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Hot 100 3/16 見どころ 【Jonas Brothers新曲がHot 100首位に!2003年以来のボーイバンド首位】

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 こんばんは!今週の最大のトピックはJonas Brothersの首位!これはかなり驚きの動向でした。今年のチャートは首位が多く入れ替わり、見応えがある印象です。

 

◇今週のHot 100 ハイライト◇

・Jonas Brothersの“Sucker”が首位デビュー。彼らにとって初のHot 100首位。2003年のB2K以来、16年ぶりのボーイバンドによるHot 100首位

・“Please Me”がビデオ効果で3位へ浮上

・カントリー風ラップ?の新ミーム候補、“Old Town Road”が83位に登場

・Lil Skiesの“I”が39位と高順位に登場

 

・今週のトップ10

      3月16日   R D S
1 Jonas Brothers Sucker 46 1 1
-   2 Ariana Grande 7 rings 4 5 3
3 Cardi B & Bruno Mars Please Me 11 3 2
-   4 Post Malone & Swae Lee Sunflower 10 4 5
  5 Halsey Without Me 1 10 9
6 Lady Gaga & Bradley Cooper Shallow 22 2 14
7 Post Malone Wow. 8 8 12
  8 Marshmello & Bastille Happier 5 17 16
  9 J. Cole MIDDLE CHILD 43 18 6
- 10 Travis Scott SICKO MODE 16 25 8

 R=Radio、D=Download、S=Streaming

 は先週と比べて曲のポイントが伸びていることを指す

 

1~100位までの順位表は↓

 

曲の個別解説

 

☆93 benny blanco, Tainy, Selena Gomez & J Balvin – I Can’t Get Enough

 Benny blancoなどによる“I Can’t Get Enough”が93位に登場。この曲は主にSpotifyで人気。DLも一定の数字(今週31位)を集めています。

 DJ Snakeの“Taki Taki”のような英語圏シンガー + ラテン系シンガーの組み合わせ。再生数上でメジャーな言語2つを融合させ、両方のリスナーからのヒットを狙う参段でしょうか。(実際”Taki Taki”は4週にわたりSpotifyで世界1位になり、早々にYouTubeで10億再生に到達するなど大ヒットだった。)

 ラテンコラボシングルでSelena Gomezが多く起用されるのは、ラテン系の血を引いているからでしょうか?(イタリア系やメキシコ系) “Taki Taki”で共演したCardi Bも同様にラテン(トリニダード・トバゴ)にルーツを持っています。

 個人的には“Taki Taki”の成功に倣い、プロデューサー + 英語圏シンガー + ラテン系シンガーを組み合わせる曲が今後もいくつか出てくるのでは?と考えています。特にSpanglish(英語とスペイン語のミックス)を歌ったことがあるシンガーに注目しています。例えば……

・David Guetta feat. Ariana Grande, Nicki Minaj & Becky G *1

・Marshmello feat. Camila Cabello, Natti Natasha & Bad Bunny

…… などでしょうか???Ariana Grandeは“The Way”にSpanglishバージョンが存在し、Camila CabelloはPitbullやJ Balvinとの”Hey Mama”でスペイン語ヴァースを担当しています。

 

 この曲に参加しているTainyはレゲトンのプロデューサー。彼は過去にCardi Bの“I Like It”などを担当し、現在はRoc Nationと契約しているそうです。

Tainy Interview: Producer Signs To Roc Nation, Talks Working With J Balvin & More | Billboard

 

☆83 Lil Nas X – Old Town Road

 新ミーム候補!カントリー風ラップなLil Nas Xの“Old Town Road”が83位に登場。この曲は各種ストリーミングで人気(Apple Music、SpotifyYouTubeで100 - 50位程度にランクインしている)

 ビルボードはこの曲に関して単独記事を作成し、ヒットはTikTokの影響が大きいと分析しています。この曲に合わせて、突然カウボーイ姿になるというミームが流行しているようです。

 

 この曲は現在、ストリーミングだけでなくiTunesのダウンロードでもメキメキと伸びを見せており来週以降も順位を伸ばしそうな予感。

 

