チャート・マニア・ラボ

音楽チャート・ポップス研究者(自称) ポップス音楽と食べることが好きなオタク

はじめてのフジロック 2017 【観戦記・ライブ内容編】

 

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実は今年、はじめてフジロックに参戦して参りました。非常に濃くて楽しい、3日間を過ごすことが出来たので、その経験を文章にして伝えたいと思った次第でございます。

 

フジロックの主役はもちろん音楽なのですが、それ以外にもさまざまな特徴があるフェスで、個人的に音楽以外の経験も多くしたので 【ライブ内容編】と【苗場ライフ編】に分けて観戦記を書いていこうと考えています。

今回は【ライブ内容編】からいきます。

 

3日間で私は以下のようなアーティストを「主に」見ました。ただ、フジロックに限らずフェスとなると、移動の途中に他のアーティストが演奏しているのを横目で見るという「チラ見」も可能なので、その「チラ見」で見た人たちについても書いていこうと思います。

 

ちなみに、公式からも丁寧なレポートが上がっています! ↓こちらもぜひ!

オザケン地蔵って公式にも認知されていたんですね……)

fujirockexpress.net

 

1日目

 

グループ魂】 (グリーンステージ)

新幹線とシャトルバスを乗り継ぎ、やや寝不足ながらも高いテンションで初の苗場の会場に乗り込んだ私。そんな私の目に真っ先に飛び込んできたのはこのグループ魂でした。正直申すと、当日まで知らなくて、阿部サダヲって音楽活動していたというのは初耳でした。曲の途中のMCが印象的で、「今回のフジロックのトリは誰だ?」というテーマで大喜利を始め、客に「今どんな飲みたい?」と阿部サダヲが聞いたところ、「のどごし生!」(阿部サダヲがCMやっているやつ)という回答に阿部サダヲが大喜び……!など。

まあノリが良くて初日の盛り上げとしてはすごくうってつけなのかなと思って一部を見ていました。

 

【Train】 (ホワイトステージ)

会場を一回りしてステージごとの距離感を把握した後に、次の目当てのRag’n’Bone Manへ向かう途中にTrainを見ていました。Trainを「移動中」に見られるだなんて贅沢だな(ちょっと申し訳ないですが……)と思いました。これがフェスの醍醐味でもあるのでしょうか……!パワフルなパフォーマンスで盛り上がりを感じました。2曲ぐらいしか見られませんでしたが、そのタイミングで個人的に好きな50 Ways To Say Goodbyeを見られたのが嬉しかったです。

 

【Rag’n’Bone Man】 (グリーンステージ)

イギリスで今年大ブレイクし、アルバムの総合セールスはEd Sheeranの÷に次いでイギリスで2位というRag’n’Bone Man。もしかしたら今後ビッグになって日本になかなか呼べなくなるかも?と思いながら彼のパフォーマンスを見ていました。音源と違わぬパワフルな歌声を苗場の大自然に響かせていました。Skin、Humanというふたつのヒット曲はバラード調にアレンジしていて、彼の声の力強さを感じました。宣材写真やHumanのビデオではけっこう怖い?印象もある彼ですが、笑顔があふれていて和みました。あと、ライブにいた女性ボーカリストと肩を組んでいたときのサイズ差が面白かったです。

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【Father John Misty】 (フィールドオブヘブン)

今年アルバムが好評だったFather John Misty。初来日です。実はこの時間帯、長時間の移動もあってかなり疲れ気味だったのですが、その疲れを吹っ飛ばす圧倒的なパフォーマンスでした。どのような点が圧倒的だったかというと、その細かい動き一つ一つから醸し出される圧倒的な雰囲気です。手の動かし方、舞っているかのような動き、さらには最前列にいた熱狂的なファンも合わせてすごく良い雰囲気でした。The xxに向かうために泣く泣く途中で移動しましたが、少しでも見られてよかったです。

 

【The xx】 (グリーンステージ)                                  

グリーンステージはフジロックのなかで一番大きなステージなのですが、そのステージを2段に分かれていたので(上でJamieがDJ、下段でロミーとオリバーが演奏と歌唱)、スケールが大きく感じました。ロミーのソロなど、序盤から中盤にかけては下段のふたりにスポットを当てた曲が多く主役はその二人でした。最新アルバムの曲、Dangerous → I Dare Youをつなげて演奏したところが盛り上がりを見せました。そして終盤のほうではJamieが輝きます。今回のライブのクライマックスは、このJamieゾーンで現れました。後ろのVJがJamie XXのColorsのアルバム風になるとともに、Loud Places(歌はロミー)が演奏されたのです。DJの繋ぎの流れの中だったので、一瞬なんの曲かピンと来ませんでしたが分かった瞬間その美しさにとても魅了されました。そして最後はOn Holdでシメ。途中ロミーとオリバーが互いを称え合いキスをするなど、終始美しいライブで感動的でした。

 

Gorillaz】 (グリーンステージ)

初日のトリです。「美しい」「荘厳」のような雰囲気がどちらかというThe xxと比べると、こちらはそれこそ「フェス」のような大きな盛り上がりを感じました。ヒップホップ界隈の客演を最新アルバムでは多く取り揃えていましたが、その面々を後ろのデカいスクリーンに映し出し、そこにいるかのような演出がされていました。また、Strobeliteの客演のPeven Everett、Sex Murder Partyの客演Jamie PrincipleとZebra Katzが実際に登場し、グリーンステージはパーティのような雰囲気になりました。多くの曲を演奏したのち、アンコール後も5曲程度を演じるパワフルなライブでした。1回デーモンがステージに倒れ込んで「オレに力をくれ~~」のような演出をしたことが、その全力ライブの象徴だった気もします。まさに「果てるまで踊れ」といった感じのライブでした。

※ちなみにアルバムで客演を務めていたRag’n’Bone Manは登場せず

 

