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チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

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ようこそ!音楽チャートの世界へ!

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みなさん。こんにちは。知っている方も初めての方も、こんにちは!

はじめましてチャー トこと申します!

(ちなみにアンダーバー_は5個)

 

音楽チャート、またポップ音楽について考察していきたい、自称チャート研究者によるブログです。

 

音楽チャート、ポップ音楽のなるべくディープな世界について書いていきたいです。

 

未来のチャート少年がニヤっとできる記事と、新たな音楽の楽しみを提案するような記事、議論のタネになるような記事を作ることを目指しています!!

 

※できるだけミスの無いよう努めていますが、もしミスを発見したらご一報頂けると幸いです。 

 

・おすすめ記事20選

 

 

 

 最近のお気に入り記事 

 

 

 ※画面右(パソコン)や画面下(スマホ)にある「人気記事」の項目もぜひ参考にしてください!

 

 

※テストテストテスト※

 

 

Billie Eilishヒットの推移 Spotifyランキングから

 

 現在Billie Eilishが注目を集めています。USのシングルチャートでは4曲が同時にランクインし、リリースから約1年半が経過したEP“dont smile at me”はアルバムチャートで現在15位につけています。このアルバムはリリース当初は注目を集めておらず、圏外からスタートしましたが、徐々に注目度を高めてリリースから長い時間をかけてピークを迎えています。

 そんな熱狂、特殊な経緯のヒットの要因はストリーミングにあります。先週(2/7)のアメリカのSpotifyランキングを見ると以下の11曲がランクインしています。

 

3 bury a friend

26 when the party’s over

37 lovely

48 idontwannabeyouanymore

85 bellyache

92 ocean eyes

147 my boy

150 you should see me in a crown

183 come out and play

188 bitches broken hearts

196 COPYCAT

 

今回はBillie Eilishの楽曲のSpotifyランキングでの順位推移をグラフにして、曲がヒットした経緯を探ってみようと思います。(ランキングはSpotify Chartsで見ることができます)

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◇表の見方◇

アメリSpotifyにおける週間順位の変遷をグラフにしています

・☆がついているのは2017年のEP”dont smile at me”に収録されている曲です。

・順位の推移なので相対評価=他の再生数が伸びると全体的に順位が下がることもあります。7月頭に下がっているのはDrakeのアルバムリリース、12月末に下がっているのはクリスマスの効果です。

・”when the party’s over”や”bury a friend”が2週目に大きく順位を上げているのは、リリース曜日が週の途中で、1週目の集計日数が短いためです。

 

 

 この表から読み取れるポイントは、新曲リリースが呼び水となって過去曲への注目度が高まっているということです。

 上記のグラフでは時期による多少の浮き沈みが見られます。そのうち10月末~11月末・2月初頭は特に伸びが大きく、ほぼ全ての曲の順位が伸びています。これらの時期に共通するのは、「新曲がリリースされた」ということです。

 10月末には”when the party’s over”、11月末には”come out and play”、2月初頭には”bury a friend”がリリースされています。

 これらの新曲リリースが人びとの「Billie Eilish聞いてみよう」という気持ちを促し、過去曲に注目が集まったという構図が読み取れます。☆が付いている曲はEPからの曲、つまり2017年の曲(ただし"bitches broken hearts"は2018年3月リリースの模様)がこの時期に伸びています。

 特に”when the party’s over”~”come out and play”を短いスパンでリリースした11月頃の伸びは大きく、ここで一気に地位を確立した印象があります。

 Billie Eilishは3/29に初のスタジオアルバムをリリース予定です。それに向けて先行シングルもいくつかリリースするかもしれませんが、それらのシングルリリースでもこのような「過去曲への再注目」のさらなる流れが来るでしょうか?今後の動向を観察していきたいです。また、アルバムでの盛り上がりにも注目したいです。

 また、この盛り上がりでもう一つ特徴的なのは「ラジオの影響がほぼ皆無」という点です。Billie Eilishは総合ラジオチャート(USの各ラジオの再生数を合算したチャート、50位まである)のランキングに今まで登場したことがありません。

 しかしラジオ系チャートはこれだけではなく、ビルボードには細かいジャンル別のラジオチャートがあります。そこでは中規模のオルタナティブロック系ラジオに”you should see me in a crown”が7位にエントリーしていますが、彼女のラジオシングルは今の所これだけです。*1

Billie Eilish Chart History | Billboard

 

 この系統でしかかかっていなかったので、露出度は大規模なポップ系ラジオの曲と比べるとかなり低いです。さらにはラジオでの再生数のピーク(12月頃)とストリーミングの再生数のピーク(7月~8月)がずれています。つまりラジオの影響によるストリーミング再生はあまり無いということが考えられます。

 このことからラジオのようなメディアの露出による影響がほとんど無く、ストリーミングのプレイリストやファンによる評判でじわじわ曲がヒットしていったということが分かります。

 2017年にはPost Malone、そして2013年にはLordeがストリーミングの影響でヒットになったと伝えられています。しかしこの2人はブレイクしたタイミングで既に一定のラジオを得ていました。

 Post Maloneは2017年の10月頃~ストリーミング再生規模が大きく拡大。彼はその前の8月に“Congratulations”はラジオ再生が34位まで到達していました。Lordeに関してはラジオの伸びとSpotifyの伸びのタイミングがUSではほぼ同じタイミングだったと見受けられる。(参考:Lorde - Royals - Spotify Chart History

 Billie Eilishはこの2人よりもさらにラジオの影響が少なく、「ネット発のスター」感が際立っています。

 

※ここ最近はストリーミングとラジオの人気曲の分離が進んでいます。2018年にUSのSpotifyで週間1位になった曲は全てラジオで週間1位になっていません。

(Post Maloneの“Better Now”のラジオ2位が最高位、XXXTENTACIONの”SAD!”やThe Weekndの“Call Out My Name”はSpotifyで週間1位になりながらも、ラジオ再生数が週間50位にも入っていません。 ただし、年末にSpotifyで首位に立った”Sunflower”はまだラジオが伸びており、今後ラジオ1位になる可能性が一応ある)

 

 

・アルバム聴きの仮説

 まだ仮説の段階ですが、私はグラフからもう一つの特徴を読み取りました。それは「アルバム聴きが強い」ということです。

 ☆をつけたアルバム収録曲(ここでの場合はEPですが)の再生数は急激に落下しないことに対し、☆の無い新曲は再生数が乱高下するケースがあります。(例えば”you should see me in a crown”、”come out and play”などはピークの高さの割に急激に順位を落としている)

 このことから、ストリーミング上で人びとが曲を聴く形態として結局行き着くのが「アルバム」という単位で、だからEPの収録曲の再生はある程度安定しているのでは?ということです。

 ただし、同じ非アルバムのシングルでも”lovely”や”when the party’s over”ならば再生数が長く安定していること、そもそもまだBillie Eilishの曲自体が少ないので判定材料が少ないことなどから、「ストリーミングではアルバム聴きが人気」と言い切れるわけでもありません。

 

 個人的にはストリーミングではシングルと非シングルの壁が下がり、アルバムアーティストの時代が来たようにも感じています(J. Coleが最も顕著) これは果たして本当なのか、今後のアルバムの変遷……などストリーミングにおける「聴き方」というテーマは興味深いです。

 

 

・関連記事

 

 

*1:Rock AirplayはAlternative系、アクティブロック系(Mainstream rock)、トリプルA系の合算チャートなので、オルタナティブ系ロックの再生数がカウントされているだけ

Hot 100 2/16 見どころ 【ハーフタイムショーよりもゲーム内DJの効果?】

 