☆77 City Girls – Act Up

 City Girlsの“Act Up”が77位に登場。主にApple MusicやYouTubeで人気。Spotifyでもギリギリランキング圏内に入っています。

 この曲をプレイリストに先に取り込んだのはSpotify(RapCaviar)でしたが、人気が出たのは違う媒体でした。City Girlsは以前から人気がApple MusicとYouTube > Spotifyな印象です。

 この曲はラジオでかかる、ビデオがリリースされる……などの明確な「シングル化」の動きがあったわけではないですが、シングルのような人気を得始めているようです。

 

☆75 2 Chainz feat. Travis Scott – Whip

 今週のストリーミング人気作品。2 Chainzの新作“Rap or Go to the League”がアルバムチャート4位に登場。3つの収録曲がHot 100に登場しています。

 Kendrick Lamarとの“Momma I Hit A Lick”が100位、Ariana Grandeとの”Rule the World”が94位、そしてTravis Scottとの“Whip”がアルバム内最高位の75位に登場しています。

 先週のチャートに登場したOffsetのアルバムでも、Travis Scottが客演した曲が収録曲の中で一番Hot 100順位が高かったです。彼の勢いを感じます。

(ただし“Rule the World”はビデオがリリースされたので、来週以降順位がこれよりも高くなるかも?)

 

☆74 Billie Eilish – wish you were gay

 Billie Eilishの新曲”wish you were gay”が74位に登場。月曜リリースで今週のチャートでは約4日分の集計です。

 来週は7日分フルで集計されますが、DLやストリーミングの値がそこまで伸びていなそうで(あまりシングルっぽい曲ではないので)、そこまで順位は伸びないかも。

 Billie Eilishは今週“lovely”と”when the party’s over”がHot 100に再登場。いずれも下位で粘った期間が長くチャート滞在が20週近くまで伸びています。(つまりそろそろチャートから外れるかも?”when the party’s over”のほうはアルバムリリース週にチャートに入れない可能性も?)

 

◇72 Imagine Dragons – Bad Liar

 先週まで大量エントリーしていたOffset、Gunnaのアルバム収録曲が全てHot 100から去り、またAriana Grandeのアルバム曲も減少(8曲→4曲)したことから、その空いた枠に入る形で多くの曲が再登場。(計8曲)

 このうち注目はImagine Dragonsの新シングル“Bad Liar”です。この曲はアダルトポップ系などのラジオで注目を集めているほか、SpotifyやDLでもそれなりに人気です。

 この曲は最初のポコポコ音に象徴されるようなポップ寄りのアプローチが強い曲です。Imagine Dragonsは直近の作品では“Zero”などポップ化が進行している印象です。

 しかしその結果、「メインストリームの売れているロックバンドがポップ化」と、「叩かれやすい要素」がそろってしまい、一部で「Imagine DragonsはWorst Band Everなのか?」という議論が盛り上がっています。

Is Imagine Dragons the Worst Band Ever? | SPIN

Are Imagine Dragons really more hated than Nickelback? We suss it out - NME

など……

 

☆56 Juice WRLD – Hear Me Calling

 Juice WRLDがアルバムに先駆けてリリースした“Hear Me Calling”が56位に登場。この曲は主にApple MusicやSpotifyで人気です。

 Juice WRLDのアルバム“Death Race For Love”は来週のアルバムチャートで1位獲得見込みです。ストリーミングで大人気なだけでなく、セールスもそれなりの数字を記録している模様です。(グッズ+音源戦略の可能性もありそうです)

 アルバムリリース以降、SpotifyではJuice WRLD関連曲がランキングに30曲前後登場するなど盛況しています。(Apple Musicでも同様に人気)

 

☆52 Thomas Rhett – Look What God Gave Her

 Thomas Rhettの新曲、“Look What God Gave Her”が52位に登場。この曲はダウンロードを多く集めた(今週7位)ほか、リリース直後からカントリー系ラジオでも人気を集めました。DLでの人気とラジオの人気を早い段階で両立させたことが、1週目から高めな順位に登場した要因だと思われます。

 今週はほか6曲のカントリー曲が再登場or新登場しています。多くは再登場ですが、Morgan Wallenの“Whiskey Glasses”(85位)は新登場。

 