 

2日目

 

Punpee】 (ホワイトステージ)

来月のアルバムリリースが予告され、また先日は加山雄三とともに地上波にも登場するなど盛り上がりを見せるPunpeeを見てきました。最近P様と呼ばれることもあると知って、自分もマネしてそう呼んでみようかと思いました、

印象的なイベントが多いライブでした。自身の曲を歌う途中にLinkin ParkのNumbをDJがかけるというサプライズの後、「チェスターは自分みたいなオルタナティブ世代のヒーローでした。そんなヒーローたちが今日はたくさん登場します」とMC。どうやって登場させるの?かと思ったら DJが名ロックアンセムをかけてそれに乗せてP様がラップを乗せるという力業を披露!本人曰く「怒られないかなあ」と心配していましたが、これで聴衆の心を掴んだように思います。その後はPSGのメンバーを呼んでグループの曲を披露、そしてフリースタイル対決など様々な形で盛り上がりました。 

そしてMCがかなり印象的でした。予想以上に多い聴衆に驚きつつ、「日本のヒップホップでここまで人が集まるのはすごいことですよ」や「僕はメガネかけて髪型も普通な人ですが、ヒップホップにはもっとカッコイイ人もいるし、こいつとこいつは今ケンカしているだとか、こいつとこいつは昔ヤッた(?)とか色んなエピソードがあって面白いので、今後もヒップホップをよろしくお願いします」と今後語り継がれるかもしれないような言葉も飛び出していました。 あと、「カニエ・ウェストをちゃんと呼んで欲しい」とも

 

【The Avalaches】 (グリーンステージ)

演奏+2名のシンガーによる歌唱というスタイルをとっていました。サンプリングを多く挟む音源と同様、このライブでも一部カバーなども挟んでいたようです。(最初の曲で、これはガンズ?と思ったのですが、当たっていたらしいです) The Avalanchesはキレイなメロディラインが特徴的だと思うのですが(例えばFrankie Sinatraのラストの部分など)。それが大音量で演奏され、また苗場の雰囲気とも合わさってかなり心地の良い空間が演出されていました。個人的なこのライブのMVPはライブに登場した女性シンガーです。パワフルな歌声を会場に響かせるとともに、一部の曲ではラップも担当していて芸の幅が広くて良いなと思いました。

ちなみにこの女性は、2016年以降The AvalanchesのツアーメンバーとなっているEliza Wolfgramm という人みたいです。

 

【Temples】 (レッドマーキー

個人的には初のレッドマーキー。イギリスのサイケロック系バンドのTemples。時間帯が夜でもう暗かったこと、そして光の演出、そして彼らの魔術的な雰囲気もある曲によってかなり飲み込まれるような雰囲気(酔っているとも言うのでしょうか……?)が個人的には印象的でした。聴衆の曲をがっちり掴んでいるようで、どの曲でも盛り上がりを感じました。今年の来日公演も決まっていているようです!なんだか一部のサイケ信者の心を掴んでいる、のような話を聞きました。曲と会場が一体化しているような雰囲気があって時と場所によって音楽の聞こえ方は変わるということを感じたライブでした。

 

LCD Soundsystem】 (ホワイトステージ)

上のTemplesの項目で、「音楽の聞こえ方が変わる」と言いましたが、このLCD Soundsystemのライブでもそれを感じました。このライブを語るうえで当時の状況を説明せねばならないと思います。実はホワイトステージへの入場が難を極めていたのです。ホワイトステージでLCDのひとつ前にライブをしたアクトは小沢健二。特に日本のファンからは「フジロックの目玉」ともいわれる小沢健二には大きな注目があつまりました。その人気ぶりは当日も見られ、入場規制の措置がとられたようです。その大混雑の会場に入っていくこともあって、ホワイトステージの入り口部分は人であふれてなかなか列が進みませんでした。そこに激しい雨が降り注ぎ、機嫌が悪そうな客も多少いたことから、会場に入った時にはなんだか多少「ヤケクソ」のような気持がありました。

この「ヤケクソ」と、LCD Soundsystemのダンサブルな楽曲と合わさると「踊るしか無い」心理状態になり、この「ヤケクソ」のおかげで逆に最高なライブを体験することができました。特に『Yeah』の時には曲のノリもあってもう全員ヤケクソみたいな感じになっていて、3日通しても一番「フェス」を体感できた時だったかもしれません。周りの客にも恵まれていて、ひたすら人と絡むノリノリ外国人がいて、たまに自分も絡まれました(楽しかったです)なんとその方、ライブのラストのほうは女子大生と思わしきひとを肩車するなど、もうノリノリで楽しそうでした。そのような思わぬ出来事、また開始前の「ヤケクソ」そしてもちろんライブの素晴らしさも合わさって、忘れられないライブを見られたと思いました。

 

 

3日目

 

【Lukas Graham】 (グリーンステージ)

3日目のトップバッターはLukas Graham。ボーカリストLukas Grahamの特徴のある歌声を生で聞く事ができました。演出を積極的に行っていて、客との距離感を大切にしているように思いました。「もっと盛り上がれー」「音楽はカネのためじゃなくて、家族のためにやりたい」「だから、最近子どもが欲しいと思っている」「ピアノのやつがシャイなんだ、みんな名前を呼んでくれー」など覚えているだけでも印象的なMCが多かったです。

一番のファンサービス?は上裸を披露していたことです。ライブ中盤くらいからずっと脱いでいました。

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【Maggie Rogers】 (レッドマーキー

昼食をとっていたので途中から見ました。ファレルに見出されて有名になってからまだ1年程度ですが、既に日本で人気を得ていることが伝わってきました。On+OffやAlaskaあたりでの盛り上がりはすごかったです。日本、アメリカなどでの今後の動向に注目です。ちなみにチャート分類ではロックに該当するらしいです。