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 こんばんは。今週はスーパーボウルが集計期間内に開催され、ハーフタイムショーの効果がチャートに反映される週ですが、果たして……?? (あと更新が1日遅くてすいません)

 (画像はMarshmello ft. Bastille - Happier (Official Fortnite Music Video) - YouTube

 

◇今週のHot 100 ハイライト◇

・ハーフタイムショーよりもゲーム内「仮想」DJ? Marshmelloの“Happier”が2位浮上、”Alone”が28位に再登場

・“Girls Like You”は10位にステイ。これでトップ10滞在が歴代最長タイの33週目に(”Shape of You”に並ぶ)

・21 Savageの”a lot”が12位へ浮上

・Billie Eilishの”bury a friend”が14位に

 

・今週のトップ10

      2月9日   R D S
- 1 Ariana Grande 7 rings 10 1 1
2 Marshmello & Bastille Happier 4 5 2
  3 Halsey Without Me 2 4 6
  4 Post Malone & Swae Lee Sunflower 7 3 3
- 5 Travis Scott SICKO MODE 8 8 5
  6 Panic! At the Disco High Hopes 1 10 27
  7 Ariana Grande thank u, next 3 16 13
  8 J. Cole MIDDLE CHILD - 17 4
- 9 Post Malone Wow. 18 9 9
- 10 Maroon 5 feat. Cardi B Girls Like You 6 6 20

R=Radio、D=Download、S=Streaming

 は先週と比べて曲のポイントが伸びていることを指す

 

 

1~100位までの順位表は↓

 

曲の個別解説

 

◇96 Billie Eilish – ocean eyes

 Billie Eilishの“Ocean Eyes”が96位に再登場。新曲”bury a friend”に誘発される形で他の曲もストリーミングで再注目されています。

 

この動向について補足記事を書きました!

 

☆95 Kelsea Ballerini – Miss Me More

 Kelsea Balleriniの“Miss Me More”が95位に登場。今週カントリー系ラジオで?位。カントリー曲ながらもややリズミカルでポップ成分の強い曲です。

 Kelsea Balleriniはこれで7曲目のHot 100入り。Kelsea Balleriniは2017年のグラミー新人候補にノミネートされており、今週52位の“This Feeling”でタッグを組んでいるThe Chainsmokersとはその新人候補の「同期」です。(実際に受賞したのはChance the Rapper)

 

◇64 Mustard & Migos – Pure Water

 (DJ)MustardとMigosの“Pure Water”が64位に再登場。最初に登場した時よりも高い順位を記録しています。このまま勢いに乗って順位を伸ばせるでしょうか?

 2週前にHot 100入りした時よりもYouTubeSpotifyの成績が伸びています。(Apple Musicは上位を“キープ”)

 

☆56 Gunna – One Call

 Gunnaの“One Call”が56位に登場。この曲は来週末にリリースのアルバム”Drip or Drown 2”からの先行曲。この作品は「デビュー・スタジオアルバム」という形でリリースされる模様です。(それまでの作品は“ミックステープ”)

 この曲は主にApple Musicで人気。リリース以降、再生数はトップ10付近を推移しています。ほかSpotifyでも38位ですが、YouTubeではまだ圏外です。

 

▽41 Khalid & Noramani – Love Lies

 今週51週目とロングヒットの“Love Lies”。今週ポップ系ラジオのチャートでは45週目を迎え、このラジオチャートでは歴代最長タイの滞在となりました。

45週 Khalid & Normani – Love Lies

45週 Dua Lipa – New Rules

42週 Lauv – I Like Me Better

41週 Edwin McCain – I’ll Be

 

 とこのように最近の曲が多いです。ポップ系ラジオチャートにもリカレントルールが存在します(21週目以降、15位以下に落ちると外れる) リカレントの対象になる順位が高めなので、このチャートで長く残るには純粋にロングヒットということも必要ですが、「遅咲き」ということも重要です。

 

 そんなロングヒットで滞在1年が間近な“Love Lies”ですが、来週チャートから姿を消す可能性もあります。来週のチャートではAriana Grandeのアルバム”thank u, next”のリリースが反映されるのですが、このアルバムの収録曲が軒並みストリーミングで大人気のため、これらの曲がHot 100上位に多くランクインする可能性が高いです。

 この作品の収録曲は12曲。既に上位にランクインしている”7 rings”と”thank u, next”を除くと10曲が上位に新たに登場するということになり、その分上位の「枠」が埋まり、下位の曲は10位程度順位が「押し下がる」可能性があるのです。

 10枠分埋まるというと、来週チャートを外れる可能性があるのは主にリカレントが適用される41位-50位の曲。

 これに当てはまるのはBazziの“Beautiful”(47位)、Dan + Shayの”Speechless”(44位)、そしてKhalid + Normaniの“Love Lies”(41位)です。ほか40位の”Baby Shark”、39位の“I Like It”、38位の”Trip”あたりも外れる可能性があります。

 果たしてロングヒットの“Love Lies”はArianaのアルバム曲ラッシュを乗り越え、チャート滞在1年を迎えることが出来るでしょうか?仮に来週チャートに残っても、再来週は確実にチャートからは外れてしまいますが……

 

◇おさらい リカレントルールについて◇

21週目以降:51位以下に落ちるとチャートから外れる

53週目以降:26位以下に落ちるとチャートから外れる

ただし、ピークを更新する見込みがある曲は例外でチャートに残る場合もある

ほか、「過去の曲」と判定されていると21週目以降でなくとも、51位以下に落ちると外れてしまう。“Baby Shark”はこの判定をされている

 

△32 A Boogie Wit da Hoodie – Look Back At It

 目立ったリリースが無かった今週、アルバムチャート1位に返り咲いたA Boogie Wit da Hoodie。ストリーミングで人気のアルバムは2週目以降も一気に数字を落とさない(DLなどのセールスと比べて、2週目以降も繰り返し再生できるので)ため、このような注目リリースが無い週は少し前のアルバムが1位に返り咲くことがあるのです。

 このアルバムは今週、総合売上47,000のうち45,000をストリーミングから計上。アルバムの純売上は1,000未満で、自身が持つ1位アルバムの歴代最低「純売上」の数値を再び更新したようです。(※ストリーミングなどを含む「総合売上」は最低数値ではない)

 そのアルバムの収録曲では“Look Back At It”が好調。最近ではシングル化され、ラジオでもかかり始めているようです。ビデオも新しく公開されています。

 

◇28 Marshmello – Alone

 MarshmelloがスマホNintendo Switch対応ゲーム、“Fortnite”上での「仮想」DJイベントを行いました。世界で1000万人もの参加したといわれるこのイベントはチャートに大きな効果を与え、Marshmelloの各シングルがDLやストリーミングで再浮上を果たしました。

 中でも大きなインパクトがあったのは“Alone”。この曲は2016年末にはじめてチャート入りしピーク60位、チャート滞在10週という成績を残しましたが、約2年の歳月を経てその当時よりも大幅に高い順位でHot 100再登場を成し遂げたのです!

