。これもまたチャレンジ系の曲のようで、#RolexChallengeという名称なよう。このチャレンジ系統の曲はストリーミングでは強いものの、ラジオでのポイントが望めないのが難点。

 

(↑) 19 Future – Mask Off

Futureの2つのアルバムのシングルの中では群を抜いて好調なのがこのMask Off。ストリーミングで6位と好調が際立っています。(DrakeのMore Lifeリリース前はSpotify2位でした)彼にとって初のトップ10入りなるか(客演ではLil WayneのNo Loveで実績あり。ちなみにJumpmanは12位ピーク)

 

(N) 14 Nicki Minaj, Drake & Lil Wayne – No Frauds

Nicki MinajのNo Fraudsが14位で登場。他にChanged Itが71位、Regret In Your Tearsが61位で登場しNicki MinajのHot 100へのエントリー数は76曲となり、女性では最多のエントリー数に。ビーフ相手のRemy Ma側はビーフ関連曲のHot 100へのエントリーは1曲も無かったので、セールス面/チャート成績で言えばNicki Minajの勝利、ということになりますね。

※客演のLil Wayneは135曲、Drakeは133曲目のエントリーで、それぞれ全体で3,4番目の多さ。Nickiも全体で9番目の多さ。

 

(↑) 10 Kyle ft. Lil Yachty – iSpy

KyleとLil YachtyのiSpyが10位に浮上!Lil YachtyはBroccoliに引き続き客演として新人をトップ10に導いた、ということに。先日リリースされたリリックビデオは魚が海に飛び込む物で、曲も夏が似合いそうな感じですが、夏に向かってさらに順位を上げられるでしょうか。

 

(↑) 8 The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This

トップ10滞在週の記録更新間近だったCloserは今週13位とトップ10から陥落してしまいましたが、Something Just Like Thisは8位トップ10復帰。イギリスではEd Sheeranの“÷”のリリース週にEd Sheeranの曲以外で唯一トップ10に食い込んだように、Ed Sheeran、そして先週プレイリストをリリースしたDrakeに対抗できる有力な存在かもしれません。

 

(↑) 5 The Weeknd ft. Daft Punk – I Feel It Coming

水原希子も出演したビデオがリリースされたこと、さらにiTunesでの値下げが功を奏して多くのダウンロードを記録。I Feel It Comingが5位まで順位を上げました。ピーク更新。ビデオの再生回数は現在約3200万と、まぁまぁな数字。

 

(↑) 2 Bruno Mars – That’s What I Like

ラジオとストリーミングの伸び幅が今週最大。Bruno MarsのThat’s What I Likeが2位まで上昇。次の1位の有力候補といえそうですが、まだShape of Youは遠いかも。Shape of Youは先週2位にダブルスコアをつけての1位だったらしいです。、

 

(↓) × Jon Bellion – All Time Low

ZeddのBeautiful Nowのシンガーも務めたJon BellionのAll Time Lowが今週チャート滞在を終えてチャート圏外へ落ちました。一時期ピーク16位と新人歌手としては大健闘でした。

 

 

(N)=new (↑)=順位上昇 (↓)=順位下降またはチャート外へ (R)=再登場

 

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲           Bruno Mars – That’s What I Like

今週最もダウンロードが上昇した曲 The Weeknd ft. Daft Punk – I Feel It Coming

今週最もストリーミングが伸びた曲 Bruno Mars – That’s What I Like

最も高い順位で新登場した曲          Nicki Minaj, Drake & Lil Wayne – No Frauds

 

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)

 

100 Blake Shelton – A Guy With A Girl

99 Thomas Rhett – Star Of the Show

96 Ed Sheeran – Barcelona

93 Ed Sheeran – Hearts Don’t Break Around Here

91 Future ft. Drake – Used To This

90 Ed Sheeran - Eraser

84 Ed Sheeran – How Would You Feel (Paean)

83 Ed Sheeran – What Do I Know?

75 Ed Sheeran – Supermarket Flowers

72 Ed Sheeran – New Man

※50 Ariana Grande ft. Nicki Minaj – Side to Side

※45 Jon Bellion – All Time Low

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

 

Spotify (アメリカ、デイリーで上位50位圏内)