 

Slowdive】 (レッドマーキー

雨を避けつつレッドマーキーSlowdiveを鑑賞。正直申すと、あまり知らないバンドでしたが、Templesのときと同様、紫ベースの光と荘厳な曲の雰囲気から、かなり独特な雰囲気が出ていました。

 

【Lorde】 (グリーンステージ)

個人的3日間のなかの大本命。フジロック行きを決めた時点ではまだアルバムが出ていなくかったですが(それでもかなりの目玉でしたが)、6月末のアルバムリリースで一気に期待値が上昇しました。(ちなみにアルバム・シングルともにLordeが2017前期で1位だったと思っています。 参考) 

私はその期待をも上回る感動的なライブを目にすることができました。

Tennis Court、Disclosureの客演をLordeが務めたMagnetsなどの有名曲を披露したのち、いくつかのMCを披露。その時思ったのはカッコイイ ⇔ かわいいのような切り替えがすごく鮮明だということです。歌う時は目付きが鋭く、動きもなんだか魔術的で「アーティスト」のような気高さを感じる一方(私は髪をかき分けて鋭い目付きを見せる動作が好きでした)、MC中は素の状態で“かわいく”振る舞う。そんなギャップに魅了されました。そんな“かわいさ”(素)を見せるからこそ、同世代の心に寄り添って日々の支えになるような力になる。そんな若い世代のリーダーのような風格を感じました。それを最も感じたのはLiabilityの前MCのときです。長めのMCで「孤独なときもあると思う(私の意訳)」などの思いを語ったのち、アルバム屈指のバラードを静かに歌い上げたときはライブの最も美しかった瞬間ではないでしょうか。そしてTeam、Royals、Perfect Placesなどの代表曲などで盛り上げた後、さらに「エネルギーを爆発させてね」と最後はGreen Lightでシメ。Lordeの音楽家としての力量を感じるとともに、それ以上にLordeという人間のカリスマ性、パワーを感じた思い出深いライブとなりました!

 

【トリプルファイヤー】 (苗場食堂)

苗場食堂の冷奴と沢庵を食べながら、横目に少し見ていました。吉田―!イケメンー! *1

 

【Thundercat】 (フィールドオブヘブン)

フィールドオブヘブンは何回か回っている時に入ったのですが、この時間帯のフィールドオブヘブンは特別な雰囲気が出ていました。色とりどりの明かり、突き抜けるような夜空、そして溶けるようなThundercatの演奏。それらが合わさった格別な雰囲気に圧倒されると言うか、なんだか泣きそうになりました。3日目で、なんだか気分的にお酒を飲んでみたのですが、お酒を飲んだところ本当にこの雰囲気に融合した気分になり、今までにないような気分になりました。そして、ついにはここが天国だと思い始めて、なんか死ぬとしたらこういう所なのかな、というワケの分からない思考に陥っていました。Thundercatの演奏を楽しみながら、ここの雰囲気にとにかく浸っていました。

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【Major Lazer】 (ホワイトステージ)

“天国”から心機一転、今度は最終日の宴ともいえるMajor Lazerの会場へ。個人的に最後はMajor Lazerで盛り上がって、そして何かを大合唱してシメたいと思っていました。予想に違わず盛り上がる仕掛け盛りだくさんでした。いきなりバブルボールに乗って客席に入り、ジャンプしろ!左右に走れ!旗を振れ!といった全員を踊り狂わせるための司令を連発していました。そして、元目黒区民・Diploによる流暢な日本語も堪能できました(個人的に楽しみにしていたトピックです) しかし、合唱みたいなパートはあまり無かったです。おそらく、他のアーティストの兼ね合いと客層から見て、知らない人でも楽しめるセットにしていたのだと思います。

 

【Goldroom】 (レッドマーキー

トリはMajor Lazerでフジロックは終わり!と思いきやレッドマーキーではまだもう少し続きがあります。Major lazerから一段落してレッドマーキーに向かうとGoldroomがDJプレイをしていました。Jax JonesのHouse Workが流れて個人的に喜んでいました。

 

【Troyboi】 (レッドマーキー

引き続きDJが登場。トラップスタイルDJのTroyboi。自分であんまり意識していなかったのですが、フジロック後に調べてみたら彼の曲を実はけっこう知っていました。トラップスタイルを志すだけあって、ヒップホップとの融合が魅力的でした。Major Lazer以上にカラオケできたのが嬉しかったです。特にMask OffとGoosebumpsは思いっきり歌いました。まあ、カラオケを目的にDJを見るのも変な話ですが。ちなみにKendrick Lamarをのべ4曲かけていて(HUMBLE. DNA.(一部) m.A.A.d city Goosebumps(リミックスなのでケンドリックの部分は無いですが……笑))かなり眠い時間帯なはずですが、自分はすごく盛り上がっていました。最後には裸体モッシュのような行動も見れて面白かったです。

 

Your Song Is Good】 (レッドマーキー

真のラスト。「フジロック4日目はじまるぞー!」というMCにさまざまな感情をいだきながら、私のはじめてのフジロックは幕を下ろしました。

 

 

個人的ベストアクト

LCD Soundsystem

★Lorde

The xx

PUNPEE

The Avalanches

 

★をつけた二つは特に好きでした。

ベストアクトにはこの5つを選びましたが、どのアクトも楽しかったです(露骨な外れは無かったです)

 

ちなみ投票によるベストアクトはこんな感じです↓(ページの最後のほう)

 

 

次回は【苗場ライフ編】です。そちらも機会があればぜひお願いします。

 

  

 

*1:ライブでそういう黄色い声援がいつも飛んでいるらしいです

8/4 リリース新曲/新作のチャート初動を観察 

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こんにちは。今週も新しくリリースされた曲のダウンロードとストリーミングでの初動を観察します。今週はリリース量がそこまで多くなく動きは少なめといえるかもしれません。

(このシングルのジャケット、これ っぽくないですか……?)

