こんばんは!今回は現在Hot 100でロック曲がどのような立ち位置になっているかに主にフォーカスを置いています。写真のParamoreのHard Timesが今週Hot 100に登場しました!ほか、Shawn Mendesがカニエ?な現象と、アルバム最後の曲についても書きました。よろしくお願いします。いつも見てくださっている方はありがとうございます!*1
Q. プレイリストはどうやって使えば良いの……?
A. プレイリストを作っている理由はこれを聴きながらブログを読んだらラジオっぽくてカッコよくない?と思ったからです………それはさておき気になる曲だけピックアップして聴くのも良いと思います。一応これを毎週聴いておけば割りとメインストリームの流行についていけると思います。(あと自分用……)
あと、「こんばんは」ってたまに「こんばんわ」とどっちが正しいか自信が無くなりませんか……?
90 Paramore – Hard Times (New)
ParamoreのHard Timesが90位で登場。従来のエモスタイルではなく、The 1975にも例えられるサウンドが特徴。前回のアルバムの代表的シングルに引き続くポップ寄り路線といえそう。初のトップ10を獲得した前アルバムのAin’t It Funのようなヒットに今後なるでしょうか。ちなみにこの曲がHot 100に登場したことにより、ロックと分類される曲が5曲まで増加。(2週間前はわずか2曲)
87 Blackbear – do re mi (New)
Blackbearのdo re miが87位で登場。曲名のdo re miは”do re mi fa So F**kin ……”というリリックから日本語の音階の「ドレミファソ」であると推測できますが、実際の音階は微妙に違います(シ♭レ♭ミ♭ファラ♭)
68 Charlie Puth – Attention (New)
Charlie PuthのAttentionが68位で登場。新アルバムに向けたシングルと考えられています。彼の今までの曲にはあまりなかったベースラインが特徴的な一曲です。
64 Lana Del Rey ft. The Weeknd – Lush For Life (New)
Lana Del ReyのLust For Lifeが64位で登場。今年リリース予定のアルバムの曲。アルバムタイトルも同じくLust For Lifeのよう。Lana Del ReyとThe Weekndの組み合わせは、Prisoner(The Weeknd ft. Lana Del Rey)、Stargirl Interlude(The WeekndのStarboyに収録されるThe Weekndのみ名義のシングルながらも、Lana Del Rey「のみ」が歌う*2)に次3例目。
ちなみにこの曲はビルボードによってロックに分類されています。
54 Linkin Park ft. Kiiara – Heavy (↑)
Linkin ParkのHeavyが今週54位。従来得意としていたロック系ラジオからの支持は低い(今週50位圏外ピークも44位)代わりに、ポップ系ラジオで支持を得て(今週16位)。2014年の前アルバムからは1曲もHot 100にエントリーしなかったので、それと比べるとヒットしていると言えます。ただ今までの実績(In the Endが2002年間7位など)、そしてポップに寄ったことを考慮すると、もう少し順位の伸びを期待したいところです。
※支持層は主にポップリスナーのようですが、ビルボードは従来のLinkin Parkの曲に引き続きロックに分類しています。
44 Shawn Mendes – There’s Nothing Holdin’ Me Back (New)
Shawn MendesのThere’s Nothing Holdin’ Me Backが44位で登場。今週登場した曲のなかでは最も高い順位と注目されました。この曲は2016年のIlluminateからの3曲目のシングル、という扱いになっていますが元々はこの曲Illuminateには収録されていなかったようです。さらっとカニエみたい*3なことをしていますが、どういう意図なのかはよく分かりません。続報を待ちましょう。
37 Imagine Dragons – Believer (↑)
元々調子は上向きでしたが、そこに値下げによるダウンロード増が追い風となり、Imagine DragonsのBelieverが37位まで浮上しました。現在5曲Hot 100にエントリーしているロック(と分類される)曲の中では1番順位の高い曲です。
34 Brett Young – In Case You Didn’t Know (↑)
カントリー歌手Brett YoungのIn Case You Didn’t Knowが34位に浮上。彼にとって初のトップ40。多くのカントリー曲はポイントが一定の傾向にある*4、ある意味他のジャンルの曲の動向によって順位が決まるとも言えます。
28 Maroon 5 ft. Future – Cold (↓)
Kendrick Lamarのアルバムの曲が先週に比べた順位を落とした影響で、40位~20位の曲は順位を2~3位上げている傾向にあります。しかしMaronn 5のColdは順位を落として23位→28位。ここ3年で5つのアルバム1位を記録している人気者のFutureを客演に迎えましたが、今後盛り返せるでしょうか。ちなみにここ11シングル(Moves Like Jagger~Don't Wanna Know)のうち10曲がトップ10入りしています。(この曲のピークは16位)
10 Kygo & Selena Gomez – It Ain’t Me (↑)
Kygo とSelena GomezのIt Ain’t Meが10位に浮上でついにトップ10入り。Kygoにとっては初のトップ10。既に高い知名度を誇るKygoですが、この曲がリリースされる前はFirestoneでの92位が最高位でした。この曲ではじめてアメリカで大きな存在感を示した、と言えると思います。
6 The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This (↑)
The ChainsmokersとColdplayのSomething Just Like Thisが8位→6位と上昇。2週連続でラジオの伸び幅が最も大きい曲となっています。この曲でThe Chainsmokersは同一アーティストによる連続トップ10記録を52週*5まで伸ばして歴代2位(タイ*6)となりました。(Drakeを抜きました)