 数字の伸びが際立ったのはYouTube。先週までは週間再生数が101位以下でしたが、今週一気に6位までジャンプアップしています。

 このDJの様子をまとめたEP、“Fortnite Extended Set”アルバムチャートの45位に登場しています。

 

 詳しくは後述しますが、今週スーパーボウルがチャートに与えた影響は限定的でした。(披露された“Girls Like You”や”SICKO MODE”は順位が変動しなかった) それぞれの音楽の好みの細分化や、ストリーミングのレコメンド機能などで自ら音楽を発掘しやすくなったことなどから、このような「多くの人に向けた音楽イベント」の影響力が低下している印象が個人的にあったので、ここまで仮想DJイベントの影響力があるとは意外でした。このような多くの人に向けたプロモーションイベントも開発の余地があるのかもしれません。

 あとはマスクさえかぶればMarshmelloになれるというキャラ設定もこのイベントとの親和性があります。2次元化も楽に行えます。

 

 ちなみにこの“Fortnite”はゲーム内でシュートダンスの動きを”Hype”と称し、まるでオリジナルかのように扱ったため、シュートダンスの考案者であるBlocBoy JBはゲーム会社を訴えるとの報道もあります。良くも悪くも音楽との関わりが深いゲームなようです

 

△18 Khalid – Better

 Khalidの“Better”が23位→18位と上昇。今週リズミック系で1位など、ラジオでの好調が際立ちます。

 この曲は滞在21週目で、他の曲ならばピークを過ぎていることも多いのですが、まだまだ伸びしろがありそうです。ほかKhalidが参加するbenny blanco、Halseyとの“Eastside”も30週目ながらも現在ラジオがよく伸びており、ロングヒット中。

 先に述べた51週目の“Love Lies”など、Khalidが参加する曲はロングヒットになりやすい傾向があります。(幅広い系統のラジオと相性が良いからでしょうか!)

 

△14 Billie Eilish – bury a friend

 Billie Eilishの”bury a friend”が14位へジャンプアップ。先週はリリースからの集計期間が短かったですが、今週は7日分フルで集計されたため順位を伸ばしました。

 この曲はストリーミングで全般的に人気。Apple Musicではこの週12位前後、YouTubeでは今週9位、そしてSpotifyでは今週3位でした。ほかDLでも今週7位と優秀な成績を収めています。

 ストリーミングでは人気が高く、過去曲にも注目が集まるBillie Eilishですが、ラジオの対応は非常に遅れています。現在ラジオ系のチャートに登場した曲は”you should see me in a crown”のみで、この曲も中規模のオルタナティブロック系ラジオでしかかかっていません。(最も大規模なのはポップ系ラジオ。Billie Eilishの曲はかけるならこの系統だと思いますが、まだかかっていません)3月のアルバムリリース頃にはラジオでも人気が出るでしょうか?

 

△12 21 Savage (feat. J. Cole) – a lot

 出身がイギリスであったことが発覚し、不法入国と判定され逮捕されるという騒動があった21 Savage。彼は今までアトランタ出身であったとされてきましたが、実際はアトランタに「移住してきた」ということだったようです。

 これに関して「なんで嘘をついたんだ!偽物!」と評する人はあまり見受けられず、それよりもこれまでの功績が評価され多くの場所で#free21が見られました。

 例えば、SpotifyのプレイリストRapCaviarはサムネイルを#free21とし、彼の楽曲”a lot”をリストの先頭に持ってきました。Apple MusicのプレイリストThe A-List: Hip-Hopも”a lot”を先頭にしています。

 

 

 このような流れから、今週”a lot”はストリーミングやDLを伸ばしました。Hot 100では26位→12位と順位を伸ばし、”Bank Account”で記録したキャリア最高位と並びました。(客演は除く)

 

 このような活動の甲斐もあってか、先日21 Savageは釈放されたようです!

 

―10 Maroon 5 feat. Cardi B – Girls Like You

 スーパーボウルのハーフタイムショーを務めたMaroon 5。彼らの“Girls Like You”は10位をキープし、トップ10滞在が33週目に。これは2017年の”Shape of You”と並んで歴代最長タイの記録です。

 無難なパフォーマンスに終始したことからか、やたらと評判の悪い彼らのパフォーマンスですが、(参考:「ハーフタイムショー」はなぜ物議を醸した? Maroon 5出演背景からパフォーマンスまで解説 - Real Sound|リアルサウンド

 DLやストリーミングでは一定の伸びが見られました。(特にDLはよく伸びています)その結果、トップ10に残ることができました。しかし来週はAriana Grandeの曲に押し出される形でトップ10から外れそうです。(おそらく今週がトップ10ラストの週)

 “She Will Be Loved”や”Sugar”も一定のDLをこの週記録しましたが、Hot 100再登場とはなりませんでした。これらの曲はルール上50位以上に登場する必要があるが、そうでなくてもDLが不足している印象です。(=100位圏内にも登場していたか微妙)ストリーミングではあまりポイントを稼げていません。

 ほか彼らのデビュー作“Songs About Jane”がアルバムチャートで98位に再登場しています。

 

参考:2017年のLady Gagaと2019年のMaroon 5

(Download はその週DLが何番目に多かったか?ということ)

Maroon 5 (2019) Download Hot 100
Girls Like You 6 10
She Will Be Loved 18 -
Sugar 29 -
Moves Like Jagger 44 -
This Love 48 -

 

Lady Gaga (2017) Download Hot 100
Million Reasons 1 4
Bad Romance 9 50
Born This Way 7 -
Poker Face 14 -
Just Dance 26 -
Telephone 39 -
The Edge Of Glory 44 -
Perfect Illusion 50 -

 →過去曲である”Bad Romance"の再登場が印象的です

 

※同じくパフォーマンスされたTravis Scottの“SICKO MODE”も少し数字を伸ばして、Hot 100で5位をキープ。これで27週目のトップ10滞在に。これに関して、先週「ラップ曲としては最長」としましたが、29週トップ10に滞在していた”Party Rock Anthem”もラップ曲としてカウントされる可能性もあり、その場合はまだラップ曲としては最長の滞在ではないので、その点を訂正いたします。(この曲はラップ系のラジオではほぼかかっていなかったようですが、歌い方はラップなので、そう捉えられる可能性もある)

 

 

△2 Marshmello & Bastille – Happier

 仮想DJ効果は絶大で、“Happier”を8位から2位に押し上げました。ラジオやストリーミングでのピークは過ぎており、ここ数週はゆるやかにポイントを落としていたこの曲でしたが、予想外の形で再注目されました。これまでのピーク(3位)を更新することにも成功しています。

 もともとのラジオの高ポイントに加え、DLやストリーミングが大きく伸びたので2位にたどり着きました。

 

※勢いよく順位を伸ばしたので、今後1位を取りそうと考えることも出来ますが、この仮想DJ効果は今週限りなので、来週以降はまたゆっくりと順位を落としていくと思われます。

 

×× Jimmie Allen – Best Shot

 カントリーシンガー、Jimmie Allenの“Best Shot”がチャートから外れました。ピークは37位、滞在は20週とHot 100初登場としては大健闘でした。

 彼は車内生活を送っていた時期もある苦労人のようです。 

Who Is Jimmie Allen? 5 Things You Need to Know

 

 

今週チャートから外れた曲 (7曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位🗻/チャート滞在週数⏰)】

99 Russell Dickerson – Blue Tacoma (🗻52位 /⏰19週)

97 XXXTENTACION – BAD!  (🗻16位 /⏰11週)

90 Daddy Yankee feat. Snow – Con Calma (🗻90位 /⏰1週)

89 XXXTENTACION – Sauce!  (🗻89位 /⏰1週)

86 Lauv & Troye Sivan – i’m so tired...  (🗻86位 /⏰1週)

77 Anuel AA & Karol G – Secreto (🗻68位 /⏰2週)

55 Jimmie Allen – Best Shot (🗻37位 /20週)

 

※ Karol Gの“Secreto”はチャート登場時にHot 100「初登場」という扱いでしたが、後に”Dame Tu Cosita”にもクレジットされたため、「後付け」で2曲目のHot 100入りということになりました。

 

・アルバムチャート(Billboard 200)に新登場した作品

18 Luis Fonsi – VIDA

26 Grateful Dead – Dave’s Picks, Volume 29

32 Various Artists – NOW 69

41 G Herbo – Still Swervin

45 Marshmello – Fortnite Extended Set

86 Set It Off – Midnight

97 Linda Ronstadt – Live in Hollywood

129 Within Temptation – Resist

164 Mandolin Orange – Tides Of A Teardrop

 

 

その他のアルバムチャート情報

・今週106位の、Black Panther: The Albumがアルバムチャート滞在1周年(52週)を迎える 

Maroon 5の“Songs About Jane”が96位に再登場

 

 

その他

 

・今週ラジオで伸びた曲

☆Ariana Grande – 7 rings

・Sam Smith & Normani – Dancing With a Stranger

・Post Malone & Swae Lee – Sunflower

・Luke Combs – Beautiful Crazy

・Post Malone – Wow.