1 Drake – Passionfruit

2 Drake ft. Quavo & Travis Scott – Portland

3 Drake – Free Smoke

4 Drake – Gyalchester

5 Drake – Blem

6 Drake ft. 2 Chainz & Young Thug - Sacrifices

7 Drake ft. Giggs – No Long Talk

8 Drake ft. Black Coffee & Jorja Smith – Get It Together

10 Drake – Teenage Fever

11 Drake – Jorja Interlude

12 Drake ft. Giggs – KMT

13 Drake ft. Sampha – 4422

14 Drake – Madiba Riddim

17 Drake – Can’t Have Everything

18 Drake ft. Kanye West – Glow

19 Drake – Nothing Into Somethings

20 Drake – Do Not Disturb

22 Drake – Lose You

24 Drake ft. Young Thug – Ice Melts

25 Drake – Skepta Interlude

26 Drake ft. PARTYNEXTDOOR – Since Way Back

 

先日Ed Sheeranが更新したSpotifyの記録を抜き返したDrake。来週どこまでチャートを占拠するかが見もの。ストリーミングでは無敵ですが、ダウンロードでは他のポップ曲よりやや少なめかも。

 

Shazam (アメリカ、トップ50位圏内)

41 Michael Kiwanuka – Cold Little Heart

 

Billboard Hot 100 3/25 【Ed 時代】

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こんばんは。今週のチャートはシングル、アルバムともにEd Sheeranがトップに立ち、彼の独壇場といった格好に。ただ、アルバム曲全16曲がトップ20に入ったイギリスほどではなかったです。(アメリカでは100位圏内に13曲ですがトップ20にはShape of Youだけ。これはチャートの集計方法の違いの影響もあります。アメリカのほうがやや新曲が入りづらいです)

あと気が早いですが、2017の年間チャートはの予想を。シングルはShape of You、アルバムは÷が1位ではないか?と考えています。特にシングルの方は有力かと、個人的に考えておりますが、果たして…

 

 

(N) 96 Ed Sheeran – Barcelona

アルバムでボーナストラック扱いの曲の中では唯一のエントリー。Ed SheeranのBarcelonaが96位で登場。サビでBarcelona!を4回くり返すので、まるでサッカーのバルセロナを応戦する歌のように聞こえる気がします。レアル・マドリーのファンはどう思うのでしょうか……?

 

(⇣) 67 Bebe Rexha – I Got You

ピークを過ぎた感のあるBebe RexhaのI Got You。今週は67位。ポップ系ラジオでは好評だったようですが、それ以外であまり奮わなかったみたいですね。ビデオもリリースされた次のシングル、G-EazyとのF.F.F.はどこまでやれるでしょうか。この2人はMe, My Self & Iとこの曲のビデオ、そしてBebe Rexhaの前シングルNo Broken Heartsのビデオでも共演していました!

 

(N) 53 Ed Sheeran – Galway Girl

イギリスでは前述したとおり、÷からのシングルがすべてトップ20入り。1位はもちろんShape of You。そのShape of Youの有力な対抗馬なのがこのGalway Girl。イギリスではSpotifyデイリーでは既にShape of Youを抜いており、イギリスの次の1位かも。次のシングルの有力候補でもあります。

 

(⇡) 39 Ed Sheeran – Castle on the Hill

リリース当初は6位で登場したCastle on the Hill。ただそれ以降は順位を落としており、先週は75位。アルバムリリースのタイミングで39位まで再上昇しましたが、この流れにうまく乗れるか。Shape of Youがラジオ1位の反動?か、こっちはあまりラジオではかかっていないようです。(ラジオ50位圏外)ここまでこの2曲に差がつくのは少し予想外でした。

 

(⇡) 38 Khalid – Location

デビューアルバム、American Teenがアルバム9位のKhalid。Locationが38位まで上昇し、キャリア初のトップ40。Zeddが彼とのコラボを示唆していましたが、実現なるか?意外なところに目をつけたように思いますが、相性は果たして…?

 

(N) 37 Ed Sheeran – Perfect

÷の曲で、Shape of Youの次に順位が高かったのはこのPerfect。ストリーミング数だと、Castle on the Hill、Galway Girlをやや下回るようですが、ダウンロード数が8位と他の曲より優勢で、それが37位という順位に。

 

(⇡) 29 Lady Gaga – Million Reasons

ハーフタイムショーの効果で、ダウンロードを急激に増やし一時期4位にもなったLady GagaのMillion Reasons。その時の反動でダウンロードを減らし、Hot 100の順位もじわじわ下降。しかし今週久しぶりに30位→29位と順位が上昇。ラジオでの伸び幅が既存の曲の中で最大のようです。ハーフタイムショーで“再発見”されたことがLady Gaga再浮上に繋がりそう。

 