 

Spotifyデイリーのトップ10 (新曲リリースの金曜日時点での)

1 French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
2 Lil Uzi Vert XO TOUR Llif3
3 21 Savage  Bank Account
4 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts
5 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito
6 Kendrick Lamar HUMBLE.
7 DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne I'm the One
8 J Balvin & Willy William Mi Gente
9 Post Malone feat. Quavo Congratulations
10 Travis Scott Butterfly Effect

 

首位は変わらずUnforgettable。そして21 SavageのBank Accountが3位に浮上しています。ただ、全体的にトップ10のストリーミング数がデフレ気味で、例えば首位のUnforgettableの約122万ストリーミングは、Kendrick LamarのDAMN.リリース初日でアルバム内で一番ストリーミングが少なかったGOD.(約153万)を下回っています。

ストリーミングで絶大な強さを誇る曲がないことは、ダウンロードでは敵なしのDespacitoがHot 100で首位を独走する理由の一つでもあると思います。

 

② 新曲/新リリースアルバムからのシングルのSpotifyデイリー順位 (金曜日)

50 Rae Sremmurd Perplexing Pegasus
58 Camila Cabello feat. Quavo OMG
64 The Weeknd feat. A$AP Rocky & Young Thug Reminder (Remix)
82 G-Eazy Nothing Wrong
100 Kesha Hymn
127 Ugly God feat. Wiz Khalifa No Lies
131 Ugly God Welcome To The Booty Tape
144 Ugly God Stop Smoking Black & Milds
149 Bebe Rexha feat. Gucci Mane & 2 Chainz That's It
※152 Ugly God Water
153 Hazers Changes
※156 Brett Eldredge Somethin' I'm Good At
166 Ugly God Fuck Ugly God
173 R3HAB & Felix Cartal Killing Time
193 Ugly God I'm A Nasty Hoe
196 Brett Eldredge No Stopping You
200 Ugly God I'm Tryna Fuck

 

新リリースの曲でSpotify一番人気はRae Sremmurdの新曲。Black Beatlesの特大ヒット、そして片割れのSwae Leeが客演を務めたUnforgettableも続いて世界的ヒットになるなど、ここ1年でスケールがとても大きくなったRae Sremmurd。チャート上の動向も注目です。

そしてもう一つの注目点はCamila Cabelloの2曲。Quavoを迎えたOMGにはCharli XCX、Noonie Bao、Stargateなどがソングライトに参加しています。しかしStargate感よりはMetro Boomin感を強く感じる一曲で、特に昨年のロングヒットしたFuture、The WeekndのLow Lifeを彷彿とさせます。Metro Boominは今年最も多くのトップ10を輩出しているプロデューサーということもあって、この作風は今のメインストリームにとてもハマるかもしれません。

もう一つのHavanaはYoung Thugを迎え、ソングライターにはStarrahなど。そしてSelena GomezのSame Old Love*1のサンプリングを一部含んでいるようです(おそらくピアノ部分)。こちらは一部ラテン成分を含んでいるという分析もあって、スペインなど一部の国でiTunesシングル1位にもなったようです。OMGと同じく、こちらも中毒性がある曲だと思います。

今週Crying in the ClubがHot 100から外れてしまったCamilaですが、アルバムリリースまでに何かしらのシングルヒットを飛ばせるでしょうか……!

※Crying in the ClubがHot 100で落ちてしまったのはラジオでの不調が原因で、ストリーミングではそれなりの数字を記録していました。さらにはイギリスでは実は好調で、最高で12位まで来ています。

他はビデオに続いてリミックスでも多様な面々を読んだThe WeekndのReminder、従来とは違う歌唱スタイルをとっているBebe RexhaのThat’s It(かなりBack to Youとは雰囲気の違う曲)、ビッグルームから完全にスタイルを変えたR3HABの新曲など。

 

また、アルバム単位ではUgly GodとBrett Eldredge。WaterがヒットしたUgly Godのミックステープからは6曲がSpotify 200位圏内に登場。また数曲が登場しているカントリー歌手Brett Eldredgeはセールスが好調で、この週のアルバム1位最有力です。

 

個人的にOlly Mursを迎えたKungsのシングル、More Messがある程度の順位で登場すると思っていたのですが、登場せず……(イギリスだと144位)

あとPhoebe RyanとBlackbearのForgetting All About Youも密かに期待していましたが、まあこちらは予想通り入りませんでした。

 

iTunesトップ10+新曲の順位 (金曜日)

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito (Remix)
2$ Liam Payne feat. Quavo Strip That Down
3$ Niall Horan Slow Hands
4$ Charlie Puth Attention
5$ Shawn Mendes There's Nothing Holdin' Me Back
6 Sam Hunt Body Like a Back Road
7 Imagine Dragons Believer
8 Camila Cabello feat. Quavo OMG
9$ French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
10 Calvin Harris feat. Pharrell Williams, Katy Perry & Big Sean Feels

 

Hot 100でDespacitoが独走しているのは、Despacitoがダウンロードで強いのもありますが、他の曲のダウンロードが少ないのもあります。Hot 100で現在2位のWild ThoughtsもDespacitoより後にリリースされましたが、iTunesでは既にトップ10圏外です。

 

11 Camila Cabello feat. Young Thug Havana
38 Kesha Hymn
42 The Weeknd feat. A$AP Rocky & Young Thug Reminder (Remix)
※47$ Brett Eldredge Somethin' I'm Good At
88 Rae Sremmurd Perplexing Pegasus
※95$ Brett Eldredge The Long Way