△40 Calboy – Envy Me

 ここ数週中位にランクインしていた新鋭ラップヒット、Calboyの“Envy Me”が40位へ浮上。トップ40入りを成し遂げました。ここ数週で若干ラジオを伸ばしたことによる順位上昇だと思われます。(ストリーミングはあまり変化なし)

 

 ほか先週途中から集計され、今週7日分フルに集計されたSummer WalkerとDrakeの“Girls Need Love”も37位で同様にトップ40入りを果たしています。Drakeは95曲目のトップ40ヒットで、自身が持つ最多トップ40ヒット数の記録を伸ばしています。

 

☆39 Lil Skies – I

 今週ストリーミングで人気だったアルバムその2。Lil Skiesの“Shelby”がアルバムチャート5位に登場しています。そのうち”I”が人気を集めてHot 100の39位に登場しました。アルバムからHot 100に登場したのはこの曲のみでした。

 過去作の“Life Of A Dark Rose”もロングヒットになっており、61週目でアルバムチャート120位につけています。

 

 今週のアルバムチャートで1位だったのはHozierの“Wasteland, Baby!”です。この作品はツアーチケット+音源戦略でセールスを稼いだほか、ストリーミングでも1.0万枚相当と一定の数字を得ています。Hozierは2014年の前作(セルフタイトル)も今週175位に再登場。この作品のピークは2位、滞在は174週目です。

 ほか今週のアルバムチャートではSolangeの“When I Get Home”が7位に登場しています。

 

△3 Cardi B & Bruno Mars – Please Me

 Cardi BとBruno Marsの“Please Me”がビデオリリースの効果で3位に浮上。ビデオの再生が伸びただけでなく、DLも伸びを見せました。

 この曲はYouTubeで今週1位、Apple Musicでも5位前後などストリーミングで高い人気をキープしています。ほかラジオでもかなり数字を伸ばしているため、数週のうちにHot 100首位を獲得する可能性もあるかも?

 

☆1 Jonas Brothers – Sucker

 Jonas Brothersの“Sucker”が驚きのHot 100首位デビュー。彼らにとって初の首位で、ボーイバンドとしては2003年のB2Kの”Bump Bump Bump”以来のHot 100首位です。

 ほかのボーイバンドの代表例はOne Directionですが、彼らはHot 100の首位を獲得したことがなく、“Best Song Ever”での2位が最高位です。(後にZaynはソロの”Pillowtalk”で首位を獲得。 ちなみに、Louis Tomlinsonの新曲“Two of Us”がチャートに反映されるのは今週ですが、Hot 100に登場せず)

 ほかビルボードはThe Wantedが“Glad You Came”での3位、5 Seconds of Summerが”Youngblood”での7位、BTSが“FAKE LOVE”での10位……などを近年のボーイバンドでの目立った活動実績として挙げています。

 Jonas Brothersは2013年以来、6年ぶりのHot 100エントリー。ここ数年はNick Jonasがソロ、Joe JonasはDNCEというバンドを組んで活動していましたが、久々の再結成ということで注目を集めたようです。ただNick Jonasのソロ曲、そしてDNCEの曲はここ最近Hot 100にも登場しないことが多かったので、再結成で一気にここまで盛り返すのは完全に予想外でした。

 彼らは今までトップ10を何曲か獲得したことはありましたが、いずれも初週がピークで次第に順位を落としています。この曲は次週以降どのようなチャートアクションになるでしょうか?既にポップ、アダルトポップなどの複数ラジオ系統で人気が出てきているのである程度は長持ちしそうです。

 

 ビルボードはこの曲に関する話題にスタッフが答える、という記事を作成。

 

質問項目は、

① この曲のヒットの驚きを10段階で表すと?

② ヒットの要因として考えられるのは?

③ “Sucker”はJonas Brothersのヒットの中でベストかどうか?

④ 今後もJonas Brothersは成功を収めるか?