(⇡) 19 Lorde – Green Light

LordeのGreen Lightが19位に浮上。集計が1日未満だった先週の100位はいわば仮の順位。なので、19位登場と考えて良いと思います。既にロック系ラジオでは13位まで上昇する一方、ポップ系ラジオでも26位を記録していて、幅広い層から受け入れられていることが伺えるこの1曲、伸びしろが大きいかもしれません。

 

(→) 10 The Chainsmokers ft. Halsey – Closer

今週32週目のトップ10を記録し、LeAnn RimesがHow Do I Liveで記録した歴代最長トップ10滞在と並んだThe ChainsmokersのCloser。

How Do I Liveはピーク2位で、2位にいたのは4週間。一方Closerはピーク1位で12週連続。そしてHow Do I Liveはビルボード歴代4位のシングル、ということになっているので、Closerは歴代3位以上になれるか……?という期待がかかりますが、現行のチャートルールは超ロングヒットに対する規制ルールがあるので、それを乗り越えるかが鍵になりますかね……

※How Do I Liveは69週チャートに滞在。ただ現在は”53週目以降の曲は26位以下に落ちるとチャートから外す”というルールがあるので、CloserがHow Do I Liveのように69週もチャートに残るのは難しいかもしれません。また、その差によって歴代順位でもHow Do I Liveなどよりも下になる可能性があります。

 

(⇡) 9 Clean Bandit ft. Sean Paul & Anne–Marie – Rockabye

20位台で順位を少しずつ上げていたClean BanditのRocabyeですが、今週値下げで多くのダウンロードを獲得し、9位まで浮上。なんと2014年のRather Be(ピーク10位)を超えました。Clean Banditは2曲目、Sean Paulは10曲目、Anne-Marieは初のトップ10。

 

(⇣) × John Legend – Love Me Now

John LegendのLove Me Nowでしたが、今週チャート圏外へ。チャート滞在19週と、20週目を待たずにチャート圏外へ落ちてしまいました。

 

(⇣) × Lana Del Rey – Love

Lana Del ReyのLoveもチャート圏外へ……

 

(⇣) × Shawn Mendes – Treat You Better

Shawn MendesのTreat You Betterがチャート圏外へ。丸1年チャートに滞在していたStitchesほどでは無いですが、この曲も39週とロングヒットを記録。次シングルのMercyも25週目ながらもピークを更新中で、こちらもロングヒットになりそう。

 

(N)=new (↑)=順位上昇 (↓)=順位下降またはチャート外へ (R)=再登場

 

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲           Lady Gaga – Million Reasons

今週最もダウンロードが上昇した曲 Lorde – Green Light

今週最もストリーミングが伸びた曲 Lorde – Green Light

最も高い順位で新登場した曲          Ed Sheeran - Perfect

 

 

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)

 

99 Nicky Jam – El Amanete

98 Dierks Bentley – Black

95 PARTYNEXTDOOR – Not Nice

94 Migos ft. Gucci Mane – Slippery

92 Florida Georgia Line ft. Backstreet Boys – God, Your Mama, And Me

88 John Legend – Love Me Now

78 Gucci Mane & Nicki Minaj – Make Love

77 Metro Boomin & 21 Savage – No Heart

73 Lana Del Rey – Love

72 DJ Suede The Remix God – Cash Me Outside

※45 Shawn Mendes – Treat You Better

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

 

Spotify (アメリカ、デイリーで上位50位圏内)

31 Nicki Minaj ft. Drake & Lil Wayne – No Frauds

41 Frank Ocean - Chanel

 

Shazam (アメリカ、トップ50位圏内)

25 Nicki Minaj ft. Drake & Lil Wayne – No Frauds

39 Neil Young – Harvest Moon

44 Jack Garratt - Weathered

49 6LACK – Prblms

 

注目はNicki MinajのNo Frauds。ダウンロードの好調さから、1位デビューを予想する声もあるらしいですが、1位相当の成績とは程遠いと思われます。

Remy Maへのアンサーとしてリリースされたと考えられているこのシングルですが、過去にMeek Millへのアンサー曲をヒットさせたDrakeのような成功を収められるか。

それと、Rag’n’Bone ManのHumanがオルタナティブチャートで今週1位なようですが、全然Hot 100には入ってきませんね……!