*1:この曲にはCharil XCXがソングライト+アディショナル・ボーカルで参加。つまり両方のCamilaの曲にCharliは携わっているといえます

Hot 100 8/12 見どころ 【Meek Millの夢、Drakeの悪夢?】

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こんばんは。今週はMeek Millがアルバムをリリースし、7曲がHot 100にエントリーしました。それにより、Drakeにとっては悪夢?Meek Millにとっては夢のようなこと?が起こる可能性がありました。(結局は起こっていませんが)その”夢”とは何なのか、などを今週は読み解いていきます。その他初のトップ40ながらも、「トップ40は通過点」の曲 など。

 

 

91 Romeo Santos – Imitadora (New)

今週アルバムが10位で登場したラテン系のシンガーRomeo Santos。(出身はアメリカ)そのアルバムからはImitadoraがHot 100に91位で登場。

個人的に面白いと思ったのは音楽批評メディア最大手のPitchforkが7.6点と高めの点数をこのアルバムにつけたこと。ラテン系音楽が今後地位をさらに向上していくためには単なるシングルヒットだけではなく、アルバムセールス・批評家からの評価向上など複合的な“ヒット”が必要だと私は考えているのですが、批評家からの評価を得たこのアルバムは今後ラテン界隈のさらなる発展へのヒントになるかもしれません。

 

80 Drake – Passionfruit (↓)

ダウンロード22位という平凡な数字*1ながらも、爆発的なストリーミングを記録して最初の週は8位登場したPassionfruit。一時期はラジオでかかるなどある程度の数字をキープしていたのですが、ここ最近は下位に落ちてきています。Drakeは2009年のBest I Ever Had以降、現在に至るまで何かしらの曲を常にHot 100にエントリーさせているという記録を継続中ですが、もしPassionfruitの順位がもう少し低いか、また後述のMeek Millのアルバムからの曲がより多くエントリーしていたとしたら……「8年間継続してきた記録を仲違いしているMeek Millに途絶えさせられる」というDrakeにとって悪夢のようなシナリオもありえたかもしれません。

今週はとりあえず記録のストップを回避したDrakeですが、Passionfruitは今週19週目なので次の週がラストになるのが確実。さらに新曲Signsも今週98位と調子が上がらないため、8年間継続してきた記録が途切れる日も近いのかもしれません。

 

61 China Anne McClain – What’s My Name (New)

今週ディズニー映画Desecndants 2のサントラがアルバム6位で登場。そのサントラからは2曲がHot 100に登場。81位にIt’s Goin’ Down、そして61位にこのWhat’s My Name。来週はアルバムチャートでもう少し順位を上げると思います。来週のアルバム1位有力候補のArcade FireやJay-Zの新譜の調子次第ではアルバム1位もあるかもしれません。

 

51 Meek Mill feat. Chris Brown & Ty Dolla $ign – Whatever You Nedd (↑)

Lana Del Rey、Tyler, The Creatorとの激しいアルバム1位争いの末、アルバムチャートでは3位だったMeek Millでしたが、Hot 100で今週主役だったのは彼。既にHot 100入りしていたWhatever You Needが89位→51位と大きく上昇したほか、6曲が新たにHot 100入りして、計7曲がアルバムからHot 100に。Spotifyでは*24番人気だったこのアルバムでしたが、Apple Musicではトップ10に複数曲が入るなど絶大な人気を誇ったためそのストリーミングによってHot 100大量エントリーを成し遂げました。

ちなみにアルバムチャート1位Lana Del Rey、2位Tyler, The Creatorの曲は今週Hot 100にエントリーせず。

※ちなみにMeek Millのアルバムから、Lil Uzi Vertを迎えたF**k That Check Upが97位で登場しましたが、Lil Uzi Vertは今週リリースされたアルバムのうち3つに登場しています。(Meek Mill、Nav & Metro Boomin、Steve Aoki)。

 

47 Keith Urban feat. Carrie Underwood – The Fighter (re)

一回は「調子を落としている」と判断され、古い曲を整備して新しい曲が上昇するための枠を空けるルール、リカレントルールが適用されてチャートから落っこちたKeith UrbanCarrie UnderwoodのThe Fighterですが、「再上昇中」と判断され2週ぶりにHot 100に舞い戻りました。以前はグラミーやカントリーアウォードなどでのパフォーマンスによるダウンロード等でポイントを稼いでいましたが、最近のポイント源はラジオ。現在カントリー系ラジオ2位まで上昇しています。現在幅広い層に大ヒット中のBody Like a Back Roadと同じく、またはそれ以上にこのThe Fighterもかなりポップなので、カントリーのリスナー以外にも人気が飛び火するかもしれません。

 

40 Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals – Back To You (New)

Louis TomlinsonのBebe Rexha、Digital Farm Animalsと組んだBack To Youが40位で登場。Louis Tomlinsonにとっては初のアメリカでのトップ40で、これで元One Directionのメンバー全員がトップ40を記録したことに。客演のDigital Farm Animalsは初のHot 100ですが、昨年Hot 100にエントリーしたGalantisのNo Moneyではソングライターとして名を連ねていました。もう一人の客演、Bebe RexhaはG-EazyとMe, Myself & Iで組んで彼を初のトップ10に導きましたが、それの再現なるでしょうか!

