チャート・マニア・ラボ (CML)

音楽チャート・ポップス等の動向・文化について頑張って研究しています!議論のネタになるような変わった視点からの記事を目指しています。

トップページ

ようこそ!音楽チャートの世界へ!

f:id:djk2:20170409233042p:plain

 

みなさん。こんにちは。知っている方も初めての方も、こんにちは!

はじめましてチャートと申します!

(ちなみにアンダーバー_は5個)

 

音楽チャート、またポップ音楽について考察していきたい、自称チャート研究者によるブログです。

 

音楽チャート、ポップ音楽のなるべくディープな世界について書いていきたいです。

 

未来のチャート少年がニヤっとできる記事と、新たな音楽の楽しみを提案するような記事、議論のタネになるような記事を作ることを目指しています!!

 

 

 

 ★当ブログのおすすめ記事です


 

 

 最近のお気に入り

djk2.hatenablog.com

 

11/17 リリース新曲/新作の初動を観察 【Luis Fonciの次なる一手は? / 偽SavageがSpotifyのバグで登場!?】

f:id:djk2:20171118205700p:plain

テイラーの影響力が大きすぎるうえ、シングルを小出しにする戦略もあって今週も話題の目玉はテイラー。アルバムも2週連続1位になりそうです。Eminemは結局アルバムを今週出さず。ほかのLuis Fonsi、Spotifyの偽アーティスト?にフォーカスを当てていきます。

 

Spotify デイリーのアメリカトップ10 (金曜日=11/17)

1 Post Malone feat. 21 Savage rockstar
2 Lil Pump Gucci Gang
3 Post Malone I Fall Apart
4 Sam Smith Too Good At Goodbyes
5 Camila Cabello feat. Young Thug Havana
6 G-Eazy feat. A$AP Rocky & Cardi B No Limit
7 Offset, Metro Boomin Ric Flair Drip
8 21 Savage  Bank Account
9 A$AP Ferg Plain Jane
10 Logic feat. Alessia Cara & Khalid 1-800-273-8255

 

大きな変化は無し。Sam SmithのToo Good at Goodbyesがアルバムリリース以降上位に定着。No LimitとRic Flair Dripが少し上昇しているくらいでしょうか。ちなみにNo Limitですが、ストリーミング限定(Spotify限定?)でG-Eazyのバースが新たに追加されているとの情報があります。自分もそんな気がするのですが、明言はされていません。果たして……(参考

(アルバムが同じ週にリリースされた)What Lovers Doも13位と、そこそこ上位をキープしています。

 

② 新曲/新アルバムからのシングル アメリカSpotifyデイリー順位 (金曜日)

34 Lil Peep Save That Shit
55 Lil Peep Benz Truck  гелик
55 G-Eazy feat. Zoe Nash The Beautiful & Damned
56 Luis Fonsi & Demi Lovato Échame La Culpa
???67 22 Savage (Tay-K?) The Race
73 Lil Peep feat. Lil Tracy Awful Things
86 Lil Uzi Vert 20 Min
93 Diplo feat. MØ Get It Light
110 Fall Out Boy HOLD ME TIGHT OR DON'T
112 Steve Aoki & Lauren Jauregui All Night
125 PnB Rock feat. A Boogie Wit da Hoodie Lovin'
129 Lil Peep U Said
132 Lil Peep Beamer Boy
136 Machine Gun Kelly, X Ambassadors & Bebe Rexha Home
140 Miguel Pineapple Skies
145 Jaden Smith feat. A$AP Rocky Breakfast
165 Tory Lanez I Sip
167 Lil Peep Brightside
176 Lil Peep Better Off - Dying
187 blackbear feat. 2 Chainz gucci linen

 

水曜日に亡くなったLil Peepが今年リリースしたアルバムの再生数が浮上。そのアルバムの7曲中6曲がSpotify 200位圏内に入りました。 (Beamer Boyはアルバム収録シングルではない)

今週のアルバムはSpotifyでの登場がかなり少なめ、PnB Rock・Jaden Smithの1曲エントリーが最多で、ほかiTunesアルバム上位に入ったカントリー界のベテラン2名のTim McGraw & Faith Hill によるコラボアルバム、同じくカントリーのChase Rice、Kanye Westが参加したCyhi the Prynceのアルバム、Tove LoなどはSpotifyに入りませんでした……

Lil Uzi VertはLuv Is Rage 2に4曲を追加。そのうち20 Minがエントリー。

 

今週はLuis Fonsiに注目。Shape of Youを常にYouTube再生では常に上回り続けるなど、元々ラテン界隈では大盛り上がりだったDespacitoでしたが、Justin Bieberのリミックスで見事英語圏でも大ブレイク。その波に乗ってLuis Fonsiが本格的にメインストリームに食い込もうとする動きが見られます。

今回組んだ相手はSorry Not Sorryが自己最高位を更新するなど好調のDemi Lovato。曲のタイトルはスペイン語ですが、Demi Lovatoのパートは英語が多めで、Despacitoのような英語とスペイン語を混ぜた構成になっています。ちなみにDemi Lovatoの父親はメキシコ系の子孫だったようです。

「今回」ということは実は「前回」もあったのですが、その時組んだのはDNCE。客演にNicki Minajを迎え、さらにソングライト陣からメンバーのJoe Jonasを外し、Justin TranterやMatman & Robinなどの名ソングライターに委託するなど気合を入れてCake by the Oceanの再現を狙ったものの、Hot 100に入れないなど不発。

そこでDespacitoで大きく名を上げたLuis Fonsiを迎え新たにリミックスを作成。歌詞の一部をスペイン語に変更するなどしたものの、結果はラテン系ラジオで少しヒットした程度で不発。本当はCake by the Oceanに続くヒットを早く出して、ポップ系バンドとして定着をしたかったのだと思いますが、その計画は頓挫したといえますね……

ちなみに彼らはSEKAI NO OWARIとのコラボシングルを新たにリリース。ラテンの次は日本での再浮上を狙います。DNCE経由でSEKAI NO OWARIが各国に知れ渡ったりすれば、面白いかもしれませんが、果たしてその可能性はあるのか???まあ、そもそもこの曲は日本でしかプロモーションしない可能性もありますがね。

 