 

・来週以降Hot 100に入るかもしれない?曲

 

・Ariana Grande – break up with your girlfriend, i’m bored

 Ariana Grandeのアルバム収録曲全てがHot 100に登場する見込み。全てがトップ40に入る可能性もあります。(“in my head”と”make up”の2曲はトップ40に入るかどうか怪しい)

 Break up~は1位か2位に登場しそうです。これが実現すれば”7 rings”と合わせてAriana Grandeは女性アーティスト史上2人目のHot 100トップ2同時支配を成し遂げます。(客演を含むと4人目)

 

2002 Ashanti 1:Foolish 2:What’s Luv?(客演)

2005 Mariah Carey 1:We Belong Together 2:Shake It Off

2014 Iggy Azalea 1:Fancy 2:Problem(客演)

2019 Ariana Grande(???) 

 

(ちなみに“Shake It Off”といえば、Taylor Swiftは2014年の11/29に1:Blank Space 3:Shake It Offで、この記録をニアミスで逃しています)

 

 

ビルボードによる今週のHot 100 / アルバムチャート解説(記事を書くうえで参考にしています)

 

Hot 100 2/9 見どころ 【J. Coleがシングルで最高位 / カントリーの新風】

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 今週のポイントはJ. Coleのシングルでの躍進、Dan + ShayやLuke Combsの活躍でしょうか!ほか”SICKO MODE"や”Girls Like You"のロングヒットなど。

 

◇今週のHot 100 ハイライト◇

・J. Coleのシングル“MIDDLE CHILD”が4位に。自己最高位を更新

・Ella Maiの新シングル“Shot Clock”が88位に登場

・グラミー新人候補のカントリーシンガー、Luke Combsの“Beautiful Crazy”がトップ40入り。彼はデビュー以来シングルが全てトップ40入り

・Billie Eilishの”bury a friend”が集計2日ながらも74位に登場

 

・今週のトップ10

      2月9日   R D S
- 1 Ariana Grande 7 rings 19 1 1
  2 Halsey Without Me 2 4 4
  3 Post Malone & Swae Lee Sunflower 7 3 3
4 J. Cole MIDDLE CHILD - 5 2
-   5 Travis Scott SICKO MODE 8 13 5
  6 Ariana Grande thank u, next 3 10 9
  7 Panic! At the Disco High Hopes 1 6 22
  8 Marshmello & Bastille Happier 4 11 11
9 Post Malone Wow. 24 7 6
  10 Maroon 5 feat. Cardi B Girls Like You 6 22 24

 R=Radio、D=Download、S=Streaming

 は先週と比べて曲のポイントが伸びていることを指す

 

1~100位までの順位表は↓

 

 

曲の個別解説

 

☆98 Jon Pardi – Night Shift

 カントリーシンガー、Jon Pardiの“Night Shift”が98位に登場。今週カントリー系ラジオ17位の曲です。

 先週エントリーしていたFutureのアルバム曲の多くが今週Hot 100から外れたため、その空いた枠にいくつかのカントリー曲が再登場しています。(“Burn Out”、Here Tonight”、“Blue Tacoma”の3曲)

 

☆90 Daddy Yankee feat. Snow – Con Calma

 Daddy YankeeがSnow(カナダのラッパー)のヒット曲“Informer”をアレンジした”Con Calma”が90位に登場しています。“Informer”は1992年のヒット曲で、Hot 100でも首位に立っています。

 この曲は多くのDLを集めたほかラテン系ラジオでも人気があります。また、ジャケにもなっているキャラ(?)が登場するビデオもYouTubeで人気です。ビデオの再生回数が10億を超えた曲が4曲あるDaddy Yankee。この曲もいずれこのリストに載るでしょうか?

 

ビデオ再生回数10億超え曲数ランキング

 
1 7 Ozuna Criminal, Te Bote, El Farsante, Ahora Dice, Escápate Conmigo, Se Preparó, Taki Taki
2 6 Justin Bieber Sorry, Baby, What Do You Mean, Love Yourself, I'm the One, Where Are Ü Now
3 5 J Balvin Mi Gente, Ay Vamos, X, Ahora Dice, 6AM
3 5 Bruno Mars Uptown Funk, The Lazy Song, That's What I Like, Just the Way You Are, 24K Magic
3 5 Nicky Jam Te Bote, X, Hasta el Amanecer, El Perdón, El Amante
3 5 Maluma Chantaje, Vente Pa' Ca, Felices los 4, Corazón, El Perdedor
7 4 Nicki Minaj Side To Side, Bang Bang, Swalla, Hey Mama
7 4 Daddy Yankee Despacito, Andas En Mi Cabeza, Shaky Shaky, Dura
7 4 Katy Perry Roar, Dark Horse, Firework, T.G.I.F.
7 4 Taylor Swift Shake It Off, Blank Space, Bad Blood, Look What You Made Me Do
7 4 Sia Chandelier, Cheap Thrills, Dusk Till Dawn, Titanium
7 4 Shakira Chantaje, Waka Waka, La Bicicleta, La La La
7 4 Rihanna This Is What You Came For, Love the Way You Lie, Diamonds, Work

 ちなみに再生回数10億超えの曲数は現在のべ142曲です。

※”Despacito”、”Mi Gente”はいずれもオリジナルバージョンが10億超え

 

☆89 XXXTENTACION – Sauce!

 XXXTENTACIONの“Sauce!”が89位に登場。彼によるミックステープシリーズ、Members Onlyシリーズの4弾からの楽曲です。

 主にストリーミングで人気を集めてのランクイン。このミックステープは本来XXXTENTACIONが21歳の誕生日を迎えるはずだった日にリリースされました。

 

☆88 Ella Mai – Shot Clock

 Ella Maiの新シングル“Shot Clock”が88位に登場。主にHip-Hop / R&B系ラジオで人気を集めてのランクインです。ストリーミングでの人気はまだ発展途上です。YouTubeでは44位と上昇を見せるものの、Apple Musicでは120位前後、Spotifyでは圏外とまだまだ上昇の余地があります

SpotifyではElla Maiはあまり人気ではない

 

☆86 Lauv & Troye Sivan – i’m so tired...