 

EminemRihannaのThe Monsterをはじめとして他のアーティストへのソングライトも盛んに行うBebe Rexhaですが、このBack To Youでは曲を作ってから客演を探したのか、ソングライトのクレジットにBebe Rexhaがいないようです。The ChainsmokersとPhoebe RyanのAll We Knowでも起こっていたケースです。

 

※次は全員でのトップ10を達成できるかに注目したいです。ZaynとHarry Stylesは既にトップ10を記録していますが、残りの3人はまだ。しかし、Niall Horan(Slow Handsが今週18位)もLiam Payne(Strip That Downが今週16位)と上昇中で近いうちにトップ10に到達するかもしれません。特にiTunes割引などの戦略でダウンロードを伸ばしている後者は期待できるかもしれません。

 

 

34 Linkin Park – Numb (re)

7/20に亡くなったLinkin ParkのボーカリストChester Benningtonを追悼し、多くの関連曲がダウンロードやストリーミングで注目を集めました。代表曲のNumbが34位、In the Endが37位で再登場したほか、今年唯一アルバムチャートで1位を取ったロックアルバムである最新作、One More LightからはHeavyが45位で再登場しました。その他What I’ve Done、Crawling、One More Light、Somewhere I Belongがダウンロードを集めました。

 

32 Yo Gotti (& Mike Will Made-It) feat. Nicki Minaj – Rake It Up (↑)

R&B / Hip-Hop系ラジオやストリーミングで上昇中のYo GottiのRake It Upが32位とトップ40に突入しました。Yo Gottiにとっては2曲めのトップ40で、前回トップ40を記録したDown in the DMでもNicki Minajと組んでいました。ちなみにこの曲でNicki Minajは5回“チャイナ”と言うのですが、そのうち4回はChinaで、残り1回はモデルのBlac Chynaの”Chyna”です。

 

30 J Balvin & Willy William – Mi Gente (↑)

J BalvinがWilly Williamsと組んだMi Genteが30位でトップ40に突入。両者にとって初のトップ40なのですが、現在SpotifyとShazamで世界1位になっているこの曲(アメリカだけだとSpotifyは9位、Shazamha1位)にとってトップ40はあくまで通過点に過ぎないような気もします。

 

28 Cardi B – Bodak Yellow (↑)

Cardi Bの名目上のデビュー曲、Bodak Yellowが勢いよくチャートを駆け上がっています。4週目で28位まで到達。トップ40に。ヒップホップリスナー利用者の多い*3アメリカのApple Musicでは現在21 SavageのBank Accountに次ぐ2位まで浮上しています。さらに順位を伸ばしてトップ10、またはNicki Minajのようなヒップホップ界隈の新しい女性アイコンまで上り詰める可能性もあるかもしれません。

 

× Camila Cabello – Crying in the Club (↓)

スタートから数週間は悪くなかったものの、ここ最近はラジオが急激に落ちはじめ、またJay-Z曲の大量エントリーもあってHot 100での順位も急落。そして今週ついに圏外へ落ちてしまいました。Fifth Harmonyを抜け出したタイミングでヒットしていたBad ThingsはFifth時代と同じピークの4位まで到達し成功を掴んでいましたが、ソロ曲はピーク47位、9週滞在と苦渋のスタートに。今週リリースされるダブルシングルでは、客演にQuavoやYoung Thugを迎え、またソングライターにはCharli XCXやPharrellを起用するなど豪華な布陣ですが、こちらでリベンジなるでしょうか。またJay-Z週に大きく順位を落としていたLady GagaThe Cureも今週似たような形でチャート圏外へ落ちました。

※Fifth Harmonyのほうも好調かというと、そうでもなくDownが90位とピンチです。

 

× Kyle feat. Lil Yachty – iSpy (↓)

KyleとLil Yachtyが組んだiSpyはポップ系リスナーにも人気が飛び火したこともあって、一時期4位まで到達するなど大躍進。30週のチャート滞在を終えてチャートから今週外れました。客演のLil YachtyはDRAM*4と組んだBroccoliに続いて今回のiSpyでもKyleを成功に導き、“客演ヒット請負人”のような活躍を見せています。彼はMacklemoreと組んだMarmaladeを今週リリースしていて、この2曲と同じくヒットするか、要注目だと思います。

 

× Migos feat. Lil Uzi Vert – Bad and Boujee (↓)

昨年のBlack Beatlesに引き続き、ストリーミングの圧倒的なパワーで1位を獲得した曲として、今年序盤に絶大なインパクトを残したBad and Boujeeが36週の滞在を終えてチャートから外れました。この曲を契機に客演Migos、またQuavo、Offsetなどピンの起用も爆発的に増え、毎週どこかでMigos関連曲がリリースされているのでは?というほどに存在感が増しました。年間チャートでは何曲Migosの関連曲が入るのか、楽しみです。おそらくQuavoは年間チャートに最多の曲を送り込むのではないでしょうか。

(Bad and Boujee、T-Shirt、Slippery、I’m the One、Congratulations、Strip That Down、そしてSlideとPortalandは当落線上で7曲前後が年間トップ100に?)

 

チャートで今週伸びを見せた曲たち

今週最もラジオで伸びた曲          Charlie Puth - Attention

今週最もダウンロードが上昇した曲 Liam Payne feat. Quavo – Strip That Down

今週最もストリーミングが伸びた曲 21 Savage – Bank Account

最も高い順位で新登場した曲          Louis Tomlinson feat. Bebe Rexha & Digital Farm Animals – Back To You

 

 

今週チャートから外れた曲 (14曲)

【左の数字は先週の順位、右(ピーク順位🗻/チャート滞在週数⏰)】

100 Metro Boomin feat. Offset & Drake – No Complaints (🗻71位 /⏰3週)

98 Kendrick Lamar – ELEMENT. (🗻16位 /⏰11週)

97 Calvin Harris feat. Future & Khalid – Rollin  (🗻62位 /⏰4週)

96 Kesha feat. The Dap-Kings Horns – Woman  (🗻96位 /⏰1週)

93 AJR – Weak  (🗻73位 /⏰11週)

87 Lady GagaThe Cure  (🗻39位 /⏰14週)

86 Jake Paul & Erika Costell feat. Uncle Kade – Jerika  (🗻86位 /⏰1週)

85 Blake Shelton – Every Time I Hear That Song  (🗻56位 /⏰11週)

75 French Montana feat. The Weeknd & Max B – A Lie  (🗻75位 /⏰1週)

73 Camila Cabello – Crying In The Club  (🗻47位 /⏰9週)

61 Jay-Z – 4:44  (🗻35位 /⏰2週)

50 Bruno Mars – 24K Magic  (🗻4 /41)

46 Kyle feat. Lil Yachty – iSpy  (🗻4 /30)

45 Migos feat. Lil Uzi Vert – Bad And Boujee  (🗻1 /36)

 