⑤ One Directionはいつ活動再開するか? (ボーイバンド関連という理由で)

 

 個人的に注目したのは②でChris Payne氏が答えた内容。彼はこの曲のヒットについて、「大人っぽい曲を聞きたい25歳くらいのポップリスナーによくハマった」と分析。おそらくこの世代はティーンの時にJonas Brothersにハマっていた世代なので、「ティーンの時のアイドルが驚きの進化を遂げて今のムードにハマる存在になった」ということでしょうか。

 

「ボーイバンドの女性ファンたちは、 少年たちの芸能活動や豪華なセレブ・ライフとともに、若者特有のアナーキーな行動や失敗の乗り越え、搾取的契約の下の我慢や努力といった通過儀礼を経て少年から青年へ、大人の男性へと 成長していく過程を同時代的に体験すること自体を楽しんでいる(Brabazon, 2012:57)」

 という記述における、「大人になったJonas Brothers」を体現しているような曲だと思います。自分たちと共に成長をしたJonas Brothersに感慨深さを感じているのかもしれません。 (ここの引用は孫引きです、すいません。 この論文で見つけました。)

 

 この曲は数々のヒットを担当してきたRyan Tedderがソングライト。そしてプロデューサーはFrank Dukes、Louis Bellと「いま風」な面々が担当。盤石な布陣で、現代へのポップ環境への融合を先行させたことが成功の要因でしょうか。

 

  今年はこの曲など、ポップス曲が絶好調。1週”Sunflower”が首位を獲得した週を除き、2019年に入ってからはそれ以外の週でポップスがHot 100首位を独占しています。(10/11週) ちなみに2018年は計18週でポップスが1位でした。

 

 

☆(おまけ)Offsetのツッコミ?

 OffsetはTwitterのチャート情報をツイートするアカウント、@Chartdataに対して以下のようなリプライを送りました。

 

「”Sucker”は今世紀初のHot 100首位デビューを果たしたグループの曲です」

「違う、Migosの“Bad and Boujee”を忘れたのか?」

 

 これ、どちらが間違っているか分かりますか?正解なのは@Chartdataのほうで、Offsetは「デビュー」の文字を見落としています。(“Bad and Boujee”は次第にチャートを駆け上がって首位になった)

 Offsetは「ひっかけ問題(?)」に引っかかってしまったということです。*2

 ちなみに1998年にAerosmithが“I Don’t Want to Miss a Thing”で首位デビューを成し遂げているので、「初」ではなく「今世紀初」になります。

 Offsetが一般リスナーと同じように一般アカウントの@Chartdataを見て情報を追っているのは興味深いです。(公式アカウントではなく、非公式のソースのほうを見ているという点で)Cardi Bも以前、@Chartdataで自身のHot 100首位を確認するという様子が上げられていたので、夫婦そろってこのアカウントをチェックしているのかもしれません。 (謎の親近感)

 

×× The Chainsmokers & Kelsea Ballerini – This Feeling

 The ChainsmokersとKelsea Balleriniによる“This Feeling”が今週チャートから外れました。ピークは50位、チャート滞在は20週でした。

 この成績だとThe Chainsmokersの曲としては不足感があるかもしれませんが、ここ最近のシングルだと最高の成績です。2018年以降のシングルはこの曲以外はいずれも10週未満でHot 100から姿を消しています。

 ほかのシングルと比べるとこの曲はラジオである程度人気を集めていたので長持ちだったのかもしれません。次シングルの“Who Do You Love”も現在ラジオで好調なので、それなりにヒットするかもしれません。

 ほか今週は“Nothing Breaks Like A Heart”や”Backin’ It Up”などがチャートから外れています。

 “Nothing Breaks Like A Heart”はピーク43位、チャート滞在13週という成績。Mark Ronson + Miley Cyrusという注目アクトの曲ということで、リリース直後は注目を集めましたが、ストリーミングの調子が長く続かずラジオも落ちてきたので今週チャートから外れてしまいました。

 “Backin’ Up”はピーク40位、チャート滞在20週でした。Pardison Fontaineという新鋭ラッパーの曲ですが、Cardi Bが客演ということで注目を集めトップ40まで到達。ラジオ人気も伴いヒットになりました。新鋭としては上々の記録を残しましたが、年間チャートには少し手が届かなさそうです。

 

今週チャートから外れた曲 (20曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位🗻/チャート滞在週数⏰)】