 LauvとTroye Sivanの“i’m so tired...”が86位に登場。この曲は高いDLを記録したほか、Spotifyでも人気です。

 Lauvにとっては2曲目、Troye Sivanにとっては5曲目のHot 100登場。この二人はいずれもポップ系ラジオで人気を集めており、LauvはJulia Michaelsとの“There’s No Way”が、Troye SivanはCharli XCXとの”1999”が現在この系統でオンエア中です。(しかし両方ともまだHot 100には登場していない)

 

☆74 Billie Eilish – bury a friend

 Billie Eilishの“bury a friend”が74位に登場。リリースからわずかで2日でのチャート登場です。DLとストリーミングの両方で高い数値を記録しています。

 Billie Eilishはストリーミングで高い期待を受けており、Spotifyの直近のランキングでは11曲が200位圏内にランクインしています。昨年のヒットを受けて過去曲の再生数が伸びたことも特徴的です。Apple Musicでも現在7曲が200位圏内に入っています。

 

 

☆65 Yo Gotti feat. Lil Baby – Put A Date On It

 Yo GottiがLil Babyを迎えた“Put A Date On It”が65位に登場。リリース初日あたりは注目が薄かったものの、徐々にストリーミング再生数を伸ばしてHot 100入りを成し遂げました。

 Yo Gottiの曲は以前から人気がApple Music>>Spotifyになる傾向があり、この曲もそうなっています。Apple MusicとSpotifyは両方とも「ラップが人気」という大まかな傾向は似ていますが、それぞれで好むラッパーは微妙に違うこともあります。

 この曲に関しては、先にプレイリストに入れたのはSpotifyの方でしたが、(のちにApple Musicのプレイリストもこの曲を追加)結局Spotifyではあまり人気が出ませんでした。

 

△38 Luke Combs – Beautiful Crazy

 今年のグラミー新人候補、巨漢のカントリーシンガーLuke Combsの“Beautiful Crazy”が38位に浮上!これで彼はデビューからシングルが全てトップ40入り(計5曲)ということになりました。

 この曲はカントリー系ラジオで今週4位。1位ではない、ということまだ伸びしろがあるということでもあると思います。

 主要なポイント源は他のカントリーシンガーと同じくカントリー系のラジオですが、この曲はApple Musicでもトップ100に食い込むなどストリーミングでも健闘を見せています。

 

◇29 Dan + Shay – Tequila

 カントリーデュオDan + Shayの“Tequila”が29位に再登場!これは驚きのチャート動向です。先週私は 

昨年にHot 100から外れてしまった曲ですが、現在ポップ系のラジオに人気が飛び火しており人気をキープ。Hot Country Songsでは自身の”Speechless"を上回っており、これは”Speechless"(Hot 100で32位)よりも高いポイントを記録していることを表します。来週以降、まさかの再登場の可能性もあるかも……? 

述べたのですが、まさか次の週に再登場するとは思っていませんでした。

 21週目以降51位以下に落ちたらチャートに落ちるというルールに則り昨年末にチャートから外れた“Tequila”。この時はクリスマス曲がチャートに多くランクインしており、それらに押し出される形でチャートを外れていました。

 このルールは「今後ピークを更新しそうな見込みのある曲」には特例で適用されないのですが、この曲は当時「もう伸びない」と判定されていました。この時点から既に従来のカントリー系ラジオの他にも、アダルトポップ系やポップ系など他系統のラジオでも少しずつかかり始めており、一応ヒットの兆しはありましたが、「元のヒットを上回ることはない」と判定され特例は適用されませんでした。

 しかしここ最近はラジオでの再生数増が際立ち、もはや無視できない存在になったことから今週ついにHot 100に再登場を果たしました。今週ラジオ?位とかなり優秀な数字を残しています。そのラジオでの好調をキープし、もともとのピーク(21位)を更新できるでしょうか!

 一回チャートを外れたものの、ヒットを見込まれてHot 100再登場を果たした曲は過去にいくつかあります。Imagine Dragonsの“Demons”は再登場したのちロングヒットになり、6位まで到達しました。

 ほかKeith Urbanの”The Fighter”は浮上を見込まれて47位に再登場したものの、次の週にラジオが大きく落ちたため、特例適用からわずか1週間でチャートから外れてしまいました。この「伸びそうな曲を外すかどうか」の判断はチャートで難しい作業の一つだと思います。

 

△28 Blueface – Thotiana

 キャッシュマネー所属の新人ラッパー、Bluefaceの“Thotiana”が絶好調。66位→28位と大きく順位を伸ばし、ヒットの目安とされるトップ40まで到達しました。この曲は彼にとって初のHot 100だったので、トップ40も自身初。

 この曲はApple Music、Spotify両方での絶好調に加えて、YouTubeで公開されたYGを迎えたリミックスがヒットしたことが順位上昇の要因だと思います。

 

―5 Travis Scott – SICKO MODE

 ロングヒット中になっているTravis Scottの“SICKO MODE”。登場週から4位に登場し、今週トップ10滞在が26週に到達しました。ラップ曲としてはDrakeの”God’s Plan”と並んでトップ10滞在が最長です。ラップ曲はポップスと比べると、関連系統も含めてラジオの規模が小さいため従来はロングヒットしづらいジャンルでしたが、ストリーミングの台頭によってロングヒットしやすくなりました。

 ほか今週10位の“Girls Like You”は今週トップ10滞在が歴代で2番目に長い32週目を迎えています。この2曲はいずれも先日のスーパーボウルのハーフタイムショーで披露されており、その効果が来週のチャートに反映される見込みです。

 

※トップ10滞在週が長い曲ランキング

週数      
33 Ed Sheeran Shape of You 2017
32 LeAnn Rimes How Do I Live 1997–98
The Chainsmokers feat. Halsey Closer 2016–17
Maroon 5 feat. Cardi B Girls Like You 2018–19
31 Mark Ronson feat. Bruno Mars Uptown Funk 2014–15
30 Santana feat. Rob Thomas Smooth 1999–2000
29 LMFAO feat. Lauren Bennett and GoonRock Party Rock Anthem 2011–12
28 Jewel Foolish Games / You Were Meant for Me 1997–98
Bruno Mars That's What I Like 2017
27 Ed Sheeran Perfect 2017–18
26 Savage Garden Truly Madly Deeply 1997–98
Drake God's Plan 2018
Travis Scott Sicko Mode 2018-19

 

  YouTubeで異常な「低評価」がついている今年のハーフタイムショーですが、一定の宣伝効果はあったようで、関連楽曲がストリーミングで一定の伸びを見せいています。(例:Apple Musicでは200位付近だった“Girls Like You”がトップ100に入るなど) 

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↑低評価の多い今年のパフォーマンスのビデオ。昨年のJustin Timberlakeは4/3以上は高評価だった。(それ以前の動画にはほとんど低評価がついていないことが多い)

 

△4 J. Cole – MIDDLE CHILD

 J. Coleの“MIDDLE CHILD”がキャリア最高位の4位へ浮上!(これまでは”ATM”の6位が最高位) 先週は集計が1.5日程度でしたが、今週は7日分フルに集計されたため、大きく順位を伸ばしました。

 今週DL5位、ストリーミング2位と大きな注目を集めています。この曲はSpotifyApple Musicの両方で今週1位でしたが、YouTube再生数(この曲にビデオは無い)で”7 rings”を下回っています。

 2016年の”4 Your Eyez Only”、そして2018年の“KOD”と2つのアルバムがストリーミングで莫大な再生数を記録し、シングルチャートをも席巻。彼がシングルチャートで高い順位を記録した曲はアルバムリリース時にピークを迎えており、「アルバムの一部」として再生された曲がそのままシングル上位に入ったということが分かります。

 このようにアルバムアーティストであったJ. Coleでしたが、そのアルバムでの注目度向上もあってか、今回はシングルリリースでも成功を収めました。

 ストリーミングではシングルと非シングルの区別があまりつかないため、今後はシングルメインで活躍するアーティストよりも、多くの曲(時間)でリスナーを魅了できるアルバムアーティストの時代が来るのでは?と個人的には考えています。