もう一つの注目は偽アーティスト?のシングル。22 Savage?のThe Race。ただこれはTay-KのThe Raceのことで、なぜ22 Savageに変わったのかは不明。21 Savageのパクリ、22 Savageはいることにはいますが、この曲は22 Savageの曲ではないです。時たまSpotifyは名前がバグってしまうことがあり、以前もJustin BieberがJenny Duncanという名前に変わってしまう事件もありました。一時的な表面上だけのバグなら笑って済ませられますが、仮にこれがロイヤルティの支払いに影響があったらマズいですよね……

 

ほか映画The BrightよりMacine Gun Kelly + X Ambassadors + Bebe Rexha という3種のジャンルが集合したシングル、Lean On・Cold Waterで組んでいたコンビの再来、Diplo + MØのGet It Right、アルバムリリースが迫るG-Eazyの新シングルなど。

また、Fifth Harmonyのメンバーが再びソロ活動。Steve AokiとLauren JaureguiのAll Nightも登場しています。

 

 iTunesアメリカップ10+新曲の順位 (金曜日)

1$ Camila Cabello feat. Young Thug Havana
2 Ed Sheeran Perfect
3 Imagine Dragons Thunder
4$ Post Malone feat. 21 Savage rockstar
5$ Bebe Rexha & Florida Georgia Line Meant to Be
6 Luis Fonsi & Demi Lovato  Échame La Culpa
7 Machine Gun Kelly, X Ambassadors & Bebe Rexha Home
8 Steve Aoki & Lauren Jauregui All Night
9 Taylor Swift ..Ready For It?
10$ Maroon 5 feat. SZA What Lovers Do

 

Hot 100でも好調のHavanaが先週半ばから一位をキープ。近いうちにHot 100の一位になれそうです。Bebe Rexhaが現在iTunesのトップ10に2シングルエントリー。

 

19 Taylor Swift feat. Ed Sheeran & Future End Game
37 Taylor Swift New Year's Day
43 Gary Clark Jr. & Junkie XL Come Together
46 Taylor Swift I Did Something Bad
47 G-Eazy feat. Zoe Nash The Beautiful & Damned
55 Taylor Swift Delicate
60 Taylor Swift Don't Blame Me
74 Flo Rida feat. Maluma Hola
75 Annie LeBlanc Photograph
79 Lil Uzi Vert 20 Min
82 Green Day Back in the USA
86 Diplo feat. MØ Get It Right
89 Lil Peep feat. Lil Tracy Awful Things
90 Taylor Swift Getaway Car
98 Luke Bryan Hooked On It

 

テイラーがシングルをiTunesに開放。現在ラジオで好調のEnd Gameがダウンロードを集めています。ストリーミングへの開放はまだ。

 

iTunes アルバム順位 (アメリカ)

1 Taylor Swift reputation
2 Tim McGraw & Faith Hill The Rest of Our Life
3 Chace Rice Lambs & Lions
4 Sia  Everyday Is Christmas
5 Moneybagg Yo & YougBoy Never Broke Again Fed Baby's
6 PnB Rock Catch These Vibes
7 Jeremy Riddle  More
8 Tove Lo BLUE LIPS (Lady Wood Phase Ⅱ)
9 Cyhi the Prynce No Dope on Sundays
10 Imageine Dragons Evolve

 

テイラーが1位をキープ。セールスでは向かう所敵なしなので、1位寡占がしばらく続く可能性も。ほかSiaのクリスマスアルバムなど。

 

⑤現在ラジオで上り調子の10曲

4 Camila Cabello feat. Young Thug Havana
114 Taylor Swift feat. Ed Sheeran & Future End Game
13 Ed Sheeran Perfect
2 Imagine Dragons Thunder
21 Halsey Bad At Love
7 Post Malone feat. 21 Savage rockstar
26 Taylor Swift Ready For It
140 Kieth Urban Female
35 Kendrick Lamar feat. Zacari LOVE.
15 Kesha  Praying

 

Taylor SwiftのEnd Gameがラジオで快調。ストリーミング無しでどこまで浮上するか?ビデオのリリースでBad Bloodの時のような急上昇を狙ってくるかも。

ちなみに左の数字はkworbによる現在の推定ラジオ順位です。

 

⑥各ラジオ局で今週かかりはじめた曲

✫ポップ系

34 Taylor Swift feat. Ed Sheeran & Future End Game
42 Sofi Tukker feat. Nervo, The Knocks & Alisa Ueno Best Friend
44 Eminem feat. Beyoncé Walk On Water
46 WALK THE MOON One Foot
47 Clean Bandit feat. Julia Michaels I Miss You
50 G-Eazy feat. A$AP Rocky & Cardi B No Limit

 

日本人が客演にいるSofi TukkerのBest Friendがポップ系ラジオで上昇中!Hot 100入りへ、着実に伸びてきています。ほかオルタナティブ系ラジオでもかかっています。

WALK THE MOONはラジオでの上昇でHot 100エントリーできるか?Shut Up And Dance以外Hot 100エントリーは今のところなし。

 

✫アダルトポップ系

46 Taylor Swift feat. Ed Sheeran & Future End Game

テイラーのポップ系での強さは言わずもがな、そして客演にFutureがいるなどでリズミック系などでも上昇できるか。ラジオでのポテンシャルが高そうです。

 

✫リズミック系

37 Eminem feat. Beyoncé Walk On Water
46 Yo Gotti Juice
47 Big Sean & Metro Boomin feat. 21 Savage Pull Up N Wreck
48 Kodak Black feat. XXXTENTACION Roll In Peace
50 Imagine Dragons Thunder

ストリーミングで人気のRoll In Peaceがラジオでかかるように。Hot 100での上昇の手助けになれるか。ほか現在ポップ系ラジオで1位と見られるImagine DragonsのThunderが登場。Thunderはそこまで「リズミック」さは無いですが、ポップ系ラジオで1位付近まで来ると、かかる系統が広がることが多々あります。

ちなみに似たようなケースのFeel It Stillはリズミック系で一時期29位まで上昇していました。去年はそこまで「リズミック」さの無いCloserがリズミック系で1位になっていました。

 

✫アーバン系

28 N.E.R.D. & Rihanna Lemon
38 Remy Ma feat. Lil' Kim Wake Me Up
44 Fetty Wap There She Go
49 DRAM feat. Trippie Redd Ill Nana
50 Busta Rhymes feat. Vybz Kartel Girlfriend

N.E.R.D.が大きく上昇。本格的ヒットになるか?