97 Gunna feat. Playboi Carti – Same Yung N***a (🗻97位 /⏰1週)

94 John Mayey – I Guess I Just Feel Like  (🗻94位 /⏰1週)

93 Ariana Grande – bloodline (🗻22位 /⏰3週)

91 Gunna – Speed It Up (🗻91位 /⏰1週)

90 Ariana Grande – bad idea (🗻27位 /⏰3週)

86 Offset – Lick (🗻86位 /⏰1週)

85 Ariana Grande – imagine (🗻21位 /⏰8週)

84 Mark Ronson feat. Miley Cyrus – Nothing Breaks Like A Heart (🗻43位 /⏰13週)

78 Gunna – One Call (🗻56位 /⏰2週)

77 The Chainsmokers & Kelsea Ballerini – This Feeling (🗻50位 /20週)

75 Gunna – Wit It (🗻75位 /⏰1週)

74 Gunna feat. Lil Baby – 3 Headed Snake (🗻74位 /⏰1週)

72 Lil Pump feat. Lil Wayne – Be Like Me (🗻72位 /⏰1週)

70 Gunna – Outstanding (🗻70位 /⏰1週)

68 Ariana Grande – NASA (🗻17位 /⏰3週)

65 Offset feat. J. Cole – How Did I Get Here (🗻65位 /⏰1週)

64 Offset feat. Cardi B – Clout (🗻64位 /⏰1週)

62 Lady Gaga – I’ll Never Love Again (🗻36位 /⏰7週)

49 Offset feat. Travis Scott & 21 Savage – Legacy (🗻49位 /⏰1週)

48 Pardison Fontaine feat. Cardi B – Backin’ It Up (🗻40位 /20週)

 

 

・アルバムチャート(Billboard 200)に新登場した作品

1 Hozier – Wasteland, Baby! 🎫

4 2 Chainz – Rap Or Go To The League

5 Lil Skies – Shelby

7 Solange – When I Get Home

16 Tom Petty And The Heartbreakers – The Best Of Everything; The Definitive Career Spanning Hits Collection

19 Weezer – Black Album

25 DaBaby – Baby On Baby

55 Demon Hunter – War

61 Demon Hunter – Peace

74 Highlands Worship – Jesus You Alone

110 Queensryche – The Verdict

115 T-Pain – 1UP

121 In Flames – I, The Mask

140 TOMORROW X TOGETHER – The Dream Chapter: Star (EP)

 

・アルバムチャート長期滞在関連

1周年:Lynyrd Skynyrd – All Time Greatest Hits (今週161位)

 

その他

 

・今週ラジオで伸びた曲

Lady Gaga & Bradley Cooper – Shallow

(Kworb~~戻ってきてくれ~~)

 

・来週以降Hot 100に入るかもしれない?曲

 

・Joji – SLOW DANCING IN THE DARK

 今週再びHot 100に接近(103位相当)。DLやストリーミングで分かりやすい伸びは見せていませんが、最近この曲を使った#microwavechallenge というムーブメント(電子レンジのごとくゆっくり回転する)が盛り上がっており、これの効果だと推測されます。

 この調子で念願のHot 100デビューなるか???

 

・Juice WRLD – Empty

・Juice WRLD – Fast

 来週はJuice WRLDのアルバム曲が多く登場する見込み。上記の2曲は有力そうな新曲。ストリーミングの数値から見て、収録曲のうち7曲程度がHot 100に入るでしょうか??

 

※アルバムと最後の曲について

 ストリーミングで人気のアルバムといえど、(特に長尺作品での)最後の曲ともなると再生数が伸び悩む傾向にあります。しかしこのアルバムの最後の“Make Believe”はSpotifyで有力プレイリストのRapCaviarに入ったこともあり、長尺アルバムの最後の曲としてはかなり奮闘しています。プレイリストの有効な利用法の一つかも?

 Ariana Grandeのアルバムは最後にシングルが固まって配置されていましたが、これはアルバムが通しで聞かれないのを改善するための作戦だったのかもしれません。

 

 

ビルボードによる今週のHot 100 / アルバムチャート解説(記事を書くうえで参考にしています)

 

 

  

 

*1:この3人は何らかの形でDavid Guettaとの共演歴がる。Ariana Grandeは“One Last Time”がDavid Guettaのプロデュース

*2:個人的には「デビュー」かどうかはそこまで拘ることでもないと考えています……たしかに、デビューという言葉を足すことで新しい「初」の記録を生み出すことができますが、些末な記録が多すぎると混乱が生じるのでは?と考えています