 

▽× Imagine Dragons – Natural

 Imagine Dragonsの“Natural”が今週チャートから外れました。ピークは13位、チャート滞在は27週でした。悪くはないですが、以前のシングルと比較するとやや見劣りします。

 2017年のアルバム“Evolve”から、“Believer”、”Thunder”と2つのシングルがHot 100に1年間も滞在した超ロングヒットが記憶に新しいImagine Dragonsですが、今回のアルバム“Origins”からの最初のシングルはその半分程度の滞在に終わってしまいました。

 次シングル“Bad Liar”は現在オルタナティブ系やポップ系のラジオでかかり始めており、そろそろHot 100に入ってくると思います。この曲はSpotifyでも人気です。

 

今週チャートから外れた曲 (14曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位🗻/チャート滞在週数⏰)】

100 Future – Call The Corner (🗻100位 /⏰1週)

99 Ariana Grande – imagine (🗻24位 /⏰5週)

98 宇多田ヒカル & Skrillex – Face My Fears (🗻98位 /⏰1週)

96 Maren Morris – GIRL (🗻96位 /⏰1週)

91 Cody Johnson – On My Way To You (🗻91位 /⏰1週)

90 Silk City & Dua Lipa – Electricity (🗻62位 /⏰10週)

83 Future – F&N (🗻83位 /⏰1週)

81 Mustard & Migos – Pure Water (🗻81位 /⏰1週)

79 Future – Rocket Ship (🗻79位 /⏰1週)

75 Future – Tempatation (🗻75位 /⏰1週)

72 Camila Cabello – Consequences (🗻51位 /⏰12週)

65 Future – Never Stop (🗻65位 /⏰1週)

57 Future – Jumpin On A Jet (🗻57位 /⏰2週)

50 Imagine Dragons – Natural (🗻13位 /27週)

 

 

・アルバムチャート(Billboard 200)に新登場した作品

1 Backstreet Boys – DNA 🎫

5 WeezerWeezer (Teal Album) ※

14 Bring Me The Horizon – amo

18 Various Artists – XXXTENTACION Present: Members Only, IV ※

28 Boogie - Everything Is For Sale

56 Bethel Music – Vicotry: Recorded Live

62 Michael Franti & Spearhead – Stay Human, Vol. Ⅱ

78 Various Artists – Grammy Nominees 2019

99 Julia Michaels – Inner Monologue, Part 1 (EP)

139 Rival Sons – Feral Roots

 

※先週は短い集計だったアルバム (=はじめて1週間フルに集計されるのが今週のアルバム)

🎫 Backstreet Boysはセールスのかなりの割合をチケット戦略からゲット。

 

その他

・今週ラジオで伸びた曲

☆Ariana Grande - 7 rings

・benny blanco, Halsey & Khalid - Eastside

・Sam Smith & Normani - Dancing With A Stranger

・Luke Combs - Beautiful Crazy

・Post Malone - Wow.

 

・来週以降Hot 100に入るかもしれない?曲

 

Mashmello – Alone

 ゲームのフォートナイト内で「仮想」DJイベントを行ったMarshmelloの楽曲がDLやストリーミングで再注目。一番人気は現在ヒット中の“Happier”ですが、それに次ぐ人気だったのは”Alone”。来週Hot 100再登場の可能性も考えられます。

 

21 Savage – can’t leave without it

 実はイギリス出身ということが判明し、不法入国疑惑で逮捕騒動が巻き起こった21 Savage。それに伴い関連曲のストリーミングが少し伸びたので、再登場もあり得るかも。

 

ビルボードによる今週のHot 100 / アルバムチャート解説(記事を書くうえで参考にしています)

 

 

2018 ドイツの年間チャートを5つのポイントで見る

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↑ドイツの年間チャートで人気だった人たち

 

 実は音楽市場規模がかなり大きい国……ドイツ。その音楽市場はイギリスを少し上回り、世界3位の規模を誇ります!

https://www.riaj.or.jp/riaj/open/open-record!file?fid=1638

 しかし言語的な問題なのか、あまり注目されていないようにも感じます。そんな「知られざる音楽市場3位の国」ドイツの2018年間シングルチャートを見ながら、傾向や特徴を探っていきたいと思います。

 おそらく、ドイツのチャートと言っても馴染みのない方が多いと思うので、まずは年間のトップ10を紹介したいと思います。 

 

1 Dynoro & Gigi D'Agostino In My Mind
2 Ed Sheeran Perfect
3 Bausa Was du Liebe nennst
4 Calvin Harris & Dua Lipa One Kiss
5 Dennis Lloyd Nevermind
6 El Profesor Bella ciao (Hugel Remix)
7 Namika feat. Black M Je ne parle pas français (Beatgees Remix)
8 Clean Bandit feat. Demi Lovato Solo
9 Marshmello & Anne-Marie FRIENDS
10 Luis Fonsi & Demi Lovato Échame la culpa

 

 ヨーロッパを中心にヒットしたダンスリミックス“In My Mind”が年間1位。それに続くのはEd Sheeran、Bausa、Calvin Harrisです。ほかDemi Lovatoが2曲でランクインしている点も目を引きます。

 この中で主に認知度が低い曲は3位、6位、7位だと思います。たしかにこれらの曲は全てドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイスあたり)でしかヒットしておらず、ドイツ圏ウォッチャーでないと認知されないと思います。

 3位の“Was du Liebe nennst”はラッパーBausaの大ヒット。昨年後半からストリーミングで凄まじい人気を誇り、2017年の年間チャートでも8位に入っていた超ロングヒットです。ラップに適度なポップさも加えたいわば「ドイツ版”God’s Plan”」という感じの曲です。

 6位の“Bella Ciao”は特殊な出で立ち。もともと1943年に反ファシズムのアンセムとして歌われていたイタリアのフォークソングを、スペイン人俳優が映画でカバー。それをさらにイギリス人プロデューサーがリミックスしたものがドイツで大ヒット……という経緯でヒットしました。

 7位の“Je ne parle pas français”という曲名はフランス語で「私はフランス語を話しません」という意味。メインのドイツ出身女性シンガーNamikaのパートはドイツ語ですが、客演のフランス出身のラッパーBlack Mのパートはフランス語です。

 

 ……などがヒットしているドイツの年間チャート見て、そこから分かる5つのポイントについて書いていこうと思います。

 

ドイツの年間シングルトップ100は↓から閲覧できます。

 

また、ドイツの年間チャートをまとめた動画もあります

 

 

※この記事を書いているのは2019年ですが、記事上では便宜上今年=2018年とします。

 

・ラッパーが人気? 多くチャートインしたのは……

 まずは年間トップ100に誰が多くの曲を送り込んだのか?を見ていこうと思います。

 

6曲 Capital Bra

5曲 Raf Camora

4曲 Marshmello

3曲 Bonez MC、J Balvin、Post Malone、Ed Sheeran、David Guetta、Dua Lipa

 

 うちCapital Bra、Raf Camora、Bonez MCはドイツ語圏で活躍するラッパーです。ドイツでもラッパーたちがヒットを連発し、USのようにラップがチャートを席巻しているのです。

 特に人気が際立つのはCapital Braです。”5 Songs in einer Nacht”で初のシングル1位を獲得した後、破竹の勢いでチャートを支配。2018年だけでなんと8曲もの首位を獲得しました!(週間1位を獲得したシングルは以下の通り)

 

・Capital Bra feat. Ufo 361 – Neymar (年間15位)

・Capital Bra feat. Juju*1 – Melodien (年間24位)