 

✫カントリー系

40 David Lee Murphy & Kenny Chesney Everything's Gonna Be Alright
48 Runaway June Wild West
49 Dustin Lynch I'd Be Jealous Too
50 Danielle Bradbery Sway

大御所のタッグが続くカントリー界。

Hot 100 11/25 見どころ 【2017年間チャート、集計ラストの週!】

f:id:djk2:20171115222931p:plain

ビルボードの年間チャートは11月締めなので、今週が2017年の年間チャートラストの週にあたります!皆さんは年間チャートのトップ10に何が来ると思いますか?発表が楽しみです。

写真はMetro Boomin。今週彼の名義の曲とプロデュースした曲(Congratulations)の計3曲を取り上げています。年間チャートにも7~8曲彼のプロデュースした曲が入りそうです。

 

 

99 21 Savage, Offset & Metro Boomin – Mad Stalkers (New)

10/31日にリリースされた21 Savage, Offset, Metro Boominのミックステープ、今週は集計日数が先週の3日から増加(7日間フル)したため、全体的にストリーミングが上昇。100位のNightmare (Offset, Metro Boominのみ)と、99位Mad Stalkersの2曲が新たにHot 100入り。今週は計6曲がHot 100に。数値は上昇したものの、アルバムチャートでは他との競合で4位→5位と順位を落としました。

一番人気のGhostface Killersは35位とトップ40圏内にまで入りました。基本的にはこの曲の全員(21 Savage, Offset, Metro Boomin 客演のTravis Scott)トップ40入り歴は既にありますが、Offset名義では初のトップ40です(Migosとしては何回かトップ40入り)

※そのMigosですが、XXXTENTACIONとのビーフ説が浮上しています。(発端はそのOffset?)


 

94 Big Sean & Metro Boomin feat. 21 Savage – Pull Up N Wreck (New)

Bounce Backで自己最高位を記録した*1Big Sean。その時のプロデューサー、Metro Boominと再タッグを組んでシングルをリリース。Pull Up N Wreckが94位で登場。客演はMetro Boominとコンビを組むことの多い21 Savage。

上記のミックステープWithout Warningでの4曲、2016年のEP、Savage Modeから2曲(X、No Heart)に次いで 21 Savage + Metro BoominのコンビでHot 100に入るのはこれで7回目。(21 Savage & Metro Boominの表記ではなく)Metro Boominが裏方に回ることもあり、21 SavageソロのヒットBank AccountもプロデューサーはMetro Boominです。

 

93 Maroon 5 – Wait (New)

Maroon 5の新アルバムの中で2番人気のWaitが93位で登場。1番人気は先行シングルのWhat Lovers Do(後述)。他の先行シングルDon’t Wanna Know、Coldはボーナストラックに回されています。

Sam Smithとのアルバムチャート1位争いに敗れたMaroon 5ですが、純セールスでダブルスコア近い差を付けられています(Sam Smith:18万5000、Maroon 5:9万4000)それだけではなくストリーミングでもSam Smithがかなり優勢で、ボートラを含めSam Smithのアルバムは全曲が(発売日の)Spotifyのデイリー200位圏内に入ったのに対し、Maroon 5のアルバムはこのWaitとWhat Lovers Do以外あまり人気が無くSpotifyデイリーの200位圏内にすら入っていませんでした。グラミーの新人賞候補ともいわれるJulia MichaelsとのHelp Me Outなど注目を浴びそうなシングルもあったのですが……(参考

何かしらの曲がシングル化で巻き返せると良いですね……まあWaitは好調な滑り出しなのですが……

 

79 YBN Nahmir – Rubbin Off The Paint (New)

Apple MusicとSpotifyの両ストリーミングで上昇中のYBN NahmirのRubbin Off The Paintが79位でHot 100初登場。Tay-KのThe Raceとも評されているこの曲ですが、Hot 100入りの要因の一つとしてVince Staplesのリミックスが挙げられているようです。

※「Kendrick Lamarと並んで現シーン最高のラッパー」と評されることもあり、アルバムが評論サイトの採点をまとめたサイトAlbum Of the Yearで今年4位の点を得るなど、かなり高い評価を得ているVince Staplesですが、Hot 100入りはまだ無し。アルバムチャートでも今年のBig Fish Theoryでの16位が最高位です。リミックスも良いですが、本人の曲もいつかHot 100に入ってほしいものです。

 

65 N*E*R*D & Rihanna – Lemon (New)

Pharrell率いるN*E*R*Dの7年ぶりのシングル、Lemonが65位で登場。意外と初のHot 100です。N*E*R*Dの久々の曲としての注目が集まるこの曲ですが、Pitchforkには「Rihannaの独壇場」と評され、ビルボードもこの曲のアイコンをRihannaにしていま……*2

f:id:djk2:20171115224422j:plain

 

40 Post Malone feat. Quavo – Congratulations (→)

ストリーミングで長いこと愛され、今週46週目のチャート滞在を記録しているCongratulations。40位。ロングヒットの曲は大方ラジオで息の長さがポイントになっていますが、この曲のラジオのピークは34位と低め。代わりにストリーミングでかなり長い間愛されたことによってここまでのロングヒットとなったのだと思います。リリースから約10ヶ月経ってからアルバムチャートでピークを更新するなど、ストリーミングを中心に長く愛されているPost MaloneのアルバムStoney。CongratulationsはそのStoneyのエース級のトラックなので、それがここまで長くストリーミングで上位に入ってきた理由でしょうか。

Hot 100でのピークは8位ですが、ここまでのロングヒットとなったので、年間チャートでは週のピークが8位とは思えぬような高水準な成績を記録すると思われます。果たしてどこまで行けるか……

 

36 Bruno Mars – That’s What I Like (↓)

Shape of You、Despacitoの2大巨頭に隠れがちですが、このThat’s What I Likeもなかなかの好成績を残した一曲。Hot 100で1位を取ったのは1週だけですが、トップ10に28週滞在し(Despacito(25週)よりも長い)、歴代で7番目にトップ10滞在に!*3