Billboard Hot 100 3/18 【記録連発のチャートマニア歓喜の週】

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今週はFutureが異なる作品でのアルバム2週連続1位という史上初の記録を達成。しかし意外とシングルのHot 100へのエントリーはそこまで多くはなかったです。写真はAriana Grande ft. Future - Everyday、のビデオでのFuture。

 

 

(N) 100 Lorde – Green Light

LordeのGreen Lightが100位で登場。わずか数時間のダウンロード+ストリーミング(例えばニューヨークだと10時間)の集計ながらも、ラジオと合わせて100位に食い込みました。来週どこまで上昇するか。

※ニューヨークの3/2(木)14時(ET)に世界同時公開されたため、地域によって何時間の集計は微妙に違います。

※ダウンロード/ストリーミングは金曜~木曜(2/24~3/2)、ラジオは月曜~日曜(2/27~3/5)なので、ラジオのポイントはやや集計が長め。

 

(N) 93 Florida Georgia Line ft. Backstreet Boys – God, Your Mama, And Me

Florida Georgia LineのGod, Your Mama, And Meが93位で登場。客演はなんとBackstreet Boys。曲調としてはカントリーサウンドによるBackstreet Boysの曲、といった感じ。Florida Georgia Lineのアルバムには他にもBob Marleyの息子のZiggy Marleyと個性的な面子が。

 

(N) 78 Gucci Mane & Nickin Minaj – Make Love

Gucci ManeとNicki MinajのMake Loveが78位で登場。今年リリース予定のアルバムDrop Top Wopのシングルとも考えられています。この曲でNicki Minajは73曲目のHot 100。Aretha Franklinと並んで女性としては歴代最多のエントリー数に。客演でも人気のNicki Minajが単独トップに躍り出る日は近いでしょう。

※ちなみに一時期ライバル視されていたIggy Azaleaは今のところ11曲エントリー。今週Lil Uzi Vertと組んだCan’t Loseをリリースしたのですが、Hot 100に果たしてエントリーするのでしょうか……

 

(⇡) 46 Future – Mask Off

Mask Offが今週46位。Futureの2連リリースのはじめの方のアルバム、”Future”からのシングル群の中で唯一順位を上げました。ストリーミングでも調子をグングン上げているようで、今後アンセム化の予感。ただ、その他のシングルは奮わずビデオをリリースしたDracoとこの曲以外は、”Future”からのシングルはチャート圏外へ……

※アルバム2連続リリースでFuture関連のシングルが大量に登場するかと思っていましたが、今週計7曲エントリーと、そこまでは多くなかったです。

 

(N) 37 Future ft. Rihanna – Selfish

Futureの2連リリースの2作目、HNDRXXからはThe WeekndとのComin Out Strong(48位)、RihannaとのSelfish(37位)がHot 100に。アルバムチャート、Billboard 200では見事2作連続1位を獲得し、史上初の異なるアルバムによる2週連続アルバム1位を記録しました。また、今週アルバムチャートで1位と2位を独占しており、ラッパーとしては2004年のNelly以来だそう。

 

(N) 34 Calvin Harris ft. Frank Ocean & Migos – Slide

Calvin Harris、そしてFrank Ocean、Migosによる夏アンセム、Slideが34位で登場。Frank Oceanにとっては2012年のThinking About You以来のトップ10。Calvin Harrisの曲としてはMy Way(24位デビュー)、This Is What You Came For(9位デビュー)と比べるとスロースタート気味かもしれませんが、PitchforkがBest New Trackに認定するなど、評価が高くじわじわとヒットしていくのではないか、と予想。

 

(N) 28 Zedd & Alessia Cara – Stay

ZeddとAlessia CaraのStayが28位で登場。期待の高さが伺えるスタート順位で、Hailee SteinfeldのStarving(ピーク14位)に続いて、若手シンガーをZeddが成功に導きそう。既にポップ系ラジオでは好評なよう。(Popラジオチャート29位)

※ちなみにこの曲のソングライターのNoonie Baoにとっては初のHot 100へのクレジット。2013年のAviciiとNicky RomeroのI Could Be the Oneではボーカルを担当した彼女でしたが、その時は101位と惜しくもHot 100へのクレジットを逃していたので、その時のニアミスを今取り戻した、と言えるかも。

 

(⇣) 15 Machine Gun Kelly & Camila Cabello – Bad Things

一時期より少し順位を落とし、今週15位のMachine Gun KellyとCamila CabelloのBad Things。Camilaが去年まで所属したFifth Harmonyの最大のヒットWork From Homeと同じピークの4位まで到達していましたが、惜しくも超えるとこまでは行かず。ラップと分類されているこの曲ですが、ポップ系ラジオチャートでは1位を取っているのに対し、R&B、Hip-Hop系ラジオチャートでは50位圏外と支持層はポップス好きのようです。

 

(⇡) 13 Justin Timberlake – Can’t Stop the Feeling!