・Capital Bra – One Night Stand (年間26位)

・Capital Bra – 5 songs in einer Nacht (年間55位)

Bushido feat. Samra & Capital Bra – Für euch alle (年間79位)

・Capital Bra – Berlin lebt (年間88位)

・Capital Bra feat. Luciano & Eno – Roli Glitzer Glitzer 

・Capital Bra – Benzema 

※下2つは年末のリリースだったため、今年の年間チャートには入らず

 

 1年で8曲もシングル1位を記録するということはとても珍しくて、歴代で最多の記録だそうです。今までの最多は1年間で4曲の1位(1969年のThe Beatles、1976年のABBA)だったので、今回の記録の凄さ、または時代の変化が伺えます。

 またCapital Braはこの1年間で、累計1位シングル数でも歴代3位(タイ)に躍り出ています。彼よりも1位曲数が多いのは、これもまたThe Beatles(12曲)とABBA(9曲)です。

 このように2018年、輝かしい記録を多く打ち立てたCapital Bra。しかしそれと同時に注目したいのは年間チャートでの順位です。Capital Braは週間シングル1位を連発する大人気アクトながらも、年間チャートではトップ10に入りませんでした。

 これらの1位シングルは全てSpotifyでは首位になった一方、iTunesでは逆に一つも首位になっていません。ストリーミングでの人気と比べるとDLが少し足りないのです。このポイントの偏りによってストリーミングの流行変化の早さの影響をもろに受けて、ピークの勢いをあまり保てないのかもしれません。(つまりストリーミングリスナー以外の間ではあまりヒットしていない可能性がある、ということ)来年以降はこの傾向が改善されるのか?にも注目です。

 同じく今年活躍したラッパー、Raf CamoraとBonez MCも今年複数の1位シングルを獲得(“Kokain”、”500 PS”)この2組はよくタッグを組むことが多く、この2曲はいずれも2組のタッグ曲です。

 ほか上記の「年間チャートに多く送り込んだ~」には入っていませんが、Capital Braのレーベルメイトで、日本愛を感じる名前のラッパーBushidoや、“Magisch”が年間11いのヒットとなったOlexsh、Instagramでのスターからラップに転身するというCardi B風キャリアを持ちながらも、Nicki Minajを連想させるフレーズを多く曲に挟む女性ラッパーLoredanaなど、多種多様なスターが台頭しています。

 

 ラップに関して、もう一つの注目ポイントがあります。それは出自がそれぞれ多種多様ということです。今年大活躍のCapital Braの生まれはドイツではなく、ロシアです。後にドイツに移住しています(あとなぜか“Neymar”、”Benzema”とドイツ代表ではない選手を曲名にする)

 Raf Camoraもドイツではなく、オーストラリアのラッパーです。ほか今回紹介したLoredanaもスイス出身です。ドイツは他の近隣各国も巻き込んだ「一大ラップ拠点」なのかもしれません。

 

 

・ラップは地元、ポップスは輸入

 

 今年の年間シングルトップ100曲のジャンル別内訳を見ると、ラップが34曲、ダンスが28曲、ポップが27曲、ロックが6曲、ラテン5曲でした。様々なジャンルが人気です。※ジャンル分けはビルボード準拠です。*2

(比較:アメリカだと ラップ/R&B:50、ポップ:28、カントリー:9、ロック:5、ダンス:4、ラテン:4 でした)

 

 それらをジャンル別にドイツ語圏発のヒット or グローバルヒットかで区別すると……*3

 

ラップ:ドイツ圏23、グローバル11

ポップ:ドイツ圏9、グローバル17

ダンス:ドイツ圏5、グローバル23

ロック:ドイツ圏0、グローバル6

ラテン:ドイツ圏0、グローバル5

 

 ジャンルごとに違いが出ました。ラップのみではドイツが有利ですが、他のジャンルではグローバルヒットのほうが多いです。全体の比率はドイツ圏:37、グローバル:63です。

 このことから、ドイツの傾向をざっくり言うと「ラップは地元、ポップスは輸入」となると思います。ちなみに、歴史を紐解くと歴代の1位シングルの言語別割合は以下のようになるようです。(ウィキペディア情報)

英語       :482曲

ドイツ語 :207曲

歌なし    :17曲

スペイン語:9曲

フランス語:7曲

イタリア語:5曲

ポルトガル語:2曲

韓国語、ヘブライ語ルーマニア語:1曲

(参考: List of number-one hits (Germany) - Wikipedia) 

 

 どうやら、以前からグローバルヒットが優勢な流れは続いていたようです。フランス語、イタリア語など少し珍しい言語の曲も多く1位を取っているのは特徴的ですね。今後もこのグローバルヒット・英語曲有利の傾向が続くのか、それともラップ台頭でドイツ語曲が勢力を伸ばすのかに注目です。

 

・EDM人気健在!

 上の項目のジャンル別割合で気づいた方も多いかと思いますが、ドイツでは非常にダンス系の人気が高いようです。

 今年の年間1位はリトアニア人DJのDynoroによるGigi D’Agostinoのダンス名曲アレンジ“In My Mind”。ほか個人に目を向けるとMarshmelloが4曲、David Guettaが3曲と多くの曲を年間チャートに送り込んでいます。

 アメリカでは今年4曲しかEDMが年間チャートにランクインしなかったことを考えるとドイツにおけるダンス系の人気は際立つと思います。

 ダンスヒットはグローバル圏からの流入が多いですが、一部ドイツ出身のDJも活躍しています。その中でも活躍度が高いのはRobin SchulzとFelix Jaehnの2名です。

 二人ともブレイクしたきっかけはリミックスです。Robin SchulzはMr. Probzの“Waves”、Felix JaehnはOMIの”Cheerleader”をリミックスし、世界的な大ヒットに導いたことから地元ドイツでの存在感が急浮上。ヒットを連発するようになりました。

 特にRobin Schulzのここ数年の活躍は目を見張る者があり、ブレイク以降(2014年~)で9曲のトップ10シングルを輩出しています。

 Felix Jaehnもトップ10シングル数は4つとRobin Schulzほどではないですがヒットをいくつか生み出しています。ちなみに今年年間チャートに入った“Genie”は週間のピークは40位でした。(ロングヒットだったため、年間チャートに入ったとみられる)

 

・意外なラテン

 トップ10の中で個人的に一番サプライズだったのは10位のLuis Fonsi、Demi Lovatによる“Échame La Culpa”でした。世界的のほぼ全てでヒットだった”Despacito”とは違い、主に「ラテン圏の」大ヒットだったこの曲が、(とはいってもYouTubeの再生数は17.5億程度)ラテンとは縁の薄そうなドイツでここまでヒットしたということが意外だったのです。

 J Balvinも大活躍でした。Nicky Jamとの”X"、Cardi B+Bad Bunnyとの”I Like It"*4、そして昨年のヒット”Mi Gente"の3曲が年間チャートに入っています!

 今年ドイツの年間チャートには5つのラテン曲がランクイン。これはラテン系移民の多いアメリカの年間チャートでの4曲を上回っています。

 これは、アメリカと同様にドイツでもラテン系の移民が多いということでしょうか?Wikipedia情報で恐縮ですが、ドイツの移民で最も多いのはロシア系でした。次いでポーランド、トルコ、ルーマニア……と続いていきます。スペイン語系の最大手国スペインの移民数は全体で26番目でした。つまり、このラテンヒットは「ラテン系の住民が持ち込んだ……」ということではないと考えられるのです。

Immigration to Germany - Wikipedia

 ドイツにおけるラテン系ヒットは、ドイツとラテンの結びつきの強さを示すものというよりは、世界的に流行する外部の音楽を積極的に取り入れるドイツのリスナーの性質のようなものを示していると思いました。

(2010年代の年間トップ10一覧を末尾に載せましたが、そこでも流入の多さが分かると思います)

 

 

・イギリスからの流入が多い?