ラジオでは従来から人気だったポップ系ラジオだけでなく、ヒップホップ/R&B系ラジオでも初の1位を獲得するなど、活躍の幅を広げつつ優秀な成績を記録していました。

※先週の記事で言ったように、MacklemoreのGloriousが50位にすら入らない、ポップス寄りの音楽に厳しい(?)ヒップホップ/R&B系ラジオで、従来ポップス系で活躍していたBruno Marsが1位を取る(=認められる)というのはかなり偉業だと思います。

 

31 Lil Uzi Vert feat. Oh Wonder (& Nicki Minaj) – The Way Life Goes (↑)

Nicki Minajリミックスの追加で浮上。Lil Uzi VertのThe Way Life Goesが31位まで浮上。今週から客演に追加されたOh Wonderはこの曲のサンプリング元となったロンドンの男女デュオです。彼らのLandslideという曲をかなりの割合でサンプリングしたので客演に名前を追加したのだと思います。これがOh Wonderの飛躍につながれば面白いですね。

※Lil Uzi Vertも今回の記事サムネのMetro Boominと組むことがあり、彼の初のトップ40(客演ではなく自身の曲での)、You Was Rightや、客演で大ヒットしたBad and BoujeeはMetro Boomin担当でした。また彼のアルバムLuv Is Rage 2でも一曲プロデュースを担当しています。「レオナルド・ディカプリーオ (カシャ)」のフレーズがあるXです。

 

27 Taylor Swift – Call It What You Want (New)

ダウンロード今週1位のCall It What You Wantが27位で登場。...Ready For It?が19位→30位、Look~が34位→37位、Gorgeousが69位→85位とTaylor Swiftのシングルは軒並み順位を落としていますが、アルバムのリリースが反映される来週のチャートではある程度順位を巻き返すのでしょうか?ちなみにストリーミングではアルバム曲が公開されておらず、またiTunesでもシングル単体では買えないので(アルバムのみ)大量エントリーはあまり期待できません。

※その代わりラジオではガンガンアルバム曲をかける予定のようです。アルバム曲のうち一番人気のEd Sheeran、FutureとのEnd Gameはラジオの成績だけでHot 100に入れる可能性もわずかにあるか???

 

26 Ed Sheeran – Shape of You (↓)

歴代最長のトップ10滞在33週を記録した後も、ラジオを中心にポイントをキープし大崩しなかったEd SheeranのShape of You。Despacitoが1位陥落後はそこまで長く上位に留まらなかったこともあって、年間チャートの1位は結局このShape of Youな予感が。終盤の粘りが効きました。

現在44週目で26位のこの曲ですが、「53週目以降の曲は26位以下に落ちたらチャートから外れる」という事実上の“53週目以降の曲を許さない“ルールの壁を突破する可能性もありそうですね。このルール実施以降この壁を超えたのはUptown Funkのみです。現在44週目で26位というと厳しそうですが、53週目付近はグラミーが盛り上がる時期なので、Shape of Youが何らかの賞にエントリーすれば25位以上に入れるのではないでしょうか。

 

9 Maroon 5 feat. SZA – What Lovers Do (↑)

アルバムリリースのタイミングで見事トップ10入り。What Lovers Doが9位に浮上。Maroon 5にとっては13曲目、SZAにとっては初のトップ10。何回か敢行している値引きによるダウンロード上昇とラジオの従来からの好調が要因ですかね。

個人的にこの曲で注目しているのはソングライターのStarrah。Havanaでもソングライトを担当していて、今週彼女が携わった2曲がトップ10に入っているということに。R&B~ポップスを巧みにつなぎ合わせている印象のあるソングライターで、今後の活躍にも期待です。過去のNeeded Me、Fake Loveと合わせて計4曲をトップ10に送り込んでいます。Calvin Harrisの今年のアルバムでも5曲でソングライトを担当しています。

 

※そのHavanaなのですが、先週の木曜日頃からiTunes値引きを行っており、その効果が本格的に現れる来週のHot 100で1位を取るかもしれないです。Daddy Yankeeリミックスもリリースされある程度ダウンロードされています。対抗馬のrockstarも値引きしているのですが、Havanaのほうが明確に伸びているみたいですね。

 

4 Sam Smith – Too Good At Goodbyes (↑)

今週の1位アルバムの先行シングル、Sam SmithのToo Good At Goodbyesが4位に浮上。登場週に記録したピーク5位を更新しています。他にアルバムからはPrayが今週82位で再登場しています。

ポップス系アルバムとしては上々の数字(ストリーミングやダウンロードも含む「総合セールス」)を記録していて、Ed Sheeranの÷ (45.1万)、P!NkのBeautiful Trauma (40.8万)に次ぐ23.7万を記録。ちなみに来週Taylor Swiftが初週100万超えのぶっちぎりの成績をマークする見込みで、ポップスで1番人気なだけでなく今年のアルバムで最もロケットスタートしたアルバムとなりそうです。

全体でもKendrick LamarのDAMN.(60.3万)、DrakeのMore Life(50.5万)、Ed Sheeran、P!nkJay-Zの4:44(26.2万)、LogicのEverybody(24.7万)に次ぐ成績で、なかなかの好成績を残したといえます。

 

※アメリカでもこのレベルの成績を残したので、母国イギリスではもちろんアルバム1位。アメリカではシングルチャートに2曲しか登場しませんでしたが、イギリスでは大量の?曲が登場!…………と言いたいところですが、イギリスには「同一アーティストの曲のエントリーは3曲まで」というルールがあるので、Too Good At Goodbyesが3位、Prayが26位、One Last Songが27位。この3曲がイギリスのシングルチャートに入りました。

ストリーミングの数字を参考にすると、おそらく7曲前後がこのルールによってシングルチャート入りを阻まれています。要はボートラ以外全てがイギリスのシングルチャートに入れるぐらいのポテンシャルを持つアルバムということなのです。*4

 

× Khalid – Location (↓)

ピーク16位ながらも43週とかなりのロングヒットとなったKhalidのLocation。現在1-800-273-8255やSilenceの客演、そしてYoung Dumb & Brokeのヒットなど大活躍中の彼ですが、最初に注目を集めたのはこの曲でした。

ラジオとストリーミングでバランスよくポイントを取っていた印象があります。ポップ系・アーバン系などの幅広い系統でかかりましたが、中でもアダルトR&B系ラジオでは人気で今週もまだこの系統では2位です。