ただ同記録1位のKaty Perryの69週はまだまだ遠く、そこまで行くのは難しいかもしれません。アルバムMemories Do Not Openの曲が現在軒並み圏外になってしまったので…… 参考↓×2
(この記録をはじめて期待した週)
(シングル以外圏外に落ちた週)
1 Bruno Mars – That’s What I Like (↑)
Bruno MarsのThat’s What I Likeが1位に浮上!リミックス版のリリースによりダウンロードとストリーミングが少し上昇したことが1位浮上の理由といえます。これで彼にとって7曲目の1位となり、2010年台ではRihanna、Katy Perryに次ぐ多さ。また、これで彼はリリースしたアルバム3枚全てで1位シングルを生み出した、ということになりました。
× Kendrick Lamar – DUCKWORTH. (↓)
Kendrick Lamarのアルバムからのシングルが先週すべてHot 100にエントリーしましたが。今週はそのうち2曲が圏外へ。アルバム最初のBLOOD.とアルバム最後のDUCKWORTH.が圏外。以前アルバム最初の曲は特別チャートで有利な訳ではない、ということが推測できました(↓参考)が、今回DUCKWORTH.が圏外へ落ちたようにアルバム最後の曲は不利ではないか?と調べたました。
アルバムから10曲以上Hot 100にエントリーのあった過去12事例のうち、最後の曲の順位がの平均を下回ったのは10アルバムで(ボートラを考慮せず)、さらに最下位だった事例が3つあり、さらに平均を上回った2つの事例がいずれもシングル(FormationとI Feel It Coming)ということを鑑みると、アルバム最後の曲はチャートで不利ということが言えると思います。
アルバム最初の曲と最後の曲が真っ先に落ちるということは、もしかしたらアルバムを「通し」て聴くということがストリーミングではあまり行われていないという可能性を示唆しているのかもしれないです。Spotifyのフリープランではシャッフルプレイしかできないことが遠因なのでしょうか。
チャートで今週伸びを見せた曲たち
今週最もラジオで伸びた曲 The Chainsmokers & Coldplay – Something Just Like This
今週最もダウンロードが上昇した曲 Luis Fonsi & Daddy Yankee ft. Justin Bieber - Despacito
今週最もストリーミングが伸びた曲 Luis Fonsi & Daddy Yankee ft. Justin Bieber - Despacito
最も高い順位で新登場した曲 Shawn Mendes – There’s Nothing Holdin’ Me Back
☆近いうちのヒットが期待されるシングルたち
Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲を集めました。
(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora)
DJ Khaled ft. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne (Shazam 1位 / Spotify 2位)
Play-N-Skillz ft. Frankie J, Becky G & Kap G - Si Una Vez (Shazam 21位)
Logic ft. Alessia Cara & Khalid – 1-800-273-8255 (Spotify 27位)
Kygo & Ellie Goulding – First Time (Spotify 39位)
The Revivalists – Wish I Knew You (Shazam 45位)
Jasmine Thompson – Old Friends (Shazam 46位)
Portugal. The Man – Feel It Still (Shazam 50位)
I’m the Oneがダウンロードで1位を突っ走り、そしてラジオのかかり具合を推し量れるShazamでも1位。そしてSpotifyでも2位ながらも高水準な成績(Shape of Youの1.5倍程度のストリーミング量)で1位を取れる予感もします!*7
そしてKygoとEllie GouldingのFirst Time。今週It Ain’t Meが10位になりましたが、仮にこのFirst Timeがヒットして年間チャートに入ればEllie Gouldingは2012年から6年連続で年間チャートに入ることに。*8
今週チャートから姿を消した曲
(左の数字は先週の順位 ※はリカレントルールが適用された曲)
97 Lady Antebellum – You Look Good
94 AJR - Weak
93 Chris Stapleton – Broken Halos
87 Logic ft. Damian Lemar Hudson – Black Spiderman
85 Luke Bryan – Fast
78 Lil Yachty ft. Migos – Peek A Boo
63 Kendrick Lamar – DUCKWORTH.
※62 Jon Pardi – Dirt On My Boots
54 Kendrick Lamar – BLOOD.
*1:重ね重ねありがとうございます!
*2:DrakeのMore LifeでのSkepta Interludeなどと同じ手法です
*3:そういえば両者ともMercyというシングルをリリースしていますね……
*4:カントリーラジオでかかるか、かからないかによって決まる傾向
*5:Roses, Don’t Let Me Down, Closer, Parisとこれ
*6:Hot 100以前の時代を考慮するとエルヴィス・プレスリーも同じ52週の記録を持っている
*7:Twitterで「かなり高い確率で1位」と言いましたが、表現がオーバーでした。ごめんなさい。1位ではなく4位くらいの可能性も0ではないです。ただ高い順位で登場するであろうことには変わらないです!
*8:Calvin Harrsは2011年から連続で年間チャートに入り続けていて、Ellie Gouldingはそれに次ぐ長さです。訂正しました