 

近いうちのヒットが期待されるシングルたち

Hot 100以外の場所で好調なものの、Hot 100にエントリーしていない曲をピックアップしました。

(調査対象:Spotifyデイリー、Shazam、Pandora、Apple Music、各種ラジオなど)

 

Clean Bandit feat. Zara Larsson – Symphony (Pandora 38位+ポップ系ラジオ)

Rita Ora – Your Song (Spotify 79位+ポップ系ラジオ)

Dua Lipa – New Rules (Spotify 41位)

Lauv – I Like Me Better (Spotify 35位)

(Charli XCX – Boys (Spotify 144位) )

(Portugal. The Man (Spotify 34位+各種ラジオ) )

 

上記は先日Boysをビデオとともにリリースし、また”Girls”をやるとしたら誰を入れる?という質問に回答したCharli XCX関連アーティストの曲を並べています。

”Gilrs”リストに名を連ねたZara Larssonが客演のSymphony、Rita OraのYour Songはいずれもポップ系ラジオで上昇中、そしてDua LipaのNew Rules、このBoysのソングライターのLauvのI Like Me BetterがSpotifyで好調で、近いうちのHot 100入りの可能性があるかもしれません。自身のBoys自体はHot 100入りの可能性は低そうですが、関連アーティストが躍進しそうです。また、Boysのビデオに登場し“Charli”のタトゥーをボーカリストが入れたPortugal. The ManのFeel It Stillはラジオ、ストリーミングの両方で好調でHot 100で現在55位の順位をさらに上げていきそうです。

 

Williy Williams – Voodoo Song (Shazam 26位)

大躍進中のMi Genteでコンビを組んでいるWilly WilliamsのVoodoo Songが多くShazamされているようです。まだラジオ等では目立った動きはないですが将来的にヒットする可能性も……?

*1:この週ダウンロード21位のG-EazyとKehlaniのGood LifeはHot 100に入っていないです

*2:Tyler, The Creator、Lana Del Rey、Nav & Metro Boominに次ぐ

*3:DrakeやFrank Oceanの独占配信を昨年行ったため。ただここまでApple Music内リスナーがヒップホップ系統に偏っているのはアメリカのみのようです。

*4:最近D.R.A.M.からDRAMに改名した

7/28 リリースの新曲/新作 のチャート初動を観察

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こんばんは。いつも土曜日に書いている新曲リリースの記事です。写真はCharli XCXのBoysのビデオでのAminéです。彼は今週アルバムをリリースしています。

 

Spotifyデイリーのトップ10 (新曲リリースの金曜日時点での)

1 French Montana feat. Swae Lee Unforgettable
2 Lil Uzi Vert XO TOUR Llif3
3 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito
4 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts
5 21 Savage  Bank Account
6 DJ Khaled feat. Justin Bieber, Quavo, Chance the Rapper & Lil Wayne I'm the One
7 Kendrick Lamar HUMBLE.
8 Post Malone feat. Quavo Congratulations
9 J Balvin & Willy William Mi Gente
10 Travis Scott Butterfly Effect

 

ついにDespacitoが1位から陥落。ここ数日はUnforgettableが1位に君臨していますが、XO TOUR Llif3とWild Thoughtsが1位になった日もありました。Hot 100での首位交代もそう遠くないのでしょうか。また、Mi GenteやButterfly Effectが上昇中。

 

② 新曲/新リリースアルバムからのシングルのSpotifyデイリー順位 (金曜日)

55 Thomas Rhett Unforgettable
56 Skrillex & Poo Bear Would You Ever
61 Kesha  Learn To Let Go
74 Charli XCX Boys
85 Future feat. Nicki Minaj You Da Baddest
※86 Amine Caroline
93 Julia Michaels Worst In Me
109 Macklemore feat. Lil Yachty Marmalade
130 The Killers Run For Cover
135 Snakehips feat. Anne-Marie & Joey Bada$$ Either Way
139 Amine  Spice Girl
162 Blackbear feat. Gucci Mane do re mi
192 Dimitri Vegas & Like Mike feat. Kiiara Complicated

 

今週Spotifyで最も注目を集めたアルバムはAminéのデビュー作。しかし登場は2曲のみでした。また、この週のアルバム1位有力候補のArcade FireもSpotify 200位圏内に曲が入りませんでした。この週のアルバム1位争いはストリーミングではなく純粋なセールス勝負の予感がします。Arcade Fireの他の1位候補はディズニー映画 Descendants 2のサウンドトラック、そしてリリースがこの週ではないJay-Z、Kendrick Lamarあたりでしょうか。

続いてはシングル。Thomas Rhettはカントリーでは珍しいストリーミングでの躍進を記録しています。ダウンロードも絶好調で高めな順位でのHot 100への登場に期待がかかります。現在Hot 100に登場中 のCraving Youではポップ寄りのアプローチを試みており、カントリー界だけに留まらない活躍を今後できるかもしれません。

そしてAminéをはじめとして総勢60名以上の"Boys"がビデオに登場したCharli XCXの新曲がリリース。この曲は現在SpotifyでI Like Me Betterが人気を得ているLauvが制作に携わっています。

その他Skrillexの新曲、Julia MichaelsのEPからWorst In Meが登場などです。

 

iTunesトップ10+新曲の順位 (金曜日)