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Camila Cabello feat. Young Thug - Havana

今週最もダウンロードが上昇した曲 Maroon 5 feat. SZA – What Lovers Do

今週最もストリーミングが伸びた曲 21 Savage, Offset & Metro Boomin feat. Travis Scott – Ghostface Killers

最も高い順位で新登場した曲          Taylor Swift – Call It What You Want

 

 

今週チャートから外れた曲 (9曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位🗻/チャート滞在週数⏰)】

100 Chris Brown feat. Future & Young Thug – Hige End (🗻100位 /⏰1週)

99 Kip Moore – More Girls Like You (🗻66位 /⏰12週)

98 Devin Dawson – All On Me (🗻98位 /⏰1週)

97 Kenny Chesney – All The Pretty Gilrs (🗻63位 /⏰14週)

96 Quality Control feat. Quavo, Takeoff & Offset – Too Hotty (🗻91位 /⏰4週)

95 Niall Horan – Too Much To Ask (🗻66位 /⏰3週)

93 Jacquees – B.E.D. (🗻69位 /⏰13週)

92 Jon Pardi – Heartache On The Dance Floor (🗻47位 /⏰18週)

48 Khalid – Location (🗻16位 /43週)

 

 

来週以降にHot 100に入るポテンシャルを持った曲をピックアップしました

 

Sofi Tukker feat. NERVO, The Knocks & Alisa Ueno – Best Friend

 

iPhone XのCMで使用されている曲で、植野有砂という日本人のシンガー/モデルが参加!ビルボードのポップ系チャートにはまだ入っていないものの、少しずつポップ系ラジオ・オルタナティブ系ラジオで上昇中、さらにiTunesでも地道に上がってきているので、Hot 100との距離を少しずつ縮めていっていると思います。

史上9人目の日本人のHot 100エントリーがこの曲で達成される可能性は十分にありそうです。ラジオで伸び始めているのは大きいです。

 

Famous Dex feat. A$AP Rocky – Pick It Up

今週Hot 100に登場したYBN Nahmirと同じようにApple Music、Spotify両方で上昇中のPick It UpもそろそろHot 100に登場しそうです。

 

 

*1:客演を含むと、Justin BieberとのAs Long As You Love Meと並んで最高タイ、Ariana Grandeと交際していた時にProblem(2位)でささやきを担当していた彼ですが、それはfeat.表記されていないのでノーカウント

*2:深い意味は無いと思いますがね……

*3:ただしこのトップ10長期滞在記録は最近の曲が多い=最近はトップ10長期滞在がしやすくなった、ので過信はできない。トップ10長期滞在しやすくなったのは、ラジオ+ストリーミングとロングヒットの要因になり得る期間が増幅したからでしょうか??

*4:「新しい曲や新しいアーティストに枠を空ける」目的で始まったこのルールですが、個人的には実は少し懐疑的なんですよね……もちろん新曲・新人サポートの狙いは分かるのですが、方法はそれで良いのか?という気がします。例えば新曲・新人の両方に当てはまる新進気鋭のグライムアーティストの曲が何曲も外れるようなケースもあり、狙いと外れたところでルールが適用されていることもあります。たしかに、アルバム曲じゃなくて「シングル」にフォーカスしたチャートを作りたいという意図は分かりますが、アーティスト単位で曲数を制限するのはピンと来ませんね……最近はアーティスト側が決めた「シングル」と違う曲がストリーミングで人気になったりしますし……

Pigeons & Planes が疑問を呈す? ビルボードのストリーミング新ルールとは

10月に、ビルボードは2018年からストリーミングの集計に関して新ルールを設けることを発表しました。

  

ルール変更を要約すると、「ストリーミングサービスのうち、自由選択型(オンデマンド)のサービスを集計する際、有料会員の再生と無料会員の再生の比率を調整する(有料会員のほうの比重が高い)」というものです。

 

ビルボードはプログラム型ストリーミング(Pandoraなど。○○ラジオを選択し、選曲はサーバー側が行うようなもの)と自由選択型(Apple Music、Spotifyなど・通称オンデマンド)の再生を区別するなどストリーミング集計の中でも細かな調整を行い、「この国で最も人気の曲を提示するためのチャートを作る」という理念にできるだけ近づけるような努力を行っています。

 

(このルール、あまり大々的に発表はされていなかったのですが、rockstarがリリースされた週、チラッと言及されていて気づきました。)


 

しかしその新ルールに疑問を呈したのは、音楽サイトPigeons & Planes です。以下のような記事で新ルールと合わせてビルボードの進む方向性について言及しています。

この記事で述べていることを要約すると、

ビルボードは『この国で最も人気の曲を提示するためのチャートを作る』と言っているが、その道から外れているように思う。この有料/無料を区別するルールを導入すれば、ストリーミング数が最も多いYouTubeのチャート上の影響力が落ちてしまう。ストリーミング数が最も多いサービスの影響力を下げて、『この国で最も人気の曲を提示するためのチャート』になり得るのか?価格を参考にする新ルールは、最も『人気』ではなく、最も『売れている』曲を提示するチャートになってしまう」

 

Pigeons & Planes が述べるように、ビルボードのストリーミングの新ルールは「最も人気」の方針から外れたものなのでしょうか?

 

これに対する個人的な見解としては、

ルール自体は適切!しかしビルボード側の説明が少し足りないように思う

 

です。今回の記事では、このルールが適切な理由と、その説明を私が少し付け足そうと思います。

 

 なぜこのルールが適切なのか?

 

このルール変更を伝えるビルボードの記事内でこのような記述があります。

“The shift to a multi-level streaming approach to Billboard’s chart methodology is a reflection of how music is now being consumed on streaming services migrating from a pure on-demand experience to a more diverse selection of listening preferences (including playlists and radio), and the various options in which a consumer can access music based on their subscription commitment.