オスカーでパフォーマンスを行った効果でダウンロードを大きく増やし、13位まで順位を戻したJustin TimberlakeのCan’t Stop the Feeling!。今週41週目と、いきなり1位でデビューとロケットスタート以降もロングヒット中。チャート滞在1年に到達しそうな予感。1位デビューした曲の中でチャート滞在が最も長いShake It Off(=滞在50週)を超えそう。

 

(⇡) 8 Kodak Black – Tunnel Vision

先週よりも、一層ストリーミングの勢いが増したKodak BlackのTunnel Visionが8位とトップ10まで上昇。個人的にチャート的な意味で連想するのはBobby Shmurda。2014年にHot N**gaが6位まで上昇しましたが、その後逮捕の憂き目に遭い曲をリリースできず、ブレイクのチャンスを逃す形に。Kodak Blackの逮捕の状況はよく分かりませんが、折角このようにヒット曲が生まれたので、そのチャンスを生かしてほしいです。

 

(⇡) 5 The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This

The ChainsmokersとColdplayのSomething Just Like Thisが5位まで上昇。先週の予想通り、トップ10圏内に3曲が入るという記録を達成。(ほかParis7位、Closer10位)グループとしてはThe Beatles、Bee Geesに続く3組目の快挙。

個人と合わせてもまだ7組目の快挙(※客演をカウントしない場合)

前述のThe Beatles(1964年)、Bee Gees(1978年)に加えてUsher(2004年)、Chris Brown(2008年)、Adele(2012年)、Justin Bieber(2015-2016年)、そしてThe Chainsmokers(2017年)

 

(⇣) × Niall Horan – This Town

Niall HoranのThis Townが今週チャート圏外へ。ラジオなどでポイントを稼ぎ、ピーク20位と健闘し、今年の年間チャート入りが有力と思われます。悪くはない成績ですが、一足早くOne Directionを脱退したZaynは既に1位、2位シングルを産出していて、それと比べると水を開けられている印象もあります。

 

(⇣) × D.R.A.M. ft. Lil Yachty – Broccoli

D.R.A.M.とLil YachtyによるBroccoliがついにチャート圏外へ。ピークは4位に達するなど大成功だったこの曲、D.R.A.M.とLil Yachty両方のブレイクに繋がりました。Lil YachtyはKyleと組んだiSpyが現在14位まで上昇していて、このBroccoliのような成功が目前に。

 

(N)=new (↑)=順位上昇 (↓)=順位下降またはチャート外へ (R)=再登場

 

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲           Bruno Mars – That’s What I Like

今週最もダウンロードが上昇した曲 The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This

今週最もストリーミングが伸びた曲 The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This

最も高い順位で新登場した曲          Zedd & Alessia Cara – Stay

 

 

今週チャートから姿を消した曲

(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)

 

99 Future - Zoom

97 Big Sean ft. Eminem – No Favors

93 Calum Scott – Dancing On My Own

84 Dustin Lynch – Seein’ Red

83 Hey Violet – Guys My Age

77 The Weeknd - Reminder

54 Future – Rent Money

※48 Niall Horan – This Town

※47 D.R.A.M. ft. Lil Yachty – Broccoli

41 Ed Sheeran – How Would You Feel (Paean)

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。

 

Spotify (アメリカ、デイリーで上位50位圏内)

※1 Ed Sheeran – Shape of You

4 Ed Sheeran – Galway Girl

※9 Ed Sheeran – Castle on the Hill

13 Ed Sheeran – Perfect

16 Ed Sheeran – Dive

17 Ed Sheeran – Happier

20 Ed Sheeran – New Man

24 Ed Sheeran – What Do I Know?

27 Ed Sheeran – Hearts Don’t Break Around Here

28 Ed Sheeran – Barcelona

30 Ed Sheeran – Supermarket Flowers

※31 Ed Sheeran – How Would You Feel (Paean)

34 Ed Sheeran – Nancy Mulligan

37 Ed Sheeran - Eraser

43 Ed Sheeran – Bibia Be Ye Ye

47 Ed Sheeran – Save Myself

 

Ed Sheeranの曲がこのようにSpotifyを席巻しており、来週はHot 100がEd Sheeranの曲が大量登場するでしょう。Galway Girlはトップ10登場もあるか!?

※は既にHot 100に登場していますが、便宜上表示しました。

 

Shazam (アメリカ、トップ50位圏内)

27 Leon Bridges - River

46 6LACK – Prblms

 

※先週までここにいたRussのLosin Controlが今週Hot 100へ。89位。

※Bag RaidersのShooting StarsはHot 100入りならず。