 ドイツは地理的にヨーロッパ中部に位置しているからか、他の地域の影響を受けることもあるようです。今年の年間チャートで一部感じられたのはイギリスからの影響です。

 それを特に感じるのはRamzの“Barking”です。先の項目でラップは地元~とは言ったものの、いくつかアメリカ(圏)からの流入はありました。アメリカ方面のラップが他国でヒットする現象は別に珍しいものではなく、他の国でも見られます。最も影響力のある音楽市場のアメリカだからこそ成し得たことなのかもしれません。

 しかし、イギリスのラップが海外でヒットするのは珍しいです。アメリカ圏以外のラップは基本的に地産地消で、その人気が海外に飛火するのはレアです。同じ英語圏のイギリス→アメリカという人気の飛び火パターンはほとんど見られません。

 この“Barking”はドイツで年間チャート30位にランクイン。これはイギリスの年間チャートと同じ順位で、この曲はイギリスと同等のヒットをドイツで記録したということが分かります。さらにSpotifyのランキングでは、地元イギリスで成し遂げられなかった週間再生数1位をドイツで成し遂げています!

 地産地消が多いラップですが、ドイツにおけるUKラップの受容は今後も見られるのでしょうか?また逆にドイツ語のラップが海外でヒットする可能性があるのか?ということにも注目したいです。

 

 ほか……イギリスの年間チャート振り返りでも説明したGeroge Ezraにもこの現象が見られます。George Ezraのファーストシングル“Paradise”はイギリスで大ヒットの割に他の国でほとんど人気が出なかったのですが、ドイツではしっかりと年間83位に入っています。(次シングル”Shotgun”は比較的広い地域でヒットした。ドイツでも年間66位)

 

 

・過去のトップ10

 さらにドイツのチャートの傾向をつかむために、2018 – 2010年の年間トップ10を表にしました。(客演等は簡易化して表示しています)

 

  2018 2017 2016
1 Dynoro / In My Mind Ed Sheeran / Shape of You Alan Walker / Faded
2 Ed Sheeran / Perfect Luis Fonsi / Despacito Stereoact / Die immer lacht
3 Bausa / Was du Liebe nennst Chainsmokers / Something Just Like This Sia / Cheap Thrills
4 Calvin Harris / One Kiss Imagine Dragons / Thunder Imany / Don't Be So Shy
5 Dennis Lloyd / Nevermind Burak Yeter / Tuesday Drake / One Dance
6 El Profesor / Bella ciao Axwell ∧ Ingrosso / More Than You Know Kungs / This Girl
7 Namika / Je ne parle pas français Robin Schulz / OK Chainsmokers / Don't Let Me Down
8 Clean Bandit / Solo Bausa / Was du Liebe nennst twenty one pilots / Stressed Out
9 Marshmello / FRIENDS French Montana / Unforgettable Rag'n' Bone Man / Human
10 Luis Fonsi / Échame la culpa Ed Sheeran / Galway Girl Justin Timberlake / Can't Stop the Feeling!

 

  2015 2014 2013
1 Omi / Cheerleader Helene Fischer / Atemlos durch die Nacht Avicii / Wake Me Up
2 Lost Frequencies / Are You With Me Pharrell / Happy Robin Thicke / Blurred Lines
3 Felix Jaehn / Ain't Nobody Mr. Probz / Waves will.i.am / Scream & Shout
4 Ellie Goulding / Love Me Like You Dou Andreas Bourani / Auf uns Daft Punk / Get Lucky
5 Major Lazer / Lean On Mark Foster / Au revoir Passenger / Let Her Go
6 Sido / Astronaut Lilly Wood & The Prick / Prayer In C Macklemore / Can't Hold Us
7 Adele / Hello Clean Bandit / Rather Be Macklemore / Thrift Shop
8 Robin Schulz / Sugar Ed Sheeran / I See Fire Capital Cities / Safe And Sound
9 Wiz Khalifa / See You Again Cro / Traum Imagine Dragons / Radioactive
10 Kygo / Firestone One Republic / Love Runs Out Naughty Boy / La La La

 

  2012 2011 2010
1 Michel Teló / Ai se eu te pego! Jennifer Lopez / On The Floor Israel IZ Kamakawiwo'ole / Over The Rainbow
2 Die Toten Hosen / Tage wie diese Alexandra Stan / Mr. Saxobeat Shakira / Waka Waka
3 Lykke Li / I Follow Rivers Bruno Mars / Grenade Lena Meyer-Landrut / Satellite
4 Gotye / Somebody That I Used To Know Adele / Rolling in the Deep Unheilig / Geboren um zu leben
5 Asaf Avidan / One Day Pietro Lombardi / Call My Name Yolanda Be Cool / We No Speak Americano
6 Carly Rae Jepsen / Call Me Maybe Marlon Roudette / New Age K'naan / Wavin' Flag
7 Rihanna / Diamonds Snoop Dogg / Sweat Stromae / Alors on danse
8 Psy / Gangnam Style LMFAO / Party Rock Anthem Hurts / Wonderful Life
9 Loreen / Euphoria Pitbull / Give Me Everything Keri Hilson / I Like
10 Olly Murs / Heart Skips A Beat Tim Bendzko / Nur noch kurz die Welt retten Kesha / Tik Tok

 

 こう見ると、他国からの輸入が多い印象があります。特に異質なのは2012年。トップ10の曲のアーティストの出身地を分類すると、スウェーデンが2、ブラジル、ドイツ、オーストラリア、カナダ、バルバドス、韓国、イギリスとかなり割れています。アメリカ人がトップ10に不在というのもなかなか珍しいです。

 この中で1位を獲得したのはブラジル出身のシンガーMichel Telóによる、”Ai se eu te pego!”。この曲は当時ラテン圏を中心に大ヒットでしたが、ラテン圏ではないドイツでも1位になっていたとは意外です。

 ちなみにUSではラテン系ラジオでヒットし、Hot 100にエントリーはしましたが、上位進出はなりませんでした。

 

 こうしてドイツのチャートを見ると、ドイツの音楽環境は世界有数の「人種のるつぼ」なのかもしれません。

 

 先も貼ったChart Expressというチャンネルが過去のドイツ年間トップ10をまとめた動画を作成しているので、良かったら参照してみてください。(個人的にYouTubeのチャート系チャンネルの中で一押しです!)

 

・2010年~2017年

 

 

・2000年~2009年

 

 

・1990年~1999年

 

 

・関連記事

 

 

 

 

 

*1:ドイツの女性シンガー

*2:判定基準で珍しいのはAnne-MarieとMarshmelloの“FRIENDS”がダンスではないことでしょうか。Anne-Marieがメインと判定されたからなのか、この曲はビルボードのEDM Songsに入っていません。

*3:一部判別が難しいものもあります。例えばロシア生まれドイツ育ち、現在は拠点がアメリカのZeddなど。しかしよくドイツ出身と紹介されているのでドイツ圏発という扱いにしました。もうひとりはドイツ系スペイン人のラテンシンガーÀlvaro Soler。Zeddとは逆に現在はドイツでの活動がメインのようですが、スペインの色を強く出したスペイン語シングルが主体なので、これはグローバル扱いにしました

*4:この曲はCardi Bメインなので、ラテン曲ではなくラップでカウントしています