 

この文を要約すると「このルール変更は、人々がストリーミングサービスで”どのように”音楽を消費するかにまで着目し、チャートに反映させようというもの」です。

 

この文から何が分かるのか?というと、「ビルボードは同じストリーミングでも、サービスごとに聴き方に違いを感じ、さらにルール変更が必要と考えた」ということです。ビルボードは正確なチャートのために個人の細かな動きまで注目しているのです。

 

しかし、なぜ有料 / 無料に違いが生じるのか。

先に述べたようにプログラム型(プレイリスト・ラジオを選んで選曲はおまかせ)とオンデマンド型に違いがあるのは、少しわかりやすいと思います。プログラム型は選曲が自由にできないぶん選曲が受け身になってしまうので、能動的な選曲ができるオンデマンド型と比べて1再生の「重み」が少し違うということが分かると思います。

個人の動きに注目すると、プログラム型では「なんとなく」でも聴ける可能性があり、プレイリストを探すなど最低限の能動的行動が必要なオンデマンド型とくらべて比率を調整されている、というわけです。まあ、オンデマンド型にある「ラジオ」機能はどう集計しているのかは不明ですが (例:Apple Musicのラジオ

 

実は、今回有料 / 無料を区別したのもこれに近い理由があると思われます。

今回の「区別」によって「格落ち」した2大サービスにYouTubeSpotify無料会員が挙げられます。これらはビルボードに「広告支援型無料ストリーミング」と判定され、記事で「格落ち」が明言されています。この2大サービスではどのような音楽の聴かれ方がされているのか?ということを分析していきます。

 

まずYouTubeから分析していきます。現在Hot 100で勢いのある、HavanaをYouTubeで聴こうとした場合の事例を挙げます。以下の図は、YouTubeでHavanaを検索し、聴いている風景のものです。

f:id:djk2:20171113233923p:plain

 

この図には手書きの数字がいくつかありますが、これは「オススメ」の数を表しています!なぜ「オススメ」の数をピックアップしたのでしょうか?

まず①の「次の動画を自動再生」から説明していきます。私の場合はこの機能をオフにしていますが、これをオンにするとずっと曲をかけ続けることも可能です。つまり最初の曲さえ選んでしまえばラジオ感覚で使うことも可能なのです!最初に1曲選んでしまえば、残りはプログラム再生ストリーミングと同じような聴き方ができる。つまりこの「オススメ」の数が多ければ多いほど、受動的な選曲ができるようになり、プログラム型に近いストリーミングが実現可能になるのです。先に結論を言いますが、ビルボードはそこに目をつけたのだと思います。この機能を何割のユーザーがオンにしているかは不明ですが、最初は自動でオンになっているので、ある程度はオンにしたままの人もいるのではなでしょうか。(これに関するデータを知っている人がいたら教えてください)

 

次に②のミックスリストです。先の①の応用編で、次の次など最初から最後までが見えるタイプのラジオです。こちらの選曲もプログラムなので、かなり受動的です。ただ気に入らない曲を飛ばすことなども可能なので、ある程度は能動的な再生で使われる場合もあると思います。

 

③。これは閲覧履歴に基づくオススメです。今回の場合は現在ヒット中のHavanaに対してHit Songs Novemberなので関連性がありますが、今見ている動画と全く関係の無い動画がサジェストされることも多々あります。変な動画がサジェストされて、急に見たくなることもあるかもしれません。

 

④は新着重視のオススメです。比較的新しい動画に「新着」のアイコンをつけて気を引いています。

 

⑤は何かというと、そもそも「オススメ」欄があることに注目しています。関連動画の「オススメ」を辿っていると気づいたら朝になっていた…………というのはYouTubeの醍醐味の一つですねかね?朝にまではならなくても、現代の「時間泥棒」の代表例の一つだとは思います。YouTubeは「オススメ」がかなり強いという印象はあるかと思います。

 

では、今回「格落ち」しなかった全員が有料ユーザーのApple Musicと比較してみましょう。同じくHavanaで検索しました。そして検索結果の1番上を押すだけでHavanaが再生します。これが終わると次の曲がかかりません。次なる「能動」を求められます。一応、下に行くと関連プレイリスト等も出てきますが、「オススメ」があまり前面に押し出されていません。

f:id:djk2:20171113234041j:plain

 

また、シングル単位のページに行っても、そこで「オススメ」されるのは同じくCamila自身のシングル程度で、ここでも「オススメ」がゴリゴリ前面に出てくることはありません。

 

f:id:djk2:20171113234128j:plain

つまりYouTubeは「オススメ」がかなり前面に押し出されているため、ユーザーが受動的な再生を繰り返す可能性がある。それは能動的な再生と比べて「重み」が違う。

そのことにより、YouTubeはプログラム型と同じように比率を下げることにした、ということなのだと思います。

 

では、Spotifyの無料版についてはどうでしょうか。SpotifyApple Musicと同じオンデマンド型のストリーミングなので、「有料版ならば」機能にそこまでの違いが出ません。同じく基本的に能動的な選曲を経て、曲を再生していきます。Spotifyのほうがプレイリスト重視なので、どちらかというと受動的かもしれませんが。しかし、無料版では話が違います。

選曲時点では能動的な選択をとるのですが、なんと無料版では「自由に選ばせてくれない」のです!これは、どういうことかというとSpotifyは無料版だと「シャッフルプレイ」しかできないのです。じゃあ、シングル単体を選べば良い?それは再生してくれないです……

つまり、Spotifyの無料ユーザーがお目当ての曲を聴くためには、その曲が入ったプレイリストなりアルバムを選択し、そのお目当てを「引く」まで違う曲を早送りするか聞くかしなくてはならないのです。つまりお目当て以外はしょうがなく聴く「受動的」であるとも言えるのです。もちろん「しょうがない」という意識はなく「偶然の出会いを楽しむ」という意識もあるとは思いますが、受動的であるのは確かだと思います。

 

ちなみに今年起こったPost Maloneの1年前のアルバムの非シングルが人気になった現象は、Spotify無料ユーザーが一部寄与したと言えます。大人気の新曲rockstarを聴こうとした無料ユーザーが、Post Malone入りプレイリストを探し、rockstarを引く過程で聴いたI Fall Apartにハマるというような……

 

 

まとめ

「格落ち」した2大サービスの聴かれ方から、今回のルールの意味合いがおわかり頂けたでしょうか。

 

・今回のストリーミング集計に関するルール変更は「価格」に目をつけたものではなく、「聴き方」にフォーカスしたものである(と思われる)

 