1 Luis Fonsi & Daddy Yankee feat. Justin Bieber Despacito (Remix)
2$ Liam Payne feat. Quavo Strip That Down
3$ Niall Horan Slow Hands
4 Imagine Dragons Believer
5$ Charlie Puth Attention
6 Thomas Rhett Unforgettable
7 Sam Hunt Body Like a Back Road
8$ Shawn Mendes There's Nothing Holdin' Me Back
9 Future feat. Nicki Minaj You Da Baddest
10 DJ Khaled feat. Rihanna & Bryson Tiller Wild Thoughts

 

13 Kesha Learn To Let Go
37 Macklemore feat. Lil Yachty Marmalade
52 Dove Cameron, Sofia Carson, Cameron Boyce & Booboo Stewart It's Goin' Down
55 China Anne McClain, Thomas Doherty & Dylan Playfair What's My Name
57 Skrillex & Poo Bear Would You Ever
62 Sofia Carson, Cameron Boyce, Booboo Stewart & mitchell Hope Chllin' Lika a Villain
75 Charli XCX Boys
80 NEEDTOBREATHE Cages
97 Dove Cameron, Sofia Carson, Cameron Boyce & Booboo Stewart Ways to Be Wicked

 

ダウンロードはまだDespacitoが1位。Justin Bieberのいるリミックス版に加えて、オリジナルのバージョンも一つの曲として集計されるのでダウンロードではまだまだ強いのではないでしょうか。そしてメンバーが大所帯な4曲はいずれも前述のディズニー映画のサントラからの曲です。

 

いつもよりサラっとしていますが、今回はこれで終わりです。

「はじめてのチャート研究」 当ブログおすすめ記事20選

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気が付いたらブログの記事数が350を超えていました。

 

今回は「はじめてのチャート研究」と題して当ブログのエッセンシャルな記事を20個選んでみました。当ブログ、選りすぐりの記事たちです☺

 

 

・おすすめ記事

 

・thank u, next(アルバム)関連記録のまとめ + 「ポップス」としての意義など

Ariana Grandeのアルバムのチャート動向を深く掘り下げました。

 

 

・2018年の振り返り系記事まとめ

2018年を振り返りました系の記事のリンク集です。

 

 

・2018 ドイツの年間チャートを5つのポイントで見る

振り返り系の記事の中でもちょっと珍しい媒体を扱った記事です

 

 

・今年Hot 100に登場した、日本に関連する曲 まとめ

Hot 100に登場した曲で日本に関連している曲を紹介します

 

 

・当ブログの歴代Hot 100記事リンク一覧 【2015~2019】

私は毎週Hot 100の分析記事を書いています!その歴代記事のリンクです。

 

 

・アルバムチャートは純粋なセールス以外で勝負する時代?

2015年-2018年前半にかけての、USアルバムチャートの変化についての記事です。ストリーミングの台頭、それに対する対抗策などについて分析しました。 

 

 

・Chart Data氏 音楽ファンのチャートへの関心向上を語る 【Pigeons and Planesインタビュー和訳】 

Twitterで活躍する@Chartdata 氏のインタビューを和訳しました! 氏によると音楽ファンの間でチャートへの関心が向上しているそうです!

 

 

Spotifyのランキング滞在「日数」から各国のアンセムを調査! (2018続編 / アジアも調査)

ピーク時の勢いに注目が集まりやすい音楽チャートですが、視点を変えて「いかに長く持っているか」を調査したシリーズです。

 

 

 ・ストリーミングは古い曲を発掘する? Post Maloneの2曲が突如Hot 100に登場した現象を探る

ストリーミングの新たなる可能性「過去曲ディグ」について語っています。 (ストリーミングは新たな現象が多く発生して面白いです)

 

 

アメリカのSpotifyのみで「1日100万円」を稼いだ?曲たち ~アルバムの時代~

最近のストリーミングでの傾向を、稼ぎという切り口から分析しました。

 

 

 ・マネキン・チャレンジ vs MannequinChallenge 【BGMで使われているのは…?】

個人的にお気に入りです。日本のマネキンチャレンジに使われているBGMを分析しました。(ジョイマン高木さんのツイートを見て思いついた記事です)

 

 

 ・チャート研究者(自称)の自称とは? ~在野研究について~ 【読書メモ】

本のテーマ等について語ります。音楽ことはあまり語らない系統の記事です。なぜこの系統の記事を書くか?などにも言及しています。(少し凝った自己紹介みたいな側面もあるかも……?)

 

 

・現在のヒットがそれとなく分かるプレイリストを作っています

最近取り組み始めたヒットプレイリストです。私版のToday's Top Hitsです

 

 

・~~は○○位!のソース一覧

このブログを読むためのガイド的な役割のある記事です

 

 

・【8人の裏方】 1位シングルの裏方たち 

「裏方」、ソングライターにスポットライトを当てた記事です。

 

 

・BROCKHAMPTON、アルバム1位から3週後に圏外へ? アルバム1位の「その後」

近年多く見られる「抱き合わせ」によってセールスを伸ばしてアルバム1位を獲得した作品のその後を追った記事です。

 

 

・Bebe Rexha / "Expectations" レビュー 【ポップシンガー・積年の苦労が形に】

あまり音楽メディアに取り上げられないアルバムをこのサイトで積極的にレビューしたいと考えています✨

 

 

・個人的ベストトラック・2018

個人的なお気に入り曲です

 

 

・年間リストに入りづらい・昨年12月リリースのアルバムに再度スポットライトを当てたい!

音楽メディアの作る「年間リスト」に時期の都合上入りづらい12月のアルバムに注目した記事です!

 

 

 ・アーティストのお気に入りツイート集 2018

ただお気に入りのツイートを貼って振り返る記事です。

 

 

 

 

 

 

 

いろんな記事をこれまで書いてきましたが、何か一つでも楽しんでもらえる記事があれば幸いです!これからもよろしくおねがいします。

ちなみにこの「おすすめ記事」はブログの右側のサイドバーにも掲載しています。(PCのみ)

 

 

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