これがこの記事の結論です。

YouTubeでも能動的な奴は多いだろ!」とか、「そもそも能動的も受動的も区別する必要はない!」など、もちろん多少の穴はあるとは思います。

しかし、個人的には意外なところに目をつけストリーミングのバランスを巧みにとる、なかなかの好調整で、「さすがビルボード」と思いました。

 ※今回の記事では「聴き方」に目をつけましたが、YouTubeは他サービスとくらべて1再生あたりのアーティストに払われる額が極端に少ないため、その点も考慮してのルール変更という面もあるかと思われます。

 

11/10 リリース新曲/新作の初動を観察 【ストリーミングに無いテイラーのアルバム / Hot 100で首位を争う2曲が値引き!】

f:id:djk2:20171111213142p:plain

今週の目玉はテイラーの新アルバム。爆発的なセールスで圧倒的なアルバム1位を記録する見込みですが、ストリーミングではまだアルバムが流さないようです。

Lordeの話題に少し触れるので、この写真をチョイスしました。まあ、当人は「テイラー軍団」を離れたとの報道がありましたが!

 

Spotify デイリーのアメリカトップ10 (金曜日=11/10)

1 Post Malone feat. 21 Savage rockstar
2 Lil Pump Gucci Gang
3 Camila Cabello feat. Young Thug Havana
4 Post Malone I Fall Apart
5 Sam Smith Too Good At Goodbyes
6 Logic feat. Alessia Cara & Khalid 1-800-273-8255
7 21 Savage  Bank Account
8 Offset, Metro Boomin Ric Flair Drip
9 G-Eazy feat. A$AP Rocky & Cardi B No Limit
10 A$AP Ferg Plain Jane

 

1位は変わらずrockstar。Hot 100でそのrockstarの対抗馬となっているHavanaも3位と好調。Sam SmithのToo Good At Goodbyesがアルバムリリース以降調子を上げています。21 Savage, Offset, Metro Boominの3名によるミックステープからの一番人気がGhostface KillersからRic Flair Dripに変わりました。Ghostfaceが現在Spotify20位、RicがSpotify8位。

そして9位、10位にはNo Limit・Plain Janeが浮上。両方ともThree 6 MafiaのSlob On My Knobリスペクト(サンプリング?)の曲となっていて、聴き比べると類似点が見つかると思います。ストリーミングでの数字がグングン伸びている両者ですが、ラジオでかかっている量の多いNo LimitのほうがHot 100ではかなり順位を伸ばしています。

 

② 新曲/新アルバムからのシングル アメリカSpotifyデイリー順位 (金曜日)

19 Eminem feat. Beyoncé Walk On Water
✫29 Taylor Swift Call It What You Want
✫51 Taylor Swift ..Ready For It?
✫53 Taylor Swift Look What You Made Me Do
✫54 Taylor Swift Gorgeous
56 Nav feat. Lil Uzi Vert Wanted You
75 Wiz Khalifa Letterman
82 G-Eazy The Plan
87 Ty Dolla $ign & Future feat. Kiiara Darkside
117 Jason Derulo feat. French Montana Tip Toe
124 Wiz Khalifa feat. Casey Veggies Royal Highness
✧160 Eminem Lose Yourself
165 T-Pain feat. Tiffany Evans Textin' My Ex
170 Rich Chigga feat. 21Savage Crisis
174 Wiz Khalifa Figure It Out
188 6ix9ine GUMMO
194 Wiz Khalifa Weed Farm
198 Big Shaq Man's Not Hot

 

まずはアルバム関連から。Wiz Khalifaのミックステープから75位のLettermanをはじめとして4曲がSpotify 200位圏内に。「Spotifyに公開された」アルバム群の中では一番人気です。ただ、今週のアルバム一番人気はもちろんTaylor Swift。

今回はストリーミングではアルバムをしばらくは公開しない方針のようです。長く音源が上がっていなかった*1Spotify参考)に加え、かつて1989を先行リリースし、CMにも出たApple Musicでもアルバムを公開していないようです。

それでもストリーミングに対しても影響力を持っており、先行リリースされていた4シングルはいずれもSpotify内で順位を上げています。行動の一つひとつが注目を浴びるテイラーだから成せる技でしょうか。これが長い目で見てうまくいくかは分かりませんが……実際”Look"も歴代屈指のスピードでチャートを急落下しているわけですし……(参考

ちなみに仮にSpotifyにアルバム音源が全て上がるのだとしたら、女性アーティストとしては珍しい(年1ペース)「Spotify200位圏内にアルバム全曲が入る」という記録を達成しそうな感じはありました。一応Spotifyにアルバムが公開されたタイミングで何曲がSpotify200位圏内に登場するかは見ものですね。

ちなみに2015年Selena Gomez、2016年Rihanna、2017年Lorde がアルバム全曲をSpotify200位圏内に入れています。ちなみに男性アーティストは今年だけで20のアルバムが全曲をSpotify 200位圏内に送り込んでいます……今回のテイラーだけではなくAdele・Beyoncéなど有力な女性アーティストがSpotifyに音源をリリース時に公開しないことがあるのも理由の一つかもしれませんが、それは少数派なので、総合的に見ると「女性はSpotifyで不利」という評価になる気がしますね……いつかそれが覆される日は来るのか?注目のテーマだと思います。

 

一方、シングルで最も注目を集めたのはEminemの新曲。ゲストもBeyoncéで驚きの超大物同士のコラボに。Stanに言及した歌詞の面でも注目されています。アルバムのリリースは11/17、つまり1週間後に予定されていて、本当ならばかなりの緊急リリースですね。真偽は微妙ですが、Adele、Chance the Rapper、The Weeknd、Vince Staplesらの客演が噂されているようです。

この曲ではLove The Way You Lieで起用されたソングライター、Skylar Greyが再び起用されています。プロデューサーはRick Rubin。また、それに伴いLose Yourselfが160位が再登場。これはこの曲の「特需」というよりは、元々からそこそこ再生されている曲に少しプラスアルファが乗って200位圏内に入ったという感があります。(リリースから日が経っていますがLose Yourselfは約3年間で計600日以上Spotify200位圏内に入り続け、今も健在なアンセムなので) 同様に'Till I Collapseも154位に上昇しています。 (参考↓)


ほかにも複数ヒップホップ界隈の注目シングルが。NavとLil Uzi Vertのシングル、映画サントラのTy Dolla $ign + FutureのDarkside(とはいっても主役は客演のKiiaraな気がします)、来月のアルバムリリース情報が出たG-Eazyの新曲The Plan、インドネシア出身のラッパーRich Chiggaと21 SavageのCrisis、イギリスで絶好調のMan's Not Hotがアメリカ上陸など。

 

 iTunesアメリカップ10+新曲の順位 (金曜日)

1 Eminem feat. Beyoncé Walk On Water
2 Keith Urban Female
3$ Camila Cabello feat. Young Thug Havana
4 Ed Sheeran Perfect
5 Imagine Dragons Thunder
6$ Post Malone feat. 21 Savage rockstar
7 Chris Stapleton Broken Halos
8 Sam Smith Too Good At Goodbyes
9 Taylor Swift ..Ready For It?
10 Maroon 5 feat. SZA What Lovers Do

 

1位は前述のEminemが。超大物2名のコラボとなれば自然と注目が集まるでしょう。2位はオーストラリアのカントリー歌手Keith Urbanの新曲。この曲は金曜日の少し前からリリースされていたようですね。

そして注目はHavana、rockstarが両方値引きを敢行したこと。Hot 100の1位争いを左右しそうな勝負どころでの値引きですが、現状ではまだ先週までの差が維持されたような感じです。(元からHavanaのほうがダウンロードではリードしていた) ここからHavanaがさらに差を広げるのか、あるいはrockstarが食いつくのかHot 100の1位争いに影響を及ぼしそうな値引きシングルの動向にも注目です。

 

✫11 Taylor Swift  Look What You Made Me Do
15 Taylor Swift Call It What You Want
21 Mat Kearney feat. Afsheen Better Than I Used to Be
31 Taylor Swift Gorgeous
40 Miranda Lambert To Leran Her
46 Jennifer Lopez feat. Wisin Amor, Amor, Amor
47 Ty Dolla $ign & Future feat. Kiiara Darkside
50 Remy Ma feat. Lil' Kim Wake Me Up
52 Nav feat. Lil Uzi Vert Wanted You
57 Luke Bryan O Holy Night
71 Bastille World Gone Mad
72 Danielle Bradbery Worth It
81 Mariah Carey All I Want For Christmas Is You
91 Jason Derulo feat. French Montana Tip Toe
100 Greta Van Fleet Edge of Darkness

 

テイラーのシングル群がSpotifyのように上昇しているのですが、アルバムでの新曲が浮上しておらず、おそらくiTunesでもシングル単体では買えず、アルバムのみで聞ける!という対応にしているのでしょう……(少なくとも日本ではそうです)

ほかJennifer Lopezの新曲、映画The Brightのサントラからの2曲など。

 

iTunes アルバム順位 (アメリカ)

1 Taylor Swift reputation
2 Evanescence Synthesis
3 Sam Smith The Thrill of It All
4 Greta Van Fleet From the Fires
5 Upchurch King of Dixie
6 WALK THE MOON What If Nothing
7 Chris Stapleton From A Room: Volume 1
8 P!nk Beautiful Trauma
9 Wiz Khalifa Laugh Now, Fly Later
10 Tracy Lawrence Good Old Days

 

テイラーが余裕の1位。iTunesのほかCDでも莫大な売上があるようで、ストリーミングが無くてもアルバム争いは余裕のようです。今後ストリーミング無しで、どこまで上位をキープするかが見どころですかね。

ほかHot 100でのトップ10入り歴があるバンド、Evanescence、WALK THE MOONの新アルバムなど。

 

⑤現在ラジオで上り調子の10曲

9 Camila Cabello feat. Young Thug Havana
12 Post Malone feat. 21 Savage rockstar
2 Imagine Dragons Thunder
33 Garth Brooks Ask Me How I Know
18 Ed Sheeran Perfect
50 Dua Lipa New Rules
26 Halsey Bad At Love
34 Luke Bryan Light It Up
44 Kendrick Lamar feat. Zacari LOVE.
43 Blake Shelton I'll Name The Dogs

 

こちらでもHavanaとrockstarの1位争いが展開。Havanaのほうがラジオで一歩リードのようですが、果たして……ほかHot 100では既に姿を消しているKendrick LamarのLOVE.が上昇しています。

 

⑥各ラジオ局で今週かかりはじめた曲

✫ポップ系

47 Alex Aiono Dose It Fell Like Falling
50 Lorde feat. Khalid, SZA & Post Malone Homemade Dynamite

Lordeのシングルがポップ系のラジオでかかり始めています。今回のアルバムからのシングルは軒並みオルタナティブ系ラジオで人気だったのですが、そのオルタナティブ系ラジオよりも先にポップ系ラジオでかかり始めているようです。規模の一番大きいポップ系ラジオで人気に火が点けば、Hot 100での上昇が見込めます。個人的に期待のシングルです。

 

✫アダルトポップ系

45 Magic Giant Window
48 WALK THE MOON One Foot
49 Selena Gomez & Marshmello Wolves
50 Goo Goo Dolls Boxes

WALK THE MOONの新曲がこの系統に登場。Shut Up And Dance以外Hot 100に入った曲が実は無いのですが、ラジオでじわじわ数字を伸ばして久々のHot 100入りなるか?

 

✫リズミック系

43 N.E.R.D & Rihanna Lemon
47 Halsey Bad At Love
48 Ty Dolla $ign feat. YG Ex
50 The Game feat. Jeremih, Young Thug & Sevyn Of I

N.E.R.D.の新曲が快調に数字を伸ばしています。Halseyは着実にラジオの系統を広げていて、連続のラジオヒットとなっています。

 

✫アーバン系

45 A1 feat. Chris Brown & Ty Dolla $ign Always
46 XXXTENTACION Jocelyn Flores
47 Hardo Today's A Good Day
49 Blac Youngsta Booty

Hot 100では長く中位にランクインしているJocelyn Floresがついにラジオで登場。

 

✫カントリー系

37 Keith Urban Female
44 Jon Pardi She Ain't In It
47 Blake Shelton why Me
48 Justin Moore Kinda Don't Care
50 Lndsay Ell Waiting On You

前述のKeith Urbanの新曲が好調です。

 

*1:Katy Perryのアルバムがリリースされる週に音源を上げるという、エグイまでの「戦略家